Open Close

開幕!! ミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』 切なくも笑える六角関係(?!)を美しい歌声にのせて

大竹しのぶと風間杜夫が27年ぶりの舞台共演を果たすミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』が、4月8日に日生劇場にて幕を開けた。
初日前日の7日に囲み取材が行われ、ゲネプロが公開された。

IMG_6246
安崎求 トミタ栞 木野花 瀬戸たかの
ウエンツ瑛士 蓮佛美沙子 安蘭けい 栗原英雄
大竹しのぶ 風間杜夫

ミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」は「ウエストサイド物語」「スウィーニー・ドット」で知られるスティーブン・ソンドハイム(作詞・作曲)の最高傑作と言われ、トニー賞7部門グラミー賞2部門に輝いた傑作。
今回のキャストは、大竹しのぶ、ウエンツ瑛士、安蘭けい、栗原英雄というミュージカル達者な俳優陣に、風間杜夫、蓮沸美沙子、木野花というミュージカル初挑戦となる演技達者が顔を合わせる豪華な布陣となった。

ソンドハイムの軽やかな音楽に乗って描かれるのは、6人の男女の六角関係?!
愛と笑いと、人生の甘酸っぱさにあふれた大人のラブコメ。囲みもゲネも、楽しい笑いにあふれた。

【囲み取材】

IMG_6304

IMG_6315

初日を1週間ほど前に犬の散歩で転んで捻挫をしてしまった大竹しのぶ。「主演女優がケガ!」「全治3週間」とキャストもスタッフも心配したが、「大学生並みの脅威の回復力」で5日で回復。すでに痛みもないと言う。
ウエンツからは「注目を引きたいがための、よくある女優の嘘じゃないかと」との冗談も飛び出しだ。早く治った原因を大竹は「女優だから」。それをひきとって風間は「女優魂。いや女優騙し」と見事にオチをつけた。

IMG_6298

その風間は、稽古場取材では「逃げて帰りたい」と言っていたが、「早く帰りたいのはいつも一緒ですが(笑)、かなり自信を持ってきました」と笑顔。

IMG_6323 蓮佛についてもミュージカルの先輩ウエンツは「もうミュージカルが初めてには見えない」。

「蓮佛さんと風間さんにアドバイスを」と求められたウエンツは、神妙な顔で聞き入る2人に「まぁ、今日はゲネだけどお客さんが入っている訳でもないから、やるべきことを1つ1つ確認して、明日に備えよう。頑張れよ!」と先輩らしく励まして笑いを巻き起こした。

【ゲネプロ】
アンサンブルの美しい歌声が劇場いっぱいに響いたオープニングは壮大なスケール感。そして舞台は中年弁護士・フレデリック(風間杜夫)の自宅。18歳の妻・アン(蓮佛美沙子)と暮らす家へ。

7M4A6022
結婚して間もなく1年になろうというのに、アンは今も処女だった・・・。

7M4A6438
フレデリックの昔の恋人、女優デジレ(大竹しのぶ)の芝居を二人で観に出かけ、
アンはフレデリックとデジレの関係を察して傷つく。

7M4A6755
そんなアンを残し、フレデリックはデジレと再会を果たす。

7M4A7028
その現場で、デジレの恋人、カールマグナス伯爵(栗原英雄)と鉢合わせ!

7M4A7104
伯爵には美しい妻・シャーロット(安蘭けい)がいるのだが…。

7M4A5911
一方、フレデリックの息子(ウエンツ瑛士)は切ない恋をしていた。その相手は父の妻、アンだった。

愛と嫉妬、情熱と猜疑心が燃え上がり、美しいメロディに煽られていく。

軽妙な台詞な台詞のやりとり、ぐさりとくる言葉の数々、人情味・人間味にあふれた人物たち。
美しい音楽をはさんで、キャストそれぞれの聞かせどころ、見せどころが次々に繰り出され、魅了される3時間あまり。
公演は4月30日まで、日比谷・日生劇場にて。

公式HP http://www.tohostage.com/alittlenightmusic/