大人気少女マンガ誌「マーガレット」（集英社）とオンライン動画配信サービスHuluがタッグを組み、Huluにて独占配信する珠玉の恋愛ドラマ・シリーズ「マーガレットLove Stories」。
そのシリーズ第1弾として、累計発行部数350万部を超える佐藤ざくりの同名作品が待望の実写化。Huluオリジナル「マイルノビッチ」が、2月12日（金）よりHuluで独占配信スタートした（全8話）。
本作は、地味でモテない女子高校生・木下まいる（桜井日奈子）が、神的メイク術を持つイケメン・熊田天佑（神尾楓珠）のプロデュースでみるみるキュートな女の子に大変身し、いろんな恋に翻弄されながら、“本当の愛”を見つけるまでを描く恋愛下克上♡ラブコメディ。
この度、初共演でW主演を務める桜井日奈子さんと神尾楓珠さんにインタビューを遂行！ 本作の魅力や自身の高校時代の思い出などを語ってくれた。
― 今回の出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。
神尾楓珠（以下、神尾）：ラブコメ作品は、以前映画で出演させていただいたことがありますが、男子がたくさんいる中の1人でした。今回は、1対1で向かい合う役柄なので、どうやって演じていけばいいのか考えました。
桜井日奈子（以下、桜井）：ラブコメ作品を何度かやらせていただいていますが、「マイルノビッチ」はこれまでの作品よりコメディー要素強めという印象でした。これは“得意”というか、「やってやるぞ！」という気持ちになりました（笑）。
― お互いに事前に抱いていたイメージと、初めて共演されて感じたギャップや魅力などの印象を教えてください。
神尾：（桜井は）映画やバラエティーの番組に出演されているのを見ていて、“まいる”にピッタリだなという印象を持っていたので、このキャスティングはバッチリだと思いました。現場に入っても、恥じらいなく思いっきり演じられていて凄いなと思いました。まいるがそのままそこにいた感じでした。
桜井：神尾くんとのお仕事はこの作品のポスターの撮影が一番最初で、まいるが天佑にリップを塗ってもらっているという凄い至近距離のものでした。もう「きれいな顔だなぁ」って（笑）。どこを見ても見惚れてしまう整ったお顔なので無口なのかな？という印象を持っていたのですが、実際にご一緒してみると、けっこうお話してくださって楽しかったです。
― では、現場でも神尾さんが引っ張っていってくれる感じだったのですか？
神尾：いえ、そこは全然･･･。たわいのない話をしているだけです。僕は朝が弱いので喋れないし（笑）。桜井さんは朝から元気でしたね。
桜井：主演としてやれることは何があるんだろうと考えても、なかなか思いつかなくて。私は人見知りなんですが、できるだけキャストとスタッフの皆さんとコミュニケーションを取ろうと努力しました。例えば神尾くんに「音楽は誰が好き？」と聞いて、その人の好きな音楽をかけてあげる･･･そのくらいですが。「朝から元気に撮影頑張ろう！」みたいなテンションでした。
― 神尾さんは現場でどのようなことをされているのですか？
神尾：今までもそうなんですが、あまり自分が主演だということを気にしたことがないんです。同世代の方が多いとみんなと「ご飯を食べに行こうよ」と声をかけることもあったのですが、今回はこのコロナ禍でそれもできなくなってしまって･･･。
― 現場の雰囲気はいかがですか？
神尾：僕の役はまいる以外とあまり話すことがないんです。僕は（共演の）伊藤あさひととても仲がいいのですが同じシーンがほとんどないので、あさひが先に撮ってそのあとに僕が撮影する時は、あさひに待ってもらっています。「終わったら一緒に帰ろうね」って（笑）。
桜井：本当に二人が仲よくて･･･もうカップルか！と思うくらい現場でイチャイチャしているんですよ（笑）。
― 桜井さんは色んな方とご一緒されていますね。
桜井：はい。三浦（涼介）さんがまいるの叔父で“見た目と心は女性”のふわりという役なんですが、凄くキレイなんです。
神尾：めちゃくちゃキレイだよね！
桜井：メイクされている姿も着飾っている姿も、美しいなと思って見惚れてしまいます。ただ、付け爪しているんですがワンシーンごとに爪がどこかにいっちゃうみたいで大変そうです（笑）。あと、綾乃役の大友花恋ちゃんがまいるの恋のライバル役で出演されていますが、まいると綾乃とコンビ感がすぐに出来上がりました。遠慮がないので（笑）すぐに馴染んで楽しく撮影できています。
― それぞれ役をどのように捉えて演じていこうと考えましたか？
神尾：一見冷たそうだけど本当は優しいというキャラクターなので、そこを意識して演じれば天祐として間違いないと思いました。優しさのなかにも段階があるので、その辺の塩梅をうまく表現できたらいいなと考えて臨みました。
桜井：私は恋愛経験ゼロの女の子が、メイクの力でどんどん外見も内面も磨かれていくというお話なので、イケてるときとイケてないときの変化が大きいと面白いなと考えました。イケてないときは凄く猫背にしてみたりして滲み出るオタク感を表現して、逆に恋愛してキラキラしているときは“一生懸命さ”を大切にしながらお芝居しました。コメディー要素も強いので監督からの要望も多く、それをいかに柔軟に応えていけるかが私にとっての試練でもありました（笑）。たくさん笑ってもらえると嬉しいです。
― 神尾さんはメイクをしてあげる役ですが、作品に入る前にイメージトレーニングなどをされたのでしょうか？
神尾：イメージトレーニングはたくさんしました。ただ、天佑が自分自身と近いというか、テンションが一緒だったのでキャラクターは作りやすかったです。メイクの知識はある程度なければいけないので、メイク道具をお借りしました。その道具を身に着けていることで自分がメイクアップアーティストになりたいという意識を持つことができましたが、誰かに練習台になってもらうこともなく、実際に（メイクを）やってみると本当に難しかったです。
桜井：女性は自分でメイクをしますが、自分にはできても誰かにメイクをしてあげることは、また違う難しさがあると思うんです。メイクをするシーンを撮ってみて、神尾くんは器用なんだなと思いました。
神尾：ウソ～！（笑）
桜井：慣れてないと手が震えちゃうんじゃないかと思ったのですが、本番はバシッと決めていたので、度胸と器用さを兼ね備えているんだろうなと。
神尾：逆に自分には上手にメイクできないかもしれませんね（笑）。
― 神尾さんは自主トレでご自分にメイクしてみたりすることはなかったのですか？
神尾：まったく考えていませんでした。そうですよね、普通自分でやってみますよね（笑）。男性のメイクアップアーティストの方とご一緒する機会もあるので、そのときには気をつけていることなど、いろいろお話を聞いてリサーチはしましたが。
― 今回、高校生になったまいるが大変身しますが、お二人が高校生になってから始めたことは何かありますか？
桜井：私も高校生になってメイクを始めました。幼稚園生から高校三年生までずっとバスケットボールをやっていましたが、高校生になってから“女の子”というものを意識するようになりました。それまでは兄のお下がりのジャージを着ていたり、天然パーマだったので髪も爆発して「アフロ」と言われていた時代があるくらいです（笑）。メイクしてもどうせ汗かいて取れちゃうと思っていたし。でも、高校生くらいからコテを持ち歩いて、部活が終わってからトイレで髪を直したりするようになって。友達と恋愛話をするようになってきて自分磨きを頑張るようになりました。
神尾：僕も高校生になってから髪をセットするようになりました。中学生までは寝ぐせだけ直して出かけていましたが、高校生になってちょっと色気づいて（笑）。周りの友達もちゃんとセットしてくるようになったので、何もセットしていかないと「寝坊したの？」って言われちゃうんです。友達から「もっとこうしたほうがいいよ」とかアドバイスされたりしていました。みんなトイレに行く頻度が多くなりましたね。学校着くまでに電車の中で崩れているかもしれないからトイレでチェックして、その後休み時間ごとにチェックしたりして。
逆に今は自分では何もしなくなりました。オフの時は何もしていないオフ感を大事にしています（笑）。
― 桜井さんは高校時代のメイク術と現在では何か変わりましたか？
桜井：今はプロのヘアメイクさんに施していただいているので、使っているアイテムややり方を完全にマネしています。自分で買いに行こうと思っても何を買っていいのか分からないので、使っていただいているもので自分に合うなと思ったものを買いに行っています。
― 今回、まいるからメイクなどで何か得たものはありますか？
桜井：ヘアアレンジが可愛いですよね。普段はストレートでバッツン前髪なんですが、髪を巻いてみたりエクステを付けみたりすると印象が変わるという発見がありました。長さで印象がグッと変わるのでエクステは面白いですね。オシャレの幅が広がりました。
― 神尾さんは女性にメイクをする側になってみて、普段から女性のメイクが気になるようになりましたか？ 好きなメイクはある？
神尾：そこまでは踏み入らないようにしようと思ってます。だって、女性のメイクに口出す男なんてイヤじゃないですか（笑）。何か思っても口には出さないと思います。男性は女性のスッピン顔が好きな人多いですよね。僕もそうです（笑）。でも、今回のドラマで女性がどれだけ努力しているのか、キレイになることに時間とお金を費やしているのかということをより現実的に知ることができました。
― まいるは天佑を“神様”と崇めてついていきますが、お二人にとって“神様”な存在は？
神尾：それはもう吉井和哉さん。THE YELLOW MONKEYです。僕の世代ではないのですが、ずっと好きです。吉井さん本当にカッコいいですよね。先日お会いすることができたのですが、もうめっちゃカッコ良かったです！ しかも、自分がファンだということを吉井さんが認知してくださっていて「噂には聞いてるよ」って。めちゃめちゃ嬉しかったです！
色気が凄くて、僕が一生頑張っても勝てない。僕はほうれい線がないんです。吉井さんは若いときからあって、骨格が違うんです。
（吉井和哉愛が止まらず･･･一同爆笑）
桜井：私は、自分のマネージャーさんです。芸能界に入って、仕事に取り組む姿勢も何も知らないところから私を育ててくれて、間違えたら正しいほうに導いてくれているので、やっぱり私にとって神様です。今でも「自分の可能性を広げるのも狭めるのも自分だよ」と言ってくれてた言葉を大切にしています。「マイルノビッチ」の中で、まいるが「私なんか、私なんか･･･」と言っているときがありますが、「本当のところは『私はできるんだ』と自分のことを信じてあげることが大切だから、本心ではそう思わないでね」と教えてもらいました。
ー コロナ禍の中、まだまだ大変なご時世ですが、2021年何か新しく初めてみたいことはありますか？
神尾：昨年から続くコロナ禍ですが、昨年は自分自身が何も進んでいない気がします。今年はそれを払拭して、がむしゃらに仕事にのめりこめたらいいなと思っています。
桜井：「マイルノビッチ」も、コロナ感染防止のため一度撮影が中断し、また秋に再開して撮ることができました。
外出自粛の期間には「この先仕事があるのだろうか」とか「仕事がなくなったら何かやることはあるのか」と色んな不安に押しつぶされそうにもなりましたが、撮影が再開して自分が求められる場所に身を置ける幸せを改めて感じることができました。そういう意味では仕事に向き合う姿勢というものをまた考えるようになりました。また原点に戻って今年も頑張りたいと思います。
― それでは最後に、本作の見どころとこれからご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。
神尾：天佑はよく格言的なことを言いますが、それを言えるところが天佑の魅力でもあるので、ぜひ注目してほしいです。観ている方の背中を押してくれる作品になっていると思います。
桜井：メイクの力で外見も内面もどんどん可愛くキレイになっていくまいると、その周りにいる個性豊かな仲間たちに笑わされたり、時にはほろっときたりします。天佑の格言は恋愛にも夢にも色んなところに通じるものがあって、何かを始めようと思っている人にはぜひ観てほしい作品です。
【桜井日奈子Profile】
1997年4月2日生まれ。岡山県出身。2014年に「岡山美少女·美人コンテスト」で美少女グランプリに輝き、翌年「岡山の奇跡」として注目を浴びる。映画 『ママレード·ボーイ』(18) や『殺さない彼と死なない彼女』(19) に続き、ドラマ「ヤヌスの鏡」(19) や「ふろがーる!」(20)でも主演。現在「沼にハマってきいてみた」（NHK Eテレ）月曜レギュラーMC を務めている。今年月より上演予定の舞台「17again」では、初めてミュージカルに挑戦する。
【神尾楓珠 Profile】
1999年1月21日生まれ。東京都出身。2019年にヒットしたドラマ「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」に出演して注目を集めるや、同年秋には「左ききのエレン」で連続ドラマ初主演を飾り、映画『HiGH & LOW THE WORST』にも出演。
2020年に入ってからも「鈍色の箱の中で」、「いいね!光源氏くん」、「ギルティ この恋は罪
ですか?」などのドラマや、映画 『私がモテてどうすんだ』などに次々と出演。2021年には『樹海村』に出演、そして話題の映画『裏アカ』(21)の公開を控える。
■番組概要
［タイトル］Huluオリジナル「マイルノビッチ」
［配信情報］2021年2月12日（金）からHuluで独占配信中［全８話、毎週金曜日１話ずつ更新］
［出演］桜井日奈子 神尾楓珠 大友花恋 伊藤あさひ 阿久津仁愛 三浦涼介
［原作］「マイルノビッチ」佐藤ざくり（集英社マーガレットコミックス刊）
［脚本］持地佑季子
［主題歌］「Bluetooth Love」ヤバイTシャツ屋さん（ユニバーサルシグマ / BADASS）
［音楽］出羽良彰
［演出］二宮崇
[エグゼクティブプロデューサー] 長澤一史
[チーフプロデューサー] 茶ノ前香 [プロデューサー] 大野哲哉 中沢晋 石原仁美
[制作協力] オフィスクレッシェンド ［製作著作］HJホールディングス
公式情報
♡公式サイト https://www.hulu.jp/static/mairunovich/
♡公式Twitter @mairunovichHulu
♡公式Instagram @lovestories_hulu
撮影：ナカムラヨシノーブ
神尾楓珠さん
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