本木雅弘&宮館涼太が、カンヌで見せた華麗なターンを2人で披露しファン歓喜! 映画『黒牢城』ジャパンプレミア レッドカーペットセレモニー
映画『黒牢城』のジャパンプレミア レッドカーペットセレモニーが、5月26日、東京・ららぽーと豊洲シーサイドデッキにて行われ、主演の本木雅弘をはじめ、共演の菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮館涼太、柄本佑、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰と、黒沢清監督が登壇した。
累計発行部数 60万部突破、第166回直木賞と第12回山田風太郎賞をW 受賞、「このミステリーがすごい!」第1位ほか史上初4大ミステリー大賞を制覇した米澤穂信の傑作ミステリーを映画化。
主演に本木雅弘を迎え、菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太、柄本佑、オダギリジョーら映画界を代表する豪華キャストに加え、ユースケ・サンタマリア、吉原光夫、坂東龍汰、荒川良々、渋川清彦、渡辺いっけい ら実力派キャストが集結。黒沢監督にとってキャリア初の時代劇となる本作は、密室と化した“黒牢城”を舞台に、城主・荒木村重(本木雅弘)とその妻・千代保(吉高由里子)、地下牢に囚われた天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)らを取り巻く、様々な登場人物たちの思惑が飛び交う緊迫の戦国系心理ミステリー超大作!
黒沢監督は「初めて時代劇というものを撮りました。映画は大勢の人間で作るものですが、今回ほどキャストの力がものすごく大きかった映画は初めてでしょう」と俳優陣を称え、「時代劇というのは撮ってみてわかるんですが、奥の方に小さく映っている俳優も、何気なく見ては成立しないんです。みんなが衣装を着てメイクをして、その時代の人になりきって、その時代に生きた人間の存在感を表さないと成立しないという、非常に難しい、でも楽しい映画作りでした。ここに並んでいる俳優の方たちの他にもまだたくさんいます。画面の隅々までその人たちが映っていて、みんながある時代の、ある人間を精一杯表現しています。それがこの映画の成立に大きく力を与えてくれたと思っています。ありがとうございました」と感謝の気持ちを口にした。
先日開催された第79回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」部門に正式出品を果たした本作。カンヌには本木、菅田、青木、宮舘、黒沢監督が参加。世界で初めて本作が上映され、会場内は割れんばかりの歓声が上がっていたが、映画祭の熱気や感想を訊かれると、本木は「本当に黒沢さんのヨーロッパでの人気というのは凄まじいものがあって、ものすごく信頼と期待度というのが高くて、それに支えられて私たちは便乗して参加できたという感じがありました。やはり外国で見ると映像美としても、より日本の歴史的建造物の美しさ、そして黒沢さんの長回しに代表される独特なカメラワークがとても美しく印象的に残ったというのがありました」と述べ、「あと、初めてのカンヌだったのでお客さんの反応を不安のまま見ていたんですけれど、字幕は出ているものの、全体を感覚的に捉えている感じで引き付けられているのを肌で感じました。とにかく全て貴重な体験でしたし、ものすごく『黒牢城』のいいスタートが切れたと思っています」と感無量の面持ち。
菅田は「すごい気持ちよかったです。単純に場所として湿気もそんなになく、暑すぎず寒すぎず、ちょっと温かいみたいな天候もよくて。映画を軸に人が集まっているので、皆さんどこか楽しみにワクワクしに来ているけれど、ちょっと上品でみんなドレッシーで、一張羅を着て映画を観に行くぞ!みたいなエネルギーがなんかすごくキラキラしていました」とカンヌ映画祭の雰囲気を感じていた様子。「その中で『黒牢城』の上映では、お客さんがちょっと息を呑む空気とかが伝わってくるわけです。なんかすごく誇らしい気持ちになりましたし、僕らの細かいお芝居にもちゃんと笑いが起きていたり、スッと息の音が聞こえてきたり。色んなものを超えて伝わっている感じがすごく嬉しかったです」と感激していた。
青木は「やはり監督の映画祭での熱烈なファンや、映画に詳しい人たちの空気を一気に浴びました。上映の時に(松竹映画の)富士山がバーンと最初に出るんです。やっぱりこれから始まる『黒牢城』というものが何かもうとても「Japan」で。さらに観終わった後も拍手で迎えられるなんて、なんて誇らしい気分、温かい気持ちを全身で浴びましたね。最高の経験でした」と満面の笑みを浮かべ、この日はカンヌで購入したブローチと靴下を身につけており、「本木さんたちに『どこで売ってたの?』と聞かれました(笑)」と微笑ましいエピソードも。
宮館が「僕も初めて行かせていただいたんですけど、やはり日本から行くからには『黒牢城』の映画の魅力、そして日本映画の素晴らしさ、監督とキャストの方々と共に存分にアピールしに行くという意味でも、僕は自分のできる限りながら力を出したつもりではあるんですけど・・・」と控えめにコメントすると、すかさず本木が「いや、もう想定外の爪痕を残しましたよね。助三郎が世界中に『黒牢城』を印象づけたというのが!」と、記者団の前で華麗なターンを披露したことに触れ、「助三郎、せーの!」と声をかけ、二人でカンヌで見せたターンをステージで再現し、会場から大喝采を浴びた。
黒沢監督は「スタンディングオベーションは、みんな義理でしてくれているんだろうと思っていたら、今回はマジで皆さんが本当に拍手をしてくれている雰囲気を肌で感じました。なので、いつもよりずっと長くその場に留まってしまいました。あ、拍手を受けるってこういうことなのかと、とても新鮮で嬉しい経験でした。初めてでした、こういうスタンディングオベーションは」と、観客の本気の反応を感慨深げに振り返っていた。
また、「撮影前、撮影中問わず、一番“心が読めなかった人”は?」という問われると、本木は「オダギリジョーさん」を挙げ、坂東龍汰も同意。坂東は「僕は写真を撮るのでカメラを持参していたら、本木さんがオダギリさんを呼んでくださって。忍者みたいで、いないなと思ったらすぐ近くにいたり・・・」と明かす。
菅田と吉高は「黒沢監督」と答え、菅田が「上映会のあとにカンヌの街を誇らしげに歩いていたら、突然監督が『こういうときにスリにあうんです!』って言ってきて。全然ゆるんでないじゃん!と(笑)」と黒沢監督のお茶目な一面を吐露。
吉原は「吉高さん」と言い、青木、宮館、柄本、ユースケは「本木雅弘」の名を挙げた。宮館は「殿として演技をしていたと思ったら、(休憩になると)『だて様さ~』って僕のニックネームで呼んできて。そのギャップがミステリアス」と、本木の人柄にも触れていた。
【ストーリー】
荒木村重(本木雅弘)は暴虐な織田信長のやり方に反発し、籠城作戦を決行する。城は織田軍に囲まれ孤立無援に。城内の血気盛んな家臣たちを抑えながら、村重は妻・千代保(吉高由里子)を心の支えに、城と人々を守ろうと苦心していた。そんな時、城内である少年が殺される事件が発生。その後も怪事件が次々と起こる。容疑者は、密室と化した城内に居る家臣や身内の誰か。城外は敵軍。城内は裏切り者。誰もが疑心暗鬼になっていく中、村重は牢屋に囚われた危険な天才軍師・黒田官兵衛(菅田将暉)と共に謎の解決に挑む。事件の驚きの真相とは―。
【作品概要】
タイトル:黒牢城
原作:米澤穂信「黒牢城」(角川文庫/KADOKAWA刊)
監督・脚本:黒沢清
音楽:半野喜弘
出演:本木雅弘
菅田将暉 吉高由里子
青木崇高 宮舘涼太 柄本佑
ユースケ・サンタマリア 吉原光夫 坂東龍汰
近藤芳正 矢柴俊博 木原勝利 河内大和 吉岡睦雄 上川周作 前田旺志郎 坂東新悟
荒川良々 渋川清彦 渡辺いっけい / オダギリジョー
配給:松竹
公開表記:2026年公開
コピーライト:©米澤穂信/KADOKAWA ©2026映画「黒牢城」製作委員会
公式HP:https://movies.shochiku.co.jp/kokurojo-movie/
X:https://x.com/kokurojo_movie
Instagram: https://www …
有村架純&磯村勇斗、互いの存在に「刺激」と「尊敬」 「もし無報酬だったとしても役者は続ける」!?岸善幸監督のこだわりの撮影も明かされる! 「第1回しずおか映画祭」DAY2
「第1回しずおか映画祭」のDAY2が、5月24日、静岡市の映画館で行われ、シネシティ ザートにて、映画『前科者』が上映され、主演の有村架純と岸善幸監督が舞台挨拶に登壇した。
磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」を、2026年5月23日(土)・24日(日)に静岡県静岡市で開催。
磯村が「映画を身近に感じて欲しい」という映画への熱い思いと郷土愛が発端となり、2024年11月に静岡県沼津市にてプレ開催として行われた「しずおか映画祭」。大盛況の内に行われた映画祭から約1年半。本年より「旅する映画祭」をテーマに、静岡県内の各地で「しずおか映画祭」を毎年開催することとなった。Astageでは、そんな記念すべき「第1回しずおか映画祭」の模様をお届けする。
映画上映後の余韻が残るなか、磯村の呼び込みで有村と岸監督が登場! 有村は「磯村くんが主催された『しずおか映画祭』の第1回目という記念すべき日に呼んでいただいて、すごく光栄に思います」と挨拶。
岸監督は「私は映画業界にあまり友人がいないんですが、唯一というか、3人ぐらいのなかで磯村さんは僕のメル友なんですよ。『しずおか映画祭をやります』ということで、「ぜひ呼んでください」と、無理に強要したところもあるかもしれません(笑)。本当に、こんな第1回のめでたい席に呼ばれて光栄です」と映画祭の参加を心から喜び、「静岡に来るにあたって、沼津の『中央亭』という餃子を8個食べてきました(笑)」と、磯村イチオシの餃子を食してきたことを明かし、磯村を驚かせていた。
NHK朝ドラ「ひよっこ」以来、『前科者』で再び共演を果たした有村と磯村。有村は「心強さはありました。でも、ちょっとヒリヒリとした物語で、役柄的にもお互い拭えない思い、わだかまりがある役柄だったので。現場ではそんなに、あんまり喋らなかったですね」と当時を振り返る。
磯村も「そうなんです。幼馴染で再会をする役なんですが、お互いの空白の期間という部分があるから、なかなかどう喋ったら、話しかけたらいいのか難しくて」と同調。「『ひよっこ』での信頼関係はあるけれど、プライベートとかオフの話をしていいものか、お互い悩みながらでしたね。でも、この役に関してはあんまり話さなくて正解だったと思うし、それを共有できていたのが、すごく良かったですね」と続けた。
磯村が「岸さんは、本番にすぐ行く撮影スタイル。“場当たり”である程度決めて・・・(本番に進む)というのもあって。ものすごいエネルギーが初日から渦巻いていた思い出があります」と回顧すると、有村も「私たちは、そこに懸ける瞬発力とか、緊張感とか、高揚感とか、いろんな感情が混じりながら撮影したのを覚えてます」と話した。
岸監督は「やっぱり何度も何度も、お芝居を繰り返していくと、どこかで新鮮さみたいなものがなくなってくる。“慣れのお芝居”になってくる。できるだけそういう慣れた感じにならないほうがいいなと思っていて」と、こだわりを明かしつつ、「お二人とも力のある俳優さんなので、たくさんの引き出しの中から、どういうお芝居でこの現場に臨んでくれるんだろうと。引き出しを開けてパッと出てきた表情とか仕草とかが、すごく大切かなと思っていて、そういうところを撮りました」と、有村と磯村に信頼を寄せていた様子。それでも、「一番緊張したのは、有村さんが猫をなでるシーンで、コンビニの前が道路だったから、猫が逃げた時に事故に遭わないようにね。でも、すごくいいシーンになったので、良かったです」と裏話も披露。
劇中で有村が演じるのは、全国でも20代女性は数人しかいないという保護司という役。阿川佳代をどのように構築していったのか、大事にしていたポイントを問われると、「佳代は、保護司をすることで自分の存在意義を得ていたと解釈していました。過去にあった出来事がずっと心の中に残っていて、自分自身が生きる意味をずっと探し続けてきた。そこで保護司のボランティア活動をすることで、前科者と対峙することで、“この人に自分は必要な存在なんだ”と。私も自分の存在価値って、他者がいて初めて得られるものだとも思うんです。だから、そういう自分自身が佳代にはあったのかなと思っていました」と説明する。そして、「佳代はどこか鈍感さを持っていて。人の痛みはものすごく敏感でわかるけど、恐れがあまりない。その一種の危うさみたいなところは、持ち合わせている女性」とも。
すると、磯村も「会った瞬間のシーンで見せる表情から、いま何を考えているのかが、心からすごく伝わってきたんです。だから僕は何かをしようと一切思わなくて、有村さんの演じている今の姿から受け取るだけ。本当に有村さんに導いていただきました。そこには岸監督の本番という緊張感、ピリッとしたところがマッチして、すごく良い現場でしたね」としみじみ。
それでも、「有村さんには、何度もラーメンを食べてもらって申し訳なかったです・・・」と陳謝する岸監督。監督の作品には食事のシーンが多く見られるが、ここにも岸監督なりのこだわりが。「人間生きてたら、食わないといけない。人間は“食う動物”だと思っていて。やっぱりどんなに辛いことがあっても腹は減る。本当に辛いと涙も出ない、でも腹は減るだろうと。そういうお食事のシーンの中に、人の感情が現れるんじゃないか、というのはちょっと思っています」と話していた。
さらに、「もしも役者が無報酬だったとして、それでも役者を続けますか?」という質問も。有村は「無報酬だったとして? なかなか難しい質問ですね・・・。でもそうなったら、別に稼げるお仕事に就いて、役者というお仕事をやるとか、どうにでもなるなとは思いますね」と回答。
磯村は「僕も無報酬でもお芝居はやりますよ。お芝居が好きでやっているので。お金が入らないですよとなったとしても、その時に得るものがあるんだったら、やっちゃうかも。それで良い結果を残して、後で請求する。『僕はこれだけ良いパフォーマンスをしたんですから、それに見合う金額をください』と交渉します」と答え、二人とも役者はやめられないようだ。
また、有村が「浜松映画祭」と所属事務所の連動企画のオーディションだったことが、現在の事務所に所属するきっかけとなったことも明かされ、静岡との縁も明かされ、磯村も「静岡が生んだと言っても過言ではないですね、有村さんは!」と息巻く場面も。
お互いの存在について、有村は磯村を「唯一の同い年の役者さんで、貴重な存在なんです。『ひよっこ』で出会って、約1年一緒に頑張った仲間であり、戦友であり、同志であり、そういう方が約10年間の月日を経て、数々の現場であらゆる役をやられて、あらゆる賞を獲られて。こうして結果をどんどん残していっている役者さんが近くにいるということが、自分にとってはすごく刺激的だし、励みになるし、この世界を生きていてくれてありがとう、みたいな」と語る。
一方の磯村は「僕は、同い年だし仲間でもあるし信頼できる役者さんなんですけど、いつも一歩前を進んでくれていると見ているんです。一緒に歩いているように感じていて、実は僕はちょっと前を歩いている有村さんの背中を見ながら、役者としても人としても刺激を受けている。それは『ひよっこ』の時からです。ちょっとお姉さん、先輩にも僕は感じています」と有村に尊敬の念を抱いていた。
最後に、岸監督は「今日お昼に清水港で海鮮丼食べてきました。太平洋を望んでいて、いろんな文化があるこの静岡県。俳優さんもそうですけど、映画監督も、それからサッカー選手も、本当に豊かなところだなと思っています。この『しずおか映画祭』がこれからも新しい映画文化の発信地として皆さんに支えていただけたらと思います。また機会があったらぜひ遊びに来ます」とエールを送り、有村が「何もないものをイチから作り上げるって、相当大変なことだと思います。『第1回しずおか映画祭』が無事に開催されたことが、お友達としてもすごく嬉しいですし、磯村くんの有志の姿を目撃できて光栄でした。また、『しずおか映画祭』がこの先も続いていってほしいなと思いますし、その時にはまた参加できたらいいなと思います」と笑顔でメッセージを送り、舞台挨拶を終了した。
映画『前科者』
<ストーリー>
罪を犯した者、非行のある者の更生に寄り添う国家公務員、保護司。
保護司を始めて 3年の阿川佳代(有村架純)は仕事にやりがいを感じ、様々な「前科者」のために奔走していた。
そんな中、佳代が担当している物静かな工藤誠(森田剛)は更生を絵に描いたような人物で、佳代は誠が社会人として自立する日は近いと楽しみにしていた。しかし、誠は忽然と姿を消し、再び警察に追われる身に。
一方その頃、連続殺人事件が発生。捜査が進むにつれ佳代の壮絶な過去や、若くして保護司という仕事を選んだ理由もが次第に明らかになっていき――。
原作:「前科者」(原作/香川まさひと・月島冬二「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載))
監督・脚本・編集:岸善幸
出演:有村架純 磯村勇斗 森田剛
制作プロダクション:日活・テレビマンユニオン
配給:日活・WOWOW
© 2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
映画祭の概要
「第1回しずおか映画祭」
■開催日時:
・2026年5月23日(土)場所:静岡市清水文化会館(マリナート)
・2026 …
有村架純&磯村勇斗は「真面目で似ている」!? “ひよっこ”メンバーでピクニックに出かけ息抜きも! 映画『ちひろさん』は「静岡の土地の空気が映っている」「第1回しずおか映画祭」DAY2
「第1回しずおか映画祭」のDAY2が、5月24日、静岡市の映画館で行われ、静岡東宝会館にて、映画『ちひろさん』が上映され、主演の有村架純と今泉力哉監督が舞台挨拶に登壇した。
磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」を、2026年5月23日(土)・24日(日)に静岡県静岡市で開催。
磯村が「映画を身近に感じて欲しい」という映画への熱い思いと郷土愛が発端となり、2024年11月に静岡県沼津市にてプレ開催として行われた「しずおか映画祭」。大盛況の内に行われた映画祭から約1年半。本年より「旅する映画祭」をテーマに、静岡県内の各地で「しずおか映画祭」を毎年開催することとなった。Astageでは、そんな記念すべき「第1回しずおか映画祭」の模様をお届けする。
『ちひろさん』の上映後、客席横の扉から有村と今泉監督が登場すると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。有村は「何年も経って、また劇場で上映していただけるのは本当に嬉しいことです。私も大好きな作品ですし、ちひろさんが今も私の中に愛おしく残っています」と満席の客席を見渡し笑顔を見せた。
NHKテレビ小説「ひよっこ」(2017年)で共演した磯村と有村。有村は「お互い大人になりましたね・・・」と笑いながら、磯村の代表ぶりを「かっこいいです、めちゃくちゃ。事務所に入られる前から劇団で静岡の方で活動されていたりしたのも知っていたので、本当に地元に貢献したいという気持ちがものすごくある方なんだなと改めて感じました。行動力がすごいですよね。やりたいといという思いがあっても、お忙しい中でなかなか形にできないこともあると思いますが、それをちゃんと実行されて、こんなにお客さんも呼べるというのは、磯村くんの力だなと思います」と称え、磯村を照れさせた。
朝ドラ以来、プライベートでも親交が続いているという2人。有村は「プライベートではご飯に行ったり、朝ドラのメンバーと一緒に過ごしたりしますけど、その時はすっごいおちゃめなんですよ」と普段の磯村の姿を明かす。
一方で、今泉監督は前日の23日から映画祭にプライベートで参加いたそうで、「昨日も磯村さんの司会を見ていました」とニッコリ。そして、「他の俳優さんや監督もそうですけど、映画が好きで映画に携わって、自分は福島県の郡山市というところ出身ですが、福島で映画祭をやれたらすごいとは思いますけど、それを地元の方とか準備を何年もして、プレ開催の時からそうですけど、こうやって映画祭としてスポンサー含め地元の企業とかいろんな方とやり取りをして映画祭を立ち上げるって、想像できない。どれぐらいの時間とどれぐらいの人が関わっているんだろうと考えるだけで・・・、映画1本撮るのも大勢の人が関わりますけど、映画祭を作るという想像ができなくて。本当に素晴らしいし、何年も続いていくといいなと思っています」とエールを送った。
静岡県内を中心に撮影された『ちひろさん』だが、本作を観て、磯村は「静岡の海、潮の香りが匂ってくるような街並み、その空気感が映っている作品」とし、「お弁当屋さんに買いに来るおじさんたちをあしらう言い回しが、有村さんの素のちょっといたずらしたい性格の部分が乗っかっていたりして、僕はそのお芝居がすごく好きですね。すごく魅力的な人物でした」と感想を述べた。
そんな有村のキャスティングについて、今泉監督は「これまでに何作品かご一緒していて、有村さんのパブリックイメージは可愛らしかったり綺麗だったり柔らかさみたいなイメージがあるんですけど、それだけじゃない強さがある」とし、「キャスティングの最初のときに、『根明(ねあか)ですか、根暗(ねくら)ですか?』『その暗さを知っている人、人の弱さとかダメさみたいなことを愛される部分に入れられますか』という話をしました。そうしたら『全然、根暗の部分は大丈夫です』って。“ちひろさん”はただ明るいというのではなくて、表面的に明るく取り繕うということではなく、ある種の強さとか人間力を持っている人がやったほうがいいと思っていました」と話し、有村の奥にある人間味を掘り出していった様子。
劇中で“ちひろ”が見せる人間性にちなみ、「自分なりにブレないでいようと思っている大事なことは?」と問われると、有村は「最近、真面目すぎるなと思って、それが嫌なんです」とポツリ。「任された役は必ずやり遂げなければならないとか、この任された仕事はこうやらなければならないとか、真面目に考えすぎちゃって。もうちょっと、いい加減が欲しいなと」と,真面目すぎるゆえに自分自身が疲れてしまうことを吐露。磯村も、本映画祭を運営していくうえでも「僕もその感覚はすごく似ているし、お芝居ももちろん、この役で参加したからこそ全うしなければならないとか、自分にプレッシャーをかけているのはあるので、大体みんなそんな気がするけど・・・」と自己分析。
すると、今泉監督が「二人はより真面目な側なんだと思います。『みんなそうですよ』と言うけど、みんなそんなことないです(笑)。もっとうまく抜けている人もいるだろうし。それが作品にプラスになることもあるし、でも責任感がマイナスに働くことはそんなにないと思う」と持論を展開。
そして「真面目さって、遊びがないと言われて、もうちょっと緩く構えていたほうがプラスに働くということもあるけど。まさに『ちひろさん』の撮影時はコロナ禍だったのですが、撮影の合間の休みの日にプロデューサーから一斉に『ここで気を抜いてみんなでご飯とか食べに行くと、誰かコロナになったら(撮影が中止になる)」というメール入って。ちょっと窮屈だとは思うけど、この真面目さがあったから無事に撮影ができたと思う。真面目さってマイナスに捉えられることもあるけど、その場その場で、それぞれの緩さの良さもあるし、どっちもあるとは思います。でも、お二人は似ているのかもしれませんね」と続け、皆を納得させていた。
そんな真面目な2人の「息抜き」の話が及ぶと、有村が「そういえば、『ひよっこ』のメンバーで“ピクニック”に行ったよね」と明かす。磯村も「この歳でピクニックに行くのかなと思ったんですけど(笑)」と続け、「落ちていたフリスビーで遊んでいました」と楽しそうに振り返っていた。
さらに、「もしこの3人で映画を作るなら?」という話になり、有村は「今泉監督にはラブストーリーを撮ってもらいたい」と希望。「磯村さんには鈍感な役をやってほしい」と述べると、磯村は、「世間の中にない有村さんを見てみたい。突発的で感情的、動物的な役を演じてほしいですね」と返す。今泉監督は「2〜3年後のこの映画祭で上映できるように頑張ります!」と宣言し、会場から大きな拍手が送られていいた。
映画『ちひろさん』
有村架純
豊嶋花 嶋田鉄太 van
若葉竜也 佐久間由衣 長澤樹 市川実和子
鈴木慶一 根岸季衣 平田満
リリー・フランキー 風吹ジュン
原作:安田弘之『ちひろさん』(秋田書店「秋田レディース・コミックス・デラックス」刊)
監督:今泉力哉 脚本:澤井香織今泉力哉
製作:Netflix、アスミック・エース
制作プロダクション:アスミック・エース、デジタル・フロンティア
配給:アスミック・エース
https://chihiro-san.asmik-ace.co.jp …
池田千尋監督「子供や大人は関係なく、一緒に映画を作ることで互いが成長する時間になる」プロと小学生で作る しずおかキネマ組『好きだから、いなくなる』上映! 「第1回しずおか映画祭」DAY2
「第1回しずおか映画祭」のDAY2が、5月24日、静岡市の映画館で行われ、静岡東宝会館にて、しずおかキネマ組『好きだから、いなくなる。』が上映され、池田千尋監督、プロデューサーを務めた佐津川愛美、俳優の森優作が登壇した。
磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」を、2026年5月23日(土)・24日(日)に静岡県静岡市で開催。
磯村が「映画を身近に感じて欲しい」という映画への熱い思いと郷土愛が発端となり、2024年11月に静岡県沼津市にてプレ開催として行われた「しずおか映画祭」。大盛況の内に行われた映画祭から約1年半。本年より「旅する映画祭」をテーマに、静岡県内の各地で「しずおか映画祭」を毎年開催することとなった。Astageでは、そんな記念すべき「第1回しずおか映画祭」の模様をお届けする。
前日に1日目を終え、磯村は「昨日は、多くの方が映画祭を楽しんでくださったようでうれしいです」と挨拶し、「今後もこの企画は続けていきたいと思いますので、どうぞ『しずおかキネマ組』を応援してください」と紹介した。
静岡のどこかでまかれた小さな「キネマのたね」が、誰かの一歩や、次の物語へとつながっていくことを願い、3月20日~22日の3日間、小学生を対象とした映画作りのワークショップを開催。本ワークショップは、静岡市出身の俳優、佐津川愛美が代表を務める「映画と仲間ファミリー」プロデュース。監督は、袋井市出身の映画監督、池田千尋が務め進められた。
今回、しずおかキネマ組として『好きだから、いなくなる』というタイトルで、静岡県の沼津、静岡、浜松の3か所でプロと小学生で撮影を実施。完成作品の初のお披露目となった。
池田監督は、「同じ脚本で3日間連続、違う場所、違う人と一緒に撮るっていうのは私も初めてのトライで、一体どうなるんだろうと思っていましたが、とっても楽しかったです」と感慨深げ。
佐津川は「本当にみんなが頑張ってくれたことをスクリーンで観てもらえて、嬉しい気持ちでいっぱいでした。みんな(子供たちは)初めての経験がいっぱいあったと思いますが、初めて会ったみんなと一つの物語を作ってくれて、すごいなって思いました。ありがとうございます」と思いの丈を口にした。
森も「めっちゃ楽しかったです」とニッコリ。「いま観ながら走馬灯のようにいろいろ思い出しました。子供たちと一緒に映画を作ることって、大人たちにとっても特殊な体験になりますので」と続けた。
また、小中学生や若者向けの映画制作ワークショップ「映画をつくろう!」を、出身地である静岡県袋井市(月見の里学遊館)で2012年から毎年開催している池田監督。今回は「しずおかキネマ組」として参加したが、「自分が監督する作品を作ることですが、いつもと違う視点に立たせていただきました。いつも思うのですが、結局大人が子供に教える場ではなく、最終的には子供から大人が教わる場になっていくんです。大人とか子供とか、映画を作るところでは関係ない、一緒に映画を作るということが、お互いが成長する時間になるです」と力説。
佐津川も「プロの現場をみんなに体験してもらうっていうコンセプトで企画したのですが、本当に池田組のスタッフをみんな(子供たち)がやってくれました。そんなみんながすごいです」と、参加した子供たちを称え、「とにかく、池田監督はじめ、いろんな部署のプロの皆さまが子供たちと真剣に向き合ってくださったからこそ出来たと思っています。森さんもあの三日間、1つの脚本でそれぞれの地域でキャラクター性を変えて演じるのは本当に大変だったと思います。それだけではなく、森さんは初めて会った沼津のみんな、静岡のみんな、浜松のみんなと一から一生懸命全部作り上げてくださって、本当に感謝しかないです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを表した。
佐津川の言葉に、森は「俳優部の子たちだけじゃなくて、他の部署の子たちも、子供の持っているエネルギーって混じりけがないからダイレクトなんです。なので、演じる演じないとかではなく、そのエネルギーをバッと感じて、また次の都市に行く感じでした。大変だった部分もありましたが、終わってみたら子供たちの純粋なエネルギーに浄化された気持ちにさせてもらました。とても素敵な機会になりました」と充実感を滲ませた。
佐津川は、「ありがとう2000」という子供向け映画ワークショップの企画を実施しているが、 “子供たちに映画の現場を体験してほしい”と思った理由や、今後どのようにその思いが広がっていけばいいかを問われると、「私自身が中学生からこの俳優のお仕事を始めて、映画の現場に初めて行ったのが中学3年生の時でした。自分が親以外の大人と初めて接した現場で、その大人の皆さんが自分の部署のお仕事をとにかく一生懸命やっていた姿がカッコよくて、“私はこの映画の現場に携わっていきたい”と、自分の夢が明確になった原点でした。自分の10周年というタイミングで池田監督と再会させていただいた時に、この映画の現場をみんなに知ってもらえたらな、子供たちの未来に繋がるようなことができればいいなと思って企画させてもらいました」と経緯を明かし、「今回も、しずおか映画祭でプロデュースさせていただくことになりました。『ありがとう2000』の時のご縁もそのまま繋がらせていただいて、池田さん、スタッフの皆さん、森さんも、皆さんが見守ってくれてる中で、こうやって上映までできて、とても胸がいっぱいです」と、感無量の面持ちだった。
佐津川の想いと自身の想いが重なった池田監督は、地元の静岡で子供たちと映画を撮るということに、「私は袋井に住んでいる時に“何もないところ”と感じていて、映画などの文化がなかったんです。だからそこに、いや袋井だって静岡だって映画はこんなに盛んだよ!と、住んでいる子たちが自慢できるといいな・・・とすごく感じています」と語った。
さらに、この脚本で静岡版とは別にフランス版も制作されたことが発表され、この場で上映。池田監督は「私の脚本を元に、フランスという文化の中で、フランスの皆さんが撮ってくださって。こんな風に物語が変わるんだなという面白さと、子供たちのメイキングのインタビューも面白かったですね。きっと今回このワークショップに参加したみんなも(日本の子供たちと)同じようなこと思ったと感じました。子供たちの顔つきや目つき、話してることは変わらない。日本とフランスは共通していると思いました」と感想を述べた。
森は「(作品のテイストが)あまりにも違うからびっくりしました。すごいな、いろんな(文化や思考の)違いもあるんだろうなと。でも、やっぱり子供たちの表情や撮った作品はとても素敵でした。面白いですよね、国によって文化が違うから捉え方が違うんです」と、新鮮な驚きも感じていた。
イベントでは、子供たちからの質疑応答コーナーも行われ、実際に映画作りに参加したからこその質問が挙がる。森の演じ分けについて、さらには各地のロケーションとの違いについての問いなど、池田監督や佐津川も子供たちの着眼点に驚いていた。
最後に、また子供たちが映画作りに参加することを願ってイベントを終了した。
映画祭の概要
■タイトル:第1回しずおか映画祭
■開催日時:
・2026年5月23 …
Aぇ! group末澤誠也のサプライズ登壇に会場歓喜! 末澤「富士山が凄く近くて感動した」に、磯村勇斗「地元の人は富士山で驚かないよ」静岡ロケ地の思い出話も!映画『mentor』のスペシャルトークステージ 「第1回しずおか映画祭」DAY1
「第1回しずおか映画祭」が、5月23日、静岡市・清水文化会館マリナートにて開幕し、映画『mentor』のPRトークステージが開催され、本作に出演の末澤誠也(Aぇ! group)がサプライズで登壇した。
磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」を、2026年5月23日(土)・24日(日)に静岡県静岡市で開催。
磯村が「映画を身近に感じて欲しい」という映画への熱い思いと郷土愛が発端となり、2024年11月に静岡県沼津市にてプレ開催された「しずおか映画祭」。それから約1年半、本年より「旅する映画祭」をテーマに、静岡県内の各地で「しずおか映画祭」を毎年開催することが決定。Astageでは、記念すべき「第1回しずおか映画祭」の模様を現地よりお届けする。
「第1回しずおか映画祭」初日のラストを飾ったのは、映画『mentor』のスペシャルトークステージ。 “人間描写の鬼”と評される吉田恵輔監督が脚本・監督を務め、「しずおか映画祭」の実行委員会代表を務める磯村勇斗と末澤誠也(Aぇ! group)がW主演で演じる本作は、過去に囚われたまま大人になった2人の青年と、彼らの運命を静かに、しかし確実に狂わせていく“メンター”の存在を描く、新感覚エンターテインメント。物語の鍵を握る重要な“メンター”役を、火傷の特殊メイクに3時間かけて臨んだ綾野剛が怪演する。
この日は、ロケ地として多くの撮影が行われた静岡での思い出を語った。まずは、磯村が「自分の地元の沼津市でもたくさん撮影が行われました。皆さんも知っていると思うところがあると思います!」と観客に呼びかける。そして、磯村がW主演を務める末澤誠也(Aぇ! group)をスペシャルゲストとして、ステージに呼び込むと、突然の登壇に、会場は驚きとともに大歓声に包まれた。
末澤は「出るまでめっちゃ緊張しました。映画祭の初日の最後が僕でいいんですか?」と恐縮しきり。末澤は磯村に「撮影でご一緒していた雰囲気とは違いますね。カッコいいです、代表!」と笑顔を向けると、「どこが?(カッコいいの?)」と苦笑いの磯村。「髪型とか(笑)」とボケる末澤に、磯村は「もっとあるだろ!」と笑い、和やかな雰囲気でトークがスタートした。
本作が初共演となった二人だが、絶妙な距離感が必要な難役に挑戦。互いの印象を訊かれた末澤は「(磯村さんのことは)もちろん存じあげていましたし、初対面の時に気さくに話しかけてくれたので、距離が近くなれそうだなと感じていました」と回顧。対して磯村は「お互い最初は読み合っていましたね。似ている空気は感じていたけど、どこまで深く掘っていけるのかというのは探り合っていたかも」と話す。
磯村が「絶対にふざけるキャラだと思った。子供っぽいところはありそうだなと・・・(笑)」と続けると、末澤も「撮影が進むにつれてふざけていましたね。2人のシーンは特に(笑)。色んな話ができました」と明かし、幼馴染という関係性も自然に構築できていった様子。
龍之介(磯村)と拓海(末澤)に大きく影響を与える、重要な”メンター”・埜本(のもと)を演じる綾野について、末澤は「綾野さんとご一緒させていただけるんだという気持ちが大きかったです。『緊張しなくていいからね!』と声を掛けてくれました。撮影の合間は筋トレの仕方を教えてもらって」と、綾野の人柄に触れつつ、「綾野さんは監督がOK出しても『別パターンもトライしたい』と言って、とてもストイックでした。すごく勉強させてもらいました」と刺激を受ける。
磯村は、綾野とはこれまで5作品の共演を果たしているが「僕は兄貴のような存在。久々の共演でしたが、綾野さんは普段から役者界の“mentor …
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