
ダンス&ボーカルグループTHE RAMPAGEのパフォーマーであり、ともに1998年生まれの長谷川慎と龍。ダンス、ファッション、写真、音楽という共通のDNAで繋がりながら、独自の美学を磨いている二人。
本書では、イギリス・ロンドンやアイスランドを巡ったエモーショナルな瞬間を捉えた写真をメインに、東京で深夜から明け方にかけて実施したロケ、アーティスティックなスタジオ撮影を敢行。キラキラ光り輝くステージと、カオスなストリートカルチャーを軽やかに往来する彼らの「現在地」を届ける。嘘のない言葉で綴られたインタビューやメイキング映像、DJとしても活躍する龍のオリジナルトラックも収録されており、特別限定版では「DANCE EAT RAVE REPEAT長編ドキュメンタリームービー」にアクセスできるQRコードが付属する。
洗練されたビジュアル、ライフスタイルとクリエイティビティ。この二人ならではの感性が詰まった一冊が完成。今回、制作のきっかけから撮影を振り返りながら、本書への想いと、あらためてお互いの魅力を語ってくれた。

― 本書のテーマである「二元性(メインストリームとアンダーグラウンド)」について、THE RAMPAGEという華やかなステージに立ちながら、あえて「毒」や「陰」の部分を表現することにこだわった一番の理由は何ですか?
長谷川慎(以下、長谷川):僕らは普段アーティスト活動がメインなので、僕らの違う面は意外と全然知られていないのではないかと。一人の人間として、ステージに立つ以外のリアルな部分を見てもらいたいと思って。僕らがどういうものを見て、聞いて・・・アーティストとして形成されているか、その段階や裏側の部分をしっかり伝えることができたら、ステージ上の姿もまた違う見え方になるのではないかと考えました。キラキラした部分だけじゃなくて、もっと深いところを知ってほしいので、受け取る方によってはコアで難しい部分もあるかもしれませんが、僕らが表現したいものを知ってほしかったんです。
龍:僕も同じです。自分たちの言葉や好きな映画や音楽の紹介などを、物理的に分かりやすく「龍はこういうところから来て、ああいう作り物とかしている」というのを全部詰め込みました。

― タイトルを「DANCE EAT RAVE REPEAT」に決めた理由は?
龍:まずは、パンチあるタイトルにしたいなと思いました。例えばDJ DARUMAさんの作品タイトルの「TECHNO / RAP / TOKYO / POWER」のように、自分を形成するワードを4連発するのがいいかなと。1つ1つの言葉に規則性はないけれど、自分たちが形成されているもの、自分たちの中にあるもののミラクルな並びがかっこいいと思ったのでこれに決めました。「踊って、食べて、熱狂して、それを繰り返す」というような意味で「DANCE EAT RAVE REPEAT」です。タイトルの中のDANCEはTHE RAMPAGEということ(意味)でもあり、毎日そういう意気込みで生きている感覚、それが永遠にループしていくというニュアンス。いろんなところからエッセンスを持ってきました。
― 「REPEAT(繰り返し)」という言葉には、日常のルーティンだけでなく「進化し続ける」というニュアンスも感じられます。お二人にとって、今の自分を形作る(生き方の)ために「これだけは必ず繰り返している」という習慣や思考はありますか?
龍:僕はなるべく同じものを見続けないようにしていて、例えば帰り道を変えてみたり、新しいものをどんどん取り入れるようにしています。全部自分に落とし込みたいんです。家でゆっくり過ごす時間も大事ですが、僕は時間があれば「これはやったことないからやってみよう」と行動して、そういうマインドでいると歯車が上手く回るんです。あくまで感覚ですが、自分の中でいい方向に行くときは大体そうなんです。自ら焚きつけています。いつも同じところには留まっていない感じです。
長谷川:僕は常に“なりたい自分”というものが明確にあって、毎日そのイメージに向かっている感じです。何事も新鮮にピュアに受け入れて、食わず嫌いせずに取り入れていく。一度自分の中に落とし込んでからチョイスしているので。本当に自分に必要なかっこいいものを常に入れて、散らかったら削除して、という繰り返しを毎日意識しています。いろんなことを取り入れる一番上には、“なりたい自分”が常にあるんです。毎日自分でチョイスして選んで取り入れてという、まさにリピートしている感じです。


― 今回の撮影はロンドンとアイスランド、そして東京で深夜から明け方までにかけて行われました。特に情報量の多い刺激的なロンドンの街と、荒涼とした静寂が広がるアイスランドという両極端な2か所では、そのコントラストからご自身の感性や表現に何か影響を受けることはありましたか?
長谷川:違う国の空気や環境に自分の身を置くことによって影響を受けることはあると思います。今回、自分はもっとアーティストらしくしていていいんだなと思いました。日本では殻を破りたくても、どうしても人目を気にしてしまうこともある。僕はアーティストですし、ロンドンに行って「もっと自分らしくいていいんだ」「もっと攻めていいんだな」と思いました。自分がやりたいこと、自分が信じているものをもっと表現していいんだという考え方の世界が、一気に広がった感じがしました。
龍:実は、アイスランドは地図を見ながら「(ロンドンから)近そうだから」という理由で行ったんです(笑)。ロンドンから3時間ぐらいで行けるので。ロンドンをはじめ、ヨーロッパはいろんなカルチャーが入り混じっていて毎日刺激的でした。特にロンドンは様々な国の人が交わっていて、そこで生まれるシナジー、カオスさえも含めてとても影響を受けました。自分をしっかり表現している人がたくさんいる。でも、日本に帰ってくると「日本も最高だな」とあらためて実感できるんです。海外に行くと価値観、世界観、考え方がワイドになりますね。

― アイスランドの写真も癒されます。アイスランドはいかがでしたか?
長谷川:今回の僕らのテーマが、ロンドンは吸収や刺激を求めて、アイスランドは地球を感じてリラックスするということでした。ブルーラグーンという乳白色の青色の温泉にも行きました。龍、アイスランドで「地球の音を感じる」「地球の鳴き声を聞いた」って言ってたよね(笑)。
龍:鳴き声というか・・・(笑)。広大な土地が本当にすごかったです。(日本から)アイスランドに出かける人ってあまりいないですよね? なので、それを皆さんにも見せたかった。「これがアイスランドのホテルなんだ」と思うだけでもワクワクするかもしれないし。そこでしか感じられないものは確かにあって、アイスランドに地球を感じました。


― ホテルではゆっくり過ごされたそうですが、THE RAMPAGEの中でも特に仲良い98年組の中のお二人。ホテルではどのように過ごされていたのですか?
龍:いつも通りです(笑)。旅は一緒に何回も行っていますが、二人で同じ部屋ですし、本当にノーストレスで一緒にいられるんですよね。YouTube見ていたりしていました。
長谷川:二人でいるけど一人の時間をちゃんと作れる、一人の世界になれるタイプなので。沈黙も平気だし、楽な気分で旅ができる仲間です。結構突発的に熱海とか行っちゃったりとかするしね(笑)。
― お二人だからこそ表現できた、自由度あふれた作品ができあがりました。これから先、もっと二人でクリエイティブなことをやりたいとか、挑戦していきたいことはありますか?
龍:それぞれ、慎は俳優、僕も音楽活動もしていますが、今回は“カルチャースタイルブック”のタイミングでした。これが終わったらまた各々頑張っていって、「あ、来た」というときにまた何か違うことが起きるかもしれないという感じ。ラフなスタンスなんです。
長谷川:やらなきゃいけないというような義務感はなくて、自分たちのサイクルの中で、まさにガーン!となって何かが生まれるんです。日頃お互いが吸収してきたものが合わさって形になるという感覚でいます。
― 今回、本書の制作過程をメイキング映像として見ることができます。お二人のこだわりが詰まっていることを強く感じますが、そういう裏の姿を見せるというのは、どういう感覚ですか? なかなか映像では見せないですよね。
龍:見せてこなかったことだからこそ、そこをアート感覚で紹介できるのはいい機会だなと。僕はブログもプライベートのことはあまり書かないので、これを機に「こういう感じなんだ」と思ってもらえればいいなと思って。キャッチしてくれたら嬉しいです。

― 何も言わなくても一緒にいられる。そんなお互いの魅力をあらためてお聞かせいただけますか?
龍:慎はピュアなんです。ピュアだからこそ何気ないことに気付いて「そっか、そうだよね」と言うことがあって、一番えぐいところに気づかせてくれるんです。ピュアさとストーリーを大切にする姿勢が魅力的。それに結構優しいんですよ (笑)。ここ、大事なところですよね。
長谷川:龍も意外と優しいよ(笑)。そして、物事をしっかり考えているんです。だからとても頼れるんです。今回の旅も龍にひょこひょこついていっているぐらい、いろいろやってくれるし。あとは“言葉”ですね。何気ない会話、何かを発信するときの言葉選びとか、ちゃんと考えていないとこの言葉は出ないよなというところがある。日頃から自分のことを理解して、自分の見え方や立場とか、常に努力していることが滲み出ているんです。近くにいて「自分も頑張らなきゃ」と思わせてくれるのが魅力です。

― お二人が考える「本当にカッコいい人間・アーティスト」の姿とはどのようなものでしょうか?
長谷川:どこを切り取っても成立しているというか、どこを切り取ってもかっこいい人。俳優として魅力がある方もいらっしゃいますし、発信している言葉がかっこいい方もいます。僕はアーティストとしてだけでなく、そういう人でありたいです。ダサい発信はしない。ちょっと刺激的な言葉を発してもその人の魅力になってしまう方もいますよね。男女問わずです。それがキラキラと毒のバランスかと。着飾っていない、背伸びしていない等身大な感じ。その人の生き様が滲み出ている言葉とか背中とか。そういう人はかっこいいと思います。
龍:僕もほとんど一緒ですが、毒や闇のバランスがうまい人はかっこいいですね。全てがクリーンな人はいないと思うので、そのバランスが大事。そこを制している人はかっこいい。アーティストだけでなく、どんなジャンルでも本気でやっている人は誰でもかっこいいと思います。僕もカオスを恐れない気持ちを常に持ちながら、いろんなことに挑戦していきたいと思います。
【長谷川慎(Makoto Hasegawa)】
1998年7月29日生まれ、神奈川県出身。THE RAMPAGEのパフォーマー。
グループ随一のファッショニスタでスケーターカルチャーに深い造詣を持つ。俳優としても精力的に活動。今年は「顔のない患者-救うか、裁くか-」で地上波連続ドラマ初単独主演を果たし、9月1日よりドラマ「恋をするなら二度目が上等season2」が放送中。
【龍(Ryu)】
1998 年9月9日生まれ、千葉県出身。THE RAMPAGE のパフォーマー。
ライブ音源など楽曲制作も積極的に行う。2025 年 3 月に発売されたアルバム『(R)ENEW』では「Rizz up」の作曲を担当。1990 年代、2000 年代のレイヴ・カルチャーやクラブカルチャーに影響を受け、現在は DJ としてもイベントなどに多数出演。休暇は音楽を学びに海外を訪れる。
◆書籍概要

●『DANCE EAT RAVE REPEAT』通常版 仕様:A4変型判/並製/208頁
価格:3,300円+税
発売2026年8月28日

●『DANCE EAT RAVE REPEAT』特別限定版 仕様:A4変型判/並製/208頁
価格:4,000円+税
発売日:2026年8月28日
特典:限定表紙、長編ドキュメンタリームービー(アクセスQRコード収録)、DERRオリジナルトレカ2枚セット
IG→@danceeatraverepeat
X→@derr_official
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取材撮影:ナカムラヨシノーブ




















