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開幕!三宅健、藤木直人出演 岩代太郎「奏劇」シリーズ第二章『Trio~君の音が聴こえる』プレスコール

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数々の映画音楽を手がけてきた岩代太郎が、演劇と音楽による新たな舞台芸術を目指し、2018年に初上演した「奏劇」シリーズ。その第二章となる『Trio~君の音が聴こえる』が12月15日に開幕した。開幕前に三宅健、藤木直人、大鶴佐助という豪華なキャストと、バンドネオンの三浦一馬、チェリストの西谷牧人、岩代太郎がプレスコールを行った。

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描かれるのは、孤児院で兄弟のように育ち、大人になって再会したサムとトムとキム3人の物語。
人の心の模様を「音」で感じとる才能を持ち、ピアノを通して人の心を描写することができるナイーブで繊細なサム役に三宅健。心理カウンセラーとなり、サムと共に人の心を癒す手伝いをするトム役を藤木直人。さらに、この二人を兄のように慕っていたものの、やがて孤立し、また突如として二人の前に舞い戻ったキム役を大鶴佐助が演じる。岩代太郎が自らが作曲した楽曲をバンドネオンの新風・超人気の三浦一馬、チェリストの西谷牧人と共に奏で、朗読劇とも演劇とも一味違う世界を披露してくれた。

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プレスコール後の取材会には、三宅健 大鶴佐助 藤木直人と共に岩代太郎も登壇した。

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岩代は奏劇について「僕はあまりオペラが好きじゃないので、オペラに興味がない代わりに何か新しい文学や音楽を統合したような 相互芸術の作品を自分なりに模索したところからこういう企画を少しずつ始めています。一言で言えば音楽が無ければ成立しないんだという必然性を見出したい。私のライフワークとして続けていきたいと思っています」と説明。そして、今作について「奏劇は、思いついただけで、結局のところゴールラインがちゃんと見えてない新しいカテゴリーに向けて頑張ろうみたいな、手探りの作品にもかかわらず、 本当に出演者の皆さんが真摯に作品と向き合って、懸命に努力していただいてる。その姿勢を見るだけでも、本当に頭が下がります。もうすでに感謝、感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。

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三宅は「朗読劇も経験したことがなかったので、朗読劇でもなく、演劇でもなく、 その中間というか、奏劇というものなんだと思います。演奏家の方々が奏でる音楽に役者陣が寄り添い、役者陣が発する言葉に音楽家の方たちが寄り添ってくださる。お互いが奏でるハーモニーで1つになっていくっていう感覚は、今回初めての経験でした」と奏劇への思いを語った。さらに、「(演出の)深作さんから『台本を覚えてしまって腹に落ちてしまうと、それはまた違う』と言われて、覚えきらないでやらなきゃいけないのですが、何度も読んでいるとだんだんと覚えてしまうので、演奏家の方々のようにスコアを見ながら台詞を発するような感覚で台本を持っているのは結構難しいです」と苦労を語った。観に来てくれる方へも「この新しい奏劇という 芸術の形を贅沢な音楽と共に楽しんでいただけたらなと思います」とのメッセージを残した。

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「岩代太郎さんとは、20年以上前から面識があって『いつか一緒に何かやりたいね』と言ってくださってたので、今回、形になって、しかも太郎さんがステー上でピアノを弾いてくださるという、めちゃくちゃ豪華だと思って、毎回贅沢を味わっています」と藤木。

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大鶴は、幼馴染を演じる3人の年齢が10歳ずつ違うと聞いて、最初はイメージがわかなかったと言う。「でも稽古場でふたを開けたら、もう幼馴染にしか考えられない。全然壁を作らず受け入れてくださった」。そんな大鶴について岩代が「キム役は若くてもそれなりに態度がデカい奴がいいといいうことでしたが、(大鶴は)意外と謙虚な方でした」。藤木も「佐助くんがね、1番年下だけど、めちゃくちゃしっかりしてるっていうか上手なので、僕はもう佐助くんのファンになりました」と話したので、嬉しそうな大鶴だった。

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最後に岩代が今の時世を踏まえ「舞台に立って表現できるという喜びを、1ステージ1ステージ噛みしめながら、関係者全員一同頑張って千秋楽まで走り続けたいと思います。どうかよろしくお願いいたします」と話して取材会を終えた。

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奏劇 vol.2 『Trio~君の音が聴こえる』
原案/作曲 岩代太郎
脚本 土城温美
演出 深作健太
出演 三宅健 大鶴佐助 黒田アーサー サヘル・ローズ 藤木直人
演奏 三浦一馬(バンドネオン) 西谷牧人(チェロ) 岩代太郎(ピアノ)
東京公演
日程 2022年12月15日(木)~12月24日(土)
会場 よみうり大手町ホール
公式サイト https://tspnet.co.jp/sougeki-2022