
映画『木挽町のあだ討ち』の公開初日舞台挨拶が2月27日、東京・TOHOシネマズ日本橋にて行われ、主演の柄本佑をはじめ、共演の渡辺謙、長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、高橋和也、正名僕蔵、イモトアヤコと、源孝志監督が登壇した。
直木賞・山本周五郎賞をダブル受賞した、永井紗耶子の傑作時代小説『木挽町のあだ討ち』を実写映画化した本作は、江戸・木挽町のある夜起きた大事件として、語り草となった見事な仇討ちの誰も知る事のない、もう1つの物語を描き出す、エンタメミステリー。
仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎を柄本佑、芝居小屋「森田座」で謀略を巡らせる立作者・篠田金治を渡辺謙が演じ、仇討ちを遂げた若者・菊之助を長尾謙杜、主人を殺した男・作兵衛を北村一輝が扮する。そして、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子ら豪華キャストが顔を揃え、監督・脚本は源孝志が務めた。


公開を迎え、早くも多くの反響を受けている本作。柄本は「『心が温かくなった』とか、『時代劇と思って緊張して観に行ったけど、普通の映画と同じく楽しめた』という声があっていて、時代劇のハードルが下がった・・・そんなきっかけになれたのかなと感じて、とても嬉しいです。新しい時代劇です」と笑顔を見せる。


渡辺は「最近の映画は重厚感というか、重たい映画が評価される時代だと思うのですが、これはスカッと劇場を出られる、そういうタイプの映画は本当に久しぶりだなという気がします。それはSNSの感想などを見ていても非常に感じますね」としみじみ。

長尾は、少し緊張した面持ちで、「こんなにも素敵なキャストの皆さんと、監督と並ばせていただいて、凄く嬉しい気持ちです。今日は僕にとって人生の中でキーとなる日なのかなと思っています」と挨拶し、「時代劇というとご年配の方が観るというイメージが強いですが、僕のファンの方々もたくさん観ていただいているみたいで、時代劇の沼にハマっていただけたら嬉しいなと思います」とコメントした。
そして、赤い振袖姿の長尾に「綺麗だった」という声もたくさん上がっており、「綺麗にしてよかったなと。僕はこの作品の中でヒロインだと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!」と伝えると、会場からも大きな拍手が送られる。すると、唯一女性として登壇しているイモトが「嫉妬です。ジェラシーだよ」と声を上げて会場を沸かすも、長尾に「綺麗だったよ」と優しく言葉を送り称えていた。


劇中の芝居小屋「森田座」に集っている人々は非常に魅力的で、圧倒的なチームワークを醸し出しているが、座長としての柄本は「謙さんがまさに『森田座アベンジャーズ』のまとめ役をしてらっしゃるのですが、撮影中に謙さんがたまにアベンジャーズの誰かのところへ行って、耳打ちをされている姿を何度か見ました」と、さりげなくアドバイスをしていた渡辺の姿を見ていたそう。続けて、「僕はアベンジャーズの中に入ってはいけない人間だったので(笑)、それを端から見ていて“いいなあ”と思っていました。あの最後のバトルシーンでは、周りのどこを見てもクセ強だらけで、すごく疲れました(笑)」と、現場の雰囲気を伝えた。

本作冒頭で長尾と北村が見せる仇討ちの素晴らしい映像美と手に汗握るシーンは圧巻。「ここだけは見逃さないでほしい」というこだわりポイントについて、長尾が「やはり仇討ちのシーンに注目して見ていただけたら嬉しいです」とし、「北村さんと監督とたくさん話しながら、練習して挑みました。初めて刀を持ったのですが、今回は少し刃が短いものだったので、刃と刃を合わせるのも難しくてたくさん練習しました」と自信をのぞかせると、北村も「アクションもそうですが、セリフの奥にある感情を、それぞれの方がしっかり持っていて、それがこの映画に厚みを加えていると思います。そういう部分を感じながら観ていただければ」と力を込めた。

また、個性的で魅力的なキャラクターを演じたキャストたち。瀬戸は「一八は調子のいい人間ですが、それだけにならないように、彼が抱えているものや過去に何があったのかというところを大事に演じました。冒頭の長い口上はすごく大変でした。でも楽しくやらせていただきました」と充実感を滲ませる。


滝藤は「僕とはかけ離れた役なので、現場で皆さまに余三郎にしてもらったという感じです」と共演者たちに感謝。芳澤ほたるを演じた高橋は、「内面が女性の役なので、撮影中はずっと女性として振る舞っていました。着物の着こなしもあって肩がすごく凝りました。女優さんは大変だなと思いました」と述懐した。


夫婦役を演じた正名とイモトは、この日も絶妙なやり取りで会場に和やかな空気を起こし、正名が「初めての時代劇だったそうですが、普段のイモトさんの人柄の良さが出ていて、それにすごく救われました」と言うと、イモトも「(正名さんは)劇中ではほとんど喋らない役なんですが、プライベートではめちゃくちゃ喋るんです。そのおかげで、何十年も連れ添った夫婦感が自然に出ていた気がします」と吐露し、互いを称えていた。

監督は「東映は時代劇というコンテンツで黄金時代を築いた会社。その東映の時代劇の復権を果たすような作品にしたいと思って作りました。東映らしい華のある、見ていてスカッとする、気分良く劇場を後にできる時代劇になっていると思います」と自信たっぷりに話す。
また、イベント終盤には本作の公開を祝い晴れやかな鏡開きも実施。笑顔で舞台挨拶を締めくくった。

映画『木挽町のあだ討ち』
<ストーリー>
ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで美しい若衆・菊之助による仇討ちが見事に成し遂げられた。その事件は多くの人々の目撃により美談として語られることとなる。1年半後、菊之助の縁者と名乗る侍・総一郎が「仇討ちの顛末を知りたい」と芝居小屋を訪れるが…。菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞く中で徐々に明らかになっていく事実。果たして仇討ちの裏に隠されたその「秘密」とは。そこには、想像を超える展開が待ち受けていた――。
【作品情報】
■タイトル:木挽町のあだ討ち
■原作:永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮文庫刊)
■監督・脚本:源孝志
■出演:柄本佑
長尾謙杜 瀬戸康史 滝藤賢一
山口馬木也 愛希れいか イモトアヤコ 冨家ノリマサ 野村周平
高橋和也 正名僕蔵 本田博太郎 石橋蓮司
沢口靖子 北村一輝
渡辺謙
■主題歌:「人生は夢だらけ」椎名林檎 (EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
■公開表記:2026年2月27日(金)全国公開
■企画協力:新潮社
■配給:東映
■コピーライト:Ⓒ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会 Ⓒ2023 永井紗耶子/新潮社
■映画公式ホームページ:https://kobikicho-movie.jp
■映画公式X:https://x.com/kobikicho_movie
■映画公式Instagram:https://www.instagram.com/kobikicho_movie/
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