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最優秀男優賞受賞!鈴木亮平「いまだに客観的に観られない」役を生きた映画を実感! 佐藤浩市、阪本順治監督とは腐れ縁!? 「15回TAMA映画賞授賞式」 黒木華、菊地凛子、山田杏奈、髙石あかり他、受賞者登壇!

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「第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM」の「第15回TAMA映画賞」の授賞式が、11月25日、東京・多摩市のパルテノン多摩 大ホールにて行われ、最優秀男優賞に、佐藤浩市と鈴木亮平、最優秀女優賞に黒木華と菊地凛子が輝き、他にも受賞者が登壇しトロフィーを手にした。

2009 年にスタートしたTAMA映画賞は、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に、市民ボランティアの実行委員が選考し、「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰。受賞者にはトロフィーは藤原彩人作の「宇宙(SORA)を抱える像」が送られる。

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最優秀男優賞を受賞した、鈴木は映画『エゴイスト』の撮影を振り返り、「ただただその場で息をさせていただき、夢のような時間でした」と語り、「原作者の高山真さんは映画が完成する前に亡くなってしまいましたが、高山さんに『何やってるんだ!』と言われないように撮影に臨んだつもりです」と思いを馳せる。共演の宮沢氷魚と阿川佐和子の存在にも感謝した。

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松永大司監督もお祝いに駆け付け鈴木に花束をプレゼント。「鈴木さんは日々努力をする方。この作品に限らず、どの役でも真摯向き合って、リサーチして準備をする」と鈴木を絶賛。
「撮影のことは正直あまり覚えていない」という鈴木。「まだ客観的に観られないんです。10年後になれば観れるのかな・・・」と照れ笑い。

さらに、「最近、先輩の俳優の方々がいかに素晴らしかったのかを感じるようになってきて、自分もそんな先輩たちを継いでいけるような俳優、“鈴木亮平”の映画を観てみたいと思われる俳優になっていきたいです」と今後の抱負を語っていた。

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同賞を受賞した佐藤浩市は、映画『春に散る』について言及。「(共演の)横浜流星くんや窪田正孝くんは、引きの画で撮っても本当にしっかりボクシングをしているように見えるように準備をしてきた。その努力には頭が下がります」と横浜と窪田らを称える。今年も多くの作品に出演しているが、出演の決め手を問われると、「人間関係しかないです」と言い切る。

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映画『せかいのおきく』の阪本順治監督がお祝いに駆け付けると、照れながら花束を受け取り握手。阪本監督と「腐れ縁いうか、縁がくさってます。一緒いて照れ臭いです」とニコニコ。
そこに、同作で最優秀女優賞を受賞した黒木華も同席し、「(佐藤さんの)重み、生き様が映っている。それは人生の積み重ねがないと出せないもの。お手洗いにいる浩市さんはなかなか見れない(笑)」とユーモアを交えて、佐藤の魅力を述べ、監督も「(佐藤と黒木が)あの時代にいたかのような親子に見えていました」と感慨深げに語っていた。

今後の抱負を問われると、「・・・・(しばし言葉につまりながらも)、まだやったことがない役をやってみたい」と伝えていた。

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最優秀女優賞に輝いた黒木は、しっとりとした着物姿で、菊地は全身ラメの入った身体のラインを強調した艶やかなドレス姿で登場し、観客を魅了。

黒木は「『せかいのおきく』では、池松壮亮さんと寛一郎さんが毎日うんちの出来について話していました」と言って会場の笑いを誘いつつ、「おきくの可愛らしさを大切にして演じていました」と述懐。

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お祝いに駆け付けた阪本監督は「演技、動作しぐさ、着物の着こなしが素晴らしい。セリフがないところは彼女のオリジナル(の動き)。カットをかけたくないくらい、いたるところが良かった」と黒木を称えた。

最後に「今後も変わらず、目の前にあることをに一生懸命やっていきたいと思います」と微笑んでいた。

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菊地は「ロードムービーなので、1つもかけることなく彼女の一日を演じました。心の変化などを監督と話しながら演じていきました」と『658km、陽子の旅』の撮影を振り返り、特の印象的だったシーンについて、「海辺のシーン」を挙げる。「(砂浜に)足跡が残ってしまうので、何回もトライできなかったですし、日が落ちてしまうなの限られた時間の中で撮影したので心に残っています」と説明した。

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今後について「映画において、役柄において共感し、共鳴し、理解していきたいです。丁寧に真摯に向かいあっていければと思います」と、抱負を述べた。

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最優秀新進女優賞を受賞した山田杏奈は『山女』の撮影を振り返り「所作や方言が難しかった。先輩の俳優に囲まれての撮影現場で男性陣が多かったのですが、皆さんが気さくに声をかけてくださったのでリラックスしてお芝居させていただきました」と笑顔を見せ、今後は「私にやってほしいという役と出会えられるように、そんな役者でいられるように頑張りたい」と目を輝かせていた。

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同賞を受賞した高石は「小さい頃から女優になることが夢だったので、この作品でさらに
多くの方に認めていただき本当に嬉しいです」とニッコリ。「プレッシャーもポジティブに変えられる性格。ガンアクションもあって、暑い夏の撮影でしたが泥臭いアクションもできて楽しかったです」と充実感をのぞかせた。

自身は完璧を求める性格だそうだが、「今後は不器用な役もやってみたいです」とコメント。新たな髙石が観られることを期待したい。

※ほか受賞者及び登壇者はこちらにて⇓

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◆『第15回TAMA映画賞』受賞作品・受賞者一覧
【最優秀作品賞】
『怪物』(是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)
『雑魚どもよ、大志を抱け!』(足立紳監督及びスタッフ・キャスト一同)

【特別賞】
宮﨑駿監督及びスタッフ・キャスト一同(『君たちはどう生きるか』)
上田誠氏、山口淳太監督はじめヨーロッパ企画及びスタッフ・キャスト一同(『リバー、流れないでよ』)

【最優秀男優賞】
佐藤浩市(”春に散る』『せかいのおきく』『仕掛人・藤枝梅安 2』『大名倒産』『キングダム 運命の炎』『ファミリア』『映画 ネメシス 黄金旋の謎』)
鈴木亮平(『エゴイスト』『劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室」』)

【最優秀女優賞】
菊地凛子(『658km、陽子の旅』)
黒木華(『せかいのおきく』『ヴィレッジ』『映画 イチケイのカラス』『ほつれる』)

【最優秀新進監督賞】
福永壮志監督(『山女』)
金子由里奈監督(「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』)

【最優秀新進男優賞】
目黒蓮(『わたしの幸せな結婚』『月の満ち欠け』)
奥平大兼(『君は放課後インソムニア』『ヴィレッジ』『あつい胸さわぎ』『映画 ネメシス 黄金族の謎』)

【最優秀新進女優賞】
山田杏奈(『山女』)
高石あかり(『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』rSingle8』『セフレの品格決意』『わたしの幸せな結婚』ほか)