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韓国ミュージカル俳優 インタビューシリーズ★第五回☆韓国俳優☆ハ・ミミ(하미미)

韓国ではミュージカルが華やかなシーズンを迎えています。先週から『ジキル&ハイド』『エリザベート』、月末からは『ファントム』が開幕と、クリスマスシーズンに相応しい大作が目白押しです。そんなソウルから、今回ご紹介するのは、劇団四季出身で、韓国に帰国後もミュージカルで活躍している女優ハ・ミミさん。幅広い役を演じられる実力派女優です。

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■ミュージカル俳優を目指したきっかけを教えてください。
元々演劇が好きでした。ストレートプレイの俳優になりたかったのですが、私の両親は私に歌を歌って欲しかったようで声楽科に入学することになりました。音楽を勉強しながらも舞台俳優の夢を捨てることができず、自然ミュージカル俳優になったとと思います。

■俳優になるためにどのような努力をしましたか?
実はデビュー前よりもデビュー後のほうがたくさん努力をしました。デビューしてから自分に足りない部分が多いということを知り、学生時代よりも先生を探してレッスン受けました。 上演時間も2〜3時間あるので、しっかり運動もして体力をつけています。

■自分の俳優としての魅力・長所は何だと思いますか?たくさん教えてください。
幸運なことにデビュー以来、様々な役を演じることができました。自分は平凡な印象の俳優じゃないかと心配もしていましたが、今ではむしろその方がどんな役でもできると思っています。私の長所はどんな年齢でもキャラクターでも、役のイメージに合わせることができることだと思っています。

■今まで演技をしてきて、転機となる印象深い作品、役は何ですか?
『川辺キャバレー』(천변카바레)という作品は、大変勉強になりました。純心(순신)という捨てられてもずっと初恋の人だけを思う純粋な女性役でした。ショーの場面が多く、純心が物語をリードしていかなければ、ただのライブコンサートに見える作品でしたが、その作品を通じて作品全体を自分一人の役で支えることができるようになったと思います。今でも当時のことをよく考えます。

■最も苦労した作品と役は?
『ローリーポーリ』(Roly Poly)という作品がとても大変でした。初主演作でもありましたが、ダブルキャストの先輩とは年もキャリアも差が大きく、とても大変でした。それのおかげで随分成長できたと思います。

ハ・ミミ(4)s

■最も自分に近い役割は?どんな点が似ていますか?
『入ろう』(드가장)という作品のジョンウン役が、最も私と似ていると思っています。まっすぐで周り人から悩み相談は受けるのに、肝心の自分のことには何もできない純粋な人です。オリジナルミュージカルなので、私自身がたくさん反映された役だと思います。

■もう一度やりたい役は何ですか?理由も教えてください。
『パルレ』(빨래)のヒジョンママ役です。公演期間が長かったのですが、試してみたかったことを全部やってみることはできませんでした。そして今、役と年齢がより近くなって、もっと別の方法も試みることができると思います。

■これからどんな俳優になりたいですか?
観客の方々が作品を選択する際に、キャストとして私の名前があれば、私の役の大きさに関わらず、「きっと面白い作品だ」「良い作品だ」と思ってもらえる俳優になりたいです。

■日本でのコンサートや公演に出演した方に質問です。日本公演で印象に残ったのは?韓国とは違って新鮮に感じたことはありますか?
劇団四季での公演では、アンコールが7回以上続いたことがあります。韓国ではカーテンコールになると観客はすぐに立ち上がり歓声を下さいますが、カーテンコールは長くても大抵3回程度です。日本の観客は席に座ったままずっと拍手をしてくれ、私たちは7回以上も舞台に上がりました。大きな歓声をあげることがなくても、観客の感動を私たちも感じることができました。

■韓国でミュージカルを楽しむときのポイント、楽しむことができる方法を教えてください。
最近の韓国ミュージカルは、様々なプロモーションを準備しています。インスタ映えすうフォトゾーンもたくさんあります。開演の一時間以上前に来て写真を撮ったりして、お祭り気分で公演を楽しんで頂けたらと思います。

■好きな音楽の曲を教えてください。
現在の練習中のミュージカル『ANNE』の「あの道の角を曲がったら」という曲が気に入っています。アイリッシュな感じの曲で、歌うたびに幸せな気分になれる、暖かく希望を感じられる曲です。

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(写真・記事内容 提供:メガウェーブジャパン)