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古川雄大インタビュー! 「愛の可能性と人間の儚さを感じてほしい」手の美しさにこだわった表現も!主演ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(77)

モリエサトシ原作のジェットコースター・クライムサスペンス&ラブ漫画『私の正しいお兄ちゃん』が実写化され、FODにて配信スタートした。
過去を背負った男女の切なすぎる純愛ラブストーリーを描き出す本作。主演はミュージカル俳優から今やドラマ、映画でも活躍する古川雄大。山谷花純演じるヒロイン・理世が惹かれていく謎多き青年・内田海利を儚くも美しく演じる。

さらにドラマの主題歌も手掛けた古川さんに作品の魅力と主題歌「指先、手」への思いを聞いた。

― ミステリアスではありながらも、等身大の青年像を演じられていますが、今回の出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。

主演という喜びもありつつ、主題歌を担当させていただけるという重要な役割りをいただけて、とてもやりがいを感じ、幸せに思いました。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(6)

― 原作と脚本を読まれたときの感想はいかがでしたか?

まず出演のお話をいただいたときに、サスペンス&ラブストーリーの内容で、殺人を犯して逃げている役ということをお聞きしました。僕はサスペンス作品が凄く好きなので面白そうだなと思ったのですが、原作を読み進めると、サスペンスも強いのですが、ラブストーリーの描き方がとても美しくて、より魅力を感じました。自分が想像していたイメージとはまた違う世界観があり、そのバランスが絶妙でどんどん吸い込まれていきました。こんなに素敵な作品に携われるという喜びが大きかったです。

―タイトルだけ聞いたらアットホームな作品かと思いますよね。でも、一度足を踏み入れるとついついハマってしまう。

そうですね(笑)。僕はハマってしまいました。結構展開を予測できなくて、いったいどうなっていくんだ?と思って、読む手が止まらなかったです。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(57)

― 内田海利を演じる上で特に心がけたこととかありますか。

ミステリアスではあるのですが、その要素を表現している時間は意外と少なくて、普通に人と接している時は人当たりも良くて信頼がある本当に好青年。でも実は、葛藤を抱えている。そのギャップをしっかり表現するように考えながら臨みました。今回はこれまでの作品より、けっこうくすぐったい甘いセリフが多いんです。

― 演じていて難しいと感じたことはありましたか?

海利はとても綺麗なんです。美しく見せる表現は、角度1つをとってもぜんぜん見え方が変わるということを教えていただきました。今まで意識していなかったところなので、すごく難しさを覚えましたし、勉強にもなりました。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(48)

― その表現方法は舞台とは違うものですか?

そうですね。今回は監督が手の表現にこだわっていらっしゃって、監督がポーズをとって見せてくださったりもしました。観る方によって違うかもしれませんが、舞台ではなかなかないところなので、映像ならではの表現方法だと感じましたし、手の表現は大事だなと改めて思いました。

― なるほど。そんな内田海利と古川さんご自身が似ていると思うところ、共感するところはありましたか?

何か一つを思い込んでしまったら、凄く真っ直ぐになってしまうところはちょっと似てるかも。それが間違った方向でも、思い込んでしまうとそうなってしまうところは僕にもあるかもしれません。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(69)

― 海利は不眠症に悩まされていますが、古川さんは寝つきはいいですか?

あまりいい方ではないですね。なのでそこも共感できています (笑)。

― では、よく寝るために何かしてることはありますか?

寝る前にストレッチをしています。あとは、なるべく寝る前にゆっくりお風呂入るようにしています。誕生日にマネージャーさんからプロジェクターで見るプラネタリウムをいただいたんです。それをつけて寝たりします。それまであまり夜空に関心がなかったのですが、見ていると癒されていい感じです。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(27)

― ところで、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

スタッフもキャストもみんな一丸となって垣根なく色々な人と交流して、とても温かく楽しい空気が流れていました。梅雨の時期に撮ったので、けっこう雨が降ったのですが、そこでもあまりピリピリすることなく、「じゃあ待って晴れたらやろう」みたいな穏やかな現場でした。

― ヒロインを演じられた山谷花純さんとの初共演はいがかでしたか?

仕事に対して真面目で凄くストイックな方で僕も刺激を受けました。いろんなことにアンテナを張って、吸収しようとしている方だなと思います。小さい頃から活動されているので芸歴も僕と同じくらいかな。話し方とかも含めて、しっかりしてるという印象でした。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(43)

― 今作では主題歌もご担当されています。

大きなチャンスをいただき感謝しています。この作品をテーマにして自分が感じたことを歌詞にしました。1つの比喩表現のドラマを作った感じです。登場人物の2人が求めあう様子、足りない部分を補って1つの世界を見て歩いていく姿。そこにこのドラマで感じた愛の可能性と、人間の弱さや儚さという正反対なものを曲に込めました。

― 思いの詰まった曲なんですね。

作品のテーマに合わせて歌詞とメロディーを作るというということはとても新鮮でしたし、時間をかけて作りました。

― ジェットコースター・クライムサスペンス&Loveとうたわれる本作ですが、古川さんから見たドラマの見どころを教えてください。

ハッピーなシーンもあるので、そこはすごく自然にできたと思います。内容はまさにジェットコースターという感じです。僕もその展開が読めなくて、こんなふうになっていくんだ・・・という予想もつかない方向に行く。サスペンスとしても、皆さんに楽しんでいただけると思いますし、多くのラブコメを撮っていらっしゃる河原監督の作り出す美しい世界を堪能できる見応えある作品になっています。僕にとっても映像では最近ではこのようなラブストーリーはなかったので、ファンの方にも新鮮に映ると思います。

― では、最後にこれからご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。

最初に“好きになった人が殺人犯だった”というこの見出しを見て、僕も凄く気になりました。同じように気になってくださった方は、ぜひ観ていただきたいですし、その期待を裏切らないような展開、内容になっています。色々なことを考えさせられる作品です。愛と憎しみ、人間の強さと弱さ、儚さの両極端にあるそれぞれのメッセージを受け取っていただければ嬉しいです。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(67)

【古川雄大(ふるかわ・ゆうた)】
2007年俳優デビュー。主な出演作はミュージカル「エリザベート」「モーツァルト!」「ロミオ&ジュリエット」、連続テレビ小説「エール」、映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」など多数。テレビ東京系「女の戦争〜バチェラー殺人事件〜」でドラマ初主演。日本テレビ系「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」にも現在出演中。

インタビュー撮影:ナカムラヨシノーブ

キービジュアル

(C)モリエサトシ・講談社/フジテレビジョン

<ストーリー>
大学生の理世は、アルバイト先で、ずっと会っていない兄に面影の似た海利という青年に出会う。
眠れないという海利に肩を貸すうち、理世は、海利に惹かれていき…。しかし、海利のアパートで見てしまった日記には「人を殺した罪からは逃れられない」という文章が…。海利は本当に人を殺したのか…。そして、行き場のなくなった理世の恋の行方は…。次々と明るみに出る真実!愛すること…憎むこと…本当の幸せとは…。

ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』(全8話)
2021年10月15日(金)0時より配信中
原作:モリエサトシ「私の正しいお兄ちゃん」(講談社「BE・LOVE」所載)
主題歌:古川雄大 「指先、手」(シンコーミュージック・エンタテイメント)
出演:古川雄大、山谷花純、堀井新太、ダンディ坂野、喜多乃愛、佐津川愛美、橋本マナミ、長谷川純、飯田基祐 ほか
脚本:加藤綾子、井上テテ、阿部沙耶佳、河原瑶(テレパック)
プロデュース:田淵麻子(フジテレビジョン)
プロデューサー 河原瑶(テレパック)、三本千晶(テレパック)
監督:河原瑶(テレパック)
制作協力:テレパック
制作著作:フジテレビジョン
クレジット:(C)モリエサトシ/講談社/フジテレビジョン
公式サイト: https://www.fujitv.co.jp/tada-ani/

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ドラマ『私の正しいお兄ちゃん』古川雄大さん-(88)