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趣里&菅田将暉、「そのままでいてくれて良かった」と称え合う 映画『生きてるだけで、愛。』公開記念舞台挨拶

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映画『生きてるだけで、愛。』の公開記念舞台挨拶が11月10日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、主演の趣里をはじめ、共演の菅田将暉、仲里依紗、西田尚美と、関根光才監督が登壇した。

本谷有希子の同名小説を映画化した本作は、過眠症で自分をコントロールできない寧子と、ゴシップ雑誌編集者・津奈木が織り成すエモーショナルなラブストーリー。寧子役を趣里、津奈木役を菅田が演じ、津奈木の元カノ・安堂役を仲が扮する。

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本作は前日の9日に公開。この日も上映後の舞台挨拶となり、趣里は「(観客)1人ずつに感想を聞きたいくらい!」と会場を見渡し、映画公開を喜んだ。そして、自身が演じた役がらを「寧子は一見、表現の仕方が激しいけれど、誰しも心に何かを抱えているのではないかと思うので、とても共感できました」と振り返る。

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菅田は、寧子と津奈木の関係性について「知らず知らずのうちに受け止め合って、知らず知らずのうちに拒否し合う」と話し、「熱いものはあるけど、表には出さない。そうかと言って別に暗いわけでもない。この映画を観終わったあとの空気感に似ていたと思います」と、撮影現場の様子を明かした。趣里とは初共演となるが「楽しかったです。台本に『走ってる時の揺れるスカートが美しかった』とあるのですが、本当にきれいでした。そのままでいてくれました」とコメント。「ずっと走ってたよね?」と趣里を見て「速いんですよ。全身使って走ってた」と、その走りっぷりを絶賛。趣里は「アドレナリン出ちゃって」と照れながらも「菅田さんがこのままでいてくださったので、こちらもそのままでいられました」と、感謝の気持ちを口にした。

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津奈木の元カノ・安堂役を演じた仲は、独特なキャラクターゆえに脚本を読んで「とっても大変だな!」と驚いたそうだが、「不思議なマインドを持って掴みづらいところもあったけれど、わかりやすいキャラより演じていて楽しいかなと思って。自分なりに演れたと思います」と自信をのぞかせる。

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役作りは?と聞かれ「考えてやってないから(笑)」と無邪気な笑顔を見せる仲だったが、寧子が安堂に詰め寄られるシーンで、趣里は「私のリアルな反応が画面に映し出されていると思います。(仲に)圧倒されて凄かった」と迫真の演技に圧巻。菅田も「気まずかったよね・・・」と、元カノ、今カノ、彼氏の3ショットのシーンを思い出していた。

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寧子のアルバイト先であるカフェバーのママ・真紀役を演じた西田は「自由奔放な寧子や安堂を受け止める優しいカフェバーのママです。自分を出せることは凄くいいことだと思いました。だから、私は2人を見ていてとてもうらやましかった」と優しく微笑む。

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また、映画のタイトルにちなみ、「これだけあれば、愛を感じるものは?」というお題が出されフリップに答えを書いて発表。
最初に関根監督が「ひととちがうだけで、愛」と回答すると、菅田は「え?そういうことなの?俺、間違えたな」と、自分の答えに自信をなくした様子。菅田のフリップには「焼売には辛子だけで、愛」と書いてあり、「うちのマネージャーは塩。ほかにも醤油がいい人、ラー油がいい人もいる。でも僕は辛子だけでいい」と言い切ると、西田と趣里は「辛子、酢醤油」、仲は「酢醤油に柚子胡椒」とそれぞれの好みを明かしていた。

一方の趣里は「おひとり様だけで、愛」と答え、「一人が好きなんです。カラオケも一人で行くし、ちょっとした旅行も行く!」とニッコリ。麺好きだという西田は「すするだけで、愛」、仲は「健康だけで、愛」と回答した。

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最後に趣里は「人生はやっぱり楽しいことだけじゃなくて、自分で変えたいと思っても変えられないこと、わかっていてもどうしようもないこと、つらいこと、苦しいこと、人には言えないことがたくさんあると思います。でも、誰かとつながっていると感じる瞬間があるから、少しでも明日に向かっていけるのかなと、私はこの作品を通して感じました。受け取り方は人それぞれですので、自由に楽しんでいただけたら」とメッセージを伝え、舞台挨拶を締めくくった。

※9月21日(金)AM8時解禁※本ポスター

今を懸命に生きる、不器用な男女の真っ直ぐでエモーショナルなラブストーリー。
【STORY】
生きてるだけで、ほんと疲れる。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界と関わらざるを得なくなり、二人の関係にも変化が訪れるが……。

出演:趣里 菅田将暉 田中哲司 西田尚美/松重豊/石橋静河 織田梨沙/仲 里依紗
原作:本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮文庫刊)
監督・脚本:関根光才
製作幹事 :ハピネット、スタイルジャム
企画・制作プロダクション:スタイルジャム
配給:クロックワークス
コピーライト:©2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会
公式サイト:http://ikiai.jp

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