
Netflixシリーズ「ガス人間」の配備記念イベントが、6月29日、東京・ミッドタウン・ホールAにて行われ、小栗旬、蒼井優、広瀬すず、林遣都、UTA、竹野内豊と、ヨン・サンホ(エグゼクティブプロデューサー/脚本)、片山慎三監督が登壇した。
東宝の伝説的映画『ガス人間第一号』(1960)が、東宝とNetflixの初タッグによって全8話の完全オリジナルストーリーによるドラマシリーズとしてリブート。映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』やNetflixシリーズ「地獄が呼んでいる」「寄生獣-ザ・グレイー」など話題作品を生み出し続けるヨン・サンホ(エグゼクティブプロデューサー・脚本)と、配信シリーズ「ガンニバル」、映画『岬の兄妹』、『さがす』の鬼才・片山慎三監督がタッグを組み、新たな衝撃作を生み出した。
劇場型の連続予告殺人を仕掛けるガス人間に立ち向かう刑事を小栗旬、記者を蒼井優が演じ、動画配信者の兄妹に広瀬すずと林遣都、ヤクザの上場企業社長を竹野内豊が扮する。そして、ガス人間として本作が演技初挑戦&俳優デビューを飾るUTAが、得体の知れない不気味さと、圧倒的な存在感で見るものを恐怖と高揚感の渦へと誘っていく。


会場が暗転し、オープニング映像が流れると、サーチライトが怪しげに蠢き、スモークを帯びた会場の中央を “ガス人間”を演じるUTAが登場。圧倒的な存在感で一気に会場を物語の世界へ導く。続いてステージ上にキャスト・クリエイター陣が現れると、会場は大歓声と拍手に包まれた。


ヨン・サンホは、「原作の『ガス人間第一号』は、当時として非常に斬新なアイデアと素晴らしい特撮技術で作られた傑作であり、何より根底にある重厚なヒューマンドラマが極めて魅力的でした。今回の現代版リブート作品でも、そのエッセンスを大切にし、SFやスリラーとしての面白さはもちろん、現代社会を生きる人間たちの剥き出しの欲望やドラマを深く描き出すことに注力しました」と、原作への深いリスペクトを語ちつつ、「実は先日、映画監督のギレルモ・デル・トロ氏とお会いする機会があり、私が『いま日本でガス人間をリブートしている』と伝えたところ、デル・トロ監督が非常に興奮されて、『もちろん知っているとも!実は私の映画『ヘルボーイ2』に登場するヨハン・クラウスというキャラクターは、まさに東宝の『ガス人間第一号』から多大なインスピレーションを受けて作ったものなんだ!』と明かしてくれたんです。原作が世界中のクリエイターにどれほど大きな影響を与え、愛され続けているかを再確認しましたし、今回の新しいシリーズも、世界中のファンの期待を裏切らない普遍的な強度を持った素晴らしいクオリティに仕上がったと確信しています」と世界的な映画監督との驚きのエピソードを披露し、本作のグローバルな可能性に自信をのぞかせた。

片山監督は、「見どころは本当に全編に散りばめられていますが、特に象徴的なのは“ガス人間”のビジュアル表現です」とし、「撮影現場では当然、ガスになった状態のUTAさんはいないので、小栗さんをはじめとする演者の皆さんには、何もない空間や空を見上げながら、想像力だけで驚きや恐怖を表現していただくという難しいお芝居をお願いしました。実際そのガス人間が最新鋭のCG(白組)としてどう立ち上がるのか、人間からガスへ、あるいは石像からガスへと変化していくリアルな質感、車のダイナミックなバックフリップをはじめとする現代の技術ならではのダイナミックな演出など、徹底的にリアリティにこだわって作りました」と、撮影の裏側を解説し、映像表現のこだわりについて語った。

劇中では、それぞれの思惑を持つ登場人物たちの、緻密な役作りについても語られ、小栗は、「賢治は正義感だけでなく、非常に情に厚く人間味のあるキャラクター。完璧なヒーローではなく、目の前で起きている『前代未聞のあり得ない現実』に困惑し、葛藤しながら泥臭く突き進んでいきます。警察が手に入れる情報だけでは、常にガス人間の引き起こす怪事件のスピードに一歩遅れてしまう。そのもどかしさや感情の揺れが、観客の皆さんにとって物語の入り口として感情移入しやすい存在になっていると思います」と、キャラクターの魅力を吐露。


蒼井は、「京子は非常に芯が強く、タフな行動力を持った女性が、単に強いだけでなく、日常の中に潜む小さな違和感や、異常事態の裏にある繊細な人間のドラマを鋭く見抜いていきます。警察の捜査とはまた違った、記者という独自の鋭い視点があることで、作品の持つ人間ドラマの奥行きがさらに一段と深くなっていると感じながら演じました」と回顧。その機敏な行動に、小栗は「だから、邪魔なんだよ・・・(笑)」とこぼし、会場の笑いを誘う場面も。



広瀬が「華歩はこれまでの登場人物たちとは全く違う、非常に軽やかで現代的な感覚を持った女の子です。配信者という立場だからこその事件との距離感やスピード感、物語を予想外の方向へ引っかき回していく面白さに注目してほしいです」と語ると、林は「妹の華歩に振り回されながらも、発信する側として情報がどう社会に伝わっていくかまで含めて事件に関わっていくのがとても現代的で面白かったです。撮影現場でも広瀬さんとのコンビとしてのテンポ感を大切にしました。ちなみに、お互い普段から久々に会っても不思議とあまり多くを喋らない空気感があるのですが、それが富士太と華歩のリアルな兄妹の距離感にそのまま活きていた気がします」と明かして会場を沸かし、兄妹役さながらに息の合った掛け合いを披露した。


そして、本作が演技初挑戦にして俳優デビューを飾り、タイトルロールという大役を射止めたUTAは、 “ガス人間”という難役に挑み「「人間離れした存在を演じるにあたり、言葉よりも身体の所作や動き、目線ひとつでいかに説得力と不気味さを作り上げるか、という点に最も心を砕きました。片山監督とも細かく相談しながら、衣装やメイクの細部に至るまで、どうすれば『得体の知れない恐怖と哀哀さ』を両立できるか、相当な準備と模索を重ねて撮影に挑みました」と述懐。「毎日が本当に刺激的で、役者として素晴らしい経験をさせていただきました」と充実感を滲ませる。


竹野内は、「森は一見すると只者ではない圧倒的な不穏さをまとった人物ですが、ただ怖いだけでなく、その裏に隠された複雑な奥行きやギャップを意識しました。今回はキャラクターのビジュアルの作り込みも含めて、今までの私のイメージを覆すような強いインパクトを持つ人物になっています。彼が物語の緊張感をどう支え、どのような奥行きをもたらすのか、本編でぜひ確かめていただきたいです」と、これまでにない悪役を演じ、新境地に手応え十分。役を演じる上で「監督から『異常なくらい歯を白くしてほしい』という要望があったので、歯医者さんでマウスピースを作ってもらったんですが、とにかく話し辛くて・・・」と苦労を語る一幕も。


また、イベントでは、会場の観客が「刑事」「記者」「動画配信者」の3チームに分かれ、自身のスマートフォンを駆使して謎に挑むクイズ企画「ガス人間 合同捜査レビュー」を実施。「ガス人間の最大の特徴として最もふさわしいものは?(正解:体を自在にガスへと変化させる)」「犯行による被害者に見られた正しい異変は?(正解:肺の内側組織に強いやけどが残っていた)」「劇中で“ガス人間の正体に迫る”と紹介されていた動画配信チャンネルの名前は?(正解:フジタとカホの恐怖地帯)」など、作品の核心やヒントに迫る全5問のクイズが出題され、会場は大盛り上がり。
クイズ大会は刑事チームが正答率60%で優勝。小栗からチームのMVPへ表彰状と記念グッズが直接授与された。





最後は、小栗が「この作品は、前代未聞の事件そのものの衝撃はもちろん、映像の迫力、そして登場人物たちが織りなす人間ドラマの広がりに至るまで、まさに“新次元”の名にふさわしいスケールの大きなクライムスリラーに仕上がっています」と、熱いメッセージを送った。
Netflixシリーズ「ガス人間」
原作:『ガス人間第一号』(監督:本多猪四郎/脚本:木村武)
監督: 片山慎三
脚本:ヨン・サンホ、リュ・ヨンジェ
エグゼクティブ・プロデューサー:ヨン・サンホ、市川南、大田圭二、臼井央、佐藤善宏(Netflix)
企画・プロデュース: 馮年、呉良次
プロデューサー:小野田壮吉、ヤン・ユミン
企画: 山内章弘
VFX:白組
VFXスーパーバイザー:髙橋正紀、新堀巧
企画・製作:東宝
共同企画・制作:WOWPOINT
制作プロダクション: TOHOスタジオ
配信: Netflix
キャスト: 小栗旬、蒼井優、広瀬すず、林遣都、UTA、竹野内豊
話数:8話
配信:Netflixにて2026年7月2日(木)世界独占配信 (全8話(一挙配信))
Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/ガス人間
作品ハッシュタグ:#ガス人間 #humanvapor
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