TBS赤坂ACTシアターにて上演4年目を迎え、総観客数120万人を突破してロングラン公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。この夏に出演する稲垣吾郎・平岡祐太・大貫勇輔・市村正親 を迎えて、7月16日に会見取材が行われた。
大貫勇輔 稲垣吾郎 平岡祐太 市村正親
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞台のために書き下ろした「ハリー・ポッター」シリーズ8作目の物語で、小説の最終巻から19年後、父親になった37歳のハリー・ポッターとその息子・アルバスの関係を軸に描かれる新たな冒険物語。2016年7月にロンドンで初演。ハリー・ポッターの世界観を「体感」でき、次から次へと飛び出す魔法の数々に魅了される舞台に、2022年より開幕した東京公演は総観客数120万人を突破、通算1200回公演を達成した。
ハリー・ポッター役の稲垣吾郎・平岡祐太は本作に初出演、大貫勇輔は1年ぶりの復帰。市村正親はダンブルドアとスネイプ先生とエイモス・ディゴリーの3役を演じる。
▼稲垣吾郎 コメント
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』がいよいよ初日を迎えます。今まで2か月間稽古してきて、仲間とともにようやくこの劇場でお客様にお会いできる。本当に楽しみにしております。
見どころはもうたくさんありますが、やっぱり何度見ても魔法がすごいですね。ドラマとして、親子やその仲間の愛というものに深く感動させられるとても素敵な作品です。
2ヵ月間で、魔法を覚えましたが、ほんとうに大変だったと思っています。そういう経験は普通の俳優にはないこと。ご覧になる方は本当にびっくりすると思います。こっちも何度も観ているはずなのに何度見てもびっくりしちゃいます。
好きなところはたくさんありますが、ダンブルドア先生の「完璧なものなどない」というセリフが僕が1番大好きなセリフです。幸せな人間でも、こう、色々見れてる人間でも、ちょっと先には危険があり、毒があるっというようなセリフで、今の世の中は完璧をすべてに求められてしまう世の中でもある中で、そういったセリフがほんとに見る側の心の救済というか救いになる。素敵なセリフだと思いました。
4年目のハリーは3人いますが、今までハリーを演じてこられた先輩ハリーたちにいろいろな話を聞けるのが楽しいです。僕のゲネプロの時、最前列にハリー役の先輩が5人くらい並んで観劇されていて、いたたまれない気持ちになりましたが(笑)、自分の分身みたいな人がいっぱいいるのも不思議な体験で、幸せを感じています。家で3匹の猫に囲まれて静かに生活している人間なので、この舞台に来た時ぐらいは、皆さんと心を通わせながら楽しく、笑顔でいることがこの夏を乗り切る方法かなとイメージしています。
魔法の世界でお待ちしています。ぜひ劇場にお越しください。
▼平岡祐太 コメント
4年目ですけども、1年目からの演出家も変わって、1年目にご覧になった方もまたこの4年目を見ていただけると、新しい発見があったりするような演出、作品に仕上がっていると思います。僕の見どころとしては、やっぱりこの魔法の世界、あとハリー、ポッターの世界がすごく表現されいて、脚本が面白い、ストーリーが面白い。2か月間作ってきたので、見ていただけるのが楽しみです。
この作品は世界中で上演されていて、細かい演出まで統一されている部分もありますが、今回のハリー・ポッターは3人いますが、それぞれ違っていて、それぞれのハリー・ポッターを作ろうと日々やってきました。キャストの組み合わせによって見えてくる世界も違うので、そこを楽しみにしていただきたいと思います。
▼大貫勇輔 コメント
1年ぶりに客席から舞台を拝見して、感動して何度も涙を流してしまいました。稽古場、舞台稽古を経て、改めて本当によくできた舞台だと、総合芸術だと思いました。魔法はもちろん家族や友情、成長など、全ての世代の人たちに何かワンシーンでも胸に突き刺さるものがあるのではないかと思う作品です。
1年目、2年目、3年目と舞台を観てきましたが、新たな気づきがあってなんて深い戯曲なんだろうと思います。演出もブラッシュアップして、4年目は3年目とは違う演出がついていており、新たな気づきがあり面白くて仕方ないです。今まで観劇してくださった方も、もちろん初めての方も楽しめるので、たくさんの人に観ていただけたら嬉しいです。
▼市村正親 コメント
30年前なら僕もハリーを演じていたかもしれないと思っています。今回はダンブルドアに加え、スネイプとエイモス・ディゴリーという重要な役柄を演じさせていただいています。それぞれ人気のある役なので、子供がとても喜びました。父親として誇りに思うと同時に、その他にも実は全部で6役演じているので、「市村を探せ」をするのも楽しいと思います(笑)。
親子の話が中心ですが、ダンブルドアはハリーにとっては父親のような感じで、ハリーの息子のアルバスはダンブルドアにとっては孫にも見えるかもしれない。ダンブルドアがハリーにとって良い父親だったかと言われるとそうでもないですが、いろいろな親子の形が描かれているので、そのあたりを見てもらえるのがいいかなと思います。
ダンブルドアはセリフの量は少ないですが、中身の詰まったセリフなので、僕ぐらいのキャリアがないとできないかなと。(笑)
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』
[日程]上演中~2026年1月31日(土)
[会場]TBS赤坂ACTシアター
[上演時間]3時間40分 ※休憩あり
■7月以降の出演キャスト■
ハリー・ポッター:稲垣吾郎/平岡祐太/大貫勇輔
ハーマイオニー・グレンジャー:酒井美紀/松井玲奈/奥村佳恵
ロン・ウィーズリー:ひょっこりはん/上山竜治/関町知弘
ドラコ・マルフォイ:内田朝陽/姜 暢雄/渡辺邦斗
ジニー・ポッター:白羽ゆり/安藤 聖/吉井 怜
アルバス・ポッター:藤田ハル/福山康平/佐藤知恩/原嶋元久
スコーピウス・マルフォイ:浅見和哉/久保和支/大久保 樹
嘆きのマートル:出口稚子
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:倉澤雅美
デルフィー:乃村美絵/高山璃子/野邑光希
組分け帽子:尾尻征大
エイモス・ディゴリー/アルバス・ダンブルドア/セブルス・スネイプ:間宮啓行/市村正親
マクゴナガル校長:岡 まゆみ/白木美貴子
秋山和慶/荒澤恵里奈/浅野郁哉/チョウヨンホ/古沢朋恵/半澤友美/隼海 惺/肥田野好美/久道成光/
星 郁也/石原健太郎/加茂享士/柏村龍星/肥塚綾子/小結湊仁/黒田 陸/馬屋原涼子/森田万貴/
小川 希/岡 直樹/織詠/大竹 尚/坂入美早/篠原正志/田口 遼/髙橋英希/手打隆盛/上野聖太/
薬丸夏子/横山千穂
ルード・バグマンの声:吉田鋼太郎
公式サイト: https://www.harrypotter-stage.jp