
「第1回しずおか映画祭」のDAY2が、5月24日、静岡市の映画館で行われ、静岡東宝会館にて、しずおかキネマ組『好きだから、いなくなる。』が上映され、池田千尋監督、プロデューサーを務めた佐津川愛美、俳優の森優作が登壇した。
磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」を、2026年5月23日(土)・24日(日)に静岡県静岡市で開催。
磯村が「映画を身近に感じて欲しい」という映画への熱い思いと郷土愛が発端となり、2024年11月に静岡県沼津市にてプレ開催として行われた「しずおか映画祭」。大盛況の内に行われた映画祭から約1年半。本年より「旅する映画祭」をテーマに、静岡県内の各地で「しずおか映画祭」を毎年開催することとなった。Astageでは、そんな記念すべき「第1回しずおか映画祭」の模様をお届けする。
前日に1日目を終え、磯村は「昨日は、多くの方が映画祭を楽しんでくださったようでうれしいです」と挨拶し、「今後もこの企画は続けていきたいと思いますので、どうぞ『しずおかキネマ組』を応援してください」と紹介した。
静岡のどこかでまかれた小さな「キネマのたね」が、誰かの一歩や、次の物語へとつながっていくことを願い、3月20日~22日の3日間、小学生を対象とした映画作りのワークショップを開催。本ワークショップは、静岡市出身の俳優、佐津川愛美が代表を務める「映画と仲間ファミリー」プロデュース。監督は、袋井市出身の映画監督、池田千尋が務め進められた。
今回、しずおかキネマ組として『好きだから、いなくなる』というタイトルで、静岡県の沼津、静岡、浜松の3か所でプロと小学生で撮影を実施。完成作品の初のお披露目となった。

池田監督は、「同じ脚本で3日間連続、違う場所、違う人と一緒に撮るっていうのは私も初めてのトライで、一体どうなるんだろうと思っていましたが、とっても楽しかったです」と感慨深げ。
佐津川は「本当にみんなが頑張ってくれたことをスクリーンで観てもらえて、嬉しい気持ちでいっぱいでした。みんな(子供たちは)初めての経験がいっぱいあったと思いますが、初めて会ったみんなと一つの物語を作ってくれて、すごいなって思いました。ありがとうございます」と思いの丈を口にした。
森も「めっちゃ楽しかったです」とニッコリ。「いま観ながら走馬灯のようにいろいろ思い出しました。子供たちと一緒に映画を作ることって、大人たちにとっても特殊な体験になりますので」と続けた。
また、小中学生や若者向けの映画制作ワークショップ「映画をつくろう!」を、出身地である静岡県袋井市(月見の里学遊館)で2012年から毎年開催している池田監督。今回は「しずおかキネマ組」として参加したが、「自分が監督する作品を作ることですが、いつもと違う視点に立たせていただきました。いつも思うのですが、結局大人が子供に教える場ではなく、最終的には子供から大人が教わる場になっていくんです。大人とか子供とか、映画を作るところでは関係ない、一緒に映画を作るということが、お互いが成長する時間になるです」と力説。

佐津川も「プロの現場をみんなに体験してもらうっていうコンセプトで企画したのですが、本当に池田組のスタッフをみんな(子供たち)がやってくれました。そんなみんながすごいです」と、参加した子供たちを称え、「とにかく、池田監督はじめ、いろんな部署のプロの皆さまが子供たちと真剣に向き合ってくださったからこそ出来たと思っています。森さんもあの三日間、1つの脚本でそれぞれの地域でキャラクター性を変えて演じるのは本当に大変だったと思います。それだけではなく、森さんは初めて会った沼津のみんな、静岡のみんな、浜松のみんなと一から一生懸命全部作り上げてくださって、本当に感謝しかないです。ありがとうございます」と感謝の気持ちを表した。

佐津川の言葉に、森は「俳優部の子たちだけじゃなくて、他の部署の子たちも、子供の持っているエネルギーって混じりけがないからダイレクトなんです。なので、演じる演じないとかではなく、そのエネルギーをバッと感じて、また次の都市に行く感じでした。大変だった部分もありましたが、終わってみたら子供たちの純粋なエネルギーに浄化された気持ちにさせてもらました。とても素敵な機会になりました」と充実感を滲ませた。

佐津川は、「ありがとう2000」という子供向け映画ワークショップの企画を実施しているが、 “子供たちに映画の現場を体験してほしい”と思った理由や、今後どのようにその思いが広がっていけばいいかを問われると、「私自身が中学生からこの俳優のお仕事を始めて、映画の現場に初めて行ったのが中学3年生の時でした。自分が親以外の大人と初めて接した現場で、その大人の皆さんが自分の部署のお仕事をとにかく一生懸命やっていた姿がカッコよくて、“私はこの映画の現場に携わっていきたい”と、自分の夢が明確になった原点でした。自分の10周年というタイミングで池田監督と再会させていただいた時に、この映画の現場をみんなに知ってもらえたらな、子供たちの未来に繋がるようなことができればいいなと思って企画させてもらいました」と経緯を明かし、「今回も、しずおか映画祭でプロデュースさせていただくことになりました。『ありがとう2000』の時のご縁もそのまま繋がらせていただいて、池田さん、スタッフの皆さん、森さんも、皆さんが見守ってくれてる中で、こうやって上映までできて、とても胸がいっぱいです」と、感無量の面持ちだった。

佐津川の想いと自身の想いが重なった池田監督は、地元の静岡で子供たちと映画を撮るということに、「私は袋井に住んでいる時に“何もないところ”と感じていて、映画などの文化がなかったんです。だからそこに、いや袋井だって静岡だって映画はこんなに盛んだよ!と、住んでいる子たちが自慢できるといいな・・・とすごく感じています」と語った。
さらに、この脚本で静岡版とは別にフランス版も制作されたことが発表され、この場で上映。池田監督は「私の脚本を元に、フランスという文化の中で、フランスの皆さんが撮ってくださって。こんな風に物語が変わるんだなという面白さと、子供たちのメイキングのインタビューも面白かったですね。きっと今回このワークショップに参加したみんなも(日本の子供たちと)同じようなこと思ったと感じました。子供たちの顔つきや目つき、話してることは変わらない。日本とフランスは共通していると思いました」と感想を述べた。

森は「(作品のテイストが)あまりにも違うからびっくりしました。すごいな、いろんな(文化や思考の)違いもあるんだろうなと。でも、やっぱり子供たちの表情や撮った作品はとても素敵でした。面白いですよね、国によって文化が違うから捉え方が違うんです」と、新鮮な驚きも感じていた。
イベントでは、子供たちからの質疑応答コーナーも行われ、実際に映画作りに参加したからこその質問が挙がる。森の演じ分けについて、さらには各地のロケーションとの違いについての問いなど、池田監督や佐津川も子供たちの着眼点に驚いていた。
最後に、また子供たちが映画作りに参加することを願ってイベントを終了した。

映画祭の概要
■タイトル:第1回しずおか映画祭
■開催日時:
・2026年5月23日(土)場所:静岡市清水文化会館(マリナート)
・2026年5月24日(日)場所:静岡市内の映画館
■企画:磯村勇斗
■主催:「しずおか映画祭」実行委員会(https://shizuokaeigasai.jp)
■後援:静岡県/静岡市/生活衛生同業組合 静岡県映画興行協会





スーパーティザービジュアル-50x50.jpg)











