日本での上演回数通算1569回を重ねる、大ヒットミュージカル『ミス・サイゴン』が新キャストを迎えて4年ぶりに上演される。9月19日に稽古場にて取材会が行われ、稽古風景が4場面公開され、囲み取材も行われた。本公演は10月16日(金)からの東急シアターオーブでのプレビュー公演を皮きりに、2027年1月まで、東京・大阪・福岡・静岡・北海道にて上演される。

左より)小林唯 甲斐翔真 山口琇也(音楽監督)リチャード・ジョーンズ(振付補)クリストファー・キー(演出)駒田一 東山義久 桐山照史 屋比久知奈 清水美依紗 ルミーナ
【稽古風景公開】披露されたのは4曲。
♪Last Night of the World (世界が終わる夜のように) (屋比久知奈&小林唯)

サイゴン陥落が目前に迫る中、クリスとキムが互いの愛を育み、それぞれの想いを歌い合う。「たとえ世界が終わろうとも二人の愛は変わらない」と強く寄り添い合う、美しくも切ないデュエットナンバー。

♪ The Morning of the Dragon (モーニング・オブ・ドラゴン) (ガンダンス・セクション)

サイゴン陥落から3年が経過したホーチミン市で、ベトナム統一と新しい時代の幕開けを祝う群衆のシーン。社会の巨大な変化を象徴する、兵士たちの力強さと圧倒的な熱気が、押し寄せるように大迫力で広がる。

♪If You Want to Die in Bed(生き延びたけりゃ) (駒田一)

エンジニアは新体制下の混沌としたベトナムで抑圧されながらも、アメリカへ渡るチャンスを虎視眈々と狙う。どんな手を使ってでも生き抜くという凄まじい執念を抱くエンジニアが、時と状況によって、見た目も行動も豹変させる姿を、エネルギッシュに、ユーモアものぞかせながら演じる。

♪I’d Give My Life for You (命をあげよう) (清水美依紗)


第一幕のラストを飾るキムが歌う楽曲。息子タムのためなら自分の命すら惜しまないという、キムの母としての強い覚悟と無償の愛を歌い上げた壮大なナンバー。キムの息子を見つめる優しい瞳が、強い意志に燃える熱い眼差しへと変わる瞬間に心を貫かれる。
【囲み取材】登壇したのは、出演するエンジニア役の駒田 一/東山義久/桐山照史(交互出演)、キム役の屋比久知奈/清水美依紗/ルミーナ(交互出演)とクリス役の甲斐翔真/小林 唯(交互出演)。そして日本ではミュージカル『レ・ミゼラブル』を長年演出し、今回はじめて本作の日本版演出を手掛けるクリストファー・キーと、前回に続き振付補のリチャード・ジョーンズ、日本初演の1992年から音楽監督をつとめる山口琇也。
クリストファー・キーには、「キャスト一人ひとりを一言で言えば?」という質問が投げかけられた。クリストファー・キーが一晩じっくり考えてきたという回答は、各キャストの後に☆~☆で記載した。


駒田一☆masterful≒熟練した・巧みな☆:
順調すぎるぐらい順調に稽古が進んでおります。この稽古場に100人ぐらいいるんです。いつもほんと空気薄いです。(笑)半分ぐらい新しいメンバーなんですけど、前からやってたんじゃないかっていうぐらい馴染んでいて、優秀なスタッフさんの皆さんと一緒に、暑苦しいぐらいの熱気を持った稽古が進んでおります。
(エンジニア役の3人は)仲良し仲良し。ずっと3人でいる。年齢は(駒田・東山・桐山の順)なんだけれど、誰が長男か次男かもわかんない。キャラクターがバラバラで、いただけるところはすごくいただけるし、笑ってくれるし、アプローチの仕方がちょっと違うので、すごく面白い。
僕が1番長く(エンジニア役を)やってて、(東山は)前回からやってて、照史は昔からやっていたような人なんですよ。(東山が「やってたよ!」と合いの手)(3人が)上手くいっていて、ずっと居たい!(東山が「共演しないので」)稽古場でしか(一緒に)できないので。でも楽しく厳しく稽古ができてよかった。

東山義久☆visceral≒本能的・直観的な☆:
30周年という大切な時にこの大役をいただきまして、4年ぶりの今回になります。2022年の自分のエンジニアをまた再構築して皆様にお届けしたいと思っております。
(エンジニア役の3人は)バラバラで、照史がやってることが面白すぎて、それも使わせてもらったり、一ちゃんもうずっとやられてるんで、安定感が抜群。長男(駒田)、次男(桐山)、三男(自分)ぐらいの感じです。

桐山照史☆mercurial≒機知に富む、豹変する☆:
初めてこのカンパニーに参加させていただきます。全てが初めてで、自分の役を他の人が演じられているのを稽古で見るのも初めてで、すごく新鮮な中、稽古させてもらってます。演出のクリスとリチャードが、丁寧に1個ずつ教えてくれています。
兄ちゃんふたりが優し過ぎて。最初に音が鳴ってから幕が下りるまで、音が鳴りっぱなしのミュージカルが初めてで、こっちはテンパっている時にすごく支えてくれて、「こういうシーンだからこうなんだよ」と説明してくれたりして。稽古もスムーズに進んでいるのは、(駒田・東山)おふたりのおかげだなと僕は思ってますね。
エンジニアっていろんな顔をする人なので、(東山)よしさんのスピーディーさ、ジャックナイフみたいな鋭さもエンジニアのポイントだなと思いますし、一さんのコメディー力の強さ。エンジニアが来てビリッとするけど、エンジニアが来るからふわっとするとこもある、そこを使い分ける一ちゃんの良さ。もっともっとありますけれど、そういう良さを僕は教科書のように見させてもらって、自分だったらどうするかなと毎日考える稽古をさせてもらってます。僕のエンジニアはどういう風に皆さんにお届けできるかわかりませんけど、残りの稽古でもっともっとブラッシュアップしたいと思います。


屋比久知奈☆truthful≒誠実・実直☆:
4年ぶりにまたこの作品に参加することができてとても幸せですし、またキャストが大きく変わって、クリストファーの演出が入ることで、新しい景色がすでに見えています。
(クリス役2人の魅力は)アウトプットの仕方が全然違う。その違いは演じていても感じるし、外から稽古を見ていても感じられるので、是非いろんな組み合わせで観ていただけたら嬉しいです。

清水美依紗☆luminous≒発光する、明るく照らす、輝く☆:
たくさんの稽古からたくさんの刺激とたくさんの学びを受けながら頑張っております。(クリス役2人の魅力について)キスや体を触ったり、体の接触が多い作品なので、コミュニケーションも大事になってくるんですけど、そこはたくさん会話をしていく中で自然にできるようになったり、人柄や作品に向かう真面目さもあると思うので、そこが仲良しでよかったなって思いました。

ルミーナ☆ soaring≒天高く舞い上がる☆本当に素晴らしいキャストの皆様とこの偉大な作品に主として参加できるととても嬉しく思っております。
(クリス役2人の魅力は)ふたりともまったく違う。まず身長の差がすごくて、良い悪いじゃない。(小林が「組むと違い過ぎて大変?」と尋ねると)(甲斐と小林の)ふたりがリードしてくれるからやり難いとかはないよ。

「NHK連続テレビ小説『風、薫る』での演技が、お茶の間でブレイクされています」と紹介された甲斐翔真☆vulnerable≒繊細な(傷つきやすいという意味もあるので)いい意味での繊細さです☆:
稽古は毎回、本番のような空気感です。(先ほどの披露場面を)僕も見ていましたが、一緒に肩を並べて頑張っている方が気合を入れてパフォーマンスをしている姿に改めて誇りを持てると思いました。皆様の目に届く時まで磨いて磨いて素晴らしい作品にしたいと思ってます。
(キム役の3人の魅力について)お三方がキム過ぎて、こちらが勝手にクリスにさせられる。それは相手役をやる上ですごく大事なことだと思います。キムのためにも、こっちはクリスになりそうだなと思わせてくれたお三方です。

「ミュージカル『ラグタイム』など話題作に引っ張りだこのクリス役小林唯さんです」と紹介された小林唯☆powerful≒パワフル☆:
小林唯です。引っ張りだこです。(全員爆笑。「自分で言うの?!」の声上がるも「紹介いただいたので」と返す)ミスサイゴンはほんとに憧れていた作品と役で、刺激的な稽古の期間を楽しく過ごさせていただいております。2人のクリスで、ちょっと身長差はあるんですけど、僕は僕で頑張りたいと思います。
(キム役の3人の魅力について)ルミーナは声の強さと推進力がすごいんで、僕らはちょっとぼーっとしていたらルミーナに引っ張ってもらうことになりかねない。このパワーがさすがだなと思っています。美依紗はお芝居も歌ももちろんですけど、日頃のチャーミングさがすごくキムにはまってるなと。屋比久ちゃんはキム役とクリス役の中で唯一の経験者で“ナチュラルボーンキム”。キム本人ですかね。やっぱりその繊細さ、存在自体の説得力がすごい。キム役とクリス役の中で“姉さん”という感じ。年下なんだけどね。( 清水が「姉さんと呼んでます」)

ミュージカル『ミス・サイゴン』
オリジナルプロデューサー:キャメロン・マッキントッシュ
作:アラン・ブーブリル/クロード=ミッシェル・シェーンベルク
出演:
エンジニア:駒田 一/東山義久/桐山照史(交互出演)
キム:屋比久知奈/清水美依紗/ルミーナ(交互出演)
クリス:甲斐翔真/小林 唯(交互出演)
ジョン:チェ・ウヒョク/金本泰潤(交互出演)
エレン:エリアンナ/加藤梨里香(交互出演)
トゥイ:岡 シモン/吉田広大(交互出演)
ジジ:則松亜海/藤森蓮華(交互出演)
伊藤広祥 伊藤稚菜 岩﨑巧馬 植木達也 江口颯人 大久保徹哉 小形さくら 柿内アリマ 笠行眞綺 河本佳佑 木村つかさ 工藤 彩 小林遼介 小林良輔 近藤真行 今野晶乃 齋藤信吾 坂本 皓 佐渡海斗 鈴木大菜 鈴木満梨奈 仙名立宗 高瀬育海 髙田実那 田中奏 田中啓介 茶谷健太 土屋神威 常川藍里 土倉有貴 中嶋尚哉 早川一矢 深堀景介 古川隼大 三浦優水香 光由 森田茉希 安井 聡 横田剛基 蘆川晶祥 (五十音順)
東京公演:2026年10月23日(金)~11月29日(日)東急シアターオーブ
[プレビュー公演]10月16日(金)~10月22日(木)東急シアターオーブ
大阪公演:2026年12月5日(土)~17日(木)梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演:2026年12月24日(木)~27日(日)福岡市民ホール 大ホール
静岡公演:2027年1月8日(金)~11日(月・祝)アクトシティ浜松 大ホール
北海道公演:2027年1月17日(日)~24日(日)札幌文化芸術劇場 hitaru
公式サイト:https://www.tohostage.com/miss_saigon/

















