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鈴木拡樹×安井謙太郎×梅津瑞樹 「幻士郎と十蘭の別れ・・・共闘に胸アツ!」「死神の醍醐味にも注目して!」映画『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』インタビュー!

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東映、東映ビデオによる映画と舞台を連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】の最新作、映画「死神遣いの事件帖 終(ファイナル)」が6月13日(金)に公開し、舞台は8~9月に上演予定されている。

2020年に“しにつか”シリーズ第1弾となる映画『死神遣いの事件帖 ‐傀儡夜曲‐』が公開され、舞台「死神遣いの事件帖 ‐鎮魂侠曲‐」を上演。その後、2022年にはシリーズ第2弾となる舞台「死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-」、映画『死神遣いの事件帖 -月花奇譚-』が公開・上演され、そしていよいよ本作がシリーズ「ファイナル」の映画となる。

本作の主人公で探偵でありながら死神遣いの久坂幻士郎役の鈴木拡樹さん、幻士郎の相棒で死神・十蘭役の安井謙太郎(7ORDER)さん、封印が解かれた最恐の死神・無限狼役の梅津瑞樹さんに、これまでのシリーズ、ファイナルを迎えた撮影を振り返りながら、本作の魅力を語ってもらった。

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― 今作の映画版の脚本を読んだときの感想をお聞かせいただけますか?

鈴木拡樹(以下、鈴木):シリーズのパート1の頃から “連続ドラマのような感じで観てほしい”ということをコンセプトにしていて、僕が推理をして、最終的に悪と戦うというパターンを確立していました。今回の映画では推理の要素が少なく、 “別れ”をテーマにしているという変化もあるので、少しこれまでの作品との違いを感じました。

安井謙太郎(以下、安井):僕は初めて台本を読ませていただいたときに、『あれ?僕も戦うのかな?』と思って。そのうちに殺陣の映像が送られてきて『あ、やっぱり戦うんだ・・・』と(笑)。これまで映画では戦う場面がなかったので、あらためて過去作の映像を観て凄く不安になりました。

梅津瑞樹(以下、梅津):東映ムビ×ステの中で「死神遣いの事件帖」は唯一シリーズ化された作品ですし、しかもその“ファイナル”となる映画に、僕がいきなり入って大丈夫かな?と思いました。僕が演じる無限狼は幻士郎と十蘭の2人の親と因縁があるという重要な役。ただ、映画ではそこまで明らかになってはいないので、どう演じていこうか、色々考えて臨みました。

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― 『死神遣いの事件帖』シリーズが始まって5年になりますが、スタートから振り返ってみて、今の想いは?

鈴木:『シリーズ化できたらいいね』と、第1弾の映画のときから話していたんですが、そこから話が膨らんでここまで来ました。シリーズの良さは、続けば続くほど1作ごとに何かを得て、前の作品を超えていく成長がある。死神ですら成長しているし(笑)。どこから観ても楽しめる作品ではありますが、初回から観ている方はその成長過程も楽しんでいただいていると思います。それが魅力でもあり、僕たちのやりがいにもなっていますね。

安井:舞台を入れると、計6作になるので、凄く広がったなと。ここまで続いたことに、本当に感謝の気持ちしかありません。5年の間には世の中でも色々なことがあって、最初の舞台はコロナ禍でした。そんな時代を乗り越えながら進み続けてきた作品ですし、僕らもたくさん思い出があって感慨深いです。ただ、このシリーズはシャッフルしても、どれが(物語の)最初なのか分からないようなシンプルな作品になっているんです。それは作り手の皆さんの巧みさでもあるし、拡樹くんが言うように、細かい変化や積み重ねてきたものが、このシリーズの強みかと。もちろん初めて観る方も楽しめますし、初回から観てくださっている方は、今回の“ファイナル”にはグッとくるものがあると思います。

― 梅津さんはそんな中で初参加されていかがでしたか?

梅津:(鈴木と安井の話を聞いて)ちょっと僕にはついていけない話ですね・・・(笑)。さっそく今、孤独になっていました(笑)。それでも、現場ではこの2人と一緒にいると凄く安心感がありました。2人のバディ感も肌で感じましたし、安心できたからこそ、あんなに触ったこともない武器を振り回せたと思います。他人に乗り移るときはその人のベースが80%という意識だったので、無限狼のキャラクター性もよく分からなくて、舞台版へ余白を残しながら演じるようにしていました。無限狼がどうなっていくのか、舞台版がより楽しみになりました。

鈴木:ムビ×ステだからこそできるアプローチの仕方だよね。

安井:でも、無限狼は強烈ですよ。“絶対何かがある”と思わせる得体の知れない存在感が凄い。

梅津:匂わせるだけ匂わせといてね(笑)。

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― 3人でご一緒されたときのエピソードは何かありますか?

鈴木:時間がなかったけれど、本番ギリギリで少し打ち合わせができて良かったよね。
梅津:早朝にお手伝いいただいて、3人で殺陣を合わせることができたので、安心して臨むことができました。
鈴木:けっこう複雑な殺陣で、呼吸を合わせることが大事でしたし、ギリギリのラインでこだわったところもあるので。

安井: 2人が殺陣について話をしているとき、会話の意味が全然わからなかったのですが、自分もわかったような顔をして『はい、僕もそうします』と言っていました(笑)。もう、ついていくのに必死でしたね。でも、こんなに経験豊富な2人と一緒に殺陣をやらせてもらうことはないので、貴重な経験ができてとても勉強になりました。

― あらためて、ムビ×ステの魅力をどう感じられますか?

鈴木:映画と舞台の共通点というのが、家から外に出て観に来ていただくので、つまり興味を持たなければ行かないということですよね。これが組み合わされているわけですが、映画のファンの方もいらっしゃるし、舞台のファンの方もいらっしゃるので、その双方の良さを知ってもらう良いチャンスだと思っています。生で感じていただく、その空間全体が作品になるという共通点もありますね。この企画は凄くおもしろいので、僕も推しているんです。

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― この『死神遣いの事件帖』のメンバーは最強かと。もし、また違うものを作るとしたら、どんな作品がいいですか?

鈴木:僕はシリーズ化をさらに続けられたらおもしろいなという思いもありますが、確かにこのメンバーが集まれば、別のものも作れる強いチームだと感じています。今回は僕たちの得意なところでやらせてもらったと思うので、何か挑戦的なものもいいですよね。ファンタジー要素を消してリアルに寄せた作品も面白いと思います。ただ、時代劇という強みが撮影所にあるので、そこは活かしたいですね。パリッとした時代劇もいいかも。

安井:僕は『バトル・ロワイアルイヤル』みたいな作品をやってみたいですね。太秦の映画村の撮影所を舞台にするんです。隠れるところはいっぱいあるし(笑)。
鈴木:いいね、それ。おもしろそう!
梅津:僕は、映画村に観光に来た人たちが、ひょんなことからトラブルに巻き込まれる群像劇を、長回しワンカットで撮る。三谷幸喜監督の『大空港2013』みたいなコメディータッチの感じで。

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― それでは最後に映画の注目ポイントや見どころを含め、これからご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。

鈴木:今作の「終(ファイナル)」は、幻士郎と十蘭の別れを描いています。実は2回目の別れになりますが、1度目の別れとは違ってより深い感情が湧いてきました。パート1で別れを描いたからこそ、今作の別れが際立っている。切なさが増して凄くリアルに感じました。このシリーズがファイナルまで来ることができたのは、『また観たい』と仰ってくださった皆さんの声が届いたからです。本当にありがとうございます。初めてご覧になる皆さまも今作を楽しんでいただいて、前作をさかのぼって楽しんでいただければ嬉しいです。

安井:僕にとって映像でのアクションは今回が初めてだったのですが、本当にカッコよく映っているので、ぜひ注目してほしいです。自分がそこにいられたことも嬉しいですし、ファイナルということで、幻士郎と十蘭が共闘する胸アツなシーンも見どころです。ファイナルだけ観ても楽しい作品になっています。ファイナルなので、より多くの方に観ていただきたいですし、これまで支えてくださった方と素敵なゴールを迎えたいと思います。

梅津:やっぱり死神役の醍醐味ですね。合成されている映像が多いので、自分でもどんな仕上がりになっているか楽しみです。2人がこうして積み重ねてきたフィナーレを少しでも彩れるように、眉毛も無くしたので(笑)、楽しんでいただければ幸いです。

◆鈴木拡樹さん衣装クレジット
〈シャツ〉¥39,600- 〈パンツ〉¥46,200-
共にCULLNI(クルニ)/Sian PR(シアン PR)
問:CULLNI FLAGSHIP STORE(クルニ フラグシップ ストア)03-6416-1056
〈靴〉DUSK STUDIO(ダスクスタジオ)/JOYEUX(ジョワイユ)¥32,780-
問:JOYEUX03-4361-4464

撮影:松林満美

映画「死神遣いの事件帖 終(ファイナル」本ポスター

映画『死神遣いの事件帖 終(ファイナル)』6月13日より公開中
鈴木拡樹 安井謙太郎(7ORDER) / 生駒里奈 梅津瑞樹 崎山つばさ 陳内将 小林亮太
森崎大祐 田淵累生 松浦司 松本寛也 櫻井圭登 松角洋平 田辺幸太郎 浜田学 峰蘭太郎
神尾佑 西田健
監督:柴﨑貴行 脚本:須藤泰司 音楽:YODA Kenichi

舞台「死神遣いの事件帖 終(ファイナル)」2025年8月・9月上演
鈴木拡樹 安井謙太郎(7ORDER)
原案:須藤泰司 脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)音楽:YODA Kenichi

【映画あらすじ】
死神遣いとして探偵業を営む幻士郎のもとに新たに舞い込んできた徳川からの依頼。それは、江戸城の宝物殿に忍び込んだ泥棒“銀狐”を捕らえよ、というものだった。そのころ、幻士郎と契約関係にある相棒の死神・十蘭には、冥界に帰らなければならない期日が迫っていた。そして、幻士郎の父・衒太夫と、十蘭の父・光蘭が封じたはずの死神・無限狼の封印が解け…。
幻士郎と十蘭の最後の仕事、ふたりは再び無限狼を封じることができるのか――!?

【東映ムビ×ステ とは?】
東映がおくるメディアミックスプロジェクト。
映画【MOVIE】と演劇【STAGE】の挑戦的な融合を試みる【東映ムビ×ステ】。
二つのメディアは一つの世界を共有しつつ、異なる物語と表現で語られていく。
2019年の「GOZEN」からスタートし、本作はムビ×ステシリーズとして第7弾となります。

東映ムビ×ステ「死神遣いの事件帖 終(ファイナル) 」
◆X(旧Twitter) (ムビステ) : @toei_movie_st
◆Instagram (ムビステ) : toei_movie_st
◆公式サイト(ムビステ): https://toei-movie-st.com/
◆公式サイト(死神遣いの事件帖): https://shinitsuka.com/
◆コピーライト: ©2025 toei-movie-st
◆映画配給: 東映ビデオ

映画:2025年6月13日より公開中
舞台:2025年8月・9月上演

 

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