
連続ドラマ『クロスロード ~救命救急の約束~』が、2026年7月7日からテレビ朝日系にて(毎週火曜日 よる9:00~)放送される。
本作は、横浜の救命救急センターを舞台に、今田美桜演じる熱血な若手救命医を中心に、彼女を支える先輩医師、救急隊員、そして警察官たちが理想と現実の狭間で葛藤しながら命のバトンを繋ぐ姿を描く医療ドラマ。
第1話のストーリーを大きく動かす交通事故の加害者・真島裕人を演じるのは若手実力派俳優として注目される藤本洸大。これまでの爽やかなイメージから一転し、謎に包まれた緊迫の展開を生み出す人物を演じる。ドラマのテーマである「若者の正義」と、それに対した「厳しい現実」が交差するようなリアルな人間ドラマに挑戦した彼が、綿密な役作りと本作の魅力について語ってくれた。

― 今回はドラマのスタートとなる第1話で重要な役どころを演じられましたが、最初に脚本を読まれたときの感想と、真島という役の第一印象をお聞かせいただけますか?
脚本を読んだときは、「若者の正義はいつだって正しい」ということがテーマとして掲げられていて、僕と同世代の方々にぜひ見てほしいドラマだと思いました。今、正義や努力というものが「恥ずかしい」や「頑張っているな」と冷めた目で見られることが僕の周りでもあるのですが、それはすごくもったいないことだと思っています。
昔抱いていた夢や正義が、大人になるにつれてどんどん失われていってしまう・・・その熱をもう一度呼び起こさせてくれるようなドラマだと感じました。同時に、社会の現実は甘くないということも知ることができますし、社会に対する取り組み方、若い世代がどう挑戦していくべきなのかを伝えてくれているドラマだと思いました。
真島は難しいキャラクターだなと思いました。でも、台本を読み進めていくうちに、彼なりの正義を貫いているのがわかってきました。真島も根は普通で素直な良い人だったというのが第一印象です。

― 第1話の中で物語の重い歯車を回すような重要な役どころですが、どういう気持ちで臨まれましたか? また、彼のバックボーンをどのように考えて演じられたのでしょうか?
バックボーンについては脚本にあまり書かれていなくて、母親が亡くなったという事実と、自分がセミナーに乗り込んでいくという事実だけがありました。そこから(役がらを)膨らませるために監督やプロデューサーの方と色々お話しさせていただきました。
実際にあった事件と似ているところもあるなと思い、それに関連する書物を読み、犯人の視点で描かれているものから自分なりに解釈しました。ただ、ラストに至るシーンは自分でもなかなか理解できなかったです。
母親が自殺してから犯行に及ぶまでの期間を監督に尋ねたら、およそ半年くらいだと。最初の1、2ヶ月は大好きな母親が亡くなったことへの無力感と喪失感で何もできなかった。そこですぐ犯行に至っていたら衝動的な復讐心だけだったと思いますが、数ヶ月の期間があることで、ちゃんと計画を練って、葛藤して覚悟して行ったんだなというのがわかりました。
― 真島は普通の20歳の男の子です。交通事故の現場でも彼の優しさが出るわけですが、本人は緊張感と恐怖心の真っ只中にいて、極限状態だったと思います。その心理にアプローチするために考えたことはありますか?
順撮りではなく、クランクインが襲撃のシーンで、そのあとに事故現場までの真島を演じていく形でした。極限状態や緊迫感を演じる上では、母への気持ちや自分への葛藤など、脳内をめぐるいろんな感情を考えるようにしていました。それでも心の奥にある「助けないと!」という気持ちが出てくる。それは脊髄反射のようなものだったと思います。

―真島を演じるにあたって、監督から具体的なディレクションやアドバイスはありましたか?
監督はどのように画に映っているかを重視されていて、感情の持っていき方のディレクションはありました。あと、貴重なアドバイスだったのが「本番よりテストのほうが良い」と言われたことです。肩の力が抜けているテストのほうが良いと気づかされました。本番だとどうしても気合いが入りすぎて構えてしまうところがあるので。北野武監督も、慣れて「演じている」ようにならないように、ほぼテストをせずに本番に入るという話を聞きますが、最初の演技が一番素直な感情が入っているものなんだなと学びました。
― この作品のリアルさ、社会の闇のような部分の魅力はどこにあると思いますか?
一番リアルだなと思ったのは、最後誰が助かるのかということです。どんな人でも命は平等であるということ。社会の整合性や現実が描かれているところがリアルだなと思いました。

― 藤本さんが定義する「正義」とは何ですか?
「楽してお金を稼ぎたくない」ということです。それが正義なのかはわかりませんが、お金のことを気にせずに生きたいけれど、そうもいかない。だったら、ちゃんと苦労してお金を稼いで、それで美味しい飯を食べたい。それが僕の中の正義です。
― 第1話で注目してほしいポイントは?
真島の母が生きていた頃の写真が最後に出てくるのですが、その時の写真と今の真島では髪型が違うんです。成人式の時は長いのですが、劇中の真島は坊主なんです。一瞬しか映りませんが、なぜ坊主になったのかも想像して見てほしいです。真島がどうやって生きてきたのか、これからどうしていくのかを考えながら見ていただけると面白いかもしれません。

― この重厚なドラマの幕開けを担ったわけですが、藤本さんのキャリアにとってどのような糧になりましたか?
現場は楽しかったです。作品や役柄的にも重たかったですが、自分が背負っているものも大きかったですし、演じていて本当に楽しかった。「これだよな、これが僕の正義だよな」と思える現場でした。
― 俳優デビューされてからこれまで、自分の中で変化したと思うことはありますか?
デビューして数ヶ月の頃、事務所で演技の発表会があったんです。社長やマネージャーさんの前でお芝居をしたのですが、終わったあとに自分で「90点です」と言ったんです。でもマネージャーさんたちは「……まあ、気持ちはわかるけどね」という感じで(笑)。あの頃は本当にお芝居がまったく分からなくて、求められているものとは違っていたと思います。あの頃に比べれば、少しはお芝居が上達したかな? 上達していれば嬉しいですが(笑)。

― 俳優として挑戦を続けていきたいという気持ちは変わりませんか?
ずっと変わらないと思います。とにかくいろんなものを吸収して、自分に染み込ませて、いろんな味を出せるようになりたいです。それは俳優としてというより、人間としてそうありたいです。
― お忙しい毎日をお送りだと思いますが、最近の癒やしは何ですか? 以前は猫とおっしゃっていましたね。
相変わらず猫も癒やしですが、最近はショッピングサイトで服を見ているときです。セールの品をずっと見ています。でも、あまり買わないんです。“お気に入り”に入れて溜め込んで、結局1着買うか買わないか(笑)。見ているのが楽しいです。
― なかなか堅実ですね(笑)。ほかに新しく始めたことはありますか?
少し前ですが、服のリメイクを始めました。自分でいろいろいじるのが好きなんです。デザイナーのようなこともやってみたいなと思っています。

― ステキですね!いつかその作品を見せていただきたいです。それでは最後に、放送を楽しみにしている皆さんへ、真島裕人としての見どころとメッセージをお願いします。
今までにお見せしてきた藤本洸大とは、ビジュアルから役柄までかなり違うと思います。新しいコンテンツとして楽しんでいただけたら幸いです。「正義を突き通すこと」は簡単ではありませんが、その重要性が伝わるドラマになっていると思います。真島自身の正義と葛藤、その勇姿をぜひ見届けてほしいです。よろしくお願いします。
【藤本洸大(Kodai Fujimoto)】
2005年10月6日生まれ。兵庫県出身。第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにてグランプリ受賞。映画「恋わずらいのエリー」で俳優デビュー。主な出演ドラマに、「スメルズ ライク グリーン スピリット」(24)、「低体温男子になつかれました。」(25)、「エラー」(26)などがある。ドラマ「修学旅行で仲良くないグループに入りました」(25)では、初のW主演を務めた。
ドラマ「クロスロード」
<あらすじ>
舞台は、1分1秒を争う横浜の救命救急医療の最前線。燃える理想と一筋縄ではいかない現実の狭間で葛藤しながらも、「命のバトン」をつなぐために奮然と立ち上がり、一歩ずつ成長していく若き救命医・救急隊員・警察官の青くて熱い正義が交差する「クロス医療ドラマ」
<第1話 ストーリー>
急患対応に追われる横浜湾岸病院・救命救急センターへ、非番の若き救命医・春木遥(今田美桜)が交通事故現場から独断で重症患者を運び込む。先輩の桐生昴(磯村勇斗)や権野正造(船越英一郎)らの尽力で患者は一命を取り留めるが、一方で病院側はコスト面から身元不明の患者の延命治療中止を決定。納得のいかない遥は、救急隊員の渋川輝(寛一郎)や横峯健斗(泉澤祐希)と協力して行動を起こすが・・・。遥は人として、救命医として…《究極の選択》を迫られる局面に直面する。
第1話<初回拡大スペシャル>
2026年7月7日(火)よる9:00~
主演:今田美桜(春木遥 役)
出演:磯村勇斗、寛一郎、泉澤祐希、戸次重幸、/小雪/、船越英一郎 ほか
脚本:髙橋泉
演出:及川拓郎、中前勇児
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/crossroad/
取材撮影:ナカムラヨシノーブ










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