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映画『曇天に笑う』 桐山漣インタビュー! 「白子の一つひとつの表情に注目して!」

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唐々煙の大人気コミックを原作に、「踊る捜査線」「亜人」で知られる本広克行監督の手で実写映画化した『曇天に笑う』が、いよいよ3月21日(水・祝)に公開を迎える。2014年にアニメ化、2015年には舞台化され、コミック連載開始から、イケメン揃いのキャラクターの魅力に熱狂するファンが絶えない。

本作は、明治初頭、滋賀県大津を舞台に、国の平和を守る曇三兄弟と、彼らを取り巻く男たちの戦いと運命を描く、アクション、笑いと感動満載の超ド派手なエンターテイメント。曇三兄弟の長男・天火(てんか)役を福士蒼汰、次男・空丸(そらまる)役を中山優馬、三男・宙太郎(ちゅうたろう)役を若山耀人が扮し、曇家の居候・金城白子(きんじょうしらす)役を桐山漣が演じる。

元・風魔の忍者の白子は、大怪我をしたところを天火に助けられ、それ以来、曇神社に住み、曇三兄弟たちを優しく見守る・・・という役どころ。物語のキーとなる難しい役に挑戦した桐山に話を聞くことができた。

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◆曇三兄弟は原作のキャラクターそのもの。優馬が可愛くって(笑)

― 本作の出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?
2016年の春頃にお話をいただいたんですが、まず、原作の金城白子のビジュアルを見て「おお! 凄いな。これを自分がやらせてもらえるんだ・・・」と驚きました。原作を読んでみると、とても読みやすいし、すぐに作品にのめり込みました。とにかくこの作品の出演に対して声をかけていただいたことが嬉しかったし、それ以上に、白子を演じられるということにとても興奮しました。

― 白子はちょっと異質な存在ですね。
異質ですね。この物語の鍵を握っている存在。それだけ重要な役割もあるし、本当にこの作品に出会えたことが凄く嬉しかったです。この作品は“運命”がテーマでもありますが、僕自身が運命的な出会いをしたと思っています。

― 白子は、天火、空丸、宙太郎の曇三兄弟と深く関わっていく役どころであり、曇三兄弟と過ごすシーンが多いのですが、実際3人と共演されていかがでしたか?
白子は彼らに拾われている身なので居候なんですが、空丸と宙太郎にとって、ある時は兄のようであり、ある時は母のようでもある。そして、天火とは気心が知れた親友のようでもある。みんなが原作から飛び出てきたような感じだったので、僕も何も抵抗なく、すんなりと役に入って関わっていくことができました。

― カメラが回っていない時はいかがでしたか?
僕もあまり虫が得意ではなくてどちらかというと苦手なんですが、僕以上に(中山)優馬が虫一匹でキャーキャー言ってました。それが面白くて、面白くて(笑)。撮影場所も山近くだったので、色んな虫がいるので・・・アハハハハ(その場面を思い出して笑いが止まらない様子・・・笑)
ゴキブリ出たときの優馬の騒ぎっぷりったら・・・もう(笑)。本当に面白くて、その姿を見たくていろいろ仕掛けていましたね(笑)。本当に可愛いんですよ。

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◆白子のように家事はお得意!?

― 劇中では、家事もこなしていますが、慣れない所作は大変ではなかったですか? 普段から家事はよくされているんでしょうか?
アイロンがけもあったし、庭の掃き掃除だったり、色々な日常を描くシーンがあります。原作の白子がとても綺麗なので、僕もそのイメージを壊さないようにしっかりやらないといけないと思っていました。普段の僕の性格はけっこうガサツなんです。独り身なんで、掃除も毎日はやらないですし、部屋もわりと大雑把ですよ。「あ、ヤバい。これ片付けなきゃ・・・」と思ってから片付けたり(笑)。ただ、夜中に急に“掃除”のスイッチが入っちゃうときがあるんです。明日撮影が早いから、これから寝ないといけないっていうときに、なぜか急に掃除に熱が入っちゃうことがあって。自分でもどうしてそのスイッチが入るのかよく分からないんですけど、なぜか入っちゃうことがあるんです。今やらなくてもいいじゃんっていうときに限ってね(笑)。

― アイロンがけ姿も、包丁を持つ姿も美しいです。
ありがとうございます。包丁は普段から料理をするので慣れてるほうですね。

― え、そうなんですか? お得意の料理は何ですか?
(得意の料理を)よく聞かれるんですが、特に得意な料理とかではなくて、普通に生きていく上で食べるような料理をしています。偏りなく作りますが、しいていえば好きなのは煮込み系かな。一人暮らしなので普段はそんなに凝ったものは作らないです。誰かに作るという状況になったときのほうが頑張りますね。

― お友達を招いてパーティーしたりとか?
そうですね。炒め物から、揚げ物まで何でもやりますよ。ただ時間がないとやらないので、仕事が重なっているとなかなかできないですね。でも、料理をやっているとストレス解消にもなるし、料理しながらセリフを覚えるのも好きです。

桐山漣

◆役作りには時間をかけて準備。白子の心情を表現することに勝負をかける

― 白子は、神社に仕える姿だけではなく、忍者の姿も見せてくれます。今回、かなり体を絞られました?
はい、けっこう絞りました。普段からトレーニングはしていますが、白子用のメニューに変えて頑張りました。出演が決まってから撮影が始まるまでの準備期間が1か月くらいありましたので、食事制限もしましたし、しっかり体作りに時間をかけました。風魔の格好は体のラインがピッタリと出てしまうので、(ウエストを細く、肩はしっかり筋肉のついた)逆三角形を作らないと格好良く見えないんです。

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― 桐山さんから見て、本作の見どころは?
作品のジャンルで言うと、アクション・エンターテイメントになりますが、僕はこの作品は、それぞれが運命を背負いながらも、男同士の友情や絆も描いている作品だと思います。白子が曇三兄弟たちと出会ってどう変わっていったのか・・・。アクションシーンはもちろんですが、人間ドラマもとてもよく描かれているので、その辺を観ていただけると嬉しいです。

― 白子を演じる上で難しかったことは?
日常の部分で、風魔だった白子の闇の部分をどこまで出していいのか、表情ひとつに神経を使いました。目の動き、微笑みにも意識しました。観ている方が、どこまで感じ取ってもらえるかが僕にとっても勝負でしたし、そこが難しかったところかもしれません。

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― これまでも、映画やドラマなどでご活躍されていますが、今後の目標は?
2017年はとても役の幅が広がりました。ドラマでホームレスのゲイの役もやりましたし(笑)。タイプの違う色々な役をやらせていただいて、役の幅が広がったことが僕自身とても嬉しいですし、ありがたいことだと思っています。
これからも、もっと幅を広げていき、どんな役でも変幻自在に僕の色でしっかりと表現できる、“桐山漣”が唯一無二の存在になっていきたいです。今以上に役に向かって貪欲に頑張りたいです。

― 最後にこれから映画『曇天に笑う』をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。
原作をご存知の方も、そうでない方でも楽しめるエンターテイメント性が高い作品になっています。設定やストーリーも凄くこだわっていますし、演じている役者、制作側のスタッフの本気度を感じながら撮影してきました。胸を張って「ぜひ観てください!」と言える、いろんな本気が詰まった作品です。『曇天に笑う』を観て、笑って泣いて、興奮して楽しんでください。満足度☆5つです!! お楽しみに!

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 【桐山漣(きりやまれん)プロフィール】
1985年生まれ、神奈川県出身。2009年の「仮面ライダーW」でTVドラマ初主演。その他「ロストデイズ」(14年)、「傘をもたない蟻たちは」(16年)、「コードネームミラージュ」(17年)、映画『群青色の、とおり道』(15年)、『呪怨 -ザ・ファイナル-』(15年)、『新宿スワンII』(17年)など。現在放送中のドラマ「ドルメンX」の劇場版が2018年に公開予定。日仏合作映画『海の底からモナムール』、ドラマ「デイジー・ラック」(4月20日~放送)が待機中。

web用ポスタービジュアル

映画『曇天に笑う』
【ストーリー】
明治維新後の滋賀県・琵琶湖畔。代々その土地を守る曇神社を継ぐ曇家の長男・天火(福士蒼汰)は、武芸に秀で豪快で明るく、村人にも愛されるカリスマ兄貴であった。次男の空丸(中山優馬)、三男の宙太郎(若山耀人)と共に、皆が笑って過ごせることを願い、町を守っていた。300年に一度曇天が続くとき、この国に災いをもたらす巨大な力を持つオロチ(大蛇)が復活すると言われ、世の中が乱れ始めた時、三兄弟は平和を守るために立ち上がる。一方、明治政府の精鋭部隊・犲(やまいぬ)のリーダー・安倍蒼世(古川雄輝)ら隊員たちや、曇家に居候する天火の親友・金城白子(桐山漣)らも、人に宿って甦るというオロチを見つけ出し、封印しようとしていた。しかし、オロチの力を手に入れ政府転覆を企てる最強の忍者集団・風魔一族が、曇天三兄弟の前に立ちはだかる。
オロチは誰の元に現れるのか?天火はこの国を、皆の笑顔を守ることができるのか―?!

■出演:福士蒼汰、中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太、市川知宏、加治将樹、若山耀人、
池田純矢、若葉竜也、奥野瑛太/東山紀之
■原作:唐々煙「曇天に笑う」(マッグガーデン刊)全6巻+外伝
■監督:本広克行
■脚本:高橋悠也
■音楽:菅野祐悟
■主題歌:「陽炎」サカナクション(NF Records/ビクターエンタテインメント)
©2018映画「曇天に笑う」製作委員会 ©唐々煙/マッグガーデン
■公式サイト:http://donten-movie.jp

3月21日(水・祝)全国公開!

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