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Mayday「Just Rock It 2015 TOKYO at 日本武道館」ライブレポート

台湾出身のアジアのモンスターバンドMayday(五月天)が8月28、29日の二日間に渡り、初の日本武道館公演となる「Just Rock It 2015 TOKYO at 日本武道館」を開催した。

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

会場内のあちらこちらで飛び交う中国語、そしてステージ前に置かれたギター、ベース、ドラム。開演前からMaydayが立つ舞台は整えられていた。暗転し、紗幕越しにMaydayの姿が現れた瞬間、地響きのような大歓声が沸き起こった。ドラマ「ビター・ブラッド」の主題歌としておなじみの「Do You Ever Shine?」からスタートすると「孫悟空」(2004年)、「OKさ/OK啦」(2001年)など定番の楽曲が続き、バックスクリーンでは楽曲のリリース年と合わせてMaydayの軌跡を映像で遡っていった。

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

ボーカルの阿信(アシン)は第一声で「みなさん、こんにちは!武道館に来た!!!」と喜びを爆発させた後、「今日という記念すべき日を一緒に過ごせてありがとう。16年前の僕たちにはこんな日が来るとは想像できなかった。みんなも想像してなかったよね。今日は大きな声で歌って地球が揺れるぐらい踊ってくれ!そして16年前のMaydayをびっくりさせようぜ。Come on!一緒に歌おう!!」と呼びかけ、「モーター・ロック/軋車」へ。ソロパートで繋ぐ場面ではギターの怪獸(モンスター)、石頭(ストーン)の二人がステージ両サイドに設けられたリフトに乗り、華麗なギタープレイを披露。続く「瞬間少年ジャンプ/離開地球表面」は観客のジャンプが日本武道館を大きく揺らした。

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Photo:Seiji Kondo

 

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

 

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

 

今回の公演は両日ともにソールドアウト。Maydayの母国台湾だけでなく、香港、上海、シンガポールなど中華圏の各国からも多くのファンが集まり、サイドスクリーンには歌詞を日本語と中国語で表記。また、メンバーが自己紹介を行ったMCではバックスクリーンに“巨大翻訳機”が登場して大活躍。

ストーン「みなさん、こんばんは!わたしはストーンです(笑)。みなさん、最高!最高!昨日僕は未来館へ行って、人類の未来を見ました。そして今日日本武道館に来て、Maydayの未来を見ました。みなさんありがとうございます!」

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Photo:Seiji Kondo

 

瑪莎(マサ)「武道館のみなさんこんばんは、マサです。小さいときから大人になるまで…、もうすぐ40歳になるけど(苦笑)、この場所に立てるなんて想像もしていなかった。想像しただけで興奮して、昨日は緊張で寝られなかった。でも頑張ります!日本のみなさんありがとうございます。頑張ります!」

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

 

モンスター「武道館のみなさんこんばんは、モンスターです。やっとこのステージに立つことができました」

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Photo:Seiji Kondo

 

アシン「ここはThe Beatlesもライブをした場所だよ。知ってる?」

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Photo:Seiji Kondo

 

モンスター「もちろん!僕らをここまで連れて来てくれた日本のスタッフのみなさんに感謝します。そして、何よりもみなさんに感謝しています!まだたくさんの曲を用意していますので、今日は楽しんで下さい」

冠佑(ミン)「モンスターさん、そうですね(笑)。え~、僕は日本語話したくないよ。ほら、後ろに翻訳されるから無理しなくていいのに~」

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

 

アシン「誠意だよ、誠意!(笑)」

ミン「分かったよ~。少しだけ日本語で話すよ。みなさん、お元気ですか?」

(観客から大歓声)
ミン「いいね!今回は初めての武道館でのライブ。ここに来るまで自分に言い聞かせてきたんだ。僕たちは今まで鳥の巣(北京国家体育場)やいろいろたくさんの場所でライブを行ってきたから、今日も平常心でいられると思っていた。だけど、今日はメンバー5人みんな緊張しているんだ。だから今日はみんなぼくらを応援して楽しんでいってくれるかな?」

(観客から大歓声)
ミン「ありがとう~~~!」

アシン「久しぶりのMaydayのライブだね。今日は日本のファンをはじめ、台湾からのファン、香港、上海、北京、広州、シンガポール、マレーシアなどいろんなところから来てくれているね。皆がここで一緒に歌えるなんて想像もしなかった。せっかく日本に来たんだから、美味しいもの食べたり、電化製品買ったり。今回僕はこの後ろの翻訳機でも買っていこうかな。この翻訳機があれば世界進出できるよ(笑)」

途中メンバーたちの話すスピードに翻訳機が追い付けない場面もあったが、その楽しいやり取りは笑いを誘った。

ライブ中盤以降も「恋愛ING/戀愛ING」「やさしすぎて/溫柔」などMaydayと観客が共に歌う楽曲が続いた。スペシャルゲストのflumpoolの山村隆太が登場し、アシンと台湾のヒット曲「前へ進め/向前行」をデュエットでカバーすると、flumpoolの他のメンバーもステージに。そのままMaydayの楽器を借り、flumpoolの演奏で映画「おしん」の主題歌「Belief ~春を待つ君へ~」を披露した。flumpoolを見送った後はGLAYとコラボした楽曲として知られる「Dancin’ Dancin’」、メンバー全員がソロで歌った「人生は海のよう/人生海海」と繋いで本編を締めくくった。

「安可!安可!」の声に応えたアンコールは「YOUR LEGEND ~燃ゆる命~」からスタートし、ドラマ「蘭陵王」主題歌「出陣の歌/入陣曲」と続けた。「台北から東京までの飛行時間は3時間半だけど、武道館に辿り着くまで16年かかった。想像できなかった夢が叶った。みなさん本当にありがとう(アシン)」「初めて武道館に来たときにはスタンド席に座っていた。エリック・クラプトンのライブを観に来たんだけど、いま同じステージ立つことができて光栄です(ストーン)」とこの日のラストメッセージに代えて万感の思いを口にした。そしてアシンに促された観客の携帯電話のライトが幻想的に灯る中での「満ち足りた想い出/知足」に続き、ラストは「馬鹿/憨人」を大合唱。演奏を終えたMaydayの5人はステージ中央で手を繋いで大きく万歳。そのまま輪になって肩を組み合う姿に胸を熱くする観客の歌声に見送られながらステージを後にした。

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

 

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

 

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Photo:Rui Hashimoto(SOUND SHOOTER)

 

2015.8.28(Fri)【DO YOU EVER SHINE】
M1. Do You Ever Shine?
M2. 君は幸せじゃないのに/你不是真正的快樂
M3. 天使/天使
M4. 孫悟空/孫悟空
M5. ギャンブラー/賭神
M6. OKさ/OK啦
M7. 孤独の終わり/終結孤單
M8. モーター・ロック/軋車
M9. 瞬間少年ジャンプ/離開地球表面
M10. 追憶のナインボール/九號球
M11. 抱きしめて/擁抱
M12. 雌雄同体/雌雄同體
M13. 乾杯/乾杯
M14. 恋愛ING/戀愛ING
M15. やさしすぎて/溫柔
M16. OAOA/OAOA
M17. 愛の記憶は突然に/突然好想你
M18. 前へ進め/向前行 feat.山村隆太
M19. Belief ~春を待つ君へ~ feat.flumpool
M20. Dancin’ Dancin’
M21. 人生は海のよう/人生海海
EN1. YOUR LEGEND ~燃ゆる命~
EN2. 出陣の歌/入陣曲
EN3. 満ち足りた想い出/知足
EN4. 馬鹿/憨人
(※) 上記の楽曲名は “日本語表記/中国語表記”です。

http://www.mayday.jp/