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山崎育三郎・尾上松也・城田優 インタビュー「おもちゃ箱のように、いろんなものが飛び出してくるステージに」「IMY」プロジェクト, オリジナル作品・第 1 弾 あいまい劇場 其の壱「あくと」

映像に舞台にと活躍する山崎育三郎・尾上松也・城田優の3人による「IMY」プロジェクト、オリジナル舞台・第 1 弾 あいまい劇場 其の壱「あくと」が、2021年11月、12月に上演される。

山崎育三郎・尾上松也・城田優が揃ったビジュアル撮影現場を訪ね「IMY」プロジェクト、そして第 1 弾 あいまい劇場 其の壱「あくと」にかける思いを聞いた。

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セッティングを待つ間も、言葉を交わさずとも、視線を交わすだけで和やかな雰囲気を醸し出す3人。見ているこちらまで思わず笑顔になってしまうほどの仲良しぶりだ。
スタッフの「始めます」の声で、表情を引きしめて取材開始となった。

今なぜ3人で「IMY」プロジェクトを?
山崎:2015年にミュージカル『エリザベート』で共演して、稽古の合間など、一緒にいる時間も多く、同世代ということもあり、ご覧のようにプライベートでも仲良くしていました。そんな中、優はミュージカル『ファントム』や米倉涼子さんとのコンサートでの演出をやり、松也は歌舞伎自主公演で生田斗真さんが特別出演する「挑む Vol.10~完~」新作歌舞伎「赤胴鈴之助」に挑みます。僕は1998年のデビューがオリジナル作品だったということがあり、オリジナル作品に強い思いがあります。10年ほど前に韓国にオリジナルミュージカル『サ・ビ・タ』を観に行った時も「韓国で生まれた作品を世界に出したい」という韓国スタッフ・キャストの強い思いを知って、くやしい思いも抱きました。
『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『エリザベート』『モーツァルト!』は大好きで、ずっとやっていきたい。同時に「僕らの世代で新しい演劇・ミュージカルを作りたい」という思いを、僕たちそれぞれが持っていて「いつか出来たらいいね」という話がでました。
それぞれがかなり忙しいスケジュールの中でしたが、話し合いを重ねてようやく形になるのが、この秋。「オリジナル作品をやりたいという思い」をずっと温めてきまました。

―改めてこの3人というのは?
松也:この6年程、3人でたくさん話をし、多くの時間を一緒に過ごしてきました。育はプリンスだし、優は優しいし、ふたりとも本当に素敵でめちゃ楽しいです。今のは育に言わされました。(笑) でも、事実です。
同じ方向性で演劇的なセンスで共感できるものがたくさんあって「3人でやろう」という気持ちに自然となっていきました。
僕たち3人でこれまでに2回、1日だけのコンサートをやりました。仲が良いからこそ不安も多いのですが、コンサートも形にするまでに、皆さんに大変協力して頂きました。3人それぞれの感性や個性、やり方にも違いがありますが、最終的な目的や、どうしたいかと感じるところに言葉にしなくても分かり合える部分があるので、この3人でなければこのプロジェクトはできなかったと思っています。

―今回の上演作品は、なぜ4話のオムニバスになったのですか?
城田:3人で話し合った時に「カテゴライズされない、曖昧な新しいことをやっていきたい」という思いもあって「ミュージカル・演劇・ショー、どれにも当てはまらないものができたら面白い」「1幕と2幕で別々のお話でもいい」という話が出ました。そこから派生して6つの物語になったり3つになったりして、結果的に4つで落ち着きました。4には特に意味はありませんが、1つ1つの物語には意味があって、4つの物語がつながっています。

―オムニバスの1つは、城田さんが脚本を書かれたとのことですね。
城田:正直な話、最初は僕が脚本を書くプランではありませんでした。紆余曲折があって、1本だけ書かせて頂きました。
演出の成河君が脚本にも厳しい方なので「反応はどうだろう?」と少しプレッシャーを感じながら「とりあえず一回書いてみよう」とドキドキしながら書きました。
温めてきた作品というわけではありませんが、方向性や内容はやりたいと思ってきたものです。明かしてしまうと「ドキドキする、少しおどろおどろしいもの」です。映像でも舞台でも小さい頃からサスペンスが好きだったので、楽しんで書かせてもらいました。
意外にも好評で、正直、ちょっとホッとしました。直しは多少あると思いますが、基本的にはほぼ完成しています。

―城田さんの脚本について、山崎さんと松也さんの感想を教えてください。
松也優にはこれまでもコンサートの時にも少し書いてもらっていて、とても面白いと感じていました。紆余曲折あるのですが、最初にやりたいと話していた事のひとつでしたので、優に書いてもらうのがいいのではないかということになり、書いてくれた脚本を読んで、僕も育もものすごく面白いと思いました。もちろん、読んで感想を伝えて、手は加えてもらいましたけれど「どの役を誰がやるか」ということを膨らませて、その想像力を楽しめるように出来上がっていたので、やっぱり優に頼んでよかったと思いました。

山崎:優は僕と松也のことを良く知っているので、ふたりをイメージしながら書いてくれたことがよく伝わりますし、優からは想像のできない、すごく面白い物語になっていて、僕たちの新しい一面が出せるような内容になっています。
優は脚本だけでなく、コンサートでは楽曲を作ってくれて、クリエイティブな面にもすごい才能を持っているので、尊敬しています。

―城田さんは、今後も脚本家として書いていかれますか?
城田:(笑って)そんな大それた目標はないですが、曲作りも歌詞を書くのも演出するのも、とにかくモノづくりが好きなので続けていきたいとは思っています。ただ、エンターテインメントは楽しんでやることに意味があると思うので、「やらなきゃいけない」だとストレスになってしまって本末転倒かなとおもいます。今回は急ピッチで進めたところがありますが、これからも求められれば続けていきたいとは思っています。

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―成河さんが演出をされるというニュースにも反響が大きかったと思いますが、経緯など教えてください。
山崎:『エリザベート』ルキーニ役のWキャストで松也と出会い、成河くんともWキャストをやっていた時に役や演技についてなど話すことが長く、彼の芝居への熱量は日本でトップじゃないかと思うくらいで、俳優としてとても尊敬していますし、大好きだと感じました。
話をしながら、彼の伝え方や表現が豊かでわかりやすい。人柄もポジティブなので、演出に向いている人だと思っていました。いろいろ考えて時間を過ごす中で、「成河くんに演出をやってもらいたいな」とピンときました。もちろん出演もしてほしいのですが、この「IMY」というプロジェクトがひとつの挑戦だと思って僕らも取り組んでいるので、成河くんにとっても初めての演出ではありますが、3人の企画意図を伝えたところ、とても乗ってくれて「やる」と言ってくれたのがスタートです。

―成河演出に期待することは?
松也:成河くんが俳優として活躍されている舞台はたくさん観ていたので、最初から信頼をしています。育から「演出は成河くんで」と言われた時に、僕も優も「すごくいいのでは」と思った理由は、知識も含めて、彼の演劇への情熱がすごい、僕たちが及ばないくらいすごいというのを感じていたからです。
僕たちが「これまでに無いようなエンターテインメントを」というコンセプトでやっていく中で、エンターテインメントとはいえ芝居の芯が必要だと思っていましたので、成河くんがいることによって、僕らもぶれずにきちんとやっていけるのでないかと感じましたし、幾度も打ち合わせを重ねる中で成河くんがいることで「そうだな」と思うことがたくさんあります。稽古は厳しく大変になってくるかもしれませんが、情熱をしっかりぶつけて、成河くんのビジョンを信じてついていけたら面白いのでは…と思っています。

城田:『エリザベート』で1年だけですが、成河くんとご一緒して「面白い方だな」と思っていましたし、知識が豊富で素晴らしい。「なぜ成河か?」というと、今回の企画が挑戦であることがひとつ。もうひとつはお芝居の要素が非常に必要だと思っているので、圧倒的な知識と情熱を持っている成河くんにとお願いしました。
そして僕ら3人のことをちゃんと知ってくれている成河くんが、誰よりも僕らから引き出してくれるのではないかと僕自身もすごく期待しています。
そして、彼はこれまでにいろんな舞台に携わって、いろんな演出を経験してきています。成河くんからは「そんな細かいところまで見ていたのか」と思うような感想を聞いていたので、その持ち味を活かして、どれだけ繊細で且つダイナミックな演出をしてくれるのかを、すごく楽しみにしています。

―IMYとして「絶対にこれだけは大事にしたい」と思うところは?
城田:楽器の生演奏も入るので、チケットはミュージカルの価格設定でやらせて頂くのですが、若い世代に是非このエンターテインメントを見て欲しい、観劇に対して「高い」という意識をすこしでも払拭できればと1,500円というチケットを準備しました。「幅広い方たちに見てもらいたい」というIMYならではの僕らの思いをしっかりと込めて、打ち合わせを何度も重ねて実現しました。

―チケットではSPセット(特典付きS 席)というお席には、「開場前IMY3 人のステージ準備見学」とありますが、どんな内容でしょうか?
城田:僕らが本番前にウォーミングアップや準備をしている様子が見られます。IMYを応援してくださっている方々も、きっと観たことがない場面だと思います。他でもなかなかやってきていない、これも新しい試みです。
時間にすれば短い時間ですが「見ごたえある、プレシャスな時間に」と思って、SPセットを準備しています。

あいまい劇場其の壱「あくと」3ショットビジュアル

―IMYとして「絶対にこれだけは大事にしたい」と思うところを、山崎さんと松也さんもお願いします。
山崎:この作品が初舞台となる清水美依紗さんが出演してくれます。これからスターになっていくに違いない女優さんです。
成河くんが初めて演出する、優が初めて脚本を書く4つの物語のオムニバスでお届けする…など、いろんな初めてのことがある作品です。
「ミュージカルって、演劇ってこうだよね」ということを取っ払って、成河くんも含めて自分たちの感性で、僕らが面白いと思うものを大事に作っていきたい。みなさんに本当に満足して頂けるものを届けたい。「こういう新しいエンターテインメントがあるんだ」と受け入れてもらえるようなステージを目指しています。おもちゃ箱のように、いろんなものが飛び出してくるステージになると思います。楽しみにしていてください。

松也:ふたりの言ったことがすべてですが、僕らは「新たな挑戦」と「ゼロから」を大事にしてきたので、やる側も観ていただく方も、新しい人達にも参加していただきたい。そこに少しでも僕たちが力になれたらというのも大きなコンセプトです。
ロングラン公演は今回が初めてですが、今後も続けていくつもりでいますので、既成概念にとらわれずに挑戦していくつもりで取り組んでいきたいと思っています。
皆さんにはキャスティングも含めて、毎回サプライズを届けたい。今回、始めてみて気が付いたのは、なかなか前に進まなくて大変なことも多いのですが、続けていくことできっと何かが生まれていくだろうということ。ご覧頂くみなさまには楽しみながら見て頂ければと思います。

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「IMY」プロジェクト、オリジナル舞台・第 1 弾 あいまい劇場 其の壱「あくと」
<スタッフ>
脚本:福原充則/城田優
演出:成河
音楽監督:桑原まこ
<キャスト>
山崎育三郎 尾上松也 城田優/皆本麻帆 清水美依紗/キムラ緑子
<公演>
期間:2021 年11 月20 日(土)~12 月5 日(日)
会場:EXシアター六本木
主催:ニッポン放送 テレビ朝日

<チケット料金>
(全席指定・税込)
●SPセット(特典付きS 席) 20,000円
【特典内容】
①開場前IMY3 人のステージ準備見学
②公演プログラム
③オリジナルグッズ
●S席 12,000円
●A席 9,800円
●S席-U25 6,000円
●A席-U25 4,900円
●IMYシート(U18) 1,500円
※未就学児入場不可
※SPセット・・・本開場より30分前頃にご集合予定。詳細は公演直前にご購入者様にご案内いたします。要身分証。
※U25・・・25歳以下対象。当日引換券。要身分証。
※U18・・・18歳以下対象。当日引換券。要身分証。
公式HP : www.imytheater.com

一般発売:2021年10月9日(土)AM10:00開始