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熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第9弾 東京喜劇『幕末ドラゴン〜クセ強オンナと時をかけない男たち〜』 フォトコール・取材会オフィシャルレポート

新橋演舞場5〜6月公演として、三宅裕司を座長に「熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第9弾 東京喜劇『幕末ドラゴン〜クセ強オンナと時をかけない男たち〜』」5月31日に初日を迎える。初日を前に取材会とフォトコールを行った。

フォトコール

お客様が心の底から本当に面白いと思える東京の喜劇“軽演劇”を上演しよう、“東京の笑い”を継承しようと、2004年に旗揚げした「伊東四朗一座」。
伊東がスケジュールの都合でどうしても参加できない時もその想いを継承すべく、2006年に三宅裕司を座長に「熱海五郎一座」を旗揚げし、2014年には、ついに伝統ある大劇場・新橋演舞場に進出。以降、新橋演舞場にて毎年公演を行い、毎公演満員御礼で、劇場を大爆笑の渦で包み込んできた。

今年も抱腹絶倒の東京喜劇が帰ってくる!!

座長・三宅裕司を中心におなじみの一座メンバー、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博(深沢と交互出演)、深沢邦之(東と交互出演)に加え、豪華ゲストに檀れいと玉井詩織(ももいろクローバーZ)を迎える。

フォトセッション

 まず最初に今回の見どころを聞かれた座長・三宅裕司は「とにかく見どころは全編です」と今作の手応えに自信満々の様子。「この一座は全員が均等に目立つように笑いを背負っています。そこに檀さんと(玉井)詩織ちゃんも笑いを背負ってくれているので二人が笑いをとるシーンは全て見どころ。そして物怖じせずこのおじさん連中をガンガン突っ込む詩織ちゃんと今まで美人女優として築き上げてきた人生を長いフリにして、ここで一気に覆してボケまくっていただく檀さんをぜひ見ていただきたい。そして感動シーンも二人にキチッと演じてもらいます。歌もダンスも立ち回りもやってもらうので、見どころ満載の作品になったと思います」と力強く意気込んだ。

初めて熱海五郎一座に参加する今年のゲスト、檀れいと玉井詩織はこのキャラクターの濃いメンバーたちとの稽古の様子を聞かれると「本当に笑いの絶えないお稽古場で、ずっと笑っていました。面白いおじさま方に囲まれて楽しく過ごしています」と優雅に答えた檀が会場の笑いを誘い、「お稽古場でリーダーと席が近くてよく話しかけてくださっていて、そしたらある日三宅座長が『嫌だったら席を変えるよ』と言ってくださったのが稽古場最終日でした」と玉井は一座メンバーの一員のようにきっちり爆笑をとった。

東貴博と交互出演の深沢邦之は「舞台を観た後に『来て良かった』『明日から頑張ろう』と思える舞台です。坂本龍馬役で土佐弁も頑張っていますのでぜひお越しください、ぜよ」と気合充分に間違った土佐弁で挨拶し、同じく交互出演の東は「今年の前説はかなり突飛なネタです。そんな前説は劇場に来ないと観れません。それも楽しみに観に来てもらいたいと思います」本編と全く違う前説を意気込んだ。
普段一人で高座にあがる春風亭昇太は「年に一度の熱海五郎一座は皆さんと一緒にお芝居ができるので毎年本当に楽しみにしています。最近「笑点」メンバーが若返った一方、熱海五郎一座はメンバーが変わらないので最近はこの一座の方が年寄りだなと思っていますが、そんな年寄りと一緒に楽しみたいと思っています」と会場を笑わせた。
「ミュージカルが好きな人が集まった劇団が設定なので、歌ったり踊ったり合唱してハモったりするんですけど・・・・」と挨拶で必ず愚痴る小倉久寛に檀が笑いがこらえられない場面もあり、その後「その設定が非常に楽しいです。幼稚園の時のお遊戯をやってる感覚ですごく童心に戻った感じがします。熱海五郎一座はもともと優しい気持ちになる演劇、喜劇ですけど、今回は特にお遊戯を見る感じで観ていただけると僕らも楽しいし、皆さんも楽しいと思います」と緩く締めた。
ラサール石井は小倉の挨拶を受けて「『童心に戻る』って言ってましたが、ただ年をとって赤ちゃん返りが始まったんだと思います。」と会場を沸かせ、そして「今回は立体的な舞台装置ばかりで、そこも楽しんでいただけたらと思います」と真剣に話した。
渡辺は「今までは三宅さんとほとんど一緒に舞台上にいなかったので割と自由に出来たんですが、今回ほぼ全シーン一緒に出ているので、今回やりにくいです」といきなり本音が出て笑いを誘い挨拶した。

ダブルキャストの東と深沢が演じる坂本龍馬の妻お龍役を演じる檀は「お二人の龍馬さんとご一緒します。全然違う二人の龍馬さんのお芝居を楽しみながら演じたいと思います」と気合たっぷりに意気込み、「何が起こるか分からないのが熱海五郎一座なんだということを舞台稽古で感じました。お客様が入ってからも反応を見ながら毎日三宅座長が面白くなるようにして、皆さんがまたパワーアップしていくんだと思います。お客様が『来て良かった』『笑った笑った』『楽しかった』と感じていただけるよう公演を務めたいと思います」と力強く語った。

昇太と一緒のシーンが多い玉井は昇太本人から本番になったらちゃんと出来ないと暴露されたそうで「本番でセリフを飛ばしたり、想像もしていないようなハプニングが昇太さんは多いと聞いたので私はそこのシーンは特に集中して頑張りたいと思っています」とにこやかに毒づきつつも「この歴史ある新橋演舞場の舞台に立てることがすごく嬉しいと思うと同時にドキドキしていますが一公演一公演大事に皆さんと(舞台を)創っていけるよう目一杯頑張ります」と意気込んだ。

最後に「均等に笑いがとれるように、全員が目立つような台本を作家が書いてくれました。これが全部成功すれば爆笑の連続で最後感動するストーリーです。詩織ちゃんはどんなに突っ込んでも爽やか、そして檀さんは所作が非常に美しく、その美しい振る舞いをしながらボケる、この落差の面白さがあります。演舞場シリーズ9作目で今までの中で一番面白い作品じゃないかと思います。爆笑の連続と最後の感動シーンを観て『来て良かった』と思ってもらえるような作品になっていますので、ぜひたくさんの方に観ていただきたいと思います」と三宅が締め括った。

アドリブのように見えるが、しっかり緻密に練られた笑いを台本通りに演じる熱海五郎一座の芝居に注目したい。さらに今年は3年ぶり声出し“爆笑”解禁!とにかく“笑い”にこだわった、日本最高峰の東京喜劇“軽演劇”の舞台に乞うご期待!!

熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第9弾
東京喜劇 「幕末ドラゴン〜クセ強オンナと時をかけない男たち〜」
2023年5月31日(水)〜6月25日(日)全33公演、新橋演舞場にて。
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202306_enbujo/