Open Close

内野聖陽主演『リア王 -King Lear- 』開幕!「人間という動物の愚かしさや哀しさ、そして、面白さ」

国際色に富む、多彩なラインナップを展開する東京芸術劇場が、本日9月21日(月・祝)より東京芸術劇場プレイハウスにて、内野聖陽主演の舞台『リア王 -King Lear- 』を上演する。20日にゲネプロが公開された。

IMG_0727tyyy600

老境を迎える王が、権力も領土も娘たちの愛も全て失って転落するさまを描くこの傑作は、近年、幾度も上演されてきた人気作であり、リア王役は名だたる名優がその晩年に演じてきた難役として知られている。
内野は『東海道四谷怪談』『THE BIG FERRAH』に続く三度目のタッグを組む森新太郎と、この難役に挑む。
共演には、前田公輝、井之脇海、清水くるみ、川上友里、内田慈、大山真志、永島敬三、和田正人、杉本哲太、山路和弘といった実力派・個性派俳優が集結する。

【ゲネプロ】

IMG_0775tyyy600
長年王国に君臨した絶対権力者のリア(内野聖陽)は、王位と領土を譲渡すべく、娘たちの愛情を試す。甘言を口にする長女・ゴネリル(川上友里)。左端は夫・オールバニー公爵(和田正人)。

IMG_0803tyyy600

そして次女・リーガン(内田慈)も父の歓心を買う。右は夫・コーンウォール公爵(大山真志)

IMG_0827tyyy600

だが三女コーディリア(清水くるみ)は、父への敬愛を思いのままに正直に話すが、その真意はリア王には理解されなかった。

IMG_0923tyyy600

激怒したリアはコーディリアを勘当。長女・次女だけに領土を分割。

IMG_0865tyyy600

IMG_0876tyyy600

諫めに入った忠臣ケント伯爵(杉本哲太)も追放する。

IMG_0950tyyy600

身ひとつとなったコーディリアにフランス王は求婚。コーディリアはフランスへ嫁いで行った。

IMG_0966

IMG_1114

しかしリアは頼った二人に次第に疎まれ、従者の数を減らされ

IMG_1082tyyy600

リアを慰めるのは道化(清水くるみ)だけ。

IMG_1344tyyy600

その非道な仕打ちにリアは出奔。荒野で狂乱していく・・・。

IMG_1002tyyy600

一方、臣下の家では、私生児のエドマンド(前田公輝)が嫡男エドガーの地位を奪おうと策略を練る。

IMG_1414tyyy600

エドマンドの嘘を信じてしまう父・グロスター伯爵(山路和弘)

IMG_1172tyyy600

IMG_1185

IMG_1262tyyy600

エドガー(井之脇海)はエドマンドに陥れられてしまい…

IMG_1567tyyy600

狂気に沈み彷徨うリアに寄り添うのは、追放されても身分を偽り尽くすケント伯爵と道化だけ。

IMG_1542tyyy600

彼らの運命はいかに?

IMG_1597tyyy600

シンプルな舞台空間に立ち上がるのは、遠い昔の伝説を思わせる物語だ。しかしその中で息づく登場人物たちの迷い、怒り、愛情、そして愚かさは、今を生きる私たちの心の襞と地続きだ。

シェイクスピアと聞けば、難解で重厚な言葉の迷宮を想像しがちだが、本作にはふっと笑いがこぼれる場面があちこちにある。リズムもテンポも心地よい。これは演出の巧みさに、俳優陣の技量が加わってのものだろう。

手練れの俳優たちは、古典の言葉を現代の呼吸へと変換し、観客の感情に直接触れてくる。そして前田公輝、井之脇海、清水くるみの三人が、これまでのイメージを更新する鮮烈な面を次々に見せていくのも楽しい。

観終わった後には「結末の原因」を考えずにはいられない。古い物語でも、伝説でもなく、この世界にすっかり取り込まれてしまう。“今ここに生きる物語”として“我が事“に戻ってくる。そんな演劇の醍醐味を感じさせてもらった。

森新太郎【演出】コメント
今の気持ちをどう語ればよいのか。正気を失ったリアのように、荒野を彷徨い続けている、そんな心境です。行けども行けども、果てが見えない。演出家として、こういう経験は滅多にありません。いよいよです。 皆様と共に、この風雨にけぶる荒野の先へと足を踏み出せたらと思います。劇場にてお待ちしております。

内野聖陽 【リア王 役】コメント
いよいよ開幕です!
この作品が持つ現代性は、多くのところで語られています。
でも、僕がこの作品への理解を深める中で感じてきたことは、人間という動物の愚かしさや哀しさ、そして、面白さです。

古代プリテン王国というおとぎ話の中にどっぷりと浸かって楽しんで頂けるよう、最後まで頑張りたいと思っています。是非劇場でお楽しみください。

前田公輝 【エドマンド 役】コメント
経験豊かな先輩方に囲まれ、森さんの演出のもとで、これまで挑戦したことのないお芝居や表現方法に触れ、 日々新しい体験をさせていただいております。

17世紀から現代にも通ずる、シェイクスピアの『リア王」が描く真実と愛の物語。ぜひ劇場でその世界をご体感いただき、いつの間にか作品へ注入しているような時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。

井之脇海 【エドガー 役】コメント
エドガーの背負っている涙は、とてつもなく深く、どう自分の中に落とし込むか、迷って、試して、また迷って。
稽古期間は、ひたすらその繰り返しでした。

ですが、今まで知らなかった自分と出会えている感覚もあり、森さんの演出にも助けていただきながら、僕らしいエドガーが生まれてきている手応えがあります。

本書も全力で生き抜いて、最後までエドガーと向き合いたいと思います。

ぜひ、劇場に観に来てください!

杉本哲太 【ケント伯爵 役】コメント
シェイクスピアのリア王と言う大作に参加できることに大きな喜びと同時に身の引き締まる思いがあります。 私が演じますケントという役は非常に強い忠誠心を持った人です。周囲の人間関係がどんどん崩れていく中で最後までリアを見捨てないその愚直さというか、不器用なほどの愛情がケントという人物なのかと・・
親子の愛や、裏切り、老い、孤独、そして人を信じることなど、今を生きる私たちにも身近な感情だと思います。 難しく考えず、登場人物たちのぶつかり合いや揺れ動く心を感じていただけたら嬉しいです。

『リア王』King Lear
2026年9月21日(月・祝 )~10月4日(日)東京芸術劇場 プレイハウス
【作】 ウィリアム・シェイクスピア
【訳】 松岡和子
【演出】 森新太郎
【主演】 内野聖陽
前田公輝 井之脇海 清水くるみ 川上友里 内田慈
大山真志 永島敬三 和田正人 杉本哲太 山路和弘 ほか
主催・企画制作 東京芸術劇場
特設HP:https://www.geigeki-classics.jp