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日本文藝家協会創立百周年記念、文士劇『風と共に去りぬ』開幕!

日本文藝家協会創立百周年記念、文士劇『風と共に去りぬ』が、5月23日に、紀伊國屋ホールにて開幕。全日22日にはゲネプロが行われた。
本公演は23日2公演が行われ、24日13時公演が千秋楽となる。撮影:高橋 祐功

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本作は、かつて文藝春秋が主催し、三島由紀夫や石原慎太郎、井上ひさしなど一世を風靡した作家による芝居『文士劇』が、日本文藝家協会の創立百周年記念し、2026年に復活したもの。
マーガレット・ミッチェル原作の『風と共に去りぬ』を、鴻巣友季子の訳、道又 力の脚本、五戸真理枝の演出で、阿部公彦、井沢元彦、岩井志麻 子、荻野アンナ、岳 真也、川口則弘、河原啓子、佐伯順子、佐川光晴、笹 公人、島田雅彦、辛酸なめ子、蝉谷 めぐ実、谷口桂子、夏山かほる、林 真理子、三田誠広、宮尾壽里子、村上政彦、村山由佳、山内マリコ、綿矢 りさといった日本を代表する一流作家たちがすべての役を演じる。

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セリフ量が多い主人公・スカーレット・オハラ役は蝉谷めぐ実、綿矢りさ、辛酸なめ子、村山由佳のクワトロキャスト、レット・バトラー役は島田正彦、三田誠広のダブルキャストが演じる。ゲネプロでは、蝉谷めぐ実、綿矢りさ、村山由佳が順にスカーレットを演じ、レット役は島田が1幕を、三田が2幕を演じていた。

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映画では228分という超大作だが、道又 力の脚本は、名作の名場面を核として人物像と物語を大切にしつつ、2幕・2時間半あまりに凝縮。出演する作家には本物の俳優かと思える演技達者もいれば、アドリブ(?)やダジャレ連発もあり。さらに歌もダンスもありと、盛沢山な公演に、客席に幾度も笑いが巻き起こっていた。
しかし、大きなテーマを抱えた本作。結末には胸熱くさせられ、また深く考えさせられて、改めて演劇の面白さを感じ、個性あふれる作家たちに興味が増し「著作を読みたい!」という思いが強くなる公演となった。

■コメント

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・林 真理子(日本文藝家協会理事長)
作家というのは本当にすごいものだとつくづく思った。ギリギリまで台本を離さず、不安そうにしていたものの、後半に入ると誰もが、自分の世界を作り出してしまう。上手い人はさらに上手くプロっぽくなり、棒読
みの人は、不思議なユーモアを醸し出すようになる。
そもそも、作家はおしなべて芝居好きだ。毎日自分の頭の中で、誰かを作り出して誰かのセリフを作っている。そういう人たちが演じる芝居が面白くないはずはない。奇妙な魅力ある空間を、ぜひお楽しみくださいませ。

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・三田誠広(文士劇実行委員長/レット・バトラーB役)
文士劇の責任者として
理事長のご指名で文士劇の責任者ということになってしまった。会員のなかから出演者を募集し、理事や評議員の皆さんからの推薦も受け付けて、人数が揃ったところで稽古が始まった。ぼくは出演するつもりはなかったのだが、責任者として稽古に参加するうちに、演出家のご指示で後半のレット・バトラーを演じることになった。実は子どものころ児童劇団に所属していたので芝居の訓練は受けている。後期高齢者のバトラーで大丈夫かと思ったのだが、大詰めの台詞で「さすがに歳をとりすぎた」というのがあるので、いまは適役だと思っている。

・鴻巣友季子(文士劇広報委員長/マーガレット・ミッチェル役 [5/23夜、24昼公演])
このたび『風と共に去りぬ』が日本文藝家協会の百周年記念文士劇の演目となり、翻訳者としても大変うれしく思っております。
一夜で消えてしまう演劇舞台は「風に書いた詩」と表現されるそうですが、みんなで書いたこの詩は「風」に乗って次の百年まで疾んでゆくでしょう。

・五戸真理枝(演出)
昨年末からコツコツ稽古を重ねてきました。出演者の皆様は、物語と役をつかみ、余裕が出てきたのか、言葉のエンターテイナーとしての本領をどんどん発揮されています。真面目でありながらユーモア満載の『風
と共に去りぬ』です。本番では、作家の皆さまに、演じることを名一杯楽しんでもらえればと思っております。
日本文藝家協会創立百周年記念なので、日本の文芸文学の道を切り開き、守り育ててきた先人に敬意を表して演出しました。
共に歩んできた年月に思いを馳せ、今ここに舞台を共にする喜びを感じていただければ幸いです。

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・蝉谷めぐ実(スカーレット・オハラA役)
作家や書物に関わる方々が舞台に立つ姿を一番近くで見てみたい…!と、そんな浮ついた心から参加した文士劇でしたが、ご指名をいただいたのはまさかのスカーレット・オハラ役…!
稽古に入っても時折顔を出していたミーハー心ですが、今や神妙な面持ちで固唾を呑みながら、舞台に臨む私を見守ってくれております。
ここまできたからには、最後まで楽しみ、晴れやかに幕を下ろしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

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・綿矢りさ(スカーレット・オハラB役)
私はもともと『風と共に去りぬ』の話がとても好きでした。しかし、今回舞台で主人公スカーレットの役を演じてみて、彼女の気性の激しさに参りました。このような性格だから、彼女の周りからは少しずつ人が離れ始め、そして風と共に去ってしまったのだと思いました。しかしたとえ孤独になっても、めげずに立ち上がる彼女の姿は、なぜか感動を誘います。生命力の輝きが、どれだけ人々を惹きつけるかを知りました。

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・辛酸なめ子(スカーレット・オハラC役)
今回、舞台に出演させていただくことになり、稽古中「あれ、私、今何をやっているんだろう?」という思いがよぎるほど、別世界に来てしまったような感覚です。結局、演技らしい演技はできていませんが、自分の
中の殻を少しだけ破ることができた気がします。スカーレットを現代になぞらえたら、キム・カーダシアンやカイリー・ジェンナーみたいな存在かもしれません。自由奔放でわがままで貪欲で商才と自己プロデュース力に長けている女性。現代のセレブの原型のようなスカーレットのエネルギーに少しでもあやかりたいです。

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・村山由佳(スカーレット・オハラD役)
ひとりでいるのが好きな子どもで、自分でおはなしを作り、すべての役を演じる遊びがお気に入りでした。
作家になるのは当時からの夢でしたが、まさか同業の皆さんと一緒にお芝居までさせていただけるなんて!
……というのは昨日までの呑気な感慨です。紀伊國屋ホールの舞台をまのあたりにした瞬間、緊張で心臓が背中から飛び出しそうになりました。
演劇というものが演出の妙によって、そしてスタッフの方々の尽力によって生きもののように変化してゆく過程を見られたことはこの上ない喜びでした。あとはもう、人事を尽くして天命を待つのみ。
作家たちのお芝居が本屋さんの真上で行われるとは、なんと素敵なことでしょうか。

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・島田雅彦(レット・バトラーA役)
演じるという行為は他者の思考や行動と自分のそれをシンクロさせることである。俳優も小説家も多かれ、少なかれ、他者に憑依し、その人格を宿すシャーマンのようなものである。複数人格を使い分け、肉づけをし、鮮やかな感情を吹き込むこの商売は、一度始めたら、やめられない。普段から小説を書いていない時は、頼まれもしないのに、TPO に応じて、さまざまな他者を演じている。ある時は教師、ある時は誘惑者、またある時は通行人 A という具合に。今回はひねくれたトリックスター、レット・バトラーになる。共演者には性格がそっくりといわれている。

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日本文藝家協会創立百周年記念 文士劇『風と共に去りぬ』
2026年5月23日(土)13:00、17:30、24日(日)13:00 東京・紀伊國屋ホール
演目 「日本文藝家協会100周年を迎えての口上」
「風と共に去りぬ」
原作 マーガレット・ミッチェル
訳 鴻巣友季子
脚本 道又 力
演出 五戸真理枝
出演 阿部公彦、井沢元彦、岩井志麻子、荻野アンナ、岳 真也
川口則弘、河原啓子、鴻巣友季子、佐伯順子、佐川光晴
笹 公人、島田雅彦、辛酸なめ子、蝉谷めぐ実、谷口桂子
夏山かほる、林 真理子、三田誠広、宮尾壽里子、村上政彦
村山由佳、山内マリコ、綿矢りさ (五十音順)
入場料:全席指定8,000円(税込)
チケットのお問合せ:サンライズプロモーション 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
主催:公益社団法人日本文藝家協会
提携:株式会社紀伊國屋書店
公式HP:https://sunrisetokyo.com/detail/33760/