
田島隆の原作、漫画をマサシが担当し、裏社会をリアルに描いた話題のコミックス『マトリと狂犬 ―路地裏の男達―』を原作に実写ドラマ化!「麻薬」という魔物と因縁を持つ男たちの欲望が交錯する狂気のアクション・エンターテイメント、ドラマ『マトリと狂犬』が絶賛放送中(MBS/TBSドラマイズム)だ。
元役者から薬物の売人へと転落した梅沢恭之介役を「なにわ男子」の西畑大吾が演じ、梅沢をマトリのスパイとし、薬物に対して異常な執念を持つ麻薬取締官・黒崎徹を細田善彦、黒崎と敵対関係にある警視庁薬物銃器対策課・警部補の葛城彰斗を向井理が扮する。監督は品川ヒロシ、脚本は品川自らも加わりながら、「うちの弁護士は手がかかる」「じゃない方の彼女」などを手掛けた服部隆とのタッグで描く。
今回、薬物の売人という、これまでにないキャラクターに挑戦した西畑大吾さん。「いままで見たことのない西畑を楽しんでほしい」と笑顔を見せる彼に、撮影を振り返りながら役への思いと本作の魅力について語ってもらった。
― 今作に出演されるあたり、原作を読まれた感想をお聞かせください。
原作は出演のお話をいただいてから読ませていただきましたが、なかなかハードな内容で。ちょっと待ってくれよ・・・「俺がこれをやるんか!?」と思いました。「これ、大丈夫? 放送できるの?」という描写も多かったので、本当に実写化できるのだろうかと心配しました。梅沢くんは基本的にずっと変装をしていますが、漫画だから成立しているけれど、(実写では)西畑のこの顔を持ったとしても無理では?と(笑)。
― これまで出演された役とはかなりイメージの違いがあると思いますが、脚本を読んでみていかがでしたか?
脚本は、原作の良さを取り入れつつ現代的に実写版として成立させてくださっていると感じました。原作者の方々の温かいご指導やご支援があってできた脚本でした。
梅沢という人間は基本的には「クズ」だと思っています。間違いなく落ちこぼれで、過去の栄光にしがみついている。梅沢とマトリの黒崎と、警察の葛城とのシーンが多いので、セリフ量の多さには驚愕しましたが、すごく面白く読むことができました。これがどういう作品になるんだろうとワクワクしました。

― ダブルスパイという設定ですが、黒崎と対するときと葛城と対するときの違いはありますか?
基本的には変わらないです。どちらと対峙するときも心構えは変わりませんが、ダブルスパイということがバレないようにしなければいけません。お互いに「こいつ二重スパイしてんじゃないか?」と思わせてはいけないので、そこは頭をフル回転させながら、「この情報は言っていなかったよな」と考えながら演じていました。ただ、相手によって態度を変えることはなかったです。どちらも狂犬で横暴ですが、梅沢は飼われているほうなので従うしかないんです。その不憫さが可愛いかったり、あたふたしているところが、監督からも「いいね」と言っていただけたので良かったです。
― アクションシーンは大変だったのでは?
撮影の1ヶ月ほど前から、品川監督のもとでアクション練習を何度かさせていただきました。素手でのアクションは初めてだったので、どうなるのかなと思っていましたが、奥が深くて難しかったです。でも監督から「筋がいい」と言っていただけました。
梅沢は元役者という設定なので、アクション映画にも出たことがあってアクション演技の経験があるけれど、実践は伴っていないんです。実践は弱いけれど、アクションの演技経験があるから所作は綺麗という設定だったので少しやりやすかったです。
― 今作が連続ドラマで初の単独主演となりますが、プレッシャーはありましたか?
素直に嬉しかったです。プレッシャーもそれほどなかったです。アウトローな作品なので、新しい自分を見せたいという思いで臨みました。社会的な問題を時にポップに、時に残酷に描いている作品。こういうアウトローな社会もあるんだということを、少しでも知っていただけたら嬉しいです。
僕は(その社会を)全く知らずにキラキラで生きているので、こういう男臭いハードボイルド系は好きです。『太陽にほえろ!』などは再放送でよく見ていました。子供の頃だったので内容はよく分からなかったですが、ガンアクションがカッコ良くてよく見ていました。アクションは好きですし、品川監督の他の作品も拝見していたので、すごく楽しみでした。
― ここまで「クズ」な役はあまりないと思いますが、オファーを受けたときはどう感じましたか?
ここまでクズな役はあまりなかったですね。薬の売人をやっているので救いようもないですし。過去の栄光にすがっているだけの若者が負のスパイラルに陥って、最終的には黒崎と葛城という二人に捕まって、二重スパイをさせられてまさに板挟み。でも、それをやりきる力や乗りこなす力があるのは、きっと彼の人間性が強いからなのかもしれません。柔軟性はあるけれど、使い道を間違えているんですよね。金髪にしたのは役作りとして、監督からのオーダーでした。スタッフさんやファンの方々からの評判もよかったので、クズになりきれているように見えたらいいなと思います。
― 品川監督とは撮影前にどんなお話をされましたか?
品川監督とはアクション練習の前にお食事会に誘っていただいて、監督とプロデューサーさんと細田さんと初めてお会いしました。お酒もすすんで、その後にカラオケに行ったのですが、最後はプロデューサーさんと監督を抱きしめながら歌っていました(笑)。品川監督は最初怖いイメージがありましたが、初対面で打ち解けてしまったので、「自分を出していこう」と思えたので、緊張せず臨むことができました。
監督からはアクションの指導もありましたが、監督は照明や美術、血のりなども全部自分で試す好奇心旺盛な方なんです。アドリブ的な、クスッと笑える緩衝材のようなシーンを作りたいとおっしゃっていて、やっぱり芸人さんらしいなと感じました。僕もハードな物語の中にそういうシーンがあるのは、とてもやりやすかったです。

― 細田さんや向井さんとの共演はいかがでしたか?
特に細田さんとのシーンが多いのですが、様々な場所でお話しさせていただきました。すごく優しくて、お兄ちゃんのような存在。朝3時や4時までの撮影のときも勇気づけてくださったので頑張ることができました。
向井さんとはあまりお話していませんが、僕も口数が多いほうではないので、緊張しちゃって・・・。でも、演技で対峙したときはしびれましたね。「そういった感じでくるんや」と、いい刺激をいただきました。向井さんの広島弁もすごかったですし、お二人ともお優しかったです。劇中ではボコボコにされるシーンが多くて「サンドバッグ状態」でしたが、演じていて楽しかったです。罵声を浴びせられることも普段はないので、面白かったです。むしろ刺激が足りないくらいでした(笑)。
― 現場で苦労したことやエピソードはありますか?
掛け合いが多かったので、専門用語が出てきたり、言ったことのない単語が出てきたりして、言いづらかったことはあります。あとはテンポ感。黒崎と梅沢だったら、こう言ったらこう返すという繰り返しで、似たようなことをずっと言っている。セリフにしたら似たようなことでも、ちょっと違うニュアンスでくる。それを覚えるのは大変でした。品川監督からは細かいやり取りの指示もありました。テンポを合わせて台本通りに話すのは大変でした。
馴染みがない言葉遣いだったので、喋り方はほかの作品を観てみたり、YouTubeで裏社会の話を見たりして参考にしましたが、知識だけではなかなか厳しかったです。参考に観た作品はユアン・マクレガー主演の『トレインスポッティング』です。
― 梅沢に共鳴できる部分はありますか?
単純なところかな(笑)。褒められたら嬉しいし、けなされたら悲しい。でもそれに反発しようと思う精神もある。でも梅沢くんの人生はほとんど理解できないです。暴力事件を起こして、役者を辞めて薬の売人になって、二重スパイになる人生なんてエグいし共感できないところばかりですが、人に対して情がある人間らしい部分があるところは、共感できるかもしれません。
もうダークヒーローじゃなくて、ダーククズですね。ただ、毎日撮影する中でたくさんの刺激を得られました。いつもと全然違う西畑を見せられるという点でも楽しみです。梅沢くんが嫌われれば嫌われるほど僕は嬉しいので、「可愛い」と思われないようにしたいです。顔が可愛すぎるので難しいかもしれませんが(笑)、どんな僕でも「こいつ本当に救いようがないな」と思ってほしいです。梅沢くんの成長物語でもあるので、どう変わっていくのかに注目していただきたいです。
― 演じるうえで、表情や姿勢で意識したことはありますか?
顔に力を入れないことかな。表情筋を動かさずダラ~としている。普段の西畑、プライベートの西畑です(笑)。梅沢くんは何も考えていないようで、お金やノルマ、先輩からの圧力とか、いつも何かに追われている。それを自覚しながらも逃げたいんです。他責なんです「世の中のせい、人のせい。俺は悪くない」と。自分自身が一番悪いんですけどね。
あとは、基本的にはずっと怒鳴っています。何かに反発している。チワワみたいなものです。全然可愛くないチワワだと思ってもらえれば。ドーベルマンとピットブルに挟まれる可愛くないチワワの話です。姿勢はいつもの西畑です、猫背で。これが一番クズでしょう(笑)。

― 梅沢以外に演じてみたいキャラクターはいますか?
黒崎や葛城の役をやってみたいという気持ちはありました。演じていて絶対面白いだろうなと。過去に因縁がある黒崎と、権力や権威が欲しくて高みを目指している葛城。どちらも面白そうです。そこに挟まれるモブ梅沢。主演ですけどモブなんです。その構図がいいなと思います。
― 薬の売人という役がらにちなんで、西畑さんにとって「麻薬的にやめられないもの」はありますか?
やめられないものはカレーです。やめられないというか、気づいたらカレーを食べています。無意識で瞬きみたいなもの。週に3、4回は食べていると思います。朝起きてカレーを食べることもあります。イチローさんの朝のルーティーンと一緒ですね。飲みに行った次の日も朝からカレー。僕の血はカレーでできていて、赤茶色なんです(笑)。
浮気はしません。現場にオーベルジーヌがあれば食べますが、基本的にはココイチ(カレーハウスCoCo壱番屋)です。自分で作ろうとも思いません。カレーというか“ココイチ”が好きなんです(笑)。
― 本作の出演に関して、なにわ男子のメンバーの反応はいかがですか?
「現在売人をやっている」というのは知っていると思います。金髪にした段階でびっくりしていました。何も伝えていなかったので。「どうしたん?」と言われましたが、「ちょっとヤンキーになりたくて」と。ちょうど全員が何かしらの作品に入っていて、本当に忙しかった時期でした。原作内容を知ったらみんな驚くでしょうね。なかなか壮絶というか、ヤングな内容じゃないなと思うはずです。
― 最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
なかなか攻め切っている作品だと思います。深夜の放送枠以上の仕掛けがあったり、シンプルに引いてしまうシーンや目を覆いたくなるシーンもあると思いますが、2026年が始まって、いい意味で暗くなっていただければなと思います。ただ、掛け合いも面白いし、アクションも素晴らしい。その中にクスッと笑えるシーンもあったりして、次の回が気になるドラマになっているので、ぜひ楽しんで観ていただければ嬉しいです。
◆作品概要
ドラマイズム「マトリと狂犬」
【放送情報】
MBS 毎週火曜 深夜0:59~
TBS 毎週火曜 深夜1:28~
原作:田島隆・マサシ『マトリと狂犬 ―路地裏の男達―』(秋田書店「ヤングチャンピオン」連載)
出演: 西畑大吾
細田善彦 / 森田想 九条ジョー
木村祐一 少路勇介 山谷花純 山下永玖
平埜生成 趙珉和 / 深水元基 本宮泰風
向井理
監督:品川ヒロシ 松下洋平
脚本:服部隆 品川ヒロシ
脚本監修:田島隆
音楽:武史(山嵐)田井千里 鈴木俊介
オープニング主題歌:「blur」オレンジスパイニクラブ(WARNER MUSIC JAPAN)
エンディング主題歌:「イノチケズリ」Gero(WARNER MUSIC JAPAN)
制作プロダクション:THE EINS/PADMA
制作協力:吉本興業
製作幹事:エイベックス・ピクチャーズ
製作著作:「マトリと狂犬」製作委員会・MBS
公式SNS
ドラマ公式X 「@ matori_kyoken」
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ドラマ公式Instagram 「matori_kyoken」
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ドラマ公式ハッシュタグ
▶︎ #マトリと狂犬 #ドラマイズム
公式HP
ドラマ「マトリと狂犬」公式HP
▶︎URL:https://www.mbs.jp/matori-to-kyoken/
配信
TBS放送後、TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり
Netflixにて見放題独占配信!
©田島隆・マサシ(秋田書店)/「マトリと狂犬」製作委員会・MBS




















