
映画『時給三〇〇円の死神』の公開初日舞台挨拶が、10月2日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、W主演の西畑大吾(なにわ男子)と福本莉子をはじめ、共演の渋谷凪咲、泉谷星奈、佐津川愛美、小澤征悦、監督の酒井麻衣が登壇した。
作家・まるによる同名小説を実写映画化した本作は、未練を残したまま亡くなった(死者)の心残りに寄り添い、あの世へ導く(死神)のアルバイトをめぐる物語。希望を失った大学生・佐倉真司を西畑大吾、彼を死神のアルバイトに誘う同級生・花森雪希を福本莉子が演じ、“死神バディ”として死者たちの想いを見届ける。
共演には渋谷凪咲、齋藤潤、泉谷星奈、佐津川愛美、山口馬木地、小澤征ら豪華キャストが顔を揃え、『美しい彼』シリーズや『ストロベリームーン 余命半年の恋』を手掛けた酒井麻衣監督がメガホンをとった。
MCの呼び込みによって、キャスト陣が客席を通って登場! 会場は大きな歓声と拍手で包まれた。

ついに公開初日を迎え、西畑は「今日という日を迎えられたことをすごく嬉しく思いますし、すごくホッとしております」と安堵の顔を見せ、福本も「ずっとエゴサしていました。皆さん朝から観に行っていただいて、本当にありがとうございます。無事に初日を迎えられたこと、本当に嬉しく思っています」と公開を喜んだ。
死神役を演じたことに、西畑は「僕は人間でありながら死神のアルバイトをするという役だったので、ピュアな気持ちを大事にしました。佐倉くんは目の前に見えているものが生きている人なのか、それとも死者なのか分からない状況から入っているので、その初々しさ、ピュアさはすごく意識しました」と回顧。
MCから「死神っていうと怖いイメージありますけど、そうではないですよね」と言われると、「鎌を持っていたり、死神のノートみたいなのを持ってるとか。名前書いちゃうとね、亡くなっちゃうとかね」と話し、笑いを誘う場面も。続けて「ちゃんと地に足ついて。しかも時給300円ですからね。せめて最低賃金は欲しいじゃないですか」と不服顔になると、すかさず渋谷が「私はお金じゃないと思います!」と意見。あわてた西畑は「僕も皆さんの笑顔だけでいいと思ってます!」と訂正し苦笑い。会場から拍手が起こった。


同じく死神で、佐倉をバイトに誘う花森を演じた福本は「“死神”と聞くと怖いイメージがあると思うんですけど、友達でもないし家族でもないけど、寄り添ってくれる存在なので、他人だけど最も近い他人みたいな感じ。皆さんの未練を晴らすことが使命なので、そこの依頼人と死者との距離感をすごく意識していました」と語った。

真司の元恋人・朝月を演じた渋谷は「私はもう死者でロスタイムを過ごしていることを理解しながら、それを知らない佐倉くんと今までと同じような楽しかった時間を過ごしたいっていうような願いでした。もうすぐ私は死んでしまうっていうのも自分でわかってるから泣きそうになってしまうんですけど、佐倉くんに気づかれてしまうので、涙を我慢するがとても大変でした」と心情的な苦労も。
相手役の西畑は「佐倉くんはまず、(朝月が)死者だということを知らないので、久しぶりに会えてデートのような時間をこう過ごせるっていうのがウハウハなんですよ、ほんまに」と笑う。しかし「その気持ちを抑えながらも、この時間の尊さや愛おしさをすごく感じていました。その後に死者だとわかって・・・朝月さんの日記を見るというシーンがあるんですが、僕は渋谷さんの声を聞きながらお芝居をさせていただいたんです。もうその渋谷さんの声にもう泣かされまして。もう涙止まんなかったです」としみじみ。
すると、渋谷が「私はその声をまた後で録り直したんです。西畑さんの流れているあの映像を見た後に『これを見て、またあの日記を読んでください』と監督に言われて」と、監督のこだわり演出を明かした。そのことを聞いた西畑は驚きながらも「相乗効果ですね!」と満足気。



今回、泉谷はホームレスを演じた小澤との対峙も多いが、「声だけを録る時に、私は気持ちを込めて声だけを録るだけなんですけど、小澤さんは動きもつけながらやっていて。動きをつけたらもっと気持ちを込められるんだって思って、すごく勉強になりました」と小澤に感謝する。
その言葉に「ありがとう。嬉しいな、そんな風に(言ってもらえて)」と感激し、泉谷にメロメロになる小澤だった。


念願の酒井組に参加した佐津川は「酒井監督って見た目も可愛らしくて美しいんですけど、現場ではめちゃめちゃかっこよくて。全部署に対する指示の出し方がもう明確。船長みたい」と酒井監督を絶賛。
また、劇中では「死神バイトには時給300円で半年間のアルバイト期間を終えると、どんな願いでも申請できるという設定がある」ということにちなみ、「願い事を1つ申請するとしたら何?」と問われると、監督は「全国の人に1人残らずこの映画を観てもらいたい」と言い、小澤は「今の僕の状態で言うと、首を据わらせてほしいっていう・・・」と、生まれたばかりの我が子の成長を願う。子供たちに映画体験をしてもらうワークショップを開催している佐津川は「サポートをしてくださる方が来てくれたらいいなと」と。渋谷は「全館一館の冷房。あれ、別々にしてほしい」と願った。

泉谷からは「いつも西畑さんや福本さんが出てきたら『キャー!』って言ってもらっていて。うちわとかあって、私はいつも羨ましく聞いていました。一度だけでもいいので、みんなに『キャー!』って言ってもらいたいです」と可愛いお願いが。すると西畑が音頭を取って会場から「星奈ちゃーん!」と大コール。泉谷は「はーい!」と満面の笑みを浮かべて元気に手を振ると、西畑が「今度うちのライブ一緒に出よう! すごい量の『キャー』もらえるから」とほほ笑んでいた。

そんな中、西畑は「ほんまに切なる願いが1つありまして」と前置きをし、「どれだけ食べてどれだけ飲んでも太らない、浮腫まない。そういう体質になりたい!」と発表。福本は「それなら、私はどこでも寝られるようになりたいです。オン・オフのスイッチが欲しい」と、切実な願いを口にしていた。

最後に、西畑が「生きていて、楽しいことだけじゃないし、むしろ辛いこととか耐え難いことの方が多いかもしれないですけど、でもそういう時にどれだけ前を向くことが大事なのかというのを教えてくれる作品だと思っております。この作品を見終わった後、皆さんの日常や毎日がちょっとホッとできるような、安心できるような作品になればいいなと思っております。是非とも何回でも見てくだされば」と声をかけ、福本から「人間って現状に満足できないものなんだなと。でも、そういう未練があるからこそ人は成長できるし、より良い未来へ向かおうと努力できると思います。今しかないこの瞬間、この人生を苦しくても小さな希望を見つけて前を向きたいと皆さんが思えるような、そんな作品になっていると思います」と自信を持ってメッセージを送り、舞台挨拶を終了した。
<STORY>
不祥事を起こした父親の逮捕、両親の離婚など不幸続きの人生に絶望していた大学生の佐倉真司(西畑大吾)はある日、同級生の花森雪希(福本莉子)に《死神》のアルバイトに誘われる。雇用期間は六カ月間、依頼内容は郵便受けに投函され、交通費はなし。そして、時給は…たったの三〇〇円。嘘みたいで理不尽なその仕事は、この世をさまよう死者の心残りに寄り添い、願いを果たす手伝いをし、あの世へ送り出すことだった。死神のバディとして花森とともに様々な死者たちとの出会いを通じて、佐倉の止まっていた人生は少しずつ動き始めたのだったが…。
<作品概要>
■タイトル:『時給三〇〇円の死神』
■原作:藤まる「時給三〇〇円の死神」(双葉文庫)
■出演:
西畑大吾 福本莉子 ※W主演
渋谷凪咲 齋藤潤 泉谷星奈 佐津川愛美
山口馬木也 小澤征悦
■監督:酒井麻衣『劇場版 美しい彼~eternal~』『ストロベリームーン 余命半年の恋』
■脚本:福田果歩『366日』
■音楽;富貴晴美
■主題歌:HY「心海」(UNIVERSAL MUSIC / ASSE!! Records)
■制作プロダクション:楽映舎『366日』
■製作幹事・配給:ギャガ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
■レーティング:<G>
Ⓒ2026藤まる/双葉社・「時給三〇〇円の死神」製作委員会
映画公式HP:gaga.ne.jp/jikyu-300movie/
映画公式SNSアカウント X / Instagram/TikTok:@jikyu_300movie
#映画時給300円の死神
10月2日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー















