
20年以上愛され続けている不朽のミュージカル「ウィキッド」を映画化。ブロードウェイミュージカル映画化作品において全世界興行収入歴代1位を記録した、あの感動作が遂にフィナーレを迎える。世界中を感動と興奮で包み込み、日本でも累計興行収入35億円突破の大ヒットを記録したエンターテインメント超大作『ウィキッド ふたりの魔女』。その続編となる『ウィキッド 永遠の約束』が2026年3月6日(金)より全国絶賛公開中!
Astageでは、前作に続きフィエロ役を務めた海宝直人さんにインタビューを敢行! フィエロの心の変化、繊細な感情を丁寧に演じた彼に、改めて感じた本作の魅力をたっぷりと語ってもらった。

― フィエロは、前作『ウィキッド ふたりの魔女』の前半ではどちらかというとお気楽でチャラい感じでしたが、徐々に気持ちの変化が現れ、今作では「覚悟」のようなものを感じます。そのあたりの変化をどのように声に乗せて演じようと考えましたか?
三間監督(日本語吹替版台詞演出)の方針として、“こういうキャラクターだからこういう声色を作る”といったことではなく、そのシーンで人物としてちゃんと交流し、真実味のある言葉を言うことをすごく大事にされていました。僕自身が元々「ウィキッド」が大好きで何度も見ている作品だったので、世界観を理解するのは早かったと思います。その中で今回の映画版のフィエロを、お芝居を見ながら自分なりにしっかりと咀嚼して、シーンごとのキャラクターの心情としてセリフを言わせていただいたという感じです。
― 前作の時もそうでしたが、海宝さんの声というよりジョナサン・ベイリーさんが日本語を喋っているのではないかと思うほどしっくりきていたのは、そういうところにあったのですね。
監督がとても大事にされていたのが、フィエロというキャラクターの根底にある愛情や誠実さでした。前作の最初の段階から、そこを大切にされているという印象でした。僕が元々好きだからこそ自分の中でイメージを大きくしていた部分もありましたが、それよりも、彼の本質的な部分から滲み出てくる愛情深さを求めていらっしゃると感じました。なので、自分自身が作り上げたというよりは、監督にリードしていただきながら出てきたキャラクター像なのかなという気がします。

― とはいえ、ベイリーさんの声に合わせるわけですから、ご自身の感情を乗せるのは大変だったと思います。特に『アズ・ロング・アズ・ユア・マイン』のシーンは見どころ・聴きどころですが、あの感情は自然に湧いてきたのでしょうか?
今回の映画版はすごく「浮遊感」があります。ポジティブなエネルギーがあって、前半は軽快に久々の対面にお互いの距離を測り合うようなせめぎ合いがありながらも、フィエロが歌うことでエルファバの心がほぐれていき、最終的には文字通り「浮遊する」。それが今回の『アズ・ロング・アズ・ユア・マイン』は、すごくオリジナリティのある解釈だなと思っていました。そこをディレクションしていただきながら、丁寧に歌っていった感じです。先に高畑充希さんがアフレコをしていたので、そのニュアンスに合わせながら進めました。
― 高畑充希さんの声に合わせて?
すでに彼女の声が入っていたので、デュエットするのはもちろんですが、伸ばすタイミングなどもそこに合わせていかなければいけませんでした。

― 日本語を合わせることで、私たち日本人が見ると非常に深みを感じますし、理解度も高まります。そのあたりはどうリンクさせようと考えたのでしょうか?
タイム感の問題はもちろんありますが、監督からは「まずはお芝居を重視してほしい」と言われました。あまりタイムにとらわれすぎず、演技としてトライさせていただいた部分が大きいです。そこを本当に大事にされる監督なんです。
― お芝居からそのまま歌に入っていく。面白いのは、今回の映画版ではお芝居と歌のディレクションされる方がお二人いらっしゃることですね。
そうですね。歌を録っている時は三間監督はいらっしゃらなかったです。素材としてお渡しして、あとのバランスやニュアンスはお二人の間で調整されているのではないかと思います。

― それゆえに、よりクオリティの高い素晴らしい作品になっているのですね。そんな中で、海宝さんの感情が一番高ぶったお気に入りのシーンは?
フィエロの出演シーンでは2つあります。1つは、ネッサローズが家に潰されてしまい、駆けつけたエルファバとグリンダが喧嘩をしているところに衛兵がやってくるシーンです。そこを命がけでフィエロが助けようとする。エルファバを逃した後に、フィエロがグリンダに対して「すまない」と謝るシーンがあるのですが、そこの表情や呼吸感がフィエロという人物を見事に表していると思うので、印象に残っています。
もう1つはラストのシーンです。フィエロとエルファバのやり取り。言葉は決して多くない寡黙なシーンですが、表情や呼吸、ちょっと冗談めかしてお互いに仕掛け合う空気感にすごくグッときて、本当にいいシーンだなと思いました。
― 最後のシーンは二人の感情が露わになりますね。
本当に心と心が通じ合うというか、外見の良さや美しさ、肌の色といったものを超越した、心の繋がりがあそこで表現されています。なんて美しいシーンなんだろうと思いました。

― 今回は日本語吹替版ということで、舞台とはまた違うフィエロの一面を感じましたか?
変化のグラデーションを感じました。ライオンを助けるところから、彼がようやく自分と向き合うようになる。前半でああいう(自由奔放な)生き方をしていたのは、そうせざるを得なかったからだと思うんです。それは現代とも通じていて、頑張っている人を小馬鹿にするような「マジになるなよ」「ダサいよね」という冷笑的な空気感がどこかにあった。でもエルファバという、忖度せずに自分の信じることを貫ける人と出会って、「こういうことが大切なんじゃないか」と変わっていく。彼女の「ディファイング・グラヴィティ」を目の当たりにして、全世界を敵に回してでも貫く姿に感化されていく。全てが画面上で描写されている訳ではありませんが、その時々を丁寧に描いている印象です。
続編ではさらに深まっていて、変化した彼からスタートしています。「サンク・グッドネス/アイ・クドント・ビー・ハピアー」でのグリンダとのやり取りも、三間監督がすごくこだわっていました。トーンやニュアンスとして、偉そうに説教じみた感じにはしたくない。グリンダに対しても愛情や思いがあるというニュアンスを大事にアフレコしました。

― 完成した作品を映像で見て、一番感じたことは何ですか。
とても誠実な作品だなと改めて感じました。ファンタジーですから、やろうと思えばハッピーエンドにもできます。だけどそうではなく、人間が選択したチョイスには必ず代償があって、それをそれぞれが責任を持って引き取って生きていく。その姿を真正面から描いています。それでいてエンターテインメントとしての頂点、音楽も映像もすべてが純度高く高水準で作られている。「ウィキッド」という作品の力を改めて感じました。
― 「善と悪とは何か」「真実を見極める目」といったテーマが込められていますが、フィエロを通して感じたことはありますか?
この話は3人の「選択」の物語だと思います。フィエロはあの姿として生きていき、エルファバはおそらく二度とあの国では人前に出られない。グリンダは一見ハッピーに見えますが、心の底から理解してくれる人はもう誰もいない中で、笑顔で人々を導く存在として輝き続けなければいけない。それぞれが背負うものの重さや深さが、表情や新曲からも伝わってきます。それを考えると苦しくもなりますが、人生とはそういうことの連続なんだろうなと。いろんなことを問いかけてくれる誠実な作品です。

― それぞれの覚悟の強さが感じられて、力をもらえる作品ですね。ところで、今回の邦題に「永遠の約束」とありますが、海宝さんご自身にとっての信条や「約束」のようなものはありますか?
劇中歌の「フォー・グッド」はすごく多義的な言葉ですよね。日本版のタイトルは「約束」となっていますが、自分自身の感覚に正直に仕事に臨もうと、ここ数年思い始めています。エルファバではないですが、忖度せずに生きていくのはしんどいし敵も増えます。あえて敵を作ろうとは思いませんが、違うと思うものには「違う」と言いたいし、いいと思ったものには正直に「いい」と言いたい。もちろん現実社会では上手くやらなきゃいけないこともありますが、自分の感覚をクリエイトする仲間に伝え、「いや、こうなんじゃないか」と言われたら「確かにそうだ、自分の見方が偏っていた」と修正すればいい。自分を隠して上手くやり過ごすのはやめよう、というのがここ数年の自分との約束です。
― 自分に正直に、かつフラットにということですね。最後になりますが、公開を楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いします。
ミュージカル版を知らずにこの映画で初めて作品に触れた方は、前作の終わり方に衝撃を受けたかもしれません。長い幕間を経て、ようやく続編が公開されます。完結編も前作に負けず劣らず名曲揃いですし、新曲もあって各キャラクターの魅力がより深く描かれています。映像も本当に美しいです。ぜひそれぞれの選択とその結末を見届けて、いろんなことを感じていただけたら嬉しいです。エンターテインメントとして超一級品ですし、メッセージ性も非常に高い。これほどのクオリティのミュージカル映画はなかなかないので、ぜひ映画館で堪能してください。
【海宝直人(Naoto Kaiho)】
1988年生まれ、千葉県出身。
7歳の時、劇団四季『美女と野獣』チップ役で舞台デビュー。その後『ライオンキング』の初代ヤングシンバに抜擢される。子役時代を経て、『レ・ミゼラブル』マリウス役、劇団四季『ノートルダムの鐘』カジモド役、『アラジン』アラジン役など舞台を中心に活動を続け、2018年『TRIOPERAS』でロンドン・ウエストエンド舞台デビューを果たした。またシンガーとしても活動を続け、ロックバンド「シアノタイプ」のヴォーカリストとして、ソロシンガーとして『I wish. I want.~NAOTO KAIHO sings Disney』でメジャーデビュー。近年では、『ベートーヴェン』、『アナスタシア』、『ミス・サイゴン』、『王家の紋章』、『イリュージョニスト』、『ジャージー・ボーイズ』ほか、多くの作品に出演。第1回市川市文化振興財団芸術文化奨励賞、第46回菊田一夫演劇賞を受賞。2025年に『海宝直人舞台芸能活動30周年コンサート“ever”』を開催、2026年1月よりミュージカル『ISSA in Paris』に出演。2026年5月から上演されるミュージカル『レベッカ』のマキシム・ド・ウィンター役として出演が予定されている。
撮影:ナカムラヨシノーブ

映画『ウィキッド 永遠の約束』
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、
イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、マリッサ・ボーディ
with ミシェル・ヨー and ジェフ・ゴールドブラム
監督:ジョン・M・チュウ
脚本:ウィニー・ホルツマン&デイナ・フォックス
製作:マーク・プラット『ラ・ラ・ランド』、『リトル・マーメイド』、デヴィッド・ストーン「ウィキッド」
原作:ミュージカル劇「ウィキッド」〈作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ 脚本:ウィニー・ホルツマン〉/ グレゴリー・マグワイアの原作小説に基づく
日本語吹替版キャスト:高畑充希、清水美依紗、海宝直人、田村芽実、入野自由、kemio、ゆりやんレトリィバァ、塩田朋子、大塚芳忠ほか
日本語吹替版スタッフ:三間雅文(台詞演出)、蔦谷好位置(音楽プロデューサー)、高城奈月子(歌唱指導)、いしわたり淳治(日本語歌詞監修)
公式サイト:https://wicked-movie.jp/
X:https://x.com/wickedmovieJP
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◆映画『ウィキッド 永遠の約束』日本語吹替版予告





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