Open Close

崎山つばさ×安井謙太郎×陳内将対談インタビュー! 「映画を超えた展開を楽しみにしてほしい! 」 舞台「死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-」

『死神遣いの事件帖』3ショット

ひとつの作品世界で映画と舞台を連動させる新感覚のエンターテインメント【東映ムビ×ステ】。注目の第2弾として、映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲(くぐつやきょく)-』が6月12日に公開された。そして、舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲(ちんこんきょうきょく)-』が7月23日より絶賛上演中だ。

舞台の脚本・演出は、東映ムビ×ステ第一弾「GOZEN-狂乱の剣-」、舞台「仮面ライダー斬月」の毛利亘宏(少年社中)。原案は、映画から続き須藤泰司が担当し、舞台へと物語を紡いでいく。
映画では圧倒的な存在感を示した、庄司新之助役の崎山つばさ、十蘭(死神)役の安井謙太郎、百目鬼(死神)役の陳内将。引き続き舞台にも出演する彼らに話を聞くことができた。
和気あいあいとした雰囲気のなかにも、演劇人としての強い意欲を感じる対談となった。

『死神遣いの事件帖』-(56)

『死神遣いの事件帖』-(47)

― 今回は舞台の「死神遣いの事件帖」ですが、映画から舞台へ展開していく「ムビ×ステ」という試みをどのように考えましたか?

安井謙太郎(以下、安井):映画と舞台が連動する作品は、今っぽくて新しいなと思いました。同じ世界観の中で主人公が違うということも面白い。共通した世界観を守りながらも具材が違う。映画や舞台単体のシリーズものとはまた違った「ムビ×ステ」の良さが出るんじゃないかなと、僕も今から楽しみにしています。

崎山つばさ(以下、崎山):例えば、カレーだとしたらルーは同じでも、具を牛肉にしたり豚肉にしたりしますよね。それと同じだと思います。

(カレーの例えに一同爆笑!)

安井:確かに! メインの具材が違うということね(笑)。
陳内将(以下、陳内):トッピングも自由だしね!
崎山:ご飯の量も変えられる(笑)

陳内:映画を撮影しているときは舞台の展開がどうなっていくのか誰も知りませんでした。だから、映画の時は舞台の展開を考えずにできたので良かったと思います。ただし、「ムビ×ステ」なので、映画でこの世界観をガチガチに固めるのではなく、余白を残しておくこと、順応できる余裕も必要でした。それを舞台では毛利さんがバトンを引き継いでくださいました。舞台の台本を読んで、「同じ作品でこんなにも振れ幅があるんだ」と思ったし、その振れ幅をみんなでもっと広げて演劇の可能性を大きくしていきたいと感じました。

『死神遣いの事件帖』-(86)-2

『死神遣いの事件帖』-(76)-2

― 観客の皆さんが映画を観てから舞台を観るという流れで、特に意識することはありますか?

安井:キャラクターは映画でベースが作られているので、舞台では映画をご覧になった皆さんをいい意味でどれだけ裏切ることができるかがやりがいでもあり、楽しみでもあります。

― とても個性豊かなキャラクターが顔を揃えましたが、どのように役と向き合っているのでしょうか?

崎山:新之助は僕にはない感性や感覚を持っているキャラクターです。役から教えてもらうことも多いし、舞台の脚本を読んでみると、映画では感じることがなかった新之助の新しい部分も見えてきました。映画で幻士郎と十蘭がバディだとすると、舞台では新之助と十蘭がまた違った関係の相棒になるのかと。そのあたりはあまり意識せずに稽古をしながら作っていけたらいいなと思っています。

陳内:百目鬼は死神ですが、舞台では(死神としての)生きがいや彼なりの美学を描いています。そこは脚本を信じて身を任せて演じていこうと思っていますし、周りの役者たちと演じていくなかで自然と役が構築されていくと考えています。決して甘えではなく期待と信頼で埋まって育っていくものかと。あと、(映画撮影の時)京都の東映撮影所で百目鬼のまま歩いていたら、吉田鋼太郎さんに二度見されまして・・・(笑)。ビジュアルは百目鬼の最大の魅力だと思ってるので、それを武器に舞台に臨もうと思っています!

『死神遣いの事件帖』-(8)-Edit

『死神遣いの事件帖』-(18)-Edit

― 舞台のビジュアルも期待大ですね。

陳内:そうですね、あの吉田鋼太郎さんが二度見しましたからね(笑)。

一同爆笑!

安井:十蘭は人間ではないけれど、映画ではとても人間味のある死神で、百目鬼が死神らしさを出していました。舞台では十蘭の死神としてのダーク的な部分も描かれているので、十蘭の人間ではない部分を掘り下げて演じていきたいと思っています。

― なるほど。舞台ではまた新しい十蘭も見ることができそうですね!

安井:はい! 楽しみにしていてください。
陳内:死神のなかで、そんな・・・そんなことできるの?みたいな・・・ね!
崎山:僕も物語がこんなに展開するんだとは思っていませんでした。

― キャラクターのビジュアルも気になりますが、今回ダンスシーンもあるそうですね。

安井:僕も踊るんですかね・・・?
崎山・陳内:たぶん踊るんじゃないかな・・・
安井:はーい、じゃ踊りまーす(笑)。
陳内:やらされてる感強くない?(笑)
安井:いや、僕は何でもやりますよ~(笑)

『死神遣いの事件帖』-(57)

― では、今作の見どころは?

陳内:ベテランの山崎銀之丞さんや谷口賢志さんをはじめ、映画からのキャスト、舞台から参加する俳優すべてが実力派なので、演劇人としてはみんなとやりあえることが楽しみですし、お客様も「この人たちのやり取りってエグッ!」って感じると思いますよ。これまで舞台を楽しみに待ってくださっていた皆さんに期待していただけるものになると思います。

崎山:全部って言いたいくらいです。それくらい物語に没頭してしまうと思います。映画を観て、舞台を観て、もしかしたら「死神遣い2」があるかも!という想像を掻き立てられる作品になると思います。それぞれのキャラクターも際立っていますが、舞台からの新キャラも出てきますので、その対峙も見どころになると思います。

安井:新キャラ、ワクワクしますよね! 舞台は全体的にそういうワクワク感があると思います。映画では死神が百目鬼と十蘭だけでしたが、舞台ではどんな死神が出てくるんだろうという期待感。そのほかの人物との関わりも楽しみにしていただければ。

『死神遣いの事件帖』-(81)

― 今回は新しいキャラクター(人物や死神)の登場で、より深い関係性が浮き彫りになってくる予感です。ちなみに、皆さんがずっとついていきたいと思える人とはどんな人物ですか?

崎山:僕は刺激がある人と一緒にいたいですね。同じ人でも違う一面を見せてくれたり、自分を駆り立てられる人。例えば、鈴木拡樹くんです。「死神遣い」では4回目の共演になりますが、いつも割と近い関係性のキャラクターを演じることが多いのですが、そのたびに凄いなと思わせてくれるし、刺激を与えてくれるんです。そういう人と一緒にいたいと思うし、自分もそう思われるように頑張っていきたいです。

安井:僕は“美学”をしっかり持っている人ですね。自分の中のルール、自分の物差しが明確な人が好きです。「これはカッコいいと思う、これはカッコ悪いと思う」というように。それが僕と違っていても明確であるということに魅力を感じています。

陳内:僕は一緒に笑ってくれる人です。でも、落ち着きたくはないんです。友達であれ、一緒に楽しんでいてもそこに満足したくないから、そのうえで高めあえる相手がいいですね。一緒に“中学三年生”をずっとやっていけるようなヤツがいい(笑)。どっちみち高校には行かなきゃいけないけど、終わるな、この青春!みたいな楽しさを持ちつつも、ちゃんと上を見ている関係が一番いいと思っています。

『死神遣いの事件帖』-(26)-Edit

― それでは最後に、これから舞台をご覧になる皆さんにメッセージをお願いします。

安井:映画をご覧になったあとにこの舞台を観ていただくと、より楽しんでいただけると思いますし、いい意味での裏切りがたくさん詰まっている作品になると思います。映画をご覧になった方はその気持ちのまま劇場に来て楽しんでいただきたいです。

陳内:これまで日常だと思っていた映画館や劇場が、急に非日常のようになってしまった時間を過ごし、今は少し劇場との距離感が変わってしまいましたが、また新しいスタンスとして僕らがその第一歩を踏み出すことになると思っています。また、劇場に来てくださるお客様も一緒です。色々なことに注意をしながら、これからの演劇界の先駆けとして大好きな演劇を届けます。楽しみにしていてください。

崎山:吉田鋼太郎さんが二度目してくれたくらい百目鬼のビジュアルも楽しみにしてください(笑)。舞台を観たあとに映画を観ると、また違う楽しみ方ができると思います。どういう状況になるかわかりませんが、僕らはやれることを信じて頑張ります。人とは距離を保つけれど、作品とは寄り添って楽しんでいただけたら嬉しいです。
【崎山つばさ(さきやま・つばさ)プロフィール】
1989年11月3日生まれ。ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、舞台「幽☆遊☆白書」を始め数多くの人気作品に出演。アーティスト活動では、これまでに5枚のシングルと1枚のアルバムをリリース。主な出演作に、映画「クロガラス」(19)、 舞台「煉獄に笑う」、「幕末太陽停 外伝」、「LOOSER~失い続けてしまうアルバム~」 など。

【安井謙太郎(やすい・けんたろう)プロフィール】
1991年7月21日生まれ。2019年より「7ORDER」のメンバーとして活躍中。3月6日に初のオリジナル楽曲「Sabāoflower」 をリリース。現在バラエティ番組「イケダン7」 (TOKYO MX) に出演中。

【陳内将(じんない・しょう)プロフィール】
1988年1月16日生まれ。 主な出演作に、『HIGH&LOW』 シリーズ (2016~)、MANKAI STAGE 『A3!』 など。2020年にはBSフジ4月期「CODE1515」、テレビ朝日系列 ドラマL7月期『クレイジーレイン』に出演した。

インタビュー撮影:ナカムラヨシノーブ

shinigami_st_KV-fix

東映ムビ×ステ
舞台『死神遣いの事件帖 –鎮魂侠曲-』
<STORY>
仲間との別れから一年。
庄司新之助(崎山つばさ)ら侠客たちは新たに鬼八(読:おにはち)一家を名乗り、悪人たちから民を助けるために江戸の町を奔走していた。
そんな新之助の元にお菊(伊藤優衣)という町娘から新たな依頼が…。
死神・十蘭(安井謙太郎)は「これは死神遣いがかかわっています」と新之助に告げる。
新之助は依頼を追いかける中で、死神にまつわる大きな陰謀に巻き込まれていく。

謎の男・天元(谷口賢志)が引き連れる新たな死神・メメント(輝馬)とヴァニタス(エリザベス・マリー)。
そして、百目鬼(陳内将)…。
その天元が用心棒をつとめるは、新之助が昔、身を寄せていた羅厳親分(山崎銀之丞)の所帯。
新之助のことを恨む新侠客・喜三郎(櫻井圭登)も登場。
様々な人間・死神たちの思惑が絡みあい事件は思わぬ方向へと進んでいく。
「俺はみんなが幸せに笑える世の中を作りてぇ!」
誰よりも自由に、誰よりも江戸の町を愛する侠客・新之助の願いは叶うのか。
事件を追う中で、死神・十蘭の過去もあきらかに…!!
侠(読:おとこ)たちの熱い戦い、今始まる。

脚本・演出: 毛利亘宏(少年社中)
原案:須藤泰司
出演: 崎山つばさ 安井謙太郎(7ORDER)
陳内 将 松浦 司 松本寛也 北川尚弥
櫻井圭登 伊藤優衣 エリザベス・マリー 田邉幸太郎
輝馬 谷口賢志 / 山崎銀之丞
川本裕之 橋本由希子 平井琴望 杉山諒二 宮川康裕 前田りょうが

【会場・日程】
◆東京:サンシャイン劇場(東京都豊島区東池袋3-1-4)
2020年7月23日(木・祝)~8月2日(日)
◆大阪:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪府大阪市北区茶屋町19-1)
2020年8月5日(水)~9日(日)
◆福岡:福岡サンパレス(福岡県福岡市博多区築港本町2-1)
2020年8月13日(木)
◆広島:上野学園ホール(広島県広島市中区白島北町19-1)
2020年8月15日(土)

2020年7月23日(木・祝)19時開演の公演のライブ配信が決定!
Streaming +(https://eplus.jp/shinitsuka-stage/streaming/
PIA LIVE STREAM(https://w.pia.jp/t/shinitsuka-pls/

崎山つばささん & 陳内将さん
直筆サイン付きチェキプレゼント!

応募はこちらから

崎山&陳内チェキ