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    舞台『忠臣蔵』開幕!囲み取材&プレスコール【動画2本】

    堤幸彦による演出で上川隆也が大石内蔵助を演じ、高橋克典が吉良上野介を、藤原紀香が大石りくを演じる舞台『忠臣蔵』が、本日12月12日に幕を開ける。初日に先立ち行われた囲み取材とプレスコールの模様を動画でお届けする。

    『忠臣蔵』は元禄時代(1702年)に実際に起こった仇討ちを題材に、歌舞伎などで取り上げられて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化され、師走の風物詩ともなっている名作。今作では堤幸彦による演出で、舞台セットをほとんど用いず、LEDスクリーンを駆使し、リアルさと素早い場面転換を実現。迫力ある殺陣はもちろん、俳優陣の圧倒的な熱量ある演技は、個性ある人物像と命がけの人間ドラマを描き上げる。その群像劇は、一度観ただけでは味わいつくせないだろう。

    東京公演は12月28日まで。2026年1月には名古屋・高知・富山・大阪・新潟にて上演される。

    【囲み取材】

    後列) 財⽊琢磨 藤林泰也  ⽯川凌雅 崎山つばさ 岐洲匠 近藤頌利 唐⽊俊輔 松⽥賢⼆
    前列)藤岡真威⼈ ⽴⽯俊樹  藤原紀⾹ 上川隆也 ⾼橋克典 珠城りょう 徳重聡  堤幸彦

     

    【プレスコール】

    『忠臣蔵』
    ★東京公演 2025年12月12日(金)~28日(日) 明治座
    ★名古屋公演 2026年1月3日(土)~6日(火) 御園座
    ★富山公演 2026年1月17日(土) 富山県民会館
    ★大阪公演 2026年1 …

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    <スタジオジブリ ウィンター・キャンペーン> 12月12日(金)よりスタート! ※Astageからもオリジナル卓上カレンダーを5名様にプレゼント!

    「スタジオジブリ ウィンター・キャンペーン」
    ~2025年12月12日(金)よりスタート~

    ⒸStudio Ghibli
    2025年12月12日(金)より、スタジオジブリ関連のブルーレイやDVDを対象とした<スタジオジブリ ウィンター・キャンペーン>が実施される。
    店頭で、スタジオジブリ関連作品のブルーレイやDVDを購入すると、その場で“ジブリがいっぱいCOLLECTIONオリジナル 卓上カレンダー2026”がもらえるキャンペーン。

    キャンペーンポスターのキーアートは、2001年の劇場公開以降長く愛され続け、舞台版も世界中で大ヒットしている宮﨑駿監督作品『千と千尋の神隠し』。
    キャンペーン対象商品は、12月10日に三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーより発売のフランス映画界の巨匠ミッシェル・オスロ監督による名作『キリクと魔女』を含める、すべてのスタジオジブリ関連作品のブルーレイ、DVD、4K UHD。この機会に、ぜひスタジオジブリ関連作品をお楽しみください。

    ◆スタジオジブリ ウィンター・キャンペーン
    キャンペーン対象作品を購入すると、“ジブリがいっぱいCOLLECTIONオリジナル 卓上カレンダー2026”をその場でプレゼント︕
    ※詳細は店頭にてお尋ねください。 ※キャンペーンを実施していない店舗もあります。

    ●先着購入特典
    ジブリがいっぱいCOLLECTIONオリジナル 卓上カレンダー2025

    ●キャンペーン期間
    2024年12月12日(金)~プレミアムグッズがなくなり次第終了

    ●キャンペーン対象作品
    すべてのスタジオジブリ関連ブルーレイ、DVD、4K UHD

    ●キャンペーンについての一般のお客様からのお問い合わせ先:
    ハピネット・メディアマーケティング カスタマーサポート ディズニー作品担当窓口
    https://supportform …

  • 場面写真3

    横浜流星×広瀬すずW主演『汝、星のごとく』物語のはじまりの場所・瀬戸内の美しい風景の中、 温かさ、切なさをそれぞれ切り取った場面写真7点を初解禁!

    横浜流星×広瀬すずが魅せる、
    物語のはじまりの場所・瀬戸内の美しい風景の中、
    温かさ、切なさをそれぞれ切り取った場面写真7点を初解禁!
    『汝、星のごとく』

    繊細かつ豊かな表現で読む者の心を捕らえて離さない小説家・凪良ゆう。その中でも最高傑作との呼び声も高く、「流浪の月」(19)に続き2度目となる<第20回本屋大賞>を受賞した『汝、星のごとく』(22)が、横浜流星×広瀬すずのW主演・監督:藤井道人で2026年に実写映画化されることが決定した!

    物語の舞台は風光明媚な瀬戸内のとある島。京都から島に転校し、漫画家になる夢を持つ男子高生・青埜(あおの)櫂(かい)(横浜流星)と、島で生まれ大好きな刺繍を仕事にしたいと願いながら母親と暮らす女子高生・井上(いのうえ)暁海(あきみ)(広瀬すず)が出会い恋に落ちるも、それぞれの抱える運命に翻弄され、選択に迫られる15年間が描かれる。数々の作品で個性豊かな役柄を演じ分け、2025年の第78回カンヌ国際映画祭では、横浜は『国宝』・広瀬は『遠い山なみの光』でその名を世界に知らしめたばかり。本作では、実力派の二人が、珠玉の愛の物語に挑みます。メガホンをとったのは数々の映画賞を獲得し、横浜が主演を務めた『正体』(24)では日本アカデミー賞最多 12 部門 で13 受賞・最優秀監督賞の快挙を成し遂げた藤井道人。Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ、)で世界1位の大ヒットを記録、88の国と地域でもトップ10入りの快挙を果たし世界から注目を集める最新作「イクサガミ」や、『余命 10 年』(22)、『青春 18×2 君へと続く道』(24)など心情を丁寧に描くエモーショナルな恋愛作品まで幅広い作品を手掛ける藤井監督が、盟友の横浜・初タッグの広瀬と共に、壮大な愛の物語を紡ぐ。

    つい先日、本編の撮影を終えた本作。
    完成に向け走り出す中、先行して世界観が凝縮された場面写真7点が解禁とされた!!
    今作では瀬戸内に佇む今治の小さな島における高校生での出会いから、15年に渡る櫂と暁海の恋模様が描かれている。制服を身に纏い自転車で二人乗りをする姿や海辺で寄り添いながら笑顔を見せる甘酸っぱい青春の一瞬を切り取ったシーンに相対し、夜空を見上げながら物憂げな表情を見せる二人や、朝焼けに照らされながら無気力な表情の櫂と言葉を飲み込んだような哀愁漂う面持ちの暁海の姿も。本作で描かれる幸福と切なさが複雑に絡み合う瞬間を切り取った場面写真にご注目ください!

    さらに、世界観を作り上げる豪華スタッフ陣も解禁。
    世界1位(※)を獲得した「イクサガミ」を手掛けた実力派が再集結!
    撮影監督は、『新聞記者』(19)、『余命10年』(22)、『青春 18×2 君へと続く道』、「イクサガミ」(25)など数々のヒット作で藤井道人監督とタッグを組み、神秘的な映像センスで屈指の実力を誇るカメラマン・今村圭佑。学生時代からの盟友である藤井と今村にしか映し出せない圧倒的な映像美にご注目ください。さらに音楽・大間々昂、照明・平山達弥、美術・宮守由衣、録音・根本飛鳥、編集・古川達馬など「イクサガミ」を共に手掛けた藤井組に欠かせないスタッフが集結し、唯一無二の世界観を作り出す。実力派スタッフ陣と共に、ついに先日クランクアップを迎えた藤井は「W主演の横浜流星さんと広瀬すずさんはじめ、映画を愛する俳優陣と、『イクサガミ』を戦い抜いた信頼するスタッフたちとこの映画を撮り終えたことに、ほどよい安堵感を感じながらこの文章を書いています。30代最後の作品がこの映画で本当に良かったです。」と最高のキャスト・スタッフが心血を注ぎ撮影を終えた想いを語った。(※Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で世界1位を獲得)

    各界で圧倒的な実力と唯一無二の世界観を作り上げてきたキャストとスタッフ陣が集結し、それぞれの運命に翻弄されながらも、15年に及ぶ人生の選択と深い愛を描く珠玉の一作にご期待ください。

    ●藤井道人/監督
    【コメント】
    この10数年間、脇目も振らず映画を撮ってきました。心や体がちぎれそうになりながらも、
    沢山の方々に支えられて走り続けてこれました。
    凪良ゆう先生の『汝、星のごとく』という素晴らしい原作を横浜流星から託され、
    長い時間をかけ、脚本家の安達奈緒子さんの手により最高の脚本になりました。
    そして、初めてご一緒した広瀬すずさんはじめ、映画を愛する俳優陣と、「イクサガミ」を戦い抜いた信頼するスタッフたちとこの映画を撮り終えたことに、ほどよい安堵感を感じながらこの文章を書いています。
    30代最後の作品がこの映画で本当に良かったです。
    まだまだ仕上げ、宣伝と続きますが皆さまに届けられる日を夢見て、日々努力してまいります。
    お楽しみに。

    <ストーリー>
    風光明媚な瀬戸内の島に転校してきた高校生の櫂(かい)と、
    その島で育つも親の問題に悩む暁海(あきみ)。
    心に孤独を抱えた二人は惹かれ合い恋に落ちるが、
    それから二人の人生は大きく動き出していく……。
    これはあまりにも切ない、15年間にわたる二人の愛、そして選択の物語。

    タイトル:『汝、星のごとく』
    出演:横浜流星 広瀬すず
    原作:凪良ゆう『汝、星のごとく』(講談社文庫)
    監督:藤井道人 脚本:安達奈緒子
    制作プロダクション:TOHOスタジオ ドラゴンフライ
    配給:東宝
    コピーライト:©2026 …

  • 『君が最後に遺した歌』メインカット

    主演・道枝駿佑&ヒロイン・生見愛瑠『君が最後に遺した歌』新キャストに萩原聖人、新羅慎二(湘南乃風)、宮崎美子ら9人解禁! メインカットも解禁!

    主演・道枝駿佑×ヒロイン・生見愛瑠が奏でる
    たった10年の恋を描く感動の物語
    萩原聖人、新羅慎二(湘南乃風)、宮崎美子ら
    『君歌(きみうた)』の世界を彩る、豪華新キャスト9名が一挙解禁!

    原作者・一条岬の同名恋愛小説を、初共演となる主演・道枝駿佑×ヒロイン・生見愛瑠で映画化した、“歌をつくる二人”を通して愛を描く、感涙必至の新作映画『君が最後に遺した歌』(通称:君歌(きみうた))が2026年3月20日(金・祝)に公開する!

    原作は、デビュー作『今夜、世界からこの恋が消えても』で第26回電撃小説大賞を受賞した一条岬が手掛ける2作目の小説。メガホンを取るのは、『アオハライド』(2014年)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016年)など数々の恋愛映画を作り上げ、2026年2月には『ほどなく、お別れです』の公開も控える三木孝浩、脚本には、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013年)や『君の膵臓をたべたい』(2017年)などを手掛けた、ラブストーリーの名匠・吉田智子、音楽は映画『糸』(2020年)で第44回日本アカデミー賞・優秀音楽賞にノミネート、日本を代表する音楽プロデューサー・亀田誠治。日本映画界で一番の感動と共感を呼ぶラブストーリーを生み出し続ける、最高峰のクリエイターたちが集結し、今作の制作を手掛ける!

    主演には、本作が待望の“初単独主演”となる道枝駿佑! 4年前に映画主演デビューを飾った三木監督作品で再び主演を務めることへの大きな喜びと、座長としての覚悟を持ち本作に挑む。ヒロインには、俳優としての活躍もめざましく、本作で歌唱とギターに初挑戦した生見愛瑠。明るく天真爛漫な役柄が多かった生見が、初めてクールな孤高の存在を演じ、令和のニューヒロインに挑戦する!
    詩作を密かな趣味とし、代わり映えのしない日常を送る主人公・水嶋春人(みずしま・はると)が、文字の読み書きをすることが難しい「発達性ディスレクシア」を抱えながらも歌唱と作曲の才能を持つヒロイン・遠坂綾音(とおさか・あやね)と出逢ったことで、彼の平凡な人生は大きく変わりはじめる……。“歌をつくる”時間を共にしながら、恋心を抱くも運命に翻弄され、それでも互いを愛おしむ二人の、たった10年間の恋を描いた感涙必至のラブストーリーです。初共演の二人が奏でる、かけがえのない愛の物語にご期待ください。

    映画化発表には、「#君が最後に遺した歌」が、Xのトレンド1位を獲得!
    映画化発表および予告解禁時には、SNS上で、「もうすでに泣けそう」「1年近くボイトレとギターレッスンを頑張っていたと聞き、映画館で春人くんと綾音ちゃんの素敵な音を受け取るのを楽しみにしています」「セカコイチームが作る繊細で静かな中にある強さとか優しさが丁寧に描かれている世界観が大好き」「めるるの声、めちゃくちゃ美しい~!」「透明感ある歌声は綾音そのもの」など、道枝×生見の共演に対する喜びや、彼らの役者としての挑戦に期待を寄せる声に加え、この製作陣が紡ぐであろう繊細な物語や音楽、その美しい世界観に深く共鳴する声も多く挙がった。

    そしてこの度、感動の物語を深く彩る、豪華新キャスト9名が一挙解禁!
    主演・道枝駿佑、ヒロイン・生見愛瑠に続き、『君が最後に残した歌』の世界を彩る豪華新キャスト9名が解禁となった! 日本映画・ドラマ界で高く評価されるベテラン俳優の萩原聖人、宮崎美子、五頭岳夫、野間口徹をはじめ、次世代を担う若手俳優の井上想良、田辺桃子、そして音楽業界を席捲してきた新羅慎二、竹原ピストル、岡田浩暉といった、各界から個性豊かなキャスト陣が参加する!

    生見愛瑠演じるヒロイン・遠坂綾音の叔父・奥田正文役に萩原聖人
    1990年、ドラマ「はいすくーる落書2」で注目を集めて以降、山田洋次監督の『学校』(1993年)と崔洋一監督の『月はどっちに出ている』(1993年)で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞、崔洋一監督の『マークスの山』(1995年)では日本アカデミー賞優秀助演男優賞とブルーリボン賞を受賞、黒沢清監督の『CURE』(1997年)では二度目の日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞するなど、その演技力が高く評価されている萩原聖人が、綾音の叔父であり、マサの愛称で親しまる奥田正文を演じます。陽気で人情味あふれるキャラクターで、地元で愛されるトラットリアのオーナー。自身も「マサーズ」というバンドを組んで、お店のステージを盛り上げます。また、マサは、幼いころから親代わりとなって綾音の成長を一番近くで見守ってきた、綾音にとって特別な存在です。

    マサ(萩原聖人)のバンド仲間・ケンさん役に新羅慎二
    音楽グループ「湘南乃風」のメンバー・若旦那としてデビュー。「下剋上受験」(2017年)や「民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜」(2017年)、『JK☆ROCK』(2019 …

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    開幕迫る!ウォーリー木下が実体験をもとに描く舞台『1995117546』取材会 須賀健太、中川大輔、小林唯

    ウォーリー木下 須賀健太 中川大輔 小林唯
    ウォーリー木下が企画・作・演出を担い、阪神・淡路大震災の経験をもとに描く舞台『1995117546』が、12月13日(土)~14日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて、12月18日(木)~27日(土)に東京芸術劇場 シアターウエストにて上演される。
    大学時代に1995年1月17日に起きた「阪神・淡路大震災」に被災したウォーリーが、九死に一生を得た自らの体験をもとにフィクションを混ぜつつ描く物語。

    出演する須賀健太 中川大輔 斎藤瑠希 前田隆成 田中尚輝 小林唯から、須賀健太と中川大輔と小林唯、そしてウォーリー木下が取材会に登場。

    取材時は「稽古が始まって1週間あまり」とのことだったが、物語の舞台が関西とあって、関西出身の小林はもちろん、関西出身ではない須賀や中川も、ぽろっと出る合いの手がすっかり関西弁。しかも、そのイントネーションが正確!! キャスト陣の本作への熱い思いを感じた。

    ―ウォーリーさんは、企画から参加されているとのこと。その思いを教えていただけますか。
    ウォーリー:30年前にまだ大学生だった時に神戸に住んでいて、地震に遭い、実際に6時間、生き埋めになった体験を、30年経って最初で最後だと思うのですが、本にしてみようかなと思ってトライしました。
    昔は書いても上手くいくというイメージがなかったのですが、いろいろな方の後押しもあり「今なら、もしかしたら上手くいくのではないか」と思い、やることになりました。

    ―「自伝的ものがたりを虚構と事実を織り交ぜながら演劇化」という点について教えてください。
    ウォーリー:フィクションを混ぜると言いつつ、赤裸々に書いた、かなり本当の話ばかりなので、気合いを入れないと恥ずかしくなってくるので、恥ずかしさを忘れるために、毎日、気合いを入れて稽古場に来ています。
    須賀:そうだったんだ。知らんかったなぁ。

    ―そんな脚本の印象は?
    須賀:お話いただいた時に、ウォーリーさんの実体験を基にしていると聞いていました。震災はセンシティブなテーマだと思うので、それをどれぐらい重くするのかが気になっていたのですが、脚本を読んだ時に、体験談という感じはそれほど強くなく、読み物としての面白さや、物語の不思議さに目がいったので、面白くなりそうだと思いましたね。

    中川:以前、舞台でご一緒した時に震災体験は聞いていたので、脚本をもらった時に「あのお話を舞台でやるんだ」とすごく驚きました。台本を読んでみると、本当に被災した方でないと書けないようなリアリティがあって深い部分まで書かれていて、読み物としても、何度読んでもいろんな見方ができる台本だと思いました。

    小林:ウォーリーさんとは今回が初めましてですが、最初に台本を読んだときは「これがウォーリーワールドか!」「ウォーリーさんの脳内は、一体どうなっているんだ!」と思いました。震災とは関係ないように見える登場人物も出てくるのですが、それが重なり合って1本通るような不思議な印象でした。震災というテーマですけれど、脚本を読んだ時は、それほどシリアスには感じなかったのです。ものすごく大きなストーリーラインの起伏があるというよりは、その時に生きていた人たちを切り抜いたような、いろんな人生がオムニバス形式で流れて重なっているような印象でした。でも、随所にウォーリーさんが体験したからこそ書ける言葉もあって。
    今はまだ稽古中なので、最終的にどういう風な形に仕上がるのかは、まだ我々も分かってない状態なのですごく楽しみですね。

    ―作品の題名は震災の起こった日時ですが、ファンタジックな要素も入っている作品とのこと。どのように1つの作品にされていったのでしょうか?
    ウォーリー:僕が思う演劇の特色の1つとして、生身の人間が今、目の前でやっていることの良い意味での嘘っぽさがあります。例えば落語を想像してもらうとわかりやすいと思います。落語は落語家自身が話の中で消えたり現れたりするでしょう。やっぱり演劇も、どれだけ作り込んだ作品になったとしても、役者さんは役者自身がどこか消えきらないまま舞台上にいて、その消え切らなさの中でお客さんと一緒に同じ夢を見るところがある。僕の中では、演劇は小説や映画や音楽よりも、広い嘘がつきやすい。舞台上で「ここは海だ」と言えば海になるように。それをどうやって信じ込ませるかが演劇の醍醐味でもあるので、地震の話だけど、地震に興味がない人にも、いろんな物語を混ぜ込みながらやることで、どこかで引っかかることがあるといいなと思いながら創っています。

    ―演じる役柄について、教えてください。
    須賀:僕は稽古すればするほど、1役しか演じない方向になってきています。本を読ませてもらった段階で、複数の役を演じる面白さと、メリット・デメリットを考えた時に、僕は複数の役はやらない方がいいのかなと思っていたのですけど、そうなりつつあります。まさに専業・ウォーリー木下、車椅子の男の役です。
    最初は「ウォーリーさんと二人三脚で根掘り葉掘り聞いて作るのかな」と思っていたのですが、モデルはウォーリーさんですけれど、ウォーリーさんのモノマネをしてやるわけではないので、“車椅子の男”としていられるように役作りをしています。

    中川:僕は神戸大学(通称:神大 しんだい)に通う大学生・りきゅう役で、震災を経て人間が変わるような人物です。現実とファンタジーの世界を行き来する物語の中で、最も現実寄りのキャラクターかなと思うので、1995年のリアリティのある神大生を演じられるようにと思っています。ただ震災当日についてのシーンは暗い空気感になってしまうのですが、被災された方のお話を聞いたりすると、実際には何が起こっているのか訳が分からない、現実としてとらえられていない状態で、でも突然泣き出してしまったりする、そういうギリギリ感みたいなリアリティを大切にしたいです。震災後のシーンでは大変なことがあったからこそ「今からは元気に明るくやっていくぞ」というところを大事に演じていきたいです。関西弁も頑張っています!

    小林:カニさんというのが、僕のメインの役で。
    須賀・中川:違う、違う!!(笑)メインの役がカニさんなわけないでしょ!
    須賀:一番いろいろな役をやるんじゃない?
    小林:矢崎という役がメインの役になりますが、フランス語を話すシフレと…
    中川:おじさんですよね。こんな役は初めてだと言っていましたよね。
    小林:今回はおじさんばっかりで。カニさんと関西弁と話すおじさんと…
    須賀:クセの強い役が多いですね。
    小林:いろいろな役を行ったり来たりするので、役をやる前に、それぞれチューニングしないといけない。いままで、クセのある役はやったことがないんです。正統派でやってきたので。(笑)
    中川:クセのある役が楽しそうですよね。
    小林:すっごく楽しいです。でも普段は「変わってるね」と、よく言われるので(笑)、そういうところを活かしてみたいですね。矢崎は架空の人物ですけれど、実際に起きたことをベースにしているので、もしかしたら実在したかもしれない人だと思って演じています。そして、テーマが重いので重く演じそうになりますが、あえてその逆をいかないといけないと思っています。当事者の方々は、人にもよると思いますが、意外と当時のことを淡々と話されるイメージもあるので、リアリティを追求しつつポジティブなイメージも残していきたいと思います。

    ―稽古をしてみて、楽しいところは?
    須賀:稽古最初の1週間全部でワークショップをやったんですよ。もちろん本読みはしましたが、1か月ほどしかない稽古期間で1週間ワークショップをするって、さすがウォーリーさんだなと思いました。
    小林:ウォーリーさんが主軸になって、みんなからのアイデアもどんどん合わせていくという感じので、そういう現場が初めてなので、とっても刺激的です。「作品って、こうして創り上げられていくんだ!」と実感しています。
    中川:みんなで演出を考えるのが、めっちゃ楽しい!例えば「自分が演出家だとしたら、この3ページをどう演出するか?」を考えて、みんなの前で発表するんですよ。そんな頭の使い方をしたことなかったので、すごく疲れちゃって。
    小林:脳を使うから、夜はめっちゃ寝られましたね。(笑)
    中川:寝られましたね。高校の演劇部にいるような、お芝居の最初の楽しい瞬間といった感じでした。(小林に)演劇部ですよね?
    小林:演劇学科です。僕も(当時を)思い出しました。
    須賀:みんなで作っている感じで、おかげで何でも話せるようになって、とても良い1週間でした。僕と(田中)尚樹は『ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」』でウォーリーさんのやり方に慣れているのですが、唯さんは初めてだったから、途中から「すごいなぁ。二人は天才やな…」しか言わなくなって。
    小林:ついていけん…って。(笑)
    須賀・中川:演劇学科!(笑)
    須賀:でも2日目からは、すっかりフィットして。
    小林:すぐ仲良くなった。
    須賀:作品についても、ウォーリーさんとも、役者同士としても、すごくいい時間が過ごせたと思います。

    ―ウォーリーさんからごらんになっていかがでしたか?
    ウォーリー:3日目ぐらいから個性炸裂になって、唯さんは“キャッツ先生”と呼ばれてました。身体能力がすごいんですよ。ストレートプレーですが、パフォーマンスで表現する不思議なシーンもたくさんあるので、そういう時には、唯さんの身体能力がいかんなく発揮されています。動きがとてもきれいで、指先までコントロールできるのがすばらしいです。
    中川:ホントにきれいです。
    小林:ホントですか?!ありがとうございます!
    ウォーリー:Dは
    中川:僕のことです。
    ウォーリー:基本的に破天荒なんですよ。「演劇はこうあるべきだ」を知らなくてここまで来ている人なので(笑)、なんでもやれちゃうすごさがあって「あそこでこんなコミュニケーションの取り方するんだ、舞台上で」みたいなことをする。それが裏目に出る時もあるけれど、はまった時には、全員が尊敬してしまうことも多いのです。今トライしてもらっている関西弁も味わい深くて、すごく好きです。
    健太は、長い間いろいろなことを一緒にやってきていますが、僕が知っている俳優の中でもダントツに体が利く人なので、毎回動かしたくなっちゃうんですけど、今回はずっと車椅子に乗せています。動くシーンもあるのですけれど、健太は演劇の場合のセリフの書き方みたいなこととかを、僕より研究しているのを知っているので、逆に動かないことでより細かく作っていけるのが面白くて、それも醍醐味です。

    ―稽古場で互いに発見がありましたか?
    須賀:(小林を見て)変な人ですよ~!むちゃくちゃ面白い人です!(中川は爆笑)
    小林:変?そんなふうに思ってないよ。
    須賀:変な人は、自分のことは変だと思ってないのよ。
    小林:そうね、思ってない。一生懸命生きているからね。(笑)

    ―具体的にお願いします。
    小林:具体的には、言えない感じだよね。
    中川:ものすごくおしゃべりですよね。僕は最初、クールな人かなと思っていましたけど。
    小林:それ、すごくよく言われます。「最初はクールだと思ってた」と。

    ―思っています!
    小林:そうですよね~。(皆、爆笑)Dは、人見知りですよね。
    中川:はい。
    小林:でも味わい深いんですよ。さっきウォーリーさんも「Dの芝居が味わい深い」とおっしゃっていましたけれど、プライベートも味わい深いんです。にじみ出てくるチャーミングさがあって。
    ウォーリー:昨日の休憩時間の話は?(笑)
    小林:稽古の合間の20 …

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