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「アイドル事務所がよくぞ許してくれた」「僕の成長が裏テーマ」『ONE MAN STANDING』坂本昌行 ゲネプロ&囲み取材

V6として昨年でデビュー20周年を迎え、ソロ活動では数々の舞台・ミュージカルに主演してきた坂本昌行が、2月5日(金)から3日間4公演、初のミュージカル・コンサートを開催。音楽の殿堂オーチャードホールに、ビックバンド″ONE MAN STANDINGオーケストラ″を従え、これまで出演してきたミュージカル作品を中心に歌にダンスに、極上のエンターティメントを披露する。
2月5日夜の開幕を前に行われたゲネプロの様子と、その後の囲み取材をお伝えする。

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【ゲネプロ】
幕が開くと、中央には優美なラインの階段。その左右にオーケストラ。ワンマンライブでは見かけることが少なくなった、豪華なバンドとセットに、贅沢な時間が始まることが予感された。
ダンサー10人に迎えられて、05年06年08年と主演した『The Boy From Oz』からの「Not The Boy Next Door」で階段上段に坂本昌之が登場。つづく「You Mustn’t Kick It Around」まで一気に歌とダンスで見せた。

トークは挨拶からこのコンサートについて。
「幸せ以上のご褒美を頂いて」とこのコンサートを開く喜びを語り「自分(V6)の歌を歌えない。ミュージカルナンバーのみで構成」「ショーへの愛を楽しんで欲しい」と自らのミュージカルへの愛を表した。

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そして自身のミュージカル人生を振り返って、まず1992年の初出演ミュージカル『阿国』から順に、ワンフレーズを口ずさみながら思い出を語る。
1995年に出演したミュージカル『魔女の宅急便』については、蜷川幸雄演出の洗礼を受けて気持ちが「ワクワクからガクガクへ」変わったとを冗談交じりに語った。
またメンバーについての昔の思い出を振り返るなど、ここでしか聞けない話のオンパレード。
別のトーク場面では、客席に降りて観客との1対1のトークタイムもあり。 ファンにはたまらない時間となりそうだ。

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そしてショーは続く。
01年02年に上演した『Footloose』、07年09年の『All Shock Up』では若さのはじけるダンスと歌を見せ、『Never Gonna Dance』ではタップダンスもたっぷり披露。
じっくりと歌を聞かせる「Luck To Be Me」は『On The Town』から。また大人の魅力あふれる華麗なダンスシーンもあり、ミュージカル俳優としてのキャリアと実力を見せて存分に楽しませてくれた。
また出演作ではないが「いつか出会える日を楽しみにしたい」と歌ったのは『Rent』。
「ミュージカルでしか経験できないことをたくさん経験させていただきました。本当に幸せなひとときでした」という感謝の言葉には、ミュージカル俳優として、これからもますます活躍を続ける坂本昌行の輝く未来を感じさせてくれた。

【囲み取材】
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ゲネプロ終了後、囲み取材が行われた。
「ジャニーズ初のワンマン、ミュージカルコンサートということで如何ですか?」と聞かれると
「アイドル事務所がよくぞ許してくれたなと。ミュージカルコンサート、しかもソロなんて。グループをやっている以上はソロなんてあまりないので。しかも持ち歌を一切歌わないのは、いろいろな意味で珍しいというか、初めてのことなので、僕もどうなるのかなぁと思っていた。自分自身が楽しんでいたので、この楽しさをお客さんに伝えればお客さんにも楽しんでもらえるかなぁと思った」と一気に話した。
また「いつかできたならとぼんやりというか、小さな夢というか、でもたぶん現実にはしないだろうと思って何年かいたが、改めてこういうお話を頂いた時に『逆に今だからできるのかな』と。そしたらOKを頂いた」とも。

「女性ファンからは、坂本さんはミュージカルの舞台ではセクシーだとの声が多い。期待されていると思う」という意見については、思わず吹き出して「言われ慣れていないので」と謝り、「嬉しいのと恥ずかしい。どう答えていいか、分からない。でも、僕、出ちゃってるんですかね?」「(ミュージカルでは)スイッチが変わるみたいです。セクシー出ちゃうんです」と笑顔を見せた。
また「V6では自分たちで演出しているが、今回は演出家をお願いした」「僕の成長が裏テーマ」とも語った。

1曲もV6の曲を歌わないことについてはメンバーにも「一曲ぐらい歌いなよ」と言われたそう。また「いつもだったら、長野(博)、井ノ原(快彦)、(三宅)健、三人は絶対観に来てくれる。2人は忙しかったりするので来られなかった時もあったのですけれど、今回が20年目にして初めてみんな観に来てくれる。びっくりしました」と嬉しそう。「俺の名前が『オーチャード・坂本』に変わってました」と会見場を沸かしてくれた。

坂本昌之は今年6月には松尾貴史との2人でコメディミステリー、ミュージカル『MURDER for Two』に出演。松尾と2人で13人のキャラクターを演じ、ピアノの弾き語りを行うとのこと。坂本昌行の新たな挑戦は、まだまだ続くようだ。

 

MASAYUKI SAKAMOTO Musical Concert 
『ONE MAN STANDING』

2016年2月5日(金)-2月7日(日) Bunkamuraオーチャードホール
チケット一般発売 2015年12月26日(土)
チケット料金 S席 11,000円 A席8,000円(全席指定、税込)