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Huluオリジナル「未来世紀SHIBUYA」金子大地&醍醐虎汰朗インタビュー!「ポップだけれど強いメッセージが込められているドラマ」「一種のアトラクションだと思って!」

『未来世紀SHIBUYA』-(75)

主演・金子大地と共演・醍醐虎汰朗のHuluオリジナル「未来世紀SHIBUYA」が 現在一挙配信中!
本作は、2036年の裏シブヤを舞台に、デジタル化社会底辺に生きる若者たちが、日本の近未来の姿を痛快に炙り出すリアリティドラマ。白石晃士監督のオリジナル脚本による、人気WeTuberを目指すミツル(金子大地)とカケル(醍醐虎汰朗)が繰り広げるフェイクドキュメンタリーを、全編POV(主観映像)手法を取り入れ、監督自らカメラを持ち全編を撮影。

この度、Astageでは金子大地さんと、醍醐虎汰朗さんにインタビューを遂行! 異色とも言える今作品に挑戦した彼らに、作品の魅力や撮影裏話を聞いた。

『未来世紀SHIBUYA』-(67)

― 本作の脚本を最初に読まれたときの感想と、出演オファーを受けたときの気持ちをお聞かせください。

金子大地(以下、金子):脚本を読んだ時、まずとても驚きました。これ演じられるのかな? どうやって作っていくんだろう・・・と戸惑いもありましが、もう、これを書かれた白石監督を信じるしかないなと。僕が演じた役は、純粋でとにかく真っ直ぐでピュアな少年。バカだけどいいヤツなんです。そこにはいつもカケルという存在が共にあって、周りの目も気にせず、自分たちのやりたいことをやっている彼らは凄くいいなと思ったので、徐々に自分の中に役を落とし込んでいった感じです。

醍醐虎汰朗(以下、醍醐):僕も脚本を読んで驚きました。どうやって成立させようかと考思しましたが、白石監督の世界観に入り込めるというのはとても楽しみでしたし、大地くんとお芝居をするのが凄く楽しみだったので、ワクワクしながら現場に入りました。
役へのアプローチは、ミツルを好きだというところを軸にして、あとは楽しむことを忘れずに作っていきました。

『未来世紀SHIBUYA』-(107)

― お二人の弾けた演技がとても魅力的ですが、演じていて大変だったことはありましたか?

金子:普段カメラを意識してお芝居することはなかなかないので、慣れるまで少し苦労しました。あと、ワンカットで撮影したシーンが多かったので、緊張感もあり刺激的でした。毎朝、ミツルのビジュアルになった瞬間から「僕はこういう人間なんだ」と思い込こませてなんとかやり切りました。共演者も初めての方が多かったので、すべてが新鮮でした。

― メイク姿も美しいです。

金子:(恥ずかしそうに)ありがとうございます。

『未来世紀SHIBUYA』-(88)

― 醍醐さんはいかがでしたか?

醍醐:高いテンションを維持するのは大変でした。朝一番から自分でギアを入れないと皆さんについていけなくなっちゃうので(笑)。勢いに勢いをつけて、普段からネガティブにならないようにずっとポジティブなことだけを考えて過ごしていました。あとは大地くんが言ったとおり、カメラを意識しながらのお芝居は難しくもあり、非日常的で新鮮でした。

― 監督自らカメラを回すということも珍しいですね。

金子:そうですね。監督の目を見て芝居しないといけなかったので、難しかったです。一発でいい画を撮れないときもあったので、何回も撮り直しました。そこはより良いものをみんなで作っていこうという、チームワークで乗り切りました。

『未来世紀SHIBUYA』-(103)

― 監督とどのようにお話をして役を作りあげていったのでしょうか?

金子:監督とは「未来ってどうなっているんだろう、それぞれの個性が尊重される世の中になっていればいいね」という話をしました。例えば化粧は女性だけがするものではなくて、男性がするのも当たり前なんじゃないかというところから、ミツルのキャラクターが出来上がっていきました。AIロボットとの恋愛もあるでしょうし、監督は未来に向かってそれぞれの個性を尊重しつつ、世の中が便利になることはいいことだけど、その中にも落とし穴はあるぞ・・・と伝えたかったのかも。人間として本来一番大切にすべきことは何かということをとてもポップに描いた作品なので、面白いしあらためて凄いなと思いました。
ミツルと僕自身の共通点があまりにもなかったので、監督から「今のはちょっと男っぽいかな。もう少ししなやかに」と言われることがあって、調整しながら進めていきました。

醍醐:僕は役作りに関して監督と話し合うことはあまりなかったです。(カケルは)バカだけど優しくて、カッコつけたがりだけど、カッコつかないというおおまかなイメージはありましたが、自分の役割りはミツルに合わせて役をはめていくことだと思ったので、ミツルのキャラクターに合わせて、どうしたら一番キレイに収まるかを考えていました。自由に伸び伸びとやらせていただきました。

『未来世紀SHIBUYA』-(87)

― 完成したドラマをご覧になった感想をそれぞれお聞かせいただけますか?

金子:まるでYouTubeを見ているような感覚になりました。攻めてるな!と。白石監督らしい世界観がすごく出ていて、まんまと白石監督の手のひらの上で転がされたなと思いました。

醍醐:白石監督はチャレンジャーだなと思いました。撮ってる最中はiPhoneでずっと長回しをしていので、「大丈夫かなあ」ってたぶん、現場にいた全員が思っていたと思います。
実際に完成作品を観て、「凄い!ちゃんと作品になっている!」と安心しました(笑)。本当に編集って凄いですよね。CGを駆使していて、僕らは状況が何もわからない状態で進んでいたので、こんなふうに完成するんだという驚きは大きかったです。本当に(完成作品の)想像がつかなかったです。僕もYouTubeを見ている感じになりました。

― 作品のクオリティーも凄いのですが、宇野祥平さんの存在も大きかったかと。

金子:宇野さんとは撮影前の本読みもなく、現場でいきなりあの姿を見たので衝撃がすごかったですね(笑)。

― 宇野さんとの掛け合いは台本というよりも現場で生まれたものだったのですか?

金子:はい。現場で少し段取りをして、すぐ本番という感じでした。

― アドリブで進んでいったのですか?

金子:全部台本です。ところどころに多少アドリブは入っていますが、基本的に台本通りにやらないと監督からストップがかかるんです。監督は語尾までこだわっていましたね。

醍醐:確かに、アドリブを入れた記憶はないですね。

『未来世紀SHIBUYA』-(57)

― 白石監督作品には常連の宇野祥平さんですが、宇野さんと共演されていかがでしたか?

金子:イメージ通りの役者さんでした。スイッチが入ったら、とてつもないパワーを出される方。あと白石監督との呼吸が凄く合ってるなと思いました。

醍醐:間近で見て怖かったです。引きました・・・(笑)。でも、宇野さんが常にキャラクターのままでいてくださったので、僕らはあえて怯える芝居もしなくてもよかったです。そこで感じたものを出せば成立するように自己発電してくださったので、とってもやりやすくて、素敵な役者さんでした。

『未来世紀SHIBUYA』-(95)

― 白石監督と宇野祥平さんのタッグというと『恋のクレイジーロード』『恋するけだもの』などがありますが、本作もそんなテイストを感じるシュールな作品ですね。

金子:そう、シュールなんです! 白石監督にしか出せない、白石監督だから成立する作品だと思います。

― ミツルとカケルは捨て子だという設定ですが、二人の過去や背景について監督からお話しなどはあったのでしょうか?

金子:お金がないから服装はこうだろうとか、彼の過去を細かく掘り下げていきました。そういう過去があるからこそ、元気に振る舞えば振る舞うほど切なく見えるところもあると思ったので、そうゆうところは監督とよく話し合いました。物語の最後のほうに出てくる二人の関係性にも関わってくることなので。

『未来世紀SHIBUYA』-(94)

― 本作は2036年の渋谷を舞台にしていますが、お二人にとって渋谷の街はどんな存在ですか?

金子:僕の中では渋谷=東京という感じがあります。たぶん、2036年も渋谷は未完成なんじゃないかなと。常に何かを壊してまた建てて、ずっと完成されない街なんだろうなと思います。これまでも変わり続けているので、それは未来も変わらないのではないかなと思っています。

醍醐:僕も同じように、渋谷はメインストリートだと思います。いつも人が集まるし、どこまで発展するか楽しみです。人も街も見ていて楽しいです。

― それでは最後に、この作品の見どころと、これからご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

金子:気軽にYouTubeを見る感覚で観ていただきたいです。今の時代と重なるところもあって、凄くポップですが、強いメッセージも込められています。携帯でも気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです。

醍醐:ドラマを観るんだ!と構えて見始めると、「何を見ているんだろう・・・」と、ちょっと不思議な感覚になるかもしれません。この作品はフェイクドキュメンタリーなので、流し見でも十分楽しめますが、しっかり観るとたくさんのメッセージもあって、今ある社会問題にも気づき、考えさせられるような作品になっています。一種のアトラクションだと思って観ていただけたら嬉しいです。

【金子大地 Daichi Kaneko】
1996年9月26日生まれ。北海道出身。
「アミューズオーディションフェス2014」にて俳優・モデル部門を受賞しデビュー。主な出演作に「おっさんずラブ」(EX)、「腐女子、うっかりゲイに告る。」(NHK)のドラマのほか、映画『猿楽町で会いましょう』(21)『サマーフィルムにのって』(20)など。舞台『彩の国シェイクスピア・シリーズ第35弾「ヘンリー八世」』など活躍の場を広げている。『私はいったい、何と闘っているのか』が12月17日公開、2022年1月より大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演を予定している。

【醍醐虎汰朗 Kotaro Daigo】
2000年9月1日生まれ。東京都出身。
2017年に舞台「『弱虫ペダル』新インターハイ篇~スタートライン~」で舞台初出演にして主演の小野田坂道役を務める。2019年には映画『天気の子』で主人公・森嶋帆高役に抜擢され、同作にて第14回声優アワードで新人男優賞を受賞する。そのほか、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」主演 日向翔陽役、映画『#ハンド全力』(20)、『宇宙でいちばんあかるい屋根』(20)、『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-「BLUE BIRD」』(21) に出演。 2022年3月に舞台「千と千尋の神隠し」(ハク役)の公演を控えている。

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【ストーリー】
金なし、学なし、家族なし――
デジタル化社会底辺の若者2人が、
デジタルハイスペック・超人気WeTuberに憧れ、人生大逆転! 一攫千金なるか――!?

ぼくらの唯一の武器は… 元気 友情 バカパワー !!

2036年シブヤ。
高層ビルが立ち並ぶ表の顔に対し、スラム化した裏シブヤをホームグラウンドに活動するWeTuber〈正義マン〉は、ミツルマンことミツル(金子大地)、カケルマンことカケル(醍醐虎汰朗)、カメラマンの田中(篠原悠伸)からなる3人の動画配信ユニット。孤児として一緒に育ったミツルとカケルは、家族も学歴も金もない底辺の生活を送っていたが、人気WeTuberとなってテラガネ(大金)を手に入れるという、人生の大逆転を夢見ていた。憧れは、脳内チップを搭載済みのハイスペック&大人気カリスマWeTuber・キリタ(藤森慎吾)とその妹・アコ(Hina)だ。そんなある日、女性のマネキンを抱えた通称マネキンおじさん(宇野祥平)に遭遇する。暗号めいた謎の言葉を叫ぶ挙動不審なおじさんとの絡みを配信すると、正義マンのチャンネルの再生回数が一気に増加。これを機に視聴者から「父が失った記憶を取り戻させたい」「息子をAI恋人と別れさせたい」「恋人を変な女から守ってほしい」といった相談事が届くようになり、持ち前の“バカパワー”全開で解決に向けて全力を注ぐのだが、いつしか不可解な事件に巻き込まれていく――――。

■番組概要
作品名:Huluオリジナル「未来世紀SHIBUYA」 (全6本)
配信スタート時期:全6話独占配信中
監督:白石晃士
脚本:保坂大輔 白石晃士
音楽:牧戸太郎
出演:金子大地 醍醐虎汰朗 篠原悠伸 Hina / 藤森慎吾 宇野祥平
エグゼクティブプロデューサー:長澤一史
チーフプロデューサー:茶ノ前香
プロデューサー:中村好佑 伊藤裕史
制作協力:UNITED PRODUCTIONS /制作プロダクション:日テレ アックスオン /製作著作:HJホールディングス

Hulu:https://www.hulu.jp/

金子大地さん&醍醐虎汰朗さん直筆サイン付きチェキプレゼント!
応募はこちらから

『未来世紀SHIBUYA』-(126)

◆インタビュー撮影:ナカムラヨシノーブ

■金子大地さんクレジット
HM:吉田太郎(W) or Taro Yoshida(W)
STY:千野潤也(UM) or Junya Chino(UM)

衣装クレジット:
ニット¥62,700(ユウキ ハシモト)、
パンツ¥45,100(アポクリファ
共にサカス ピーアール TEL_ 03-6447-2762

ブーツ¥194,700(グイディ/プラスターナ 千駄ヶ谷TEL_03-4362-5186)

■醍醐虎汰朗さんクレジット
HM:池田ユリ(eclat)
STY:MASAYA

衣装クレジット:
•コート ¥132,000 (Maison Metephore…)
•ニット ¥7,600 (TABLET hotel. sūdo)
その他スタイリスト私物

〈お問い合わせ先〉
•Maison Metephore… (maisonmetophore@gmail.com)
•TABLET hotel. sūdo (080-7491-0402