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「SUPERNATURAL」の内田夕夜&東地宏樹が、「エイリアニスト NY殺人ファイル」で、名コンビとしてプロファイリング!対談インタビュー到着!

「SUPERNATURAL」でお馴染みの内田夕夜&東地宏樹が、
海外版・江戸川乱歩「エイリアニスト NY殺人ファイル」で、名コンビとしてプロファイリング!

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内田夕夜(左)× 東地宏樹(右)

ダニエル・ブリュール、ルーク・エヴァンス、ダコタ・ファニングなど豪華映画スターが共演し、謎の連続猟奇殺人と腐敗した街NYに渦巻く凶気に挑み、想像を絶した事件の闇にプロファイルする最新サイコスリラー「エイリアニスト NY殺人ファイル」。エミー賞、ゴールデングローブ賞ほか数々の受賞&ノミネートを誇る本作の待望のDVDがいよいよNBCユニバーサル・エンターテイメントより4月24日(水)にリリースされる。精神病の研究者が“エイリアニスト”と呼ばれる19世紀末、NYを舞台にエイリアニストのラズロー・クライズラー(ダニエル・ブリュール)、新聞社のイラストレーターであるジョン・ムーア(ルーク・エヴァンス)、女性として初の警察職員であるサラ・ハワード(ダコタ・ファニング)とそれぞれ異なる職種の面々が協力し、プロファイリングや科学捜査という当時では画期的な手法で猟奇殺人を解決していく……。

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日本語吹替版では、クライズラー役を内田夕夜、ムーア役を東地宏樹が担当。「SUPERNATURAL」シリーズで兄弟役として息の合った演技を見せ、多くの海外ドラマファンを魅了するお二人に、本作やキャラクターの魅力、見どころなどを語ってもらった。

――本作の吹替えについて、オファーを受けた際に作品についてどのような印象がありましたか?
東地:最初に題名だけ聞いた時、「NY殺人ファイル」という副題もなかったから、エイリアンが関係している作品なのかと思ったんですよ。「“エイリアンニスト”って何?」って(笑)。
内田:さすが東地さん(笑)。現場でも何人か同じ事を言っていましたよね(笑)。
東地:「エイリアンはいつ出てくるんだ?」みたいなことも言ってましたね(笑)。
内田:僕はダニエル・ブリュールさんの吹替えを何作かやらせて頂いていたので、またやれるという嬉しさはありました。それと、映像が美しいですね。

――製作総指揮のキャリー・ジョージ・フクナガらしい、陰惨な雰囲気がありながらも、映像の美しさも印象的な作品ですね。
内田:第1話の冒頭で雪の中に赤い血がポタッと落ちるシーンのように、映像的に美しさがありながらも、怖さがあるという感じでした。
東地:僕もルーク・エヴァンスさんの吹替えを何回もやらせて頂いていたので、彼が出演しているからオファーを頂いたんだと思いました。19世紀末を舞台にしていて、海外版・江戸川乱歩と感じました。ダークで耽美的なものが好きな人にはハマる作品だなという第一印象でしたね。

――台本を受け取って実際に作品をご覧になった時の感想は?
内田:プロファイリングや科学捜査というのは今でこそ当たり前の捜査手法ですけど、この時代の人たちがなぜそれを認めていくのかがちゃんと描かれていて、ご都合主義じゃないなと思いました。
東地:ディテールがすごくしっかりしている作品です。

――いろいろな作品でダニエル・ブリュールとルーク・エヴァンスの吹替えを担当されていますが、今回の役を演じる上で意識された点、準備された点など教えてください。
内田:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では悪役でしたけど、彼の視点からすればアベンジャーズが悪だから復讐するという役で、『二ツ星の料理人』では東地さんの演じる役と恋愛関係だったよね。
東地:恋愛関係というか、僕が吹替えていたブラッドリー・クーパーの役に、ダニエル・ブリュールがゲイで恋している役でしたね。
内田:本作では相手役が東地さんだと聞いていたので、東地さんなら何を投げても大丈夫だと安心はしていたんですよ(笑)。クライズラーという役ではステレオタイプ的な変わった人にはしないように気をつけました。クライズラーは上から目線でものを言うんですけど、単純に上から目線でものを言っているという風にはしたくなかったんですよね。
東地:僕はルーク・エヴァンスさんの吹替えを多数担当したわけではないですが、今までは責任感あ強く、気張った感じの演技をするキャラクターが多かったんですよ。でも、この作品ではすごく人間味が溢れ、柔らかさもありますね。ルーク・エヴァンスさんの役でここまで人間らしい役だとは思わなかったですね。

――そのムーアを吹き替える際にはどのようなことを考えましたか?
東地:収録に行ったら、夕夜さんのダニエル・ブリュールを吹き替えている感じが、本人の演技よりも静かだったんです。それで、こう来るんだなと思った時に、僕はより人間味を出したほうが面白いんじゃないかなと考えたんですよ。時代的なものは意識しつつ、ちょっと軽妙な感じの存在になればいいなという事を意識しながらやりましたね。

――19世紀末を舞台にした作品ということで、現代を舞台にしたドラマとは違った口調とかセリフ回しも感じましたが、何か演技について考慮したことはありますか?
東地:言葉遣いはやっぱり丁寧にしたほうがいいなとは思いました。それと、この人たちのファッションなどにもその時代の品というものがありますからね。悪徳警官もいますけど、全員にそういう雰囲気があります。
内田:僕は舞台に出演する時に自分でメイクをするんです。時代劇のカツラをかぶって着物を着ると普通のメイクだと負けるので、ちょっとオーバーにメイクをしますが、その感覚ですね。時代物を演じる時って、普段着ではないという感覚なんですよ。言葉で説明しづらいんですけど、メイクはしているけどニュアンスが違うという時代物特有の感覚というのは確実にあるんですよね。

――収録の第一声というのは緊張感や難しさはありますよね。
内田:収録前に、「おはようございます。私がエイリアニストです」ってクライズラーの声でよく挨拶していたんですけど(笑)。やっぱり僕のキャラクターが決まらないと、周りも決めようがないというのがありますからね。だから、僕が最初にこの方向ですとガッチリ決めなきゃいけなくて、それも責任だと思うんですけど、でも果たして僕のアプローチがそのままで良いのかと…。だから今回の最初のやりとりで「ありがとう、東地さん」みたいなものがありました(笑)。
東地:いえいえ(笑)。そう言って頂けてうれしいです。

――シーンの一つ一つが大作映画のような作品でしたが、それを吹替える収録現場の雰囲気はどうでしたか?
東地:クオリティー面だけでなく、この作品は本当に面白いんだなという実感もありました。向こうの役者が演じていることに関してクオリティーを下げたくないという気持ちはあるんですけど、そうするためには何が必要かといったら、チームワークなんですよね。この作品はチームワークの話でもあるんですよ。今回初共演の方や新人の方も結構いたんですけど、飲みに誘ってもみんな来てくれたりしてチームワークが良かったので、やりやすかったですね。相乗効果がでればと思いながらやっていましたね。

――チームワークというところでは、お二人の共演ということで海外ドラマファンは「SUPERNATURAL」シリーズを思い浮かべる方が大勢いると思います。同作で長年、兄弟役として共演されていますが、本作で再共演されていかがでしたか?
内田:「SUPERNATURAL」の吹替えで年に一度は必ず会う関係なんですよね。
東地:年に一度、年明けから半年ぐらい週に1度は必ず会っているので、久しぶりの共演ではないですね。作品の種類も違うし、何よりも兄弟じゃないし(笑)。ただ、別の作品でも全く意識しないでできるんだなということは再確認しましたけどね。

――逆に周りの共演者の方々のほうが意識したりとかはあるんじゃないですか?(笑)
東地:それは聞いたことはないな(笑)。
内田:「サム(弟・内田)とディーン(兄・東地)がしゃべってるよ」みたいな(笑)。僕は別にサムとディーンということを意識していないですけど、相手が東地さんだと“ラッキー”みたいなぐらいの感じですよ(笑)。
東地:いえいえ、お互い様ですよ。

――性格も全く異なるクライズラーとムーアですが、お互いはどのような存在でしょうか?
内田:感覚としては、ムーアはクライズラーにとっての“出入り口”。クライズラーは自分の壁が高い人で、それを自分でも意識している人なんです。それが強みでもあり、弱みでもあり、プライドの壁でもあるんですけど、自分と世間とを一番つなげてくれる人という感覚。ムーアは人づきあいもできますが、クライズラーはそれができないことを自覚していて、ムーアに憧れも嫉妬心もあるんだけど、逆に哀れんでいる部分もあったりします。でも、そういう感覚をムーア以外の人にはクライズラーは絶対見せないし、ムーアにはそれを見せてもちょっと許されるところがあるんですよね。
東地:2人が大学時代をどう一緒に過ごしたか全く分からない状態からスタートしているんですよね。それで、どうなっていくのかと思いながら展開を見ていたんですけど、そこはあまり語られないので、もう暗黙の関係なんだなと。ムーアは正義感が強いんだけど、だらしない生活をしていて、クライズラーに誘われてこういう事件に加わることによって、少しずつ更生していくという姿が描かれているんです。そこで、同級生の時とかの関係も見えるのかなというのがありますね。

――サラ・ハワード役を演じたうえだ星子さんとの共演はいかがでしたか?
東地:僕が「ER緊急救命室」をやっていた時の娘役だったんですよ。だから、この作品で彼女を好きになる役をやるとは思わなかったですね(笑)。
内田:僕もご一緒したことはありますけど、そんなに存じ上げてはいなかったんですよ。ただ、東地さんが星子(せいこ)さんのことを「おう! ほしこ」と呼んでいて、東地さんはすごくよく知っていらっしゃる間柄なんだなと思って、東地さんを介していつのまにか僕も「ほしこさん」と呼ぶようになっていました(笑)。星子さんも普通に「はい!」と返事をされますし(笑)。現場というか、飲み屋でのやり取りが多かったですけどね(笑)。
東地:そうだったね(笑)。それと現場とかで気になることがあるのを星子に言うと全部反映させてくれるんですよ。マイク前に息がかからないようにするフィルターが汚れていると話したら、休憩になった瞬間に星子が「言ってきた!」と、ミキサーさんが拭いているんですよ。そのままにしておくというのが気になるという感じで、ちょっとサラとシンクロするところがある方ですね。

――ダコタ・ファニング演じるサラとの関係性がどうなるのか、序盤には三角関係的な展開もあって興味深いですが、クライズラーとムーアにとって、サラの存在とはどのようなものですか?
東地:最初、サラはクライズラーに気があるような感じでしたね。
内田:そう、三角関係的な展開がありますよね。それにダコタ・ファニングですよ! 「I am Sam アイ・アム・サム」の子役の印象があるので、こんなレディになったのかと思ってビックリしました。時代設定として、あの時代の中で女性が働いているんですよね。しかも警察の中で。警官たちからのセクハラに対してお見事というぐらいにしっかりと切り返していますよね。でも、サラがたとえ男性であったとしてもクライズラーは認めていると思うんですよ、彼女の働き方や能力などの全てに対して認めているんですよね。

――第1話でムーアがクライズラーをサラに紹介するシーンがありますが、サラに対してムーアがタジタジになっているシーンは面白いですね。
東地:基本的にムーアはサラのことが好きだというところがあって、シーズンの最後のほうでムーアがサラに告白するみたいな形になっているじゃないですか。サラはどう思っているかは知らないですけど、これは次のシーズンにどうなるのか期待しかないですよね。

――お薦めシーンをあげるとしたら、どのシーンですか?
内田:ラストシーンはもちろんなんですけど、好きなシーンはクライズラーとサラが公園でベビーカーのそばにいる貴婦人を眺めているシーンですね。そこでクライズラーが貴婦人について語る内容があって、そのベビーカーの中を覗くか覗かないかというのが、ストーリーの中で深淵を覗くか覗かないみたいなものなんですよね。だから、すごいシーンだなと思って演じていた記憶があります。
東地:一つのシーンではないんですが、最初に「耽美的」という表現がありましたけど、凄惨な殺され方みたいなショッキングなものだけを見せる作品ではないというところですね。確かにそういう怖いシーンは必要ですけど、それが端を発してどうにかして事件を解決しなきゃということで物語が加速していくんですよ。「こいつが犯人なのか!?」と思ってそのまま行くのか、それとも行かないのかというところは見どころですね。

――クライズラーはエイリアニストとして悪人の心を突き詰めていきますが、最近、「コレを突き詰めていきたい」と思っていることはありますか?
内田:甘いものが大好きなので、おいしいお菓子の世界を突き詰めてみたいです(笑)。

――収録現場の休憩場所にも差し入れでお菓子がよくありますよね。
内田:おいしいと思ったらメモったりもしているんですよ(笑)。突き詰めたいということで言えばそれかな。
東地:僕はラーメンですね。2人とも食べ物になっちゃいましたけど(笑)。いろんな人に紹介してもらって食べに行くのが好きなんです。ラーメンとかって自分の好みなので、人がおいしいと言っても合わないとかあるので、自分が1番好きなラーメンってなんだろうというのはちょっと突き詰めていきたいですね。
内田:東地さんはラーメン好きですよね。おそば屋でもラーメンを食べてるもんね(笑)。
東地:そうですね(笑)。でも、そのお店は昔ながらの中華そばが有名なんですよ。だからそこに行ったら、そばは頼まないでラーメンなんです(笑)。

――DVDをご覧になる方々へ、メッセージをお願いします。
東地:この作品は“エイリアンニスト”ではありませんのでご注意ください(笑)。この世界観が好きな人はドハマりするような作品です。とにかく豪華で、予算をかけているというのは簡単な言い方ですけど、ドラマシリーズとしてはすごく豪華なキャストと映像なので、そこを楽しみに観て頂きたいです。それと、プロファイルの元祖はこういうことだったのではないかという設定とドラマ作りは間違いなく見どころなので、二転三転するストーリーとともにぜひ全10話を楽しんで頂いて、そしてシーズン2につながっていくと思うのでさらに楽しみにして頂ければと思います。
内田:最後になりますが、「こんにちは。私がエイリアニストです」(笑)。タイトルにもあるように謎解きの要素が多いんですけど、その謎解きと同時に人の心を解いていくというものがあります。いろいろなトラウマを抱えた人たちが登場して、そのトラウマの一歩先に踏み込んでいく話もあり、人間の再生の物語みたいな部分もすごく大きくあります。ただその一歩先に踏み込むかどうか、DVDでその一歩先を観るか、そこで一時停止してその先は観ないのか(笑)。それを決めるのはあなたですけれども、ただこの作品を観る時間は決して無駄にはならないと思います。

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「エイリアニスト NY殺人ファイル」 DVD-BOX
4月24日(水)NBCユニバーサル・エンターテイメントより発売
¥9,300(税抜)
※レンタルDVD Vol.1~5 同日レンタル開始
公式サイト: http://paramount.nbcuni.co.jp/alienist/
予告編URL:
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