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俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』初舞台で少年役を演じるシム・ウンギョンにインタビュー!! 

2019年4月20日(土)から5月7日(火)まで赤坂ACTシアターにて、トム・ストッパード作の俳優とオーケストラのための戯曲『良い子はみんなご褒美がもらえる』が上演される。
舞台『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』『アルカディア』、映画『恋に落ちたシェイクスピア』等で知られる英国劇作家の巨匠 トム・ストッパードの脚本で、堤真一A.B.C-Z橋本良亮が主演をつとめるという豪華さに加えて、35人ものオーケストラが影の存在でなく劇中に登場する斬新さでも注目を集めている。

さらに驚かされたのは、かつて名子役として活躍し、今や韓国を代表するトップ女優のひとりとなったシム・ウンギョンが本作で初舞台を踏むという知らせだ。映画『怪しい彼女』では、見た目は20才だが中身は口の悪い70才を演じて絶賛され、映画賞を総なめにした演技派だ。

今回、Astageはそのシム・ウンギョンにインタビューが叶った。
驚いたのは、会話はすべて日本語で行われたこと。ゆっくりと考えながら話す瞳に熱を感じながらのインタビューとなった。

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―2017年4月に「日本でも活動をします」と発表されてから、どんな活動をされるのかとお待ちしていました。
ありがとうございます。映画(6月公開『新聞記者』、10月公開『ブルーアワーにぶっ飛ばす』)は先に撮影しましたが、日本のファンのみなさんとお会いするのは、この舞台が先になります。

―日本の映画に出演されるのは予想できたのですが、舞台に出演されるというのは驚きました。
そうですよね、自分でもそうでした。(笑)

―韓国でも舞台作品には出演されていませんよね?
クラシックコンサートにナレーターとして参加したことはありますが、演劇はこの作品が初めてで、韓国でも経験はないんです。でもずっと前から舞台をやりたいと思っていました。
このような機会を頂けて、すごく嬉しかったのですが、決めた時には自分でも信じられませんでした。今も信じられません。(笑) 「舞台をやるんだ」と思うとドキドキします。でもとてもいい機会を頂けたと思うので「すごくがんばろう!」という覚悟があります。

―この作品は、オーケストラと俳優が一緒に舞台に出る演劇とのこと。実はまったく想像できないのですが、どんな舞台なのか、教えてもらえますか?
私も新しいタイプの舞台だと思います。35人のオーケストラと俳優のみなさんがひとつのステージで共演します。私もとても楽しみにしている部分です。
俳優の演技とオーケストラとが組み合わさるとは、どうなるのか?! 気になりますよね。だから、観に来なきゃいけないですよ。(笑)

―気になります!内容としては、どんなところに魅力を感じたのですか?
台本を読んだときに「自由とは何なのか?」というメッセージが伝わってきました。「私たちの信じる自由とは何なのか?それが本当の自由なのか?」と、観客に問いかける舞台なので、かなりシリアスで深いとこともあると思いますが、このメッセージはきっとみんなにわかってもらえる、その力がある作品だと感じました。今の時代に共感できるメッセージで、個人的な自由・世界の自由についてちゃんと考える時間ができるような作品ではないかと思っています。

―ウンギョンさんが演じる役柄は息子…男の子ですか?
そうなんです。サーシャという少年の役です。私にとっても新しい挑戦なので、楽しみにしています。でも私が注目しているのは、男の子の役ということよりも、サーシャというキャラクターがこの舞台でどういう役割をするのか…ということです。
サーシャはこの作品で一番イノセントな役で、少年のピュアな視線で見た世界を観客に伝える役だと思っています。

―大切な役ですね。台詞も多そうですし、プレッシャーも大きいですね。
台詞はいつも大切にしていて、多い少ないでなく、ちゃんと伝わるように練習しています。私も今回が初舞台なので、舞台でどんな演技がでてくるのか、自分でもわかりません。でも心配ばかりしていると次に進めないので、楽しみにしようと自分でマインドコントロールしています。キャラクターと世界観にはまるようにがんばらないといけない…と思っています。

―韓国でも大人気女優で、お仕事のオファーが多いウンギョンさんが、日本での活動をしようと決めた理由は何でしょうか?
俳優としてもっともっと勉強しなきゃいけない、習わなくてはいけない、いろいろな経験が大事だといつも思っています。韓国での仕事だけではなく、いろんな国でいろいろな場所で経験してみたかったのです。その一つが日本でした。日本の事務所の方々とお会いして、有難い環境を頂いて、楽しく仕事をしています。

―すでに映画の撮影はされたそうですが、日本の仕事場で刺激を受けたことはありましたか?
刺激を受けるのは日本での活動だけではなく、作品ごとにいろいろ感じました。
日本で映画を2本撮っているうちに演技に入る前の準備方法を変えてみました。日本と韓国で違うところは、映画の撮影期間が日本の方がちょっと短いのです。

―韓国ドラマのスケジュールは厳しいと聞きますが、映画は違うのですね?
韓国映画の撮影期間は長いんですよ。日本の方が短かったので、それに私も合わせて役作りも早めにするように努力しました。そして台詞が日本語のなので、台詞の練習や発音のチェックも必要で、台本を読む回数も多くなり、台本全体をよく読むようになって「そうか!」と自然にわかってきたことがありました。
それで自分の演技だけでなく、全体を見る目が必要であることがわかりました。気が付いて変えた部分もありましたし、自分の中での反省会もしました。「演技って大変だな」と思いましたが、そういう過程も楽しかったです。

―日本で滞在することが増えたと思いますが、日本での暮らしはいかがですか?
日本では一人でいることが増えて、それが寂しいというよりも自分でいろいろと考えたり、次の演技をゆっくり考えたりする時間が増えて、今はよかったなと思っています。

―では『良い子はみんなご褒美がもらえる』への、そして今後の日本での活動への意気込みをお願いします。
先の事を考えるよりも、今、この作品をちゃんとやることです。今しっかりやらないと、私の将来が変わってしまうかもしれないので、今、この時間が一番大事だと思っています。

―そして、ウンギョンさんのお蔭でまた、日本と韓国の交流が深まりますね。
私もそう願っています。共演のみなさんからもいろいろ習いたいです!

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シム・ウンギョン(심은경)
1994年5月31日生まれ
ドラマ『張吉山』(2004年)でデビュー。子役として数多くのドラマ・映画に出演し、演技賞を多数受賞。映画『怪しい彼女』(2014年)で第50回百想芸術大賞 最優秀主演女優賞など映画賞を総なめに。その他の出演作に『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)『新感染ファイナル・エクスプレス』(2016年)『操作された都市』(2017年)など。6月に『新聞記者』、10月に『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の公開を控えている。

『良い子はみんなご褒美がもらえる』メイン_cast4_2

公演タイトル:俳優とオーケストラのための戯曲「良い子はみんなご褒美がもらえる」
作:トム・ストッパード
作曲:アンドレ・プレヴィン
演出:ウィル・タケット
指揮:ヤニック・パジェ
出演:堤真一、橋本良亮(A.B.C-Z)
小手伸也 シム・ウンギョン 外山誠二 斉藤由貴 ほか
公演日程:東 京 2019年4月20日(土)~5月7日(火)@TBS赤坂ACTシアター
大 阪 2019年5月11日(土)~5月12日(日)@フェスティバルホール
チケット料金(全席指定税込):東 京10,000円/大 阪 S席:10,000円ほか
お問合せ:パルコステージ TEL:03-3477-5858(月~土 11:00~19:00/日・祝 11:00~15:00)
http://www.parco-play.com