Open Close

チョン・ドンソク&キム・ジュンヒョンが迫力の歌声でファンを魅了! 『The Greatest Vocalist Concert』開催!

☆150912_piaueno_0283 1-1

韓国のミュージカル俳優チョン・ドンソクとキム・ジュンヒョンが、9月12日、東京文化会館小ホールにて、韓流ぴあ主催コンサート「The Greatest Vocalist Vol.03 チョン・ドンソク」及び、「The Greatest Vocalist Vol.04 キム・ジュンヒョン」を開催した。

今年2月に日本初となるソロ・コンサートを行った二人。ファンには嬉しい第2回目の公演が早くも実現。それぞれがお互いのコンサートにゲスト出演するというスペシャルな企画もあり、2月には実現しなかった夢のデュエットも披露。
初秋の爽やかな風がそよぐこの日、会場のファンたちはチョン・ドンソクとキム・ジュンヒョンの美しい歌声に酔いしれた。

☆150912_piaueno_0650 1-1

昼公演では、2013年に日本公演されたミュージカル『ウェルテルの恋』から「おお、ロッテ」で幕をあけ、やや緊張ぎみに登場したチョン・ドンソク。前回の公演はクラシック音楽を中心にしたコンサートだったが、今回はミュージカル曲を厳選して構成。9月6日に韓国にてミュージカル『エリザベート』の千秋楽を迎えたばかりだったが、「公演中の合間に一生懸命準備しました」と日本公演を楽しみにしていたようだ。

『太陽を抱く月』から「そう、愛なんだ」、『モーツァルト!』から「僕こそ音楽」といったお馴染みのナンバーはもちろん、ドンソクのコンサートでは毎回楽しみの一つとなっているシューベルトの「魔王」を3つの声(父、息子、魔王)で歌い分け、拍手喝采を浴びた。
『二都物語』ではチャールズダーニーを演じたドンソクだが、この日はシドニー・カートンが歌う「l can’t recall」を熱唱。さらに、『ファントム』から「Where In The World」、『ドラキュラ』から「Fresh Blood」、』、『ラ・マンチャの男』から「見果てぬ夢」などで新しい姿を魅せ、次なるミュージカルの出演の期待を持たせる。

トークでは『エリザベート』について熱く語ったドンソク。今回のトートを演じるにあたって、ドンソクなりの新しい解釈をもって演じたという。「途中から人間の感情が入ってきたトート。最後のキスは“愛ゆえのお別れのキス”だった」と明かし、役に対して真摯に向かい合う姿勢を見せる場面も。「僕がママの鏡なら」を思いを込めて歌うと、会場のあちこちからハンカチで目頭を抑える光景が見受けられた。

ゲスト出演したキム・ジュンヒョンとは、『モーツァルト!』から「安易な道はいつも間違った道」をデュエット。『マリー・アントワネット』でも共演済みだが、「ジュンヒョンさんとは声量を抑えず歌うことができるので楽しい」と笑顔をみせるドンソク。ジュンヒョンも、「ドンソクは、年下だけど尊敬できる人」と称え、プライベートでも仲のいい二人は「いつも一緒にお酒を飲みながら、悩みや未来について語りあっています」と明かした。
ジュンヒョンは、『Jack The Ripper』から「The Music Of The Night」、『Jesus Christ Superstar』から「Gethsemane」を日本語で歌唱し、ドンソクに負けない大きな拍手が送られた。さらに、『エリザベート』から「闇が広がる」を二人が歌うと割れんばかりの拍手が会場を包み込む。

最後は、「愛の賛歌」を韓国語、フランス語、日本語の3カ国語で感情豊かに歌い上げ公演の幕を閉じた。

☆150912_piaueno_0930 1-1

夜公演は、劇団四季公演や、帝劇ミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演し、日本でも活躍したキム・ジュンヒョンのコンサート。大人の色気漂うキム・ジュンヒョンの魅力が詰まったステージを展開した。
その実力と人気の高さで韓国ミュージカルのホープとして君臨するジュンヒョン。コンサートでは通訳をつけず流暢な日本語で進行し、ファンとの触れ合いを楽しんだ。

「今回は自分の好きな歌を選びました」と語り、『シャーロック・ホームズ』から「It’s Been Started」を1曲目に披露。「企画段階から参加していたものの、諸事情で出演できなかった作品なのでいつか披露したかったんです」と思いを伝えた。

その後、日本公演された『Jack The Ripper』から「灰色の都市」、『レ・ミゼラブル』から「Who am I」。武臣ホン・ゲフン役で出演した『明成皇后』からは「私の運命はあなた」をしっとりと歌い『マリー・アントワネット』から「I’m The Best」と、一気にミュージカルの世界へいざなう。ジュンヒョンの代表曲といっても過言ではない、『モーツァルト・オペラ・ロック』の「悪の交響曲」では、バリバリの生演奏に合わせシャウトし、心揺さぶる歌声に観客もうっとり。

あまりの迫力に、今度はゲスト出演となったドンソクも力が入る。「ジュンヒョン兄さんのコンサートなので、失礼のないようにしないと・・・と思って」と屈託ない笑顔をみせる。ジュンヒョンも、弟のように慕うドンソクが可愛くてしょうがない様子。夜公演でも「闇が広がる」を披露し、「声質が合うと思ってはいましたが、これほど合うとは・・・鳥肌が立つほどでした」と嬉しそうに語った。

『Jesus Christ Superstar』から「Gethsemane」を涙ながらに歌い、『レ・ミゼラブル』から「Stars」「Javert’s Suicide」を。10月より韓国で上演される『レ・ミゼラブル』でジャベール役の出演が決まり、さらなる期待が高まるジュンヒョン。
『モンテクリスト伯』から「地獄に堕ちろ」で恐ろしいほどの圧倒的なパフォーマンスでラストを飾ると、「いつも日本のファンのみなさんに恩返しがしたい気持ちでいっぱいです。今は韓国でミュージカル俳優として頑張りますが、いつか日本の舞台でお会いできることを楽しみにしています」とメッセージを伝え、ステージをあとにした。

韓国ミュージカルで活躍する実力派イケメン俳優チョン・ドンソクとキム・ジュンヒョンのさらなる活躍にこれからも目が離せそうにない。