映画『リロ&スティッチ』の完成披露試写会が、5月21日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、日本版声優を務めた、スティッチ役の山寺宏一、リロ役の永尾柚乃、ナニ役のMOMONA(ME:I)、デイヴィッド役の中村海人(Travis Japan)、ジャンバ博士役の長谷川忍(シソンヌ)、プリ—クリー役の三ツ矢雄二、トゥトゥ役の渡辺えりが舞台挨拶に登壇した。
その愛らしさで空前のスティッチ・ブームを巻き起こしたアニメーション「リロ&スティッチ」を完全実写化した本作は、ハワイを舞台に、両親を失い一人ぼっちの少女リロと、見た目はモフモフで可愛いが、暴れん坊でイタズラ好きなエイリアン・スティッチが奇跡の出会いを果たし、“オハナ<家族>”の絆の本当の意味を知っていく感動のハートフル・ファンタジー。
スクリーンにスティッチがいたずらをしながら劇場に向かう映像が流れると、「アロハ~!」と声をかけながら山寺、永尾、MOMONAの3人がステージに登場。その後フラダンサーも訪れ、一気にハワイの雰囲気に。そこへ、3人が「私たちのオハナのみんなを披露しちゃいます! 皆さんも『オハナ!』と言ってください」と呼びかけ、中村、長谷川、三ツ矢、渡辺が客席を通って登場し、会場は大きな歓声があがった。
アニメーション版に続き本作品でもスティッチの日本版声優を務める山寺は、「よくぞ実写化してくださったと感じました。特にスティッチはキュートでモフモフふわふわになっていますので、皆さん帰りにスティッチを抱きしめたいと思ってくれるんじゃないでしょうか?」と本作の完成を喜ぶ。そして、「相変わらず暴れん坊ですが、最終的に育っていったら。ハワイの景色も美しいですし」と見どころも吐露。
夢だったという本作の声優をオーディションで勝ち取った永尾は、「もう観る前から凄く楽しみにしていて、ワクワクドキドキで、観終わったら凄く温かい気持ちなりましたね。オハナ=家族っていいなと思って。今も温かくてワクワクドキドキなので、“あったかワクドキです!」と満面の笑顔を見せた。
MOMONAは、「私は2003年生まれなんですが、同じ2003年に公開されたアニメーションも大好きな作品です。そんな原作のアニメーションのストーリーをしっかり守りつつ、より1人1人の人生や生活がリアルに描かれているので、凄くオハナの絆により深く感動することができて、温かい気持ちになりました」と、感動しきり。
自身が演じるキャラクターについて、中村は「デイヴィッドは、凄くハンサムですし、海でサーフィンをしているので、体つきも僕とはちょっと似てない部分がありましたが、溢れ出る優しさをどういうふうに声に乗せたらいいかを僕の中で試行錯誤し、皆さんが聞き取りやすいように滑舌よく喋ることを心掛けました」と振り返り、役と向き合った様子。
長谷川は「初歩的なことですけど、ちゃんと声を出すところから意識して、風邪をひかないようにして」と真摯に語ると、山寺も「大事です!」とフォロー。キャラクターに関しては「冷酷で人の気持ちがわからないところがあるけれど、ドジな部分もあるので、その辺の差を出せたらと意識しました」と述べる。
山寺同様にアニメーションに続きプリ—クリーを演じた三ツ矢は「地球オタクのエイリアン。地球のことを凄くよく知っているんですが、ちょっと勘違いしているところがあるんです。そのちょっとトンマなんですが、凄く可愛くて好き」と微笑みつつ、「まさかも人間。の姿になるとは。僕は子供とか変な役したやったことなくて、大人ってあまり声をあてたことがなかったんですが、なんとか頑張りました皆さん、プリ—クリーの活躍も楽しみにしていてください!」とアピールした。
原作にはないトゥトゥを演じた渡辺は「女手一つで凄く苦労してハワイに住んでいるんですが、その苦労を出さずに若い人たちを抱えて、みんなの心を守っている姿が、うちの山形の祖母に似ていて参考にしました。見た目も私と似ているんですよ」と親しみがあったようで、思わず山寺も「皆さんも、渡辺さんが出てきたかと思いますよ」とあおっていた。
おすすめポイントを聞かれると、山寺は「スイッチを躍らせるシーン。そして、リロとナニが歌うシーンは姉妹の絆が感じられると思います」と答え、MOMONAは「スティッチの可愛さはリロの成長はもちろんですが、登場人物1人1人の人柄や温かさも凄く繊細に描かれているので、子どもから大人まで楽しめて、深く共感できるストーリー性が注目ポイントだと思います」と。
中村は「オハナの絆ですね」と言い、「僕もグループで活動させていただいているので、この映画を観たときに凄く共感できる部分もありました。(Travis Japanの)メンバーと一緒に観たんですけど、観終わってちょっと泣いているメンバーもいて、良かったね、もう1回観に行きたいと言ってもらいました」とニッコリ。「あと、エンディング曲もTravis Japanで歌わせていただいているので、そこも楽しみにしていただけたら」と伝えた。
また、イベントでは永尾から本日の登壇者たちにサプライズで直筆の手紙を読み上げる場面も。一人ひとりに向けて丁寧に言葉を綴った手紙に、登壇たちも感動。MOMONAは「柚乃ちゃんは演技の先輩。ずっとついていきます」と話し、「『バーニング・ラヴ』を一緒に歌いたい」と言われた中村は「いつでも呼んでくれれば走っていくよ。一緒に歌いましょう。Travis Japanを連れていきます!」とノリノリに応えていた。
【ストーリー】
ディズニーの『リロ&スティッチ』を実写映画化。両親を亡くした少女リロと姉のナニ。ひとりでリロを育てようと奮闘するナニだったが、若すぎる彼女は失敗ばかり。離れ離れになってしまいそうな姉妹の前に現れたのは、家族の愛を知らない暴れん坊のエイリアン、スティッチ。予測不可能な彼の行動は、平和な島に大混乱を巻き起こすが、その奇跡の出会いはやがて、希望を失いかけた姉妹を変えていく…。
ハワイのカウアイ島を舞台に、 “オハナ<家族>”の大切な絆を描く感動のハートフル・ファンタジー。
■タイトル:『リロ&スティッチ』
■クレジット:©2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
■公開日:6月6日(金)
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
■原題:Lilo & Stitch
■監督:ディーン・フライシャー・キャンプ
■キャスト:クリス・サンダース(スティッチ役)/マイア・ケアロハ(リロ役)
■オリジナル・サウンドトラック:ウォルト・ディズニー・レコード
6月6日(金) 全国劇場にて公開