Open Close

戸田恵梨香、磯村勇斗の行動力に「尊敬しかない!これからの映画界を担ってくださる、たくましい俳優さん」 故・原田眞人監督への想いも!「第1回しずおか映画祭」DAY1

DSC_0350

「第1回しずおか映画祭」が、5月23日、静岡市・清水文化会館マリナートにて開幕し、映画『駆込み女と駆出し男』(2015)が上映され、本作に出演の戸田恵梨香が登壇した。

磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「第1回しずおか映画祭」を、2026年5月23日(土)・24日(日)に静岡県静岡市で開催。
磯村が「映画を身近に感じて欲しい」という映画への熱い思いと郷土愛が発端となり、2024年11月に静岡県沼津市にてプレ開催された「しずおか映画祭」。それから約1年半、本年より「旅する映画祭」をテーマに、静岡県内の各地で「しずおか映画祭」を毎年開催することが決定。Astageでは、そんな記念すべき「第1回しずおか映画祭」の模様を現地よりお届けする。

DSC_0324

映画祭の第二部では、昨年逝去した原田眞人監督への感謝を込めた特別追悼上映として、映画『駆込み女と駆出し男』を上映。 上映後には、本作で“鉄練りじょご”を演じた戸田恵梨香が登場すると割れんばかりの拍手と歓声が送られた。

熱烈な歓迎ぶりに戸田は、「こんなたくさんの声援をいただいて。本当に嬉しく思います。こんなにリアクションしてくださるお客さまってなかなかいない」と驚きつつも満面の笑みを浮かべると、磯村も「静岡の皆さんは本当に温かいんですよ」とほほ笑む。

DSC_0327

この日が初対面となった戸田と磯村だが、戸田が「磯村さんがこのようなことをしてらっしゃるとは思ってなくて。これからの映画界を担ってくださる、たくましい俳優さんだなと思っています。頑張ってください」とエールを送ると、磯村も「戸田さんにそう言っていただいて、背中を押していただいている気分です“」と感激しきり。

磯村は、戸田について「僕は『デスノート』や『ライアーゲーム』の世代。役者を目指す前から見ていた方」とし、「原田眞人監督作品に出演されていたので、ぜひ映画祭に来ていただきたいと思って、お声がけさせていただきました」とゲストに迎えた理由を述べる。

戸田は磯村の印象について、「最近では、(『不適切にもほどがある!』の)ムッチ先輩の印象でしたね」と明かし、「独特な空気感を持っていらっしゃっていて、すごく惹きつけられる方」と話す。「これからお芝居でご一緒できる機会があったらいいですね」とニッコリ。

DSC_0325

また、戸田は現在配信中のNetflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』で細木数子役を熱演。磯村が「戸田さんがどのように演じるのか本当に楽しみでした」と言い、「時代ごとに表現を変えている。晩年のシーンではオーラや貫禄があってまるで違った人物だった。本当にすごい役者さんだと思いました」と絶賛すると、戸田も「どうしたもんだろうと思いながら、一生懸命なりきりました」と悩みながらも、細木数子を演じた達成感を滲ませる。

DSC_0335

そして、故・原田眞人監督について話が及ぶ。戸田は原田監督のお別れ会にも参列したそうで、「自分の心の支えというか、お芝居をしていく上で、原田さんに認められたい、褒めてもらいたいという気持ちがずっとありました。すごく大切なものを失ってしまった喪失感が大きいです。今回こういう形で原田さんを追悼できることを嬉しく思います」と故人を偲んだ。

そんな原田監督がメガホンを取った、映画『駆込み女と駆出し男』では、「原田さんの熱量が本当にすごくて。隣の部屋から怒鳴り声が聞こえてきたこともありました。それだけみんな真剣だったんです。“絶対にこの人と仕事がしたい”と思いました」と述べ、「脚本以上に監督自身に魅了されました」と言い切った。さらに、「原田さんは、全ての登場人物に愛情を注いでいる監督でした。だから多くの役者さんに愛されたんだと思います」とも。

DSC_0337

また、本作のテーマにちなみ、映画業界における女性の働き方についても語られ、戸田は、「女性が諦めることなく働き続けられる環境になってほしい」と、自身が出産を経たことで仕事への向き合い方が変化したことを吐露。映画業界専用のベビーシッター制度や現場環境の変化にも触れながら「一人一人が認められ、光を見つめていける時代になってきたのは嬉しいことだと思います」と、さらなる環境の充実に期待した。

さらに、「20代、30代は目標に向かって突き進んできましたが、子どもを産んでから、自分の人生の一区切りを感じる瞬間が増えました。これから40代をどう生きていこうか、もう一度考えたいですね」と話す戸田。磯村は「戸田さんの言葉にはブレない芯がある」と称える。すると、戸田は「私は阪神・淡路大震災を経験して、“人はこんなにも簡単にいなくなってしまうんだ”ということを知りました・・・。だからこそ“生きてほしい”“好きだ”という気持ちが強いのかもしれません。そこから“諦めたくない”という熱が生まれるんです」と、自身の根底にある死生観についても語った。

これからの夢を訊かれると、「クリント・イーストウッドのように、年齢を重ねながら作品を作り続ける俳優になりたいですね」と答え、「80代の自分だからできる作品をやりたい。死ぬまでこの仕事を続けていきたいですね」と目を輝かす。

DSC_0357

最後に、戸田は映画『駆込み女と駆出し男』について、「原田さんの愛情がたっぷり詰まった作品です。一人ひとりの登場人物がどうしたって好きになってしまう。この作品が皆さんの心にそっと寄り添ってくれるものになれば嬉しいです」とメッセージを送った。

DSC_0383

その後、会場屋外で行われたレッドカーペットセレモニーに参加した戸田。

磯村とは今回初対面となったが、「本当にスマートな方で、人の芯の部分、本質の部分をすごく見てくださる方なんだなと感じましたし、愛情溢れる方で、素敵な方だなと感じました」と大絶賛。

DSC_0389

磯村が自身でスポンサーを集めたり、役者としてだけでなく、裏方として映画祭を作り上げていることに、「私も何かやってみたいな、他の仕事をやってみたいなとなんとなく思っていたことも、実際には行動に移せてこられていないので、その行動力には本当に尊敬します。それを色々な方に声をかけて形にしていくという力強さが、本当にかっこいいですね。尊敬しかないです。これからも静岡を背負って、映画界を牽引していかれる方なんだろうなと、すごく感じました」と感動していた。

今回、映画祭に参加して「ごく幸せな時間でした。静岡の皆さんが、こんなに私を受け入れてくださって。本当に楽しそうで、お話しできてよかったなと思いますし、こういう形で原田監督に対しての思いや、静岡を思うことができて嬉しいです」とコメント。そして、「ますます静岡のことが好きになりましたし、温泉だけでなく色々な街に行ってみたいなと思いました」と笑顔を見せていた。

【しずおか映画祭】ポスター

映画祭の概要
■タイトル:第1回しずおか映画祭
■開催日時:
・2026年5月23日(土)場所:静岡市清水文化会館(マリナート)
・2026年5月24日(日)場所:静岡市内の映画館
■企画:磯村勇斗
■主催:「しずおか映画祭」実行委員会(https://shizuokaeigasai.jp
■後援:静岡県/静岡市/生活衛生同業組合 静岡県映画興行協会