
39 回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見が、10 月 1 日、東京・スパイラルホールにて開催され、フェスティバル・ナビゲーターとして中島健人、「コンペティション」部門作品より、池田暁監督(『妖怪、化物をひろう』)、三島有紀子監督(『男ともだち』)、山本英監督(『過怠』)がゲスト登壇した。
今年の東京国際映画祭は、10 月 26 日(月)から 11 月 4 日(水)の 10 日間、昨年に引き続き日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催される。今年もオープニングのレッドカーペットを日比谷仲通りにて開催が予定されており、また、映画祭併設のビジネスコンテンツマーケット TIFFCOM は、10 月 28 日(水)から 30 日(金)の 3 日間の同時期開催される。
今年は「CONNECT―映画が繋ぐその先の世界」をテーマとして、新部門の創設など映画人や映画ファンの交流の場を様々な形で実現させていく。

新たに東京国際映画祭フェスティバル・ディレクターに就任した久松猛朗の開催の挨拶で会見がスタート。久松は「映画祭として、①より多様で多彩な映画の魅力を紹介、②日本の映画人たちを世界へ、③アジアの映画人たちを世界へ、④女性映画人たちを世界へ、⑤世界へ羽ばたくプラットフォームへ、という5点を意識しながら準備を進め、年に何十本もの映画を観るシネフィルから、年に1,2本しか映画を観ないライトユーザーまで、誰もが参加したいと思う映画祭を実現し、来年の第40回に弾みをつけたい」と語った。

次に登場したのは、本年度のフェスティバル・ナビゲーターに就任した中島健人。アイドル、歌手活動以外に俳優としても活動の幅を常に広げ続けている中島は、大の映画好きを公言しており、ナビゲーターに任命されたことについて「映画を愛する一人として、そして俳優の一人として、このような素敵な機会に参加することができて、とても嬉しく思っております。すごく映画は好きなのですが『こんなギラギラなアイドルでいいのかな』」とジョークを飛ばし、会場を沸かせつつ、「僕自身アカデミー賞に参加させていただいたり、海外やハリウッドの方との交流で日本映画の尊さを改めて感じているので、今回ナビゲーターに選ばれたことはとても嬉しく思います」と就任を喜んだ。

本映画祭の印象を「東京と世界が映画を通してつながる場所だと思っています。映画は自分の人生を拡張してくれるもの」と語り、「今年も最高の作品がたくさん揃っていますので、次の豊かな作品たちが生まれる瞬間に僕も出会えることがとても楽しみです。愛の映画を探す旅に出たいなって思います」と意気込んだ。

次に、プログラミング・ディレクターの市山尚三より、「コンペティション部門」15 作品が紹介され、今年の傾向を「歴史を振り返る映画がすごく多い。単に懐古的に振り返るのではなく、世界が分断しようとしている中で映画作家たちが過去の事象から現代の世界を読み解く、現代の世界の問題を考える作品が多い」と説明した。
その後、「コンペティション部門」に選ばれた日本映画 3 作品の、池田暁監督(『妖怪、化物をひろう』)、三島有紀子監督(『男ともだち』)、山本 英監督(『過怠』)が登場。

それぞれ映画祭の印象と思い入れ、自身の作品について言及。池田監督は「東京国際映画祭は、街と映画とのつながりが強い印象があります。なじみのない国の映画を知れるというのが楽しくて毎年通っていました。今回の映画自体は、実話がベースになっていて、人間の愛情の懐の深さを描きました」。

三島監督は「毎年この時期は東京国際映画祭に入り浸っています(笑)。過去の映画祭で上映いただいた作品がその後世界での上映につながったりもしてありがたかったです。今回の作品はパンデミックの頃に、人と寄り添うことを考えた時に撮ろうと思いました。主人公の視点を通してこの世界を改めて見つめ直したいと思いました」と述べる。

山本監督は「集中的に映画を観るってあまり出来ない体験だと思うので、いろんな部門・作品を見てほしいなと思います。今回は日常の機微を切り取った作品で、主演の二人が本当に素晴らしいので是非観てほしいです」と語った。
他にも会見では、市山 PD より「Nippon Cinema Now」部門について、石坂健治シニア・プログラマーより「アジアの未来」部門と、今年新たに国際交流基金との共催により設置された、東南アジア映画の特集上映を行う 「CROSSCUT ASIA+(クロスカットアジア・プラス)」部門を紹介。「不安定な世界の中で足元を見つめ直すという作品が集まったなという印象。各地域の歴史を振り返るという色が凄く出ています」と述べた。また、市山 PD より「ガラ・セレクション」部門、「ワールドフォーカス」部門、「日本映画クラシックス」部門、「アジア学生映画コンファレンス」ほか特集について紹介された。
他にも、清水裕プログラマーより「ウィメンズ・エンパワーメント」部門、「ユース」部門の紹介、藤津亮太プログラミング・アドバイザーより「アニメーション」部門の紹介。
さらに司会より、「黒澤明賞」や「エシカル・フィルム賞」、「交流ラウンジ」、「川喜多かしこ映画文化賞」の紹介に加え、米映画芸術科学アカデミーのトップによるトークイベント「アカデミー・イン・東京」など、今年も特に盛況が見込まれる関連企画もあり、多彩な映画祭に期待が高まっていた。
第 39 回東京国際映画祭は 10 月 26 日(月)から 11 月 4 日(水)の 10 日間の開催期間中、204 本(昨年:184 本)の映画が上映される。

<第 39 回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2026 年 10 月 26 日(月)~11 月 4 日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
■公式サイト:www.tiff-jp.net
< TIFFCOM 2026 開催概要>
■開催期間: 2026 年 10 月 28 日(水)~10 月 30 日(金)
■公式サイト:www.tiffcom.jp






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