
12月7日、幕張メッセにて、開催の「東京コミックコンベンション2025」(以下、東京コミコン2025)のセレブ・ステージにて、『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッド(フロド役)、ショーン・アスティン(サム役)」が登壇した。
マーベル・コミックスの編集長を長年務め、アメリカのコミックス業界に大きな変革をもたらした「ポップカルチャーの父」スタン・リーと、アップル共同創業者の一人で「テクノロジーの王」といわれているスティーヴ・ウォズニアックが立ち上げた「東京コミコン」。2016年12月「東京コミコン2016」として開催され、今年で第9回目の東京開催となる。

久しぶりの来日となったイライジャとショーン。イライジャは2012年の『ホビット 思いがけない冒険』のジャパンプレミア以来の来日。「長い間日本に来られなかったね」と日本のファンとの再会に感慨。


ショーンは「昨日嬉しいことがあったんだ」と、話しはじめ、「実は数年前に来日したときに、皇居のまわりで行われたレースに参加したんだ。その時に同時に到着したランナーの方と一緒に写真を撮ったんだけど、その人が撮影会に来てくれて、『この前のレースの時に一緒に撮った写真ですよ』と、その時のツーショット写真を見せてくれたんだ! ビックリしたけど、お会いできて本当に嬉しかったよ」と明かし、満面の笑みを浮かべた。


ステージには、イライジャの声優を長年務めている浪川大輔も登場。浪川が「僕は、イライジャさんの声を25年前から担当させていただいている声優です」と自己紹介すると、驚いて握手を求めるイライジャ。さらに、「実は『グーニーズ』のマイキーのショーン・アスティンさんの声を担当させていただいたんです」と続けると、2人とも大驚き! 思わず立ち上がり、浪川にハグをするショーンだった。
浪川が「イライジャさんの声は15作品ぐらいやらせていただいていますが、僕が続けてもよろしいでしょうか?」と尋ねると、イライジャは「ぜひ!」と即答。「ショーン・アスティンさんもよろしいですか?」と続けるも、「ノー!」と返答したお茶目なショーンに会場は大爆笑。しかし、「僕のはまず日本の皆さんとの関係性をピュアに保たないといけない。ぜひお願いします!」と訂正。浪川も「公認いただきました!」と喜び、会場は拍手喝采だった。

そして、『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影を振り返り、イライジャは「25年経った今、思い返して、(作品に)関わった人は、エキストラの方も含め何百人もいる。私にとって一番の思い出は、毎朝4時に起きて、衣装やメイクをしてもらって準備したことや、週末にはみんなでブランチに出掛けたことだね。あの撮影に関わったすべての人たちも、私たちにとって家族のようなものだったので、その家族と一緒に過ごした日々を懐かしく思います」としみじみ。

ショーンは「僕が一番記憶に残っているのは、山の上でフロドを抱えた時のこと。僕は凄く泣きました。フロドがとても体の状態が悪くて、とても苦しそうだった。彼が悲しく1人ぼっちで孤独っていうのは、よく見て取れたと思われます。そして、一緒に指輪を投げ入れたということが、とても記憶に残っています」と話した。
また、2027年公開予定の新作「ロード・オブ・ザ・リング ザ・ハント・フォー・ゴラム(原題)」についても話が及び、「フロドが出るかどうかは肯定も否定もできませんが、最近、ある魔法使いが、ガンダルフとフロドが出るんじゃないかなみたいなことをほのめかしていましたね」とほくそ笑む。「今回の監督がゴラムの声をやっていたアンディ・サーキスですからね。彼がゴラムの創造主でもあるので、彼が監督となるのはとてもふさわしいことだと思う。なぜ彼がゴラムになってしまったのか?というバックストーリーも解き明かされるのかなと思います。あと、『二つの塔』でも少し触れた部分も、もう少し堀り下げて観られるのも魅力的」と期待を持たせた。


さらに、SAG-AFTRA(全米映画俳優組合)の新会長となるショーンは「役者というのは安全であってしかるべき。それが当然の権利なのだろうと思っています。その安全性というのは、物理的な肉体的なことだけではなく、感情、経済の安心ということも極めていいと思います。ですので、私はその面について、できる限り私の力で、安全を確保したいと思っています。それが出来て、ようやく皆さんに、自分たちの感情をもとに、新しい映画、作品の中での世界観を届けられる」と持論を展開していた。
「東京コミックコンベンション2025」
12月5日~12月7日まで、千葉県・幕張メッセにて開催
公式サイト:https://tokyocomiccon.jp/whatscc
















