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観客がひとつになって大盛り上がり!ミュージカル・コメディ『ラ・カージュ・オ・フォール』観劇レポート

《ゴールデンコンビ》鹿賀丈史&市村正親による大人気のミュージカル・コメディ『ラ・カージュ・オ・フォール』が、3月8日(火)に日生劇場にて5度目の上演の幕を開けた。9日(水)昼公演を観劇したので、レポートしたい。
東京公演は3月30日(水)まで。その後、愛知・富山・福岡・大阪・埼玉公演あり。

本作が描くのは、ゲイクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナーのジョルジュ(鹿賀)と、その看板スター“ザザ”ことアルバン(市村)の物語。ふたりは20年にわたって事実上の夫婦として暮らし、クラブを営んできた。ふたりと彼らを取り巻く人たちの愛あふれる人生模様を華やかなクラブのショーが彩る、見ごたえ満載のミュージカルだ。

初日前の会見で「5度目の上演だが、更に進歩している」とは聞いていたのだが、まさに、その通り!
これまでの公演も華やかで楽しくて、そしてじんわり心にしみる作品だったが、今作はこれまで以上に見せるべきところを、見せ場としてしっかり印象づけてくれる。

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冒頭の「ラ・カージュ・オ・フォール」のショーの場面から、「タメ」をしっかりとって踊り手ひとり一人をクローズアップ。それぞれの個性がよりくっきり、生き生きとして、身近な人のように感じられるほど。そして、これまでより何倍も華やかになったのでは?!と思う演出になっていた。一気に「ラ・カージュ」の世界に引き込まれ、大きな手拍子でオープニングから観客が一つになった。

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鹿賀丈史と市村正親演じる夫婦の掛け合いはますます絶品・絶好調!絆の深さがしっかりと感じ取れ、市村のアドリブとおぼしき(?)ユーモアも冴えわたり、劇場中に幾度も笑いが巻き起こる。

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二人の息子・ジャン役の内海啓貴がさわやかだけど生意気で「本当にこんな子、いる!」と思わせてくれる。 その恋人アンヌ役の小南満佑子がさわやかで愛らしくて、でも意志の強さをのぞかせてキュート。ジャン&アンヌのダンスも、この二人のための振り付けなのだろう、見ごたえある華やかさだ。

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香寿たつきはチャーミングなレストランの女主人かと思いきや、凄腕の経営者。素敵な場面を作ってくれる。

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今井清隆と 森公美子演じるアンナの父母は、あっと驚く魅力を隠し持つ。

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大団円に向かって大きな求心力を生みながら進む物語は、たくさんの笑顔とエネルギーを撒いて劇場中の観客を元気にしてくれる。そして、観客の目には感動の涙も…。

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初日前会見で森公美子が「多分このキャストの全員を集めて平均をとったら、世界で一番平均年齢の高いミュージカルではないかと。ギネスに申請するか、製作は悩んでいるみたいです」と言っていたが、それだけにこの機会を見逃してほしくない!

是非とも、この機会に劇場へ足をお運びください。

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https://horipro-stage.jp/event/lacage20211013-2/

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https://horipro-stage.jp/lacage2022-ticketinfo/#Link03

ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』
日程:2022年3月8日(火)~30日(水)
会場:日生劇場
料金(全席指定・税込):S席14,000円 A席9,000円 B席4,500円
出演:
ジョルジュ 鹿賀丈史
ザザことアルバン 市村正親

ジャン・ミッシェル 内海啓貴
アンヌ 小南満佑子
ハンナ 真島茂樹
ジャクリーヌ 香寿たつき

エドワール・ダンドン 今井清隆
マリー・ダンドン 森 公美子

作詞・作曲:ジェリー・ハーマン/脚本:ハーベイ・ファイアスティン/原作:ジャン・ポワレ
翻訳:丹野郁弓/訳詞:岩谷時子、滝弘太郎、青井陽治/演出:山田和也/オリジナル振付:スコット・サーモン
主催・企画製作:東宝/ホリプロ

愛知公演2022年4月9日(土) 10日(日)愛知県芸術劇場 大ホール
富山公演2022年4月16日(土) 17日(日) オーバード・ホール
福岡公演2022年4月22日(金)~25日(月) 博多座
大阪公演2022年4月29日(金・祝) ~5月1日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
埼玉公演2022年5月7日(土) 8日(日)ウェスタ川越 大ホール
公式HP:https://www.tohostage.com/lacage/