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鈴木伸之インタビュー!「一歩一歩進んで、いつかライブができたら」 「フタリノリ」で歌手デビュー! 「THE FIRST TAKE」収録裏話も!

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鈴木伸之が主演を務める、木ドラ24「自転車屋さんの高橋くん」(テレビ東京 11月3日スタート 毎週木曜深夜0時30分~放送)のエンディングテーマ曲「フタリノリ」で待望の歌手デビューを果たした。

インタビュー当日は、鈴木さんの30歳の誕生日。歌手としての思いと夢に目を輝かす彼が、先日配信された「THE FIRST TAKE」の収録裏話もあわせて話を聞かせてくれた。

◆HIROさんから「これからは二足のわらじで頑張って行こう」と後押しも!

―まずは、今回歌手デビューが決まった経緯と、決まったときのお気持ちをお聞かせください。

映画「jam」(2018年公開)に出演した役で弾き語りにチャレンジさせていただいて、舞台版の「JAM ―ザ・リサイタル―」でも何曲かカバー曲を歌わせていただきました。そこから歌手デビューのお話をいただいて、僕としては凄く唐突で驚きましたが、新しい挑戦ができるいい良い機会をいただいたので、本当に感謝しかないという気持ちです。

― 鈴木さんは「VOCAL BATTLE AUDITION 2」のオーディションを経て、俳優デビューされていますが、俳優として活動されているなかで“いつか歌をやってみたい”という気持ちはありましたか?

そうですね。表現という部分において芝居はもちろん、音楽もすごく好きなのでいずれチャレンジしてみたいと思っていました。でも、なかなか機会もなかったですし、果たして自分ができるのだろうかという思いもありました。

「フタリノリ」は、Tani Yuukiさんがドラマ「自転車屋さんの高橋くん」の脚本と原作を読んでドラマの世界観に沿って歌詞を書いてくださいました。Taniさん特有の縦のグルーヴがある韻を踏んだような曲をとても丁寧に作ってくださって、凄く素敵な楽曲でTaniさんにももの凄く感謝しています。

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― 実際に曲を聴いてみて、不安も払拭されたのでしょうか?

ちょうどドラマの撮影中に滞在していたホテルの部屋で初めてこの曲を聴かせてもらったのですが、本当に漫画の中に入り込んだ感覚になるような素敵な歌詞でした。ドラマの世界観を彩ってくれる曲になるだろうなと思いました。

― ファンの皆さんも待ちに待った鈴木さんの歌手デビューとなりましたが、周りの方からどのような声が届いていますか?

今日、ちょうど僕の誕生日で、HIROさんから連絡をいただきました。HIROさんも楽曲を聴いてくださったようで、「凄くいい曲。これからは二足のわらじで頑張って行こう」と言っていただきました。
あと、先日ドラマのアフレコの時に初めて映像を観たのですが、ちょうど共演の内田(理央)さんもいらっしゃって、「初めて聴きました~。めちゃくちゃ良い曲じゃないですか! 泣きそうです」って仰って、めちゃくちゃ褒めてくれました(笑)。

― この曲のレコーディングのときはドラマの高橋くんの目線で歌われたのでしょうか?

あまり高橋くんとして歌った感覚はなく、“鈴木伸之”として歌いました。もちろん、ドラマの高橋くんの役と曲がリンクして聴こえていたら嬉しいですし、それとは別の気分で聴いてもらえても嬉しいです。

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― 「フタリノリ」をどのように聴いてほしいですか?

この曲はドラマが“自転車屋さん”の話なので「フタリノリ」というタイトルをつけてくださったのだと思いますが、僕は「人生の中で上手くいったりいかなかったり、嬉しいときや悲しいときがあったりするけれど、一緒に歩んで行こうよ・・・」という思いが込められた曲と捉えました。この曲に出会って、人と人との出会いが凄く大切だなと感じたので、色んな愛を大切にしてきたいと思いました。パン子と遼平の恋愛を歌っている曲として親近感を持っていただければ嬉しいですし、ドラマでも良いところで流れるので心に響いてもらえたら幸せです。

― 歌っていて難しいと感じたところはありますか?

韻を踏んでいる言葉がたくさんあって縦のリズムが強い曲なので、自分がこれまで歌ってきたものとは違う感じで新鮮でしたが、難しかった部分でもありました。特にDメロぐらいからは言葉数も増え、落ちサビもあり、またすぐ転調してラストのサビに行くので、ここは結構大変でした(笑)。

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― 普段聴いている音楽から吸収して活かすことはありましたか?

Taniさんの曲をたくさん聴きました。「W/X/Y」とか「自分自信」とか・・・。Taniさんがこの「フタリノリ」を歌ってくださっている音源もいただいたので、それもずっと聴いていました。

― 歌詞の中で特に好きなフレーズがあったら教えてください。

いっぱいあります。「遠回りして、大回りして もう一回出だしへ戻る」とか凄く好きです。このサビは応援もしてくれるし、上手くいかないことを歌ってくれている感じがして。人生は色々なところに寄り道したり遠回りしながら、また出だしに戻るようなことを繰り返していても、その自分や日々さえも包み込んでくれるようなフレーズになっているのでとても好きです。

自分の身の回りの半径5メートルを歌っているような楽曲なので、大げさすぎることもなく身近なフレーズがたくさん並んでいて、それがミディアムテンポのキャッチーなフレーズに乗っているので聴き馴染みも良いと思います。

― 歌詞の中には“愛してるよ”のワードが出てきますが、お芝居でもなかなか言うことはないかと。“愛してるよ”という言葉をどう捉えて歌いましたか?

確かに、口に出して「愛してるよ」と言うことはお芝居でもあまりないので、音楽ならではかもしれません。やはり音楽だからこそ、強い言葉が響くというところもある。歌詞は「どんな日々もどんな君も愛してるよ」とあるので、「上手くいかなくても、失敗しても愛してるよ」という意味があって、凄く歌い手の優しさが伝わる、包容力のある曲だと感じました。

― 鈴木伸之さんのレアな“愛してるよ”かも。聴く方へのラブレターのようでもあるかと。

そうですね(照れ笑い)。聴いてくださるすべての方に当てはまったら嬉しいですし、それぞれが自分だと思って聴いてもらえたら嬉しいです。本当に大切に歌わせてもらいました。

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◆「THE FIRST TAKE」はめちゃくちゃ緊張しました!

― 「THE FIRST TAKE」ではとても素敵な歌声を聴かせていただきました。収録はいかがでしたか?

めちゃくちゃ緊張しました。昼の12時くらいからの収録だったので、身体を起こしておかないと歌えないと思って、朝3時くらいに起きて家の周りを1時間ランニングして、サウナに行って、家で発声練習をしてから行きました。初めてバンドの方と合わせていただいたのですが、改めて生演奏のパワーが凄すぎて泣きそうになりました。実際のレコーディングの音源と「THE FIRST TAKE」の後ろで流れる音源が若干違うのですが、生演奏を聴いて鳥肌が立ったのを覚えています。

本当に正真正銘の一発録りだったので、とにかく間違えないように・・・と緊張しました。この曲はブレスの位置も少ないうえに、韻を踏んでいて同じ母音で縦のリズムをずっと出しているので、ピッチが速くなったり遅くなったりすると聴こえ方が悪くなってしまうので、そこを意識しました。歌い終わってホッとしました(笑)。でも、「THE FIRST TAKE」はその人の良いところも悪いところも見えてしまうので、人生が映ると思うんです。今になると「もっとこうすれば良かったかな」と思ってしまって、皆さんの感想が気になります。レコーディングと違い「THE FIRST TAKE」は1回しかできないので、その1回に自分の全てを出し切るということの難しさとやりがいなど、お芝居では経験できない体験をさせていただきました。

― 録音する前に、ほかのアーティストさんの「THE FIRST TAKE」もご覧になりましたか?

THE RAMPAGEさんやTAKAHIROさんなど他のアーティストの方の「THE FIRST TAKE」もたくさん観させていただいて、「やっぱレベル違うな、すごいな」と思いながら、備えていきました(笑)。

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◆鈴木伸之にとっての“俳優”、“歌手”とは・・・

― 主演ドラマでご自分の曲が流れるというのは、俳優とアーティストを両立されている方にとっては大きな目標・夢でもあると思いますが、今回の挑戦はご自身にとってどのようなものになりましたか?

音楽がお芝居を、お芝居が音楽を支えてくれることもあるので、この両方に携われてことは本当にありがたいと思っています。とてもやりがいを感じましたし、その分緊張もしました。

― 俳優としての経験が、今回の歌に活かされた部分はありますか?

舞台では稽古が1ヶ月くらいあるので、一緒に舞台に立つ俳優さんたちと作り上げていくチーム感みたいなものがあるのですが、今回は自分1人で練習して作り上げなければいけないので、「1人で良いものを出せるように頑張らなきゃ」と感じました。

― 表現するということで、演技と歌で共通していると感じた部分はありましたか?

お芝居では瞬き一つ、音楽はブレス一つで受け取る方の印象が変わったり、感情移入できたりするので、そういう細かい部分を大切にするというところは共通していると思います。

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― 歌を歌うことでお芝居にもいい影響がありそうですね。

確かに。声のトーンまで意識するかもしれないです。あと、他のアーティストの方の曲を聴く時も、ちょっと聴き方が変わりました。「こういうところを意識して歌っているな」とか「ここはこうやって歌っているんだ」とか、今まで聴こえてこなかった部分にも耳を傾けるようになりましたね。

― 鈴木さんの音楽のルーツはどこにあるのでしょうか?

いや、僕は音楽のルーツを語れるほどのものはないですけど(笑)。でも本当に色々なアーティストさんの曲を幅広く聴いています。エド・シーランさん、ONE OK ROCKさん、Aimerさん、優里さん、Mr. Childrenさん、など色々な曲が好きです。なので、自分の曲では、恋愛や日常、1曲1曲テーマを決めて恋愛や日常、「前向きに行こうぜ」というPOPなものからしっとり系まで、それぞれの世界観を作っていきたいです。

― ラップには興味はありませんか? 身近にSWAYさんもいらっしゃいますが。

考えていなかったけど、機会があったらやってみたいですね。DOBERMAN INFINITYさんとも何かできたらいいですね。色々な音楽に出会っていきたいです。

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― 次は何をテーマに歌いたいですか?

鈴木:やっぱり恋愛がいいですね。バラードをやりたいです。僕もこれまでカラオケで歌っていた身ですから、バラードが好きなんですよ(笑)。ザ・バラード!を歌ってみたいです。

― 鈴木さんが目標とする歌手像とは?

聴いてくださる方々に寄り添える、明日からまた頑張ろうと思ってもらえるような曲をたくさん提供できたら嬉しいですね。曲が集まったらアルバムとか、アリーナツアーとかやってみたいですね。今日もそんな話をHIROさんとも話させてもらっていたんです。でも、まだこの曲しかないので全然足りないですけど(笑)。

自分でも曲作りに挑戦してみたいと思っていて、いま少し書いていて友達とギターで合わせたりしています。J-POPのなかでもいろんな色を出していければと考えています。一歩ずつ、一歩ずつ進んで行って、東京ドームのステージにも立てたら嬉しいですが、それだけの人の心を動かしていかなければいけない。そのためにも、まずは「フタリノリ」を聴いていただいて、もっとこの人の曲を聴きたいな、この人の演技を見てみたいなと思えるように頑張っていきたいです。

― それでは最後に、これからも歌手・鈴木伸之さんの活躍を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

30歳になり新たな歌という表現の場も与えていただいたので、僕の歌を聴いてくださる方にもお芝居で知ってくださった方にも、ちょっとでも励みになったり、勇気づけられたり、元気になってもらえるような楽曲をこれからたくさん作っていけたら嬉しいです。そして、どこかのタイミングで皆さんと直接会って楽曲を届ける機会があれば幸せです。引き続き、ドラマ共々よろしくお願いします。

【鈴木伸之・Nobuyuki Suzuki】
1992年10月14日 (29歳)生まれ、神奈川県出身。LDH JAPAN 所属。
2010年2月より行われた「VOCAL BATTLE AUDITION 2」に参加。
同年8月より行われた「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し俳優として活動を開始する。近年、ドラマや映画、CMなど話題作に露出し続けており、2022年も既に多くの話題を集めると予想されるコンテンツへの出演が内定。さらなる飛躍が期待される

【Instagram】https://www.instagram.com/nobuyuki_suzuki_official/
(@nobuyuki_suzuki_official)
【劇団EXILE公式Twitter】https://twitter.com/gekidanexile(@gekidanexile)

インタビュー撮影:ナカムラヨシノーブ

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◆鈴木伸之 歌手デビュー曲
「フタリノリ」
10月22日(土) 配信リリース
作詞/作曲:Tani Yuuki 編曲:Tani Yuuki、Carlos K.

「自転車屋さんの高橋くん」メインビジュアル

◆ドラマ「自転車屋さんの高橋くん」
【放送⽇時】テレビ東京系(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送)/11月3日スタート 毎週木曜深夜0時30分~1時、
BSテレ東 BSテレ東4K / 11月8日スタート 毎週⽕曜深夜0時~0時30分
【配信】毎週地上波放送終了後、ディレクターズカット版がNetflix にて見放題独占配信、
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京HP、TVer)にて見逃し配信
【出演】 鈴木伸之 内田理央 柾木玲弥 長井短 瀬口黎弥(FANTASTICS from EXILE TRIBE) 寺本莉緒 木村文哉 濱田マリ 斉木しげる

公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/takahashikun/
©︎「自転車屋さんの高橋くん」製作委員会

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