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台湾の3人組バンド・宇宙人(Cosmos People) インタビュー 「台湾音楽のパワーを伝えたい」

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Astageでは2016年に「大ブレイク目前!」としてインタビューを行った台湾の3人組バンド・宇宙人(Cosmos People)。その後、第27屆金曲獎ベストバンド賞にノミネートされ、台湾のみならず、2018年からは香港・中国・シンガポール・マレーシアなどでライブツアーを行う人気者に。
日本でも2019年まで毎年ライブを開催し、そのポップでメロディアスなサウンドが着実にファンを増やしてきた。だが、コロナ禍の影響で2020年の日本ツアーを中止。3年余り、来日活動を休止してきた。

だが、2023年より、2⽉ヨーロッパツアー、4⽉⾹港ワンマンライブ、5⽉中国⼤陸ツアー(南京、上海、⻑沙、廈⾨、廣州、⻄安、重慶)と精力的に活動。7月には第34屆金曲獎にて2022年に発売したフルアルバム《理想狀態》でベストバンド賞を受賞した。

そして、8月にはスガ シカオ作詞、宇宙人ボーカル小玉(シャオユー)作曲、宇宙人編曲による日本語詞のオリジナル新曲≪君はいつでも≫をデジタルリリース。SUMMER SONIC 2023 (以下サマソニ)で初披露し、日本での活動を再開した。2024年はバンド結成20周年Yearとして4⽉27⽇(⼟)に2度⽬の台北アリーナワンマンライブ開催も決定している。

9月半ば、台湾文化発信イベント「TAIWAN PLUS」開幕式のため来日した三人にインタビューを行った。

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阿奎(アークェ)  小玉(シャオユー) 方Q(ファンキュー)
Guitar      Vocal & Keyboard      Bass

―公式活動で日本に来るのはサマソニが久しぶりでしたか?
小玉:はい。プライベートでは昨年の12月に遊びにきましたけど。

―2014年以来、今回が2度目のサマソニ。そして久々の日本でのライブはいかがでしたか?
方Q:サマソニが日本への復帰ライブでした。今回のステージはすごく大きいので、とても大切なステージだと思っていました。来る前には、サマソニへの出演を日本のファンにはお伝えしていたのですが、僕たちを知らない方が多いのではと初めは心配でした。でもステージ上からも、たくさんの見知ったファンの顔が見えたので、自信になりました。

―これまでの日本語版では、中国語曲を単に日本語に翻訳するのではなく、原曲のスピリットをとても大切にしながら日本語の歌詞を作ると聞いています。今回の「君はいつでも」では、スガ シカオさんと具体的にどのように曲作りをされたのですか?
小玉:テーマなどもお願いすることなく、スガ シカオさんが、僕の曲を聞いて新たな歌詞を書いてくださいました。以前の日本語曲は、元の中国語版の物語を大切にしましたが、今回はスガ シカオさんに創作を委ねたところが大きいです。

―出来上がった曲を聞いて、いかがでしたか?
方Q:
ホントにぴったりでした。まだスガ シカオさんとお会いできてないのですが、早くお会いして、この歌詞を書いたときの様子を聞きたいです。スガ シカオさんは小玉が歌詞の無いままメロディを歌うのを聞いただけ。他になにもお伝えもお渡しもしてないのに、この歌詞を書いてくださったんです。きっと小玉の声や歌い方、僕たちの曲を聞いて、僕らがどんなバンドか、小玉の声がどんなストーリーにぴったりかを、すごく考えてくださったのだろうと思います。本当に音楽だけのコミュニケーションで生まれた曲。だからとってもクールですよ。

―それは演奏しても、本当に楽しいですね。
方Q:ライブだともっといい感じです。サマソニでの初披露では、歌う前にMCで「スガ シカオさんと一緒に作った曲です」と紹介したら、観客から声があがって、すごく熱心に聞いてくれました。

―注目して欲しい点は?
阿奎:
MVを是非見てほしいです。主人公を演じてくれたのは、2022年のベストスマイル賞を受賞した井桁弘恵さん。自分で見ていても、物語の中に引き込まれます。
小玉:とっても”恋”を感じられます。このMVも出来上がった楽曲を監督にお渡しして、監督がイメージを膨らませて出来たもの。多くの人のエネルギーが合わさって、この曲が生まれたんですよ。

―この曲をもっと宣伝してください。
方Q:
これは運命的な出会いです。スガ シカオさんにお願いしたときには、お会いしたこともなかったし、大先輩ですし、受けてもらえる可能性は低いだろうと思っていました。それが引き受けて頂けて、しかもとてもスムーズに曲作りが進んで、サマソニで世界的に素晴らしいアーティストたちと同じ舞台で初披露できたのですから、とっても嬉しかったです。
小玉:日本のアーティストと初めて一緒に作った楽曲です。これからもスガ シカオさんはもちろん、多くの日本のアーティストと一緒に音楽を作りたいと思っています。

―本当に日本で活動再開してくださって、嬉しいです。でも、長いコロナ禍はどういう思いで過ごされていましたか?
小玉:
ネットで映像作品を見てました!(笑)
方Q:精神的には厳しいこともありましたが、こうして日本にまた来られて感謝しています。ただ、アルバム製作という意味では、よかったこともありました。僕らの生活の重心を曲作りに置くことができて、それで僕たちも癒されていましたし、アルバム発売後には多くの方から「癒されました」という声を頂きました。
阿奎:以前は決まった時間内にアルバムを作り上げねばいけませんでしたけれど、今回はまるで時間が無限にあるように曲作りに時間をかけることができました。録音して、数週間してから聴き直して、新たなアイデアが生まれたら、もう一回録音し直すなんてことを何曲もやりましたし、3度も録音し直した曲もあります。そうして最後に一番満足したものを選びました。≪理想状態≫というアルバムは、その成果です。

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―2016年に「今の夢は?」とお尋ねしましたけど、覚えていますか?阿奎さんは武道館ライブを、方Qさんはフジロックフェスティバルへの出演を挙げ、小玉さんは北海道に長く住みたいとの答えでした。
小玉:
(大笑い)変わってないです。

―今の野望を教えてください。
小玉:
もっと多くの海外のアーティストと一緒にやりたいです。スガ シカオさんとは、もう1曲、今度はアップテンポの曲を作りたい。スガ シカオさんと、僕たちのアップテンポの曲もきっと合うと思います。

―そのお話を聞いて、スガ シカオさんと宇宙人が同じステージで歌っている姿が絵になって浮かびました。
小玉:
それがいいよね!

―方Qさんと阿奎さんは?
方Q:
今回のサマソニには阿mei(陳惠妹)と落日飛車(Sunset Rollercoaster)と一緒に来ましたが、まるで台湾の音楽界を代表しているような感じがしました。もっと台湾の音楽と台湾音楽のパワーを伝えたいです。
阿奎:僕は日本語が喋れるようになりたいです。

―日本ツアーが中止になって、待っている方が多くいますものね。
小玉
:来年には日本でライブをやらなきゃと思っています。

―それを楽しみにしています。ありがとうございました。

 

■作品情報
君はいつでもジャケ写
「君はいつでも」
作詞︓スガ シカオ
作曲︓⼩⽟(シャオユー)
編曲︓宇宙⼈(Cosmos People)
■More Artist Information
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