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本日開幕です!エンターテインメント・コメディ『オトコ・フタリ』囲み取材・ゲネプロ

山口祐一郎、浦井健治、保坂知寿の3人によるエンターテインメント・コメディ『オトコ・フタリ』が、12月12日(土)よりシアタークリエが幕を開ける。初日に先立ち11日(金)に囲み取材とゲネプロが行われた。

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NHK 大河ドラマ「篤姫」「江~姫たちの戦国~」等多数の脚本を手がけ、コメディ作家でもある田渕久美子書き下ろしの完全オリジナル脚本を、ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』『ローマの休日』等を手掛けてきた山田和也が演出。
保坂知寿が山口、浦井の二人については「あてがきだと思った」という脚本と、ミュージカル界のスターの3人が挑むストレートプレイ、しかもコメディ、さらに歌も披露される…と、見どころ満載で注目された公演が、ついに初日を迎える。

【囲み取材】

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大塚千弘 浦井健治 山口祐一郎 保坂知寿

登壇したのは、山口、浦井、保坂と、この日初めて明かされたもう一人のキャスト、大塚千弘の4人。
演じるのは、山口がモテモテの抽象画家、保坂はそこで働く家政婦、浦井は母探しをする若者。大塚は3人が出会うきっかけとなる女性役。「愛」をテーマに作品を依頼されるも描けずにいる画家の家に、青年が飛び込んで来ることから始まる物語。

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山口:今回は注意するよりも、脚本を読んで喜びが大きかった。それぞれの役者のキャラクターや、今だから見せられるチャーミングなポイントをこれほど温かく書いて頂くことはないように思います。
こんなに面白いお話があったんだという脚本なので、お稽古も大変…いえ、大変ではありません!こんな魅力的なお稽古ができるんだなと。今、舞台が始まる状況になると、是非それを客席で味わって頂けるといいなと思います。

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浦井:注意することはなかったのですが、演出の山田さんから注意されたことはあります。三人が仲が良すぎることが舞台の上でもでてしまっているので、作品的には…と。それで山口さんから「今日はしゃべらないようにしよう」とおしゃられたのですが、その5秒後くらいに山口さんがフレンドリーに温かく話していました。(笑)でもそれがみんな大好きで、士気が高まり愛が溢れる、皆の顔色が良いカンパニーになっています。

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保坂:今回は普通のリアルなお話なので、演技が自然になればなるほど仲良くなってしまうので、そこはどこかで分けないといけないと思ってやっています。
軽いタッチのお話のようですが、実は深くて、若い人と、それなりの年輪を背負って出て来ないと薄くなってしまうお芝居があり、そこは山田さんが意識して丁寧に作ってこられたのではないかと思います。

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声の出演となった大塚は「本読みから参加させて頂いて、幾回か稽古を見学させて頂いて、とても居心地のいい、一瞬、親戚の集まりなのかなと錯覚するような稽古場でした」と明かした。

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最後に山口から「この作品の魅力はこのメンバーに田淵さんが脚本を書いてくださって、僕たちといろんな作品を作ってきた山田さんが、ひとりひとりの個性を伸ばす演出をして下さり、そんなに仲良くなっては困るというほどのチームワークを持った魅力的なメンバーでやれること。めったにそういうことが起こらない素敵な作品だと思います。いろんなお客様からいろいろお手紙やメッセージを頂きますが、(今は)とても大変だと思っています。最近笑ったことがないというお手紙もいただいたことがあります。非日常が日常になってしまった今、「私は今日、笑った」と思って頂けるようにという思いで明日の初日を迎えたいと思います」と取材を締めた。

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【ゲネプロ】
舞台の上は画伯・禅定寺恭一郎(山口祐一郎)のアトリエ。依頼された「愛」についての作品が書けない恭一郎。

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画伯・禅定寺恭一郎(山口祐一郎)  家政婦の中村好子(保坂知寿)

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そこに母を探す冬馬(浦井健治)が飛び込んできた。

母を探すなんてありがち‼と思わないでください。そこには二重三重の裏があり…

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だからこそ、次第に深くかかわるようになっていく3人。しかもトントン・ズンズンと深みにはまるようにかかわりは深まって…

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無さそうでさもありなんと思わされる3人の人格・個性! そしてそのつながりの深みはまっていくのは、観客も!
お待ちかね、歌う場面、あります! しかも意外に意外が重なりますよ!

コメディでありながら、サスペンスのようにハラハラさせられての2時間10分(休憩30分を含む)。
この作品ならではのほっこりとしたすがすがしさを、是非今、劇場で体感ください。

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「オトコ・フタリ」
2020年12月12日(土)~30日(水) 日比谷シアタークリエ
脚本:田渕久美子
演出:山田和也
出演:山口祐一郎、浦井健治、保坂知寿

【チケット】料金:11,000円 (全席指定・税込)

公式HP : https://www.tohostage.com/otokofutari/

1月15日(金)~17(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
1月23日(土)~24(日) 刈谷市総合文化センターアイリス