豆原一成(JO1)&八木莉可子にとっての“しあわせの数式”とは? 映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』から感じた大切なこと
約100年前、女性の活躍が困難だった時代に学校を創立(後に現在の学校法人文京学院に発展)、教育のために走した島田依史子氏の著作「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」を原案に映画化した『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』。本作は、“夢に迷う孫”と“夢を見つけた祖母”が紡ぐ、人生のふとした喜びを描く家族の物語。
夢に迷いながらも、コーヒーにだけはこだわりがある、ちょっと頼りなくて優しい孫、等身大の大学生・拓磨を豆原一成(JO1)、そして夫が遺したサプライズによって、若い頃の夢だった「学び」の日々を楽しんでいくアクティブな祖母・文子を市毛良枝が演じる。
今回、拓磨役の豆原一成さんと、拓磨に優しく寄り添う恋人・大石紗季を演じた八木莉可子さんのお二人に、撮影を振り返りながら本作の魅力を語ってもらった。
― 演じられた役柄をどのように捉えて演じようと考えられましたか?
豆原一成(以下、豆原):僕が演じた拓磨は、自分に自信がないというキャラクターですが、彼の人間味あふれるところを表現したいと思いました。自分も夢を追っていたころ、壁にぶつかった時期があったので、昔の自分を思い出しながら演じようと考えました。
― 現場で監督とのやりとりはいかがでしたか?
豆原:現場に入る前に色々指導をいただきましたが、いざ現場に入るとほとんど僕に委ねてくださっている感じでした。現場に入る前には「大げさにならないように、自然にやってほしい」と言われました。
八木莉可子(以下、八木):紗季は拓磨よりちょっと勝ち気なように見えますが、拓磨に頼っている部分もたくさんあるのではないかと思いました。拓磨には「コーヒーが好き」という強い思いがありますが、紗季にも自分の夢がある。紗季も拓磨を心の拠り所にしながら、(拓磨に)憧れ、尊敬しているんです。お互いが支えあっているように感じてもらえたらいいなと思いながらお芝居させていただきました。
― 監督ともそういうお話をされたのですか?
八木:本番前の本読みのときに方向性をお話しさせていただきました。豆原さんが仰ったように、本番中は「もう少し自然にしてほしい」や「もっと感情が見えてほしい」と言われることはありました。ナチュラルに見えることが大事だったのだと思います。
― 今作では実年齢に近い役を演じられましたが、将来に悩む役柄をどのように分析して表現しましたか?
豆原:僕もこの業界に入る前は凄く悩みました。田舎育ちなので、自分がアーティストになりたいと言うと「そんなの無理だろ」と言われて。今はこのように活動させてもらっていますが、当時自分が将来について迷っていたところを拓磨とリンクさせていたかもしれません。でも、将来どうなるかは分かりませんよね、僕も同じです。
八木: 拓磨は将来について悩んでいますが、前を向いて行動していくように見える紗季も、悩みながらも“好き”という気持ちは大事にして生きています。私は24歳ですが、まだまだ未熟ですし不安もあるので、紗季や拓磨のように悩む気持ちもわかります。ただ、そんな中でも自分の“好き”という純粋な気持ちが原動力になることは凄いなと思います。私は「好きこそ物の上手なれ」という言葉がとても好きです。純粋に「自分はこれが好き」と言えるものがある人は本当に素敵だなと感じます。
― お二人は初共演で恋人役ですが、共演するにあたり仲を深めるために、何かコミュニケーションを取るようなことはありましたか?
八木:撮影が順撮りではなく、最後のシーンから最初に撮影したのですが、まだ本読みをした時しか皆さんにお会いしたことがありませんでした。それなのに恋人役で一番ラストのシーンから撮るというので、豆原さんと豆原さんのマネージャーさんと、私と私のマネージャーさんとお茶をしました。
豆原:ああ、ありましたね。謎のお茶会みたいな(笑)。
八木:両家顔合わせみたいな・・・(笑)。
豆原:そうそう。とてもいいレストランで。逆に気まずい感じでしたね(笑)。
八木:そうですね(笑)。
豆原:マネージャーさんが「じゃあどうぞ(お話ください)」と。「いやいや、何を喋ればいいの?」って、ちょっと面白い空間でした (笑)。
八木:面白かったです。すごい印象に残っています。でも、「気まずいね」と話をして、そこで仲良くなれたと思います。
豆原:確かにそれはあったかもしれません (笑)。
― そんな初対面の中、共演された印象はいかがでしたか?
豆原:八木さんはとても大人っぽく見えますが、けっこう天然ではないのかな。自分の世界観を持っていて素敵な方だと思います。
八木:豆原さんと拓磨は似てるところがあると感じました。凄く素直で、自分を過度に飾ったりしないところが似ていて素敵だなと思いました。私はけっこう人見知りをしてしまうのですが、豆原さんとは自然に接することができました。それはきっと豆原さんの持つ柔らかい雰囲気のせいかも。その空気で現場も温かくなったような気がします。
豆原:本当ですか? 嬉しいです。
― また、市毛さんという大ベテランの俳優さんと共演され、現場に入るだけで学ぶこともたくさんあったのかなと思いますが、ご自身が受け止めたものや感じたものがあったら教えてください。
豆原:僕が初めて市毛さんとお会いしたのは、現場の初日でしたが、大先輩ですし「怖い方だったらどうしようかな」と、正直とても緊張していたんです。でも、お会いしたら本当に優しい方で、市毛さんの自然なお芝居に、自分も合わせて演じることができました。カメラが回っている時も回ってない時も、本当に孫とおばあちゃんみたいに仲良くなれました。待機の時は筋トレやダンスの話とか、他愛もない会話をずっとしていました。市毛さんの人柄がいいので現場もいい雰囲気だったと思います。
八木:家事をされたり、普段の生活のシーンがたくさんありますが、市毛さんが立たれてお芝居されているだけで、本当にその人が今まで何十年とそういう暮らしをしてきたような背景が見えました。現場でも優しくて、気さくに話しかけてくださいました。それでいて空気を正してくれる凛とした雰囲気もあって、ピーンと張り詰めるというわけでもなく、緩く柔くなってしまうわけでもなく。市毛さんが入られると、背筋がシャンとするような感覚がありました。
― 豆原さんはコーヒーを淹れるシーンがたくさん出てきますが、実際に撮影の前に練習されたとお聞きしましたがいかがでしたか?
豆原:難しかったですね。自分で淹れるのは初めてだったので、最初はなかなか上手くできなかったのですが、指導してくれる方から教えてもらいながら、家でもたくさん練習しました。コーヒーを淹れ慣れているという表現ができないといけないので。
― もともとコーヒーお好きだったそうですが、改めてどこにコーヒーの魅力を感じられましたか?
豆原:ブレンドの方法や淹れ方、豆の種類によってこんなにも味が違うんだということを凄く感じました。今まではコーヒーは苦いのが当たり前だと思っていたのですが、酸味が効いてるとか、ちょっと甘いとか、フルーティー・・・というのを本当に感じられるようになりました。のめり込むと面白いんです。
― 劇中では富士山にも行きますが、実際に五合目まで行かれていかがでしたか?
豆原:6月で日中は暑かったんですが、上がってみると肌寒かったです。市毛さん曰く、酸素が薄かったらしいんですけど、僕は緊張していて何も覚えていませんが(笑)。
八木:私も(空気が薄いことが)分かってなかったです。でも、五合目まで行って本当に大きいなと思いました。
豆原:確かに。あんなに近くで見たのは初めてで、やっぱりテンションが上がりました。
八木:天気もコロコロ変わるんです。撮影中も一気に霧が立ち込めてきて、窓の外が真っ白になり、画が繋がらないので一旦撮影が止まったりしたこともありました。人間がどうこうできない自然はカッコいいなという気持ちも抱きました。
― タイトルのなかに「しあわせの数式」という言葉がありますが、ご自身にとっての“しあわせの数式”を教えていただけますか?
豆原:僕は「寝るしあわせ=寝る1時間前に携帯を触らない」です。
最近、寝る1時間前には携帯をいじらないようにしています。そうすると眠りが深くてよく寝られるんです。お風呂に入ってあがったらもう携帯は触らないということを心がけています。寝る瞬間と寝ているその感覚が凄く幸せです。
八木:私は「私+友達=しあわせ」です。友だちと他愛もない話してる時間がすごい好きです。実のない話をしているので、話の内容を全然思い出せないぐらいなんですけど(笑)。大学の頃にできた友達で、よく会っていつも本当にくだらない話をして、笑って終わるのですが、それがやっぱ何事にも代えがたく幸せなんです。
― また、この作品では何歳になっても学ぶことの楽しさということも描いています。今、新しく学んでみたいことや挑戦してみたいことがあったら教えていただけますか?
八木: 私は、生け花に挑戦したいです。お仕事でお花をいただくことがあるんですが、センスよく綺麗に生けることができたらいいなとずっと思っていて。
豆原:僕はフルマラソンに挑戦してみたいです。フルマラソンでもいいし、富士山登頂でもいいし、なんかキツイこと、燃えることをやりたいです。「うわ、きつい!でも頑張れ俺!」というのがいいですね。筋トレもそうですが、自分が窮地に立っているほうが燃えるので。
― そして、今作の主題歌が秦基博さん書き下ろしで、JO1さんが歌ってらっしゃいますが、この曲の感想は?
豆原:秦さんというスーパーアーティストの方に、今回楽曲提供をしていただきましたが、僕たちが日本では初めてで、本当に素晴らしい楽曲をいただいて嬉しく思います。秦さんがこの映画を観て曲を書いてくださり、映画の思いも歌詞に入っていて、1つ1つの言葉が刺さります。僕はレコーディングの時に、自分のパートが頭だったんですけど、「隣の人にささやくみたいな感じで歌ってみて」と言ってくださって、それが凄くハマった感じがしました。色々細かく指導していただいて嬉しかったです。
八木: 秦さんの温かい雰囲気がありますよね。JO1さんの楽曲にはカッコいい印象も多い中で、その秦さんとJO1さんの相乗効果で凄く温かい歌になっていると感じました。この映画にも本当にぴったりですし、自分がちょっと辛くなった時にも聞きたくなるような、隣にそっと寄り添って支えてくれるような歌で、本当に素敵だなと思って聞かせていただいています。
― それでは最後に、あらためて本作で注目してほしいところや魅力などをお聞かせください。
豆原: この作品では日常を過ごす中で、いろんな壁にぶつかったり、しがらみ感じる部分を捉えています。悩みや夢がありながら、みんなが頑張ってその目標を達成しようとしている、とても素敵な作品です。その中で家族や恋人など、人との繋がりがあって1つ1つ乗り越えていく姿が魅力的。そんな作品に自分が関われて凄く幸せです。何かを追いかけていたり、夢があったり、頑張ろうと思っている人に刺されば嬉しく思います。
八木:人との繋がりやそれぞれの個性をお互いに認めながら、時にはぶつかることもあるけれど繋がっていくことはとても素敵なこと。人の温かさ、人間らしさと共に描かれているのが、この作品の良さだと思っています。そして、この作品では、学びについても描かれています。学びはいわゆる10代や20代の学生のためだけではなく、誰にでも開かれています。学ぶことは人生を豊かにするツールとして存在していると思うので、幅広い年代の方に観ていただいて「自分も何か新しいことを勉強してみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。
映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』
【STORY】
祖母・文子と暮らし始めた大学生の拓磨は、亡き祖父・偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した文子へのサプライズだった。一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌する文子。一方、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな二人は、富士山が好きだった偉志の手帳に不思議な数式を見つけて・・。
主演:豆原一成(JO1) (『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(22)、『BADBOYS -THE MOVIE-』(25)等)
市毛良枝 (『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『明日を綴る写真館』(24)等)
出演:酒井美紀、八木莉可子、市川笑三郎、福田歩汰(DXTEEN)、藤田玲、星田英利/長塚京三
監督:中西健二 主題歌:「ひらく」 JO1 (LAPONE ENTERTAINMENT)
脚本:まなべゆきこ 音楽:安川午朗 制作プロダクション:PADMA
原案:島田依史子 「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」(講談社エディトリアル刊)
原案総責任:島田昌和
配給:ギャガ ©2025 …
Snow Man向井康二&森崎ウィン、キスシーン再現に会場がどよめく! 向井は”歯磨きの仕方”を指導も!? 映画『(LOVE SONG)』大ヒット御礼舞台挨拶
映画『(LOVE SONG)』の大ヒット御礼舞台挨拶が、11月11日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、W主演の森崎ウインと向井康二(Snow Man)が登壇した。
本作は⽇タイ共同制作され、東京とバンコクを舞台に異国の地で描かれる両⽚想いの 2 ⼈の初恋を描く、ピュアラブストーリー。監督は、世界的に⼤ヒット したBL ドラマ「2gether」を⼿掛けたタイのチャンプ・ウィーラチット・トンジラー。そして、共にアジアにルーツを持つ森崎ウィンと向井康⼆がW主演を務め、バンコクへの海外勤務を命じられた真⾯⽬すぎる研究員・ソウタを森崎、ソウタの初恋の⼈であり、バンコクでカメラマンをしながら⾳楽活動を続けているカイを向井が演じる。さらに、及川光博、藤原⼤祐、⿑藤京⼦、逢⾒亮太、筒井真理⼦ら⽇本⼈キャストのほかに、タイで若者を中⼼に⼈気を集める個性豊かなキャストが集結した。
映画の宣伝活動を共にしてきて、ますます仲良くなってきている2人。「久しぶりだよね」というも、公開初日の舞台挨拶から10日しか経ってない。「けっこう会ってない、今日は久しぶりな感じです」と森崎。向井も「久しぶりやなと、ちょっと恥ずかしくなっちゃった」と照れ笑い。この日も終始仲睦まじい姿を見せていた。
MCから「公開当初は観客がほぼ100%女性だったようだが、男性も増えてきた」と伝えられると、向井も「確かにそれ、オカンも言ってましたね『男性も多いよ』って」と話す。
「18回観た」という熱心なリピーターもいて、たくさんの反響を受けている本作だが、そんな中、森崎は、「ソウタって、すごく生真面目で、すごく繊細というか細かいじゃないすか。いろんなことにもしっかりしている。でも、歯磨きの仕方がちょっと違う」という書き込みを見つけたと話し、会場からも同調の笑いが。
向井も「そうなんすよ。あんなに繊細で、あんなにしっかりしてる人があんな磨き方をするのかって感じ」と同調。「他に磨き方ある?」と不思議がる森崎に、向井が「(水をつけて)濡らしてから磨くか、濡らさないでやるかって変わるんだよね。濡らしてしまうと、泡立ちが良くなって磨いた感がすごいのよ。でも、それは磨き残しの原因なんだよマジで。だから歯磨きはやる前に濡らさない方がいいです」と説明。「なるほどね」と、森崎を唸らせた。「でも、森崎さんは歯が綺麗ですよ。綺麗でございます」とフォローを忘れない向井。
撮影を振り返り、印象に残っているシーンに話が及ぶと、冒頭のソウタの妄想シーンや、向井がアドリブで森崎に”デコピン“したシーン、さらにはテーブルを挟んだキス・シーンについてもエピソードを明かし、会場を盛り上げる。「テーブルの距離がけっこうあって、腹筋を使って(伸びをして)・・・」と再現する向井。会場がどよめくも、森崎は「決めていたのは、絶対に俺から前に出ない」と笑う。
また、イベントでは、SNS で事前に募集した質問に答えた2人。「ふたりがお互いにキュンとしたシーンは?」という質問に、向井は「キスした後のソウタ(森崎)の顔。あのつぶらな瞳。近くで見ると、目がウルウルしてて、凄く可愛かった」と答える。森崎は「カイ(向井)のタンクトップのシーン」を挙げ、「汗かきすぎだろ!と思ったけど、セクシーというか、『この距離で見てていいの?』って。あれはキュンとしましたね」と言い、上映後の観客も納得の様子。
「撮影中に見つけた康二くんとウィンくんが似ているという部分は?」という質問には、向井は「自分の時間を大事にしない?」と森崎を見やる。「常にベタベタしていなくても、今は自分の時間に浸りたいんだなとか。離れたりくっついたりするタイミングがお互いピッタリ合う」という森崎が話すと、向井も「(お互いが)居心地がいいということじゃない?」と頷いた。
また、現在公演中で森崎が出演しているミュージカル『SPY×FAMILY』を、向井が観劇したことも伝えられ、向井は同作に登場する少女、アーニャのものまねで「(森崎が演じる)ちち、カッコいい!」と森崎を絶賛する。「(アーニャ役の)オーディションを受けようとしたらしいですよ」と森崎が笑うと、向井が「落ちたんです。書類で落とされて。身長が大きいって・・・」と返す。森崎は「アーニャで来られたら僕も困りますよ。抱っこできない(笑)」と応え、漫才のようなやり取りに会場は大笑い。
以前から向井の母が映画を鑑賞している話は出ていたが、改めて家族からの感想を尋ねられると「オトンもお兄いも観に行ってくれました。オカンからは毎日写真が送られてきます。友達とかと行くみたいです、メンバーをかえて。この間はオトンと行ったようで、泣いてくれたみた。でも恥ずかしいですよね、息子のキス・シーンを観て・・・」と話し、会場を沸かす。
続けて、「お互いに惚れそうになった瞬間はありましたか?」という質問に、向井は「凄いのよ、お芝居に対する熱量が。お芝居を愛してる。共演して、僕も価値観が変わりましたね。学ぶところがありました」と真摯に語り、森崎を称える。森崎からは、「康ちゃんは、撮影が変わる時に『これは言いに行こうよ』と言える男らしさがある。撮影は時間との勝負でもあるから、妥協しそうになることもあるんですが、康ちゃんが先頭に立って言ってくれたおかげで、みんなが思いとどまることができる。惚れました」と述べる。
それを受け、「Snow Manでいるときはやらないよ。そういうことはみんなに任せて、甘えさせてもらってるから。最近はちょっと喋るようにしているけど、プライベートはメンバーに任せちゃってる」と返すも、今回の行動には「やっぱり、ウィンくんにも、みんなにも気持ち良く芝居してほしいと思って。スッキリとお芝居をしてほしかったんで」と作品とチームに対する想いを口にした。
また、映画タイトルの(LOVE SONG)』の”カッコ”は、未完成なラブソングを表しているが、劇中では、心から好きなソウタのために作ったカイの未完成のラブソングが、二人の恋の行方を左右する重要な曲となっている。以前のイベントで森崎が「皆さんに作品が届き、たくさんの方に観ていただいた時に、このカッコが外れて、本当の意味での完成になる」と語っていたことにちなみ、フォトセッションのあとには、本作の大ヒットを記念して、パネルにあるカッコを2人で外し、”LOVE SONG”を完成させ、会場から温かい祝福の拍手が送られた。
🌻STORY🌻 …
髙橋海人、難役に挑戦も芳根京子とは“共闘”の関係! 撮影後の偶然再会で「もうひとりの俺~!」映画『君の顔では泣けない』大ヒット祈願!公開直前トークイベント
映画『君の顔では泣けない』の大ヒット祈願!公開直前トークイベントが、11月10日、東京・赤城神社にて行われ、W主演の芳根京子と髙橋海人が登壇した。
本作は、君嶋彼方のデビュー作『君の顔では泣けない』を原作に、映画『決戦は日曜日』を手がけた坂下雄一郎監督がメガホンをとり、実写映画化。高校1年生の夏、プールに一緒に落ちたことがきっかけで、心と体が入れ替わってしまった坂平陸と水村まなみが、元に戻ることを信じその方法を模索し奔走しながら、進学、初恋、就職、結婚、出産、親との別れ…人生の転機を15年も入れ替わったまま経験していく姿を描きだす。
入れ替わってしまうふたりの坂平陸と水村まなみを芳根京子と髙橋海人が演じ、高校生時代の陸とまなみを西川愛莉と武市尚士、さらに、中沢元紀、前原滉、林裕太、大塚寧々、赤堀雅秋、片岡礼子、山中崇ら個性豊かな実力派俳優が顔を揃えた。
劇中に登場する喫茶店「異邦人」をイメージしたセットに登場した芳根と髙橋。まずはアイスコーヒーとコーラで乾杯し、リラックスムードでトークがスタートした。
東京国際映画祭をはじめ、これまでの広報活動を振り返ながら、芳根は「たくさんの取材を受けさせてもらったり、バラエティ番組にお邪魔したりする中で、このタイトルを聞いて『面白そう』と言ってくださる方が多くて嬉しいです。そんな中、髙橋くんがいる日はすごく安心なんです。1人だと全部頑張らなきゃと思いますが、2人だと「ちょっと力抜いて行こうか」となれる」と、述べる。高橋が「自分がそういうバイブスが出ているんでしょうね。のんびり感というか」と照れ笑い。芳根は「それがありがたい。撮影の時もそうでしたが、さらにこの1カ月間たくさん助けてもらいました」と感謝する。
その言葉に、髙橋は「僕の方こそ、芳根ちゃんがいるとすごく元気になれる。お互い褒め合っていますが(笑)・・・。楽しい方なので、イベントの前日は「やった! 明日は芳根ちゃんだ」とワクワクします」とニッコリ。芳根は「やったー!遊園地みたいな存在だ!(笑)」と喜んだ。
それでも、撮影中は苦労も多かったようで、髙橋は「撮影中は本当に役と“向き合い散らかす”という感じで、周りを見る余裕がなかった。常に「まなみ」に脳みそを持っていかれるくらいの覚悟でいないと置いていかれる感覚だったので、今はやっと人間として喋れている感じがします(笑)」と回顧。
「15年間、心と体が入れ替わったまま」という、これまでの“入れ替わり”の物語とは違う、難しい役に挑んだが、オファーを受けた時に、芳根は「“入れ替わりもので、15年間入れ替わったまま”と聞いた時に、ということはずっと男性の役ということだとドキドキワクワクしながら脚本を読ませてもらいました。内容はファンタジーなんだけどリアルで、クスッと笑えるけれどコメディではない。どこかにこんな2人が本当にいるのかもしれないと思える、不思議な感覚になりました。この感覚を皆さんにちゃんとお届けできなきゃならない、というプレッシャーを感じました」と振り返る。
髙橋は「僕は特にタイトルが引っかかっていたんです」と言い、「『君の顔では泣けない』(とは?) 入れ替わりものだから? どういう意味なんだろう?と考える作業が楽しかったです」としながらも、「入れ替わってから15年間、しっとりと二人で生活を“サバイブしていく”感じが描かれていたので、これは並大抵の覚悟ではできないだろうなと思いました」と語る。
複雑な感情を抱きながら演じていくことに、普通の役作りもできず、“怖さ”さえ感じていたという2人。髙橋は「怖さという感覚は、撮影が終わるまでずっとありました。自分のアプローチが合っているのだろうか、と常に考えていました。芳根さんの表情などを見て、「ああ、何かを引き出せたな」と思ったら、自分の中では合格だと思いました。あと、監督の『オッケーです』の声を信じてやっていました」と、役と向き合い、手探りで演じ進めていた様子。
芳根は「リハーサルに入る前に、一人で考えている時間が一番怖かった。リハで髙橋くんや監督、チームの皆さんとお会いしてこの作品について話し合えたことが大きかったです」とし、「最初は“男性らしく”“女性らしく”と考えていたのですが、そうじゃないと。この物語は、陸やまなみの心の方を追求することが大事なので、外見の話ではないという共通認識にたどり着けたことはすごく大きかったです」と述懐した。
互いのその気持ちを理解するのは「あなたしかいない」という関係は、役同様に芳根と髙橋にも。芳根が「それを分かち合えているような感覚があった。すごくおこがましいですが、生き方が似ているのかも・・・と思う瞬間が何度かありました」と話すと、髙橋も「役に対して2人で一生懸命突き詰めていく時間が、マインドを一緒にできていた。抱えているジレンマが一緒だったからこそ、同じ方向を向けたのだと思います。陸とまなみとリンクしていました」と同調した。
髙橋は芳根を「もう一人の俺」と感じた瞬間もあったようで、今年の初めに別の作品を撮影している時に廊下で偶然芳根に会ったことに触れ、「僕はその時、難しいシーンの撮影で、すごく戦っていて芳根さんを見て思わず「もう一人の俺~」と言って駆け寄ったんです」と告白。芳根は「私は『もう違う人生だよ、頑張ってね』と言ったんですけど(笑)」と慌てたようだが、「それぐらい本当に戦った作品でした」と、キッパリ。髙橋も「“共闘”という言葉がふさわしい。抱えていた感情は一緒だったと感じます」と共感していた。
映画『君の顔では泣けない』
<STORY>
高校1年生の坂平陸と水村まなみは、プールに一緒に落ちたことがきっかけで心と体が入れ替わってしまう。いつか元に戻ると信じ、入れ替わったことは二人だけの秘密にすると決めた二人だったが、“坂平陸”としてそつなく生きるまなみとは異なり、陸はうまく“水村まなみ”になりきれず戸惑ううちに時が流れていく。
もう元には戻れないのだろうか。“自分”として生きることを諦め、新たな人生を歩み出すべきか――。迷いを抱えながらも二人は、高校卒業と進学、初恋、就職、結婚、出産、そして親との別れと、人生の転機を経験していく。
しかし入れ替わったまま15年が過ぎた30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる…。
芳根京子 髙橋海人
西川愛莉 武市尚士
中沢元紀 林裕太/石川瑠華 前野朋哉 / 前原滉 ふせえり
大塚寧々 赤堀雅秋 片岡礼子 山中崇
原作:君嶋彼方『君の顔では泣けない』(角川文庫/KADOKAWA 刊)
監督・脚本:坂下雄一郎 音楽:Inyoung Park
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
(c)2025「君の顔では泣けない」製作委員会
公式サイト:https://happinet-phantom.com/kiminake/
公式X(旧Twitter)/公式Instagram:@kiminake …
11/21より公開!チャン・イーモウ(張芸謀)監督が挑んだ大作『満江紅/マンジャンホン』裏切りと策略が渦巻く壮大な歴史陰謀サスペンス
巨匠チャン・イーモウ(張芸謀)監督が挑んだ大作『満江紅/マンジャンホン』が、11月21日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開される。
本作は、中国で2023年の旧正月映画として公開され、二度三度と映画館に足を運ぶ人が続出。興行収入はチャン・イーモウ監督作史上歴代No.1となる約45億元(約900億円超)、2023年の世界興行収入ランキングでもアジア映画として最高の成績を記録。翌年の第42届香港電影金像奨最優秀アジア中国語映画にノミネートされた大ヒット作だ。
孫均(イー・ヤンチェンシー 易烊千玺)
日本では2023年10月に開催された東京国際映画祭にて上映され、大人気アイドルグループ「TFBOYS」の元メンバーであり『少年の君』で香港電影金像奨主演男優賞と新人賞にダブルノミネートされた若手演技派俳優、イー・ヤンチェンシー(易烊千玺 英名:ジャクソン・イー)の出演にも大きな注目が集まった。
東京国際映画祭に来日した張芸謀監督はQ&Aに登場。「脚本に4年かかった」と語った物語は、裏切りと策略が渦巻く壮大な歴史陰謀サスペンス。疾走感あふれる展開で、胸熱くなる衝撃のクライマックスへと突き進む。
さらに張芸謀監督が大切にしているポイントとして挙げていたのが“ユーモア”。「みなさんもご覧になって何度も笑っておられましたね。中国以外の方にも伝わったのかなと喜んでいます」と笑顔をのぞかせていた。
見どころはそれだけではない。主人公のふたり・張大と孫均の関係が変わっていく様や、中国伝統劇のひとつ・豫劇とラップが融合した斬新な音楽にも注目してほしい。最後まで見たら、きっと、もう一度見たくなりますよ!
『満江紅/マンジャンホン』
監督:チャン・イーモウ
出演:シェン・トン、イー・ヤンチェンシー、チャン・イー、レイ・ジャーイン、ユエ・ユンポン、ワン・ジアイー、パン・ビンロン、ユー・アイレイ
2023年/157分/中国映画/中国語/5.1ch/シネマスコープ/原題:满江红/カラー/提供:JAIHO配給:Stranger、TWIN
© 2023 Huanxi Media Group Limited(Beijing) and …
「木村竜蔵 木村徹二が歌う 坂東玉三郎の世界」のミニコンサート付き取材会!【動画】開催は新橋演舞場にて4月2日(木)3日(金)
2026年4月2日(木)~3日(金)新橋演舞場にて上演される「木村竜蔵 木村徹二が歌う 坂東玉三郎の世界」のミニコンサート付き取材会が行われた。
歌舞伎の舞台に立つ傍ら、京都南座や大阪松竹座、さらにはブルーノート東京をはじめ全国各地でコンサートを開催するなど、多様な芸術活動に精力的に取り組んでいる歌舞伎俳優・坂東玉三郎が、本公演ではコンサートの構成・演出を手掛け、さらには自らがMCをつとめ、「僕が見たいものを作る」と意気込む。
コンサートの主人公となるのは、演歌歌手・鳥羽一郎のふたりの息子。兄・木村竜蔵はシンガーソングライター、歌手、作詞家、作曲家として活躍。2016年からは弟・木村徹二とアコースティック兄弟デュオ「竜徹日記」としても活動し、似ていながらも異なる個性が情感豊かなハーモニーが人気を博している。さらに木村徹二は2022年に演歌歌手としてもソロデビューし活動している。
動画では、取材会で玉三郎が本コンサート開催に至った経緯や、どのようなコンサートにするつもりなのかをたっぷりと語る様子をご紹介。また「歌のみで勝負する」と語る木村竜蔵、木村徹二が、玉三郎が惚れ込んだ歌声を披露。ソロ曲をそれぞれ1曲ずつ、デュエットで1曲を歌いあげた様子もダイジェストでご紹介する。
「木村竜蔵 木村徹二が歌う 坂東玉三郎の世界」
2026年4月2日(木)3日(金)新橋演舞場
HP:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202604_enbujo/
rakuten_design=”slide”;rakuten_affiliateId=”0e09566e.a7cca049.0e095670.5c333ff9 …
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