映画『隣のステラ』の完成披露舞台挨拶が、8月6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、W主演の福本莉子と八木勇征(FANTASTICS)、共演の倉悠貴、横田真悠、西垣匠、田鍋梨々花と、松本花奈監督が登壇した。
大人気連載中の漫画『隣のステラ』を実写映画化した本作は、今をときめく若手俳優としてスターへの道を走り出した昴と、その幼なじみの女子高生・千明という幼なじみでありながらも“芸能人と一般人”というもどかしい関係となってしまった2人の、ピュアで真っ直ぐな恋の様子を描いた切ない超王道ラブストーリー。ごく普通の高校2年生で昴の幼なじみ兼お世話係・天野千明を福本莉子、高校2年生で今をときめく若手俳優兼モデルの柊木昴を八木勇征が演じる。
イベント冒頭では、客席中通路扉からキャスト陣が登場! 福本だけが姿を現せないが、本作で千明(福本)が昴(八木)の舞台挨拶に行くシーンにちなみ、一般の客席に座っている福本を見つけた八木が、舞台上から迎えに行くという、サプライス演出が。客席を通って2人が舞台上に上ると、会場から悲鳴にも似た歓声が上がった。
初めて一般の観客にお披露目することになったことに、福本は「どのように届くか楽しみです」としながらも、「客席から舞台挨拶を見ることはないので、心臓がバクバクしていました」と、先ほどの演出に緊張していたことを述べると、八木も「同じくバクバクしていました」と同調。客席を通るところまでは良かったんですけど、暴走してちょっと1回前に出ようとしたのを止めていただきまして…。サプライズが成功して良かったです」と笑顔を見せていた。
本作の撮影は今年の1月~2月だったが、八木は「クランクアップの時は夜の撮影で本当に寒くて、-6℃でした。撮影の前に体を温めておこうと思ってサウナに行ったんですが、よけいに体が冷めてしまって・・・」と失敗談に苦笑い。
八木と同じく芸能人役を演じた西垣と横田。西垣は「カットが2回あるんです。劇中劇もあったので、“ビタスイ”(『ビター・スイート・ダーリン』)のカットがかかって、そのあとに『隣のステラ』のカットがかかるんですが、わからなくなっちゃって・・・(笑)」と戸惑うこともあった様子。横田は「“ビタスイ”の撮影時は本当に寒くて、白い息が出ていました」と振り返る。
そんな寒さ対策として、福本と八木でラーメンの差入れをしたとのこと。福本は「豚汁の差入もあって、山の上で食べる豚汁は沁みました。めちゃくちゃ美味しかったです」としみじみ。
また、千明と昴が海で写真を撮り合っているシーンに話が及び、本番はスタッフも最小限で撮影に臨んだとのこと。福本は「海の撮影の日は、クランクインしてすぐだったので、ほとんどアドリブでお芝居していました。内心ドキドキしつつも、私もiPhoneで実際に撮影しながら自由に動きながらやってたので、すごい楽しいシーンになりました」とコメント。
八木も「実際に福本さんが撮ってくださった動画や写真が、劇中でも使われているんです。それがエンディングのクレジットに、サードカメラマンとして載っているのか・・・皆さんも見てみてください」と称える。福本も「カメラマンの気持ちで撮っていました(笑)」とニッコリ。
他にも「劇中で、昴がサインを考えるシーンがあって、ローマ字で“SUBARU”って千明の腕に書くんですけど、“SUBARU”って書くのがすごく難しかったんですよね。どう見ても“SUZERU”になってて・・・、それがちょっと愛おしくて可愛かったなと思って、思わず笑っちゃいました」とエピソードを披露。
監督は「この作品はキャストもスタッフも年代が近く、20代の人たちが多くて。同世代だからこそ生み出せるものがある、その若さの力みたいなものをみんなで信じて作っていたような感じです」と、他の作品とは違うエネルギーを吐露。そして、注目ポイントとして劇中劇の『ビター・スイート・ダーリン』の試写会シーンをあげ、「スペシャルシークレットゲストがいるので、お楽しみに!」と期待を持たせた。
さらに、タイトルにある「ステラ」はラテン語で「スター」だが、自身にとっての憧れのスターを聞かれると、監督は、現在映画『国宝』でも注目を集めている「李相日監督」の名前を。田辺は「研ナオコさん」、西垣は「『ワンピース』のサンジ」、田鍋は「ギャル曽根さん」、倉は「スティーブン・スピルバーグ監督」と答える。
同じ質問に、福本は「長澤まさみさんです。同じ事務所の先輩ですが、映像から舞台まで幅広く活躍されていて、ずっと素敵を更新し続ける方。すごく尊敬していて、憧れてます」と目を輝かす。八木は「HIROさんです」と所属事務所の社長でもあるHIROの名前を挙げ、「僕たちのボスでもありながら、父親のような存在で、あれだけの人数を動かしていかないといけないのに、本当に一人一人、その家族にまで愛を持って行動している、そんなHIROさんをとてもリスペクトしています」と、尊敬の念を抱いていた。
フォトセッションでは、観客が持つ星型のうちわに囲まれ、劇場がたくさんの輝く星(ステラ)で埋め尽くされる中行われた。
ストーリー☆彡
隣同士の家に住む幼なじみの千明と昴。一番の仲良しだった2人だが、昴が芸能界にスカウトされたことを機に状況が一変。昴は若手の売れっ子モデルとなり彼の周りにはいつも人が集まっていくように。人気者になっても今までと変わらずに接してくれる昴に対し、千明は一定の距離感を保ちながら、本心では幼い頃から抱いていた彼への想いを止められずにいた。
そうして人気芸能人と一般人という関係をますます気にしていく千明だったが、昴と日々を重ねていくうちにその想いは募るばかり。「私、昴が好き。・・・ずっと好きだった」
遂に昴に想いを伝えた千明だったが「幼馴染としてしか・・・見てない」とあえなく玉砕。これまで毎日のように接してきた2人だったが、この日からすれ違っていく・・・
昴の活躍を見て前向きに一念発起し、アルバイトをはじめていた千明。そこで一緒に働いている先輩アルバイト、高橋との距離が縮まっていく中で少しずつ傷が癒えていく。一方の昴は、活躍の舞台をモデルからドラマの世界に移し、スター街道を突き進むが・・・。
“近くて遠い”昴へ、思いを秘めた千明の恋物語。その行方はー?
作品概要☆彡
◆タイトル:『隣のステラ』
◆原作:餡蜜『隣のステラ』(講談社「別冊フレンド」連載)
◆監督:松本花奈
◆脚本:川滿佐和子
◆出演:福本莉子 八木勇征
倉悠貴 横田真悠 西垣匠 田鍋梨々花
清水美砂 宮崎吐夢 紺野まひる
野波麻帆 浜野謙太
◆主題歌:FANTASTICS「いつも隣で」(rhythm zone)
◆制作:オフィスクレッシェンド
◆配給:東宝
◆公開日:2025年8月22日(金)
◆撮影期間:2025年1月~2月
◆コピーライト:©餡蜜/講談社 ©2025 映画「隣のステラ」製作委員会
◆公式サイト:https://stella-eiga.jp/
◆X(旧 Twitter): @stella_eiga
◆Instagram:@stella_eiga
©餡蜜/講談社 ©2025 映画「隣のステラ」製作委員会
8月22日(金)全国公開☆彡