
映画『木挽町のあだ討ち』の完成披露上映会が1月26日、東京・イイノホールにて行われ、主演の柄本佑をはじめ、共演の渡辺謙、長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、高橋和也、正名僕蔵、山口馬木也、イモトアヤコ、沢口靖子ら豪華キャストと源孝志監督が舞台挨拶に登壇した。
直木賞・山本周五郎賞をダブル受賞した、永井紗耶子の傑作時代小説『木挽町のあだ討ち』を実写映画化した本作は、江戸・木挽町のある夜起きた大事件として、語り草となった見事な仇討ちの誰も知る事のない、もう1つの物語を描き出す、エンタメミステリー。
仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎を柄本佑。芝居小屋「森田座」で謀略を巡らせる立作者・篠田金治を渡辺謙が演じ、仇討ちを遂げた若者・菊之助を長尾謙杜、主人を殺した男・作兵衛を北村一輝が扮する。そして、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、石橋蓮司、沢口靖子ら豪華キャストが顔を揃え、監督・脚本は源孝志が務め、豪華実力派キャストとスタッフが集結した。
オープニング映像が流れたあと緞帳が上がり、キャスト陣が揃って階段を下りると、会場は大きな拍手に包まれた。

源監督は、「ここにいる役者陣の力で1時間59分40秒、2時間を切りますが、昨今長い映画もヒットしたりしてますが、これはノンストップで楽しめる作品になっております」と自信満々。

仇討ちの真相を突き止めていく役がらゆえに、自ずと共演者が多くなる柄本は「残念ながら一番多いんです」とポツリ。「一人ひとりの癖がすごすぎて、まるで一人ひとりの短編を撮っているんじゃないかっていうぐらいの熱量で。目の前で一人ひとりと相対して丁寧にお芝居が見られるというのは非常に幸せなことで、役者として楽しいことなんですけど、終わった後にぐったり疲れるんです。それぞれのシーン濃いなと感じました」と述懐した。
総一郎という役は実際には原作には出てこないんです。読み手が加瀬惣一郎側になるような感じで、加瀬惣一郎を真ん中に据えて描くので、自由度はかなり高い。だからどんなふうに演じてもいいというふうなことでありながら、自由にどうぞと言われた時の不自由さを感じます」と戸惑いも大きかった様子。
続けて、「加瀬という役にはモデルがあったそうで、源監督が『刑事コロンボ』とおっしゃったので、そこからヒントをたぐり寄せました」とし、初日に監督の演出を受け、それをヒントに役を作っていったことを話した。

そんな柄本を、渡辺は「さっきから“癖が強い”と言われてるけど、あんただってよっぽど癖が強いから!」と一蹴。自身の役については「とにかく見ただけでも変な奴ばっかりなんです。僕らは世の中から外れてる人間なんです。みんな、どこかから落ちこぼれたり、生きていけなくてこの芝居小屋に逃げ込んできたり・・・。そういうのが肩寄せ合って生きている。包み込んで、みんなと一緒にいろんなことを成し遂げていこうと。ビジュアル的には『七人の侍』の志村喬さんみたいな感じなんですけど、精神的にはもうちょっとゆったりとおおらかな座付作者をイメージしました」と、分析する。

歌舞伎の芝居小屋についても触れ、「スケールでいうと『国宝』の方が凄いですよ(笑)」と自身も出演している映画『国宝』を引き合いに出しながら、「でも江戸時代の歌舞伎って本当にこうだったよなというイメージの劇場を作っていただきました。楽屋も小道具部屋もすべて全部きちんと飾って作っていただいたんです。客席も全部埋めていただいて、だから僕たちすぐに(その時代に)ワープできるんです」美術スタッフたちの細かな仕事に感謝しきりだった。


沢口に「私のほっぺのように白くてぷくっとしていて可愛い」と言われ、照れる長尾
あだ討ちのシーンを振り返った長尾は「充実した撮影期間でした。北村さんと真摯にたくさんのお話しさせていただきながら、一つひとつのシーンを丁寧に作っていけたことが僕にとってもいい経験になりました。映像では一瞬ですが、殺陣は長い時間をかけて撮影しました」としみじみ。さらに、「僕にとっての挑戦でもあった女形のシーンもあるので、ぜひ注目してもらえたら嬉しいです」と目を輝かせる。

対峙した北村は「大変でした」とこぼし、「殺陣師の方含め周りのスタッフが一流の方が揃っていて、そこはもう安心して怪我のないように話し合って。二人でもよく現場以外でも話し合って一緒にいいものが作れたっていう楽しい気持ちの方が残ってます」と満足気。「僕ら以外は全員マスクしているんですが、雪が凄いんです。僕たちは息が荒れるし、謙杜が息を吸った瞬間にその雪が全部入って、それで咳き込むっていうのを何度も何度も繰り返しながら。乗り切ったなって感じでした」と回顧していた。

沢口が「今作で謙さんと40年ぶりの共演となりました」と明かすと、会場からは驚きの声が上がった。沢口は「今や世界に誇る謙さんとご一緒するのはプレッシャーがありましたが、撮影の合間には謙さんの方から気さくに話しかけてくださり、親子(役)から幼馴染で元婚約者という間柄にグッと距離を縮めることができました。謙さんありがとうございました」とニッコリ。渡辺も照れ笑いを浮かべていた。
あらためて本作の魅了を問われると、柄本は「全てが魅力ではあるんですけれども、やっぱり映像の美しさ、色彩美と様式美が冒頭で観ていただけると思います。ミステリーと森田座の劇場という色気が相まって、とっても湿り気のある痛快でありながら湿り気もしっかりとある作品になっていると思います。時代劇っていうふうに思わずに、素直に楽しんでいただければな」とアピール。
渡辺は「時代劇ってどうしても斬った張ったを想像されるかもしれないですが、爽快感を持って劇場を出られる。ちょっと心が温まりながらスッキリとして映画館を出られる。そんな映画を作るのはなかなか難しいんですが、源さんの作品は常に人間の深い機微を描きながら、何か心にピンと触れるような作品になるので大好きなんです」と絶賛し、「今回もそういう時代劇になっています」と自信をのぞかせた。
さらに、タイトルにある「仇討ち」にちなみ、「今年絶対に成し遂げたい目標」を発表することに。柄本は、小学校の卒業文集にも書いたんです、「将来の夢、映画監督」っていうふうに。なので、柄本は「今年と言わず早いうちに長編の映画をなんとか成し遂げたいなと思っております」とし、長尾は、「乗馬」と答え、「以前取材の時に、柄本さん、渡辺さん、北村さんに“若い内から始めるには何がいいですか?」」とお聞きした時に、三人とも「乗馬」とおっしゃっていたので。乗馬はやったことありますが、僕は午年で今年は年男なので、今年から定期的に乗馬を通えるようになりたいなと思います。カッコ良く乗れるように」と宣言した。
最後に柄本が「本当に痛快で気持ちのいい映画になってます。本当に自信を持って言えますので、安心して楽しんください。この映画を見終わった後は皆さまもはや“共犯”ですので、みんなでお祭りを盛り上げていきましょう!」と声をかけ、舞台挨拶を締めくくった。





『木挽町のあだ討ち』
<ストーリー>
ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで美しい若衆・菊之助による仇討ちが見事に成し遂げられた。その事件は多くの人々の目撃により美談として語られることとなる。1年半後、菊之助の縁者と名乗る侍・総一郎が「仇討ちの顛末を知りたい」と芝居小屋を訪れるが…。菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞く中で徐々に明らかになっていく事実。果たして仇討ちの裏に隠されたその「秘密」とは。そこには、想像を超える展開が待ち受けていた――。
■原作:永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮文庫刊)
■監督・脚本:源孝志
■出演:柄本佑 渡辺謙
長尾謙杜 北村一輝 瀬戸康史 滝藤賢一
山口馬木也 愛希れいか イモトアヤコ 野村周平
高橋和也 正名僕蔵 石橋蓮司 沢口靖子
■公開表記:2026年2月27日(金)全国公開
■企画協力:新潮社
■配給:東映
■コピーライト:Ⓒ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会 Ⓒ2023 永井紗耶子/新潮社
■映画公式ホームページ:https://kobikicho-movie.jp
■映画公式X:https://x.com/kobikicho_movie
■映画公式Instagram:https://www.instagram.com/kobikicho_movie/
2026年2月27日(金) 全国公開

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