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ドラマ「大江戸スチームパンク」主演・萩原利久インタビュー!「ヒーローはやっていて悪いもんじゃないな!(笑)」それでも、現場で彼を苦しめたものは?

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江戸と似ているようで違う町“大江戸”を舞台に繰り広げられるSFコメディ時代劇「大江戸スチームパンク」!
1998年に結成以降、コメディを上演し続けている劇団「ヨーロッパ企画」が描きおろした完全オリジナル作品の実写ドラマの本作は、暑さにだけ強い青年「佑太」が天才発明家「平賀源内」と出会い、ヒーローになる物語。

主人公となる佑太を演じたのは萩原利久。今回、思いっきり笑えるコメディードラマに初挑戦した彼に話を聞くことができた。

― 本作の企画の段階で「大江戸」「蒸気力」「甲冑」というキーワードをお聞きになり、頭にたくさん「?」が浮かんだそうですが、台本を読んでワクワクされたことと思います。実際に演じられていかがでしたか?

現場で発見することが多かったです。台本には書かれてなかった細かい美術品などが現場に溢れていて、演じる側だけでなく、スタッフさん含めて一人ひとりが遊び心を持っていてアイディアをたくさん出していました。自分が台本を読んで想像していたものを軽く超えていくシチュエーションが現場で毎日起きていました。そして、ヒーローはやっていて悪いもんじゃないな!と思いました(笑)。

― 甲冑が赤色ということも台本では分からないですよね。

そうなんです。台本には色は書いてないですし。特に天草の部屋は凄く面白かったです。面白い美術品がたくさんあるんです。衣装や小物も一人ひとりのキャラクターに合わせたこだわりがあって、それを見るだけでも毎日楽しかったです。

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― タイトルにもある「スチームパンク」にどのようなイメージを持っていましたか?

蒸気力で何でもしてしまう・・・イメージ? 現場でも天候が悪くなると、みんなから「蒸気力でなんとかしてよ!」って言われたりして。「そんなこと出来ないよ~」って返してました。そのぐらいみんなの中心に「蒸気力」があって、人生の中でこんなに「蒸気力」と言っていたことはないと思います。「蒸気力」を感じる日々でした。

― これまでシリアスな役がらを演じることは多かったと思いますが、今回は思いっきり弾けていますね。

確かに、これまでにないゾーンかもしれないです。はっちゃけてます(笑)。

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― 甲冑もかなり大きなものですが、演じていて大変だったことは?

甲冑は重かったです。あと、大変だったのはカメムシです。

― カメムシですか・・・?

とにかく現場にカメムシが凄くたくさんいて、匂いが・・・(笑)。「あ、奴だ。誰だ?(カメムシを)踏んだのは!」って感じで。カメムシと重さに苦労しました。ロケから都内に帰ってきて一番開放感があったのはカメムシがいないことでした。避けようと試行錯誤して遠ざけようとするんですが、すぐに寄ってくるんですよ、アイツは(笑)。

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― 本作は完全オリジナル作品ですが、どうやって役と向き合っていったのでしょうか?

濃いキャラクターがたくさんいるなかで、佑太は一番人間味のあるキャラクターではないかと。自分の中のテーマは、少年マンガの主人公のようなヒーロー。それでも弱音も吐きますし、そもそも戦っても弱い。最初は周りに振り回されっぱなしですが、芯はしっかりしていて真っ直ぐな青年です。とにかく自分の周りで起きることを素直に受け止めていこうと考えました。キャラクター要素の強い周りの方々の中で佑太が形成されていったと思います。佑太が一人だけみんなと違うことをしていたりすることもあるんですが、全員がただただ真面目にやっていることが面白い。佑太を演じていて、甲冑を身につけることもそうですが、周りの人がいないと何もできない。甲冑をつけているときは一人でトイレにも行けないんです。誰かに脱がせてもらわなくちゃいけないので、コミュニケーションが自然と生まれる状況でした。普段お話する機会がないスタッフの方でも、手が空いていれば脱がせてくださったりして、たくさんの方とお話をすることができました。物語の中で佑太がみんなに助けられながら戦っていく姿と、自分自身のシチュエーションがリンクして、そこがとても佑太を演じる上で大きかったと思います。

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― 佑太は唯一暑さに強いことが取り柄ですが、萩原さんは暑さに強い?

寒いよりは暑いほうがいいです。ドラマの中では「暑い、暑い」と言って汗をかいていますが、この時期そんなに汗が出る気候ではないので、顔に水をかけてやっていました。だから、「暑い、暑い」と言いながら実はめちゃくちゃ寒かったです(笑)。

― サウナはお好きですか?

今回、“蒸気力がまん大会”があったので、(佐野)岳くんとサウナに言ってリアルに我慢大会しました。

― どちらが勝ったのですか?

二人とも負けず嫌いなので、絶対に出ようとしないんです。「このままだと二人とも倒れるね、明日撮影あるし」ということになり引き分けにしました。でも、「引き分けにしよう。一緒に出よう」と言いながらも、その最後の一歩で躊躇して1秒でも相手より長く入っていよう・・・なんてことをやっていました。12~13分くらい入っていたと思います。

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― 演出に関して監督からの要望はありましたか?

監督は現場で生まれてくることを大事にして、取り入れてくださいました。現場では色々やってみて必要なもの、要らないことを選んでいきましたし、オリジナル作品なので、進行しながら新しくアイディアが浮かんでくることもありました。現場の中で入ってくる情報がとても多かったです。美術品や、食べ方など、色んな意見を出し合っていました。だから、常にちゃんと構えていないと何が飛んでくるかわからない、そんな毎日でした(笑)。その場で起きるアクシデントが面白かったりするんです。

― どんなアクシデントがあったのですか?

饅頭食べてむせるとか・・・。岳くんが饅頭食べ過ぎて、吹いて饅頭を飛ばしちゃって。岳くんは全然狙ってないのに(笑)。それに対しての周りのリアクションも面白くて、本当に楽しい現場でした。

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― 今回、萩原さんの一番の挑戦は何でしたか?

こんなにガッツリとしたコメディ作品も初めてでしたし、時代劇も初めてでした。あとは、やっぱりヒーローになることが一番の挑戦だったと思います。男の子だったら、一度は佑太のような感情を抱いたことがあると思うんです。仮面ライダーのようなヒーローにはなれないけど、もっと人間くさい身近にいるヒーローになることに挑みました。

― ヒーローになってみていかがでしたか?

ヒーローは自分がなってみたいと思えるもの。今回は甲冑姿でしたが、現場でエキストラの子供たちが憧れの眼差しで見てくれて、僕に近づきたくてモジモジしてるんです。佑太として一番ヒーローを感じた瞬間でもありました。

― 萩原さんご自身のヒーローは?

僕はバスケットが大好きなので、中学生くらいからずっと僕のヒーローは、ステフィン・カリー選手です。たぶんこれからも変わらないと思います。自分にとってヒーローがいるとモチベーションになる。憧れですが、自分もこうなりたいと思える存在です。

― 萩原さんも誰かのヒーローになっているかもしれません。そんな存在になるべく心がけていることはありますか?

そうなったらいいですね。人間的なエネルギーは出し続けたいと思います。僕は元気のある人が好きなので、常にエネルギーは切らさないでいたいです。

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― 昨年も大活躍されましたが、2020年の抱負をお聞かせください。

2019年は僕にとって節目の年でもありました。色んな体験もさせていただき環境も変わりました。昨年見て感じたものを2020年に活かしていきたいです。これから年齢的にもっと上の役がらもやっていきたいですし、日々挑戦し続けたいです。

― 今後のご活躍も楽しみにしています。では最後に、このドラマの見どころ、注目ポイントを教えてください。

僕自身、本当に現場で色々な発見がありました。凄く凝った美術品もたくさんあって、中でも特に天草の部屋は注目してほしいです。個性豊なキャラクターが大江戸で大暴れしているので、どんな世代の方でも楽しんでいただけると思うので、是非観て笑ってください。

― ご自身以外の注目のキャラクターはいますか?

やっぱり天草じゃないでしょうか? 演じていても一番笑いをこらえるのが大変でした。佑太と天草の対決もぜひお見逃しなく!

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【萩原利久(はぎわら・りく) プロフィール】
1999年2月28日生まれ。埼玉県出身。ドラマ「幽かな彼女」、「恋仲」、「グッド・ドクター」、「3年A組 –今から皆さんは、人質です‐」など人気作品に出演し、「電影少女‐VIDEOGIRL MAI2019‐」にて主演を果たす。主な映画作品に『暗殺教室』(2015)、『ちはやふる‐上の句‐』(2016)、『3月のライオン』『帝一の國』『あゝ、荒野』(2017)、『十二人の死にたい子どもたち』『アイネクライネナハトムジーク』『恐怖人形』(2019)がある。

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ドラマ「大江戸スチームパンク」
【あらすじ】
大江戸のヒーローに、なる!―― 蒸、発!
数百年の昔、遥か彼方の青い星にあったという、江戸と似ているようで違う町、大江戸。
暑さにだけ強い青年「佑太」が、天才発明家「平賀源内」と出会い、ヒーローになる物語……。
太平の世、大江戸は様々な人々が暮らす、活気あふれる町だった。鍛冶屋で修行中の佑太(萩原利久)は、人の役に立ちたいと思っているが腕っぷしはとことん弱い、ただの町人。
ある日催された蒸気風呂我慢大会で、町の発明家、平賀源内(六角精児)と出会う。
源内は自らが発明した、着た者の力を数十倍にまで高める「蒸気力甲冑」を、佑太に与える。一方、大江戸の町に天草四郎(袴田吉彦)率いる、秘密結社シマヴァランの魔の手が忍び寄っていた!
佑太は蒸気力甲冑を身にまとい、スチームパンクとなって、シマヴァランに立ち向かうっ!
大江戸の運命やいかに!!

■1話約30分×全10話
【放送情報】
■絶賛放送中!
■放送局:テレビ大阪 毎週土曜日 深夜1:26~1:56 (関西ローカル放送)
※放送時間が変更になる可能性がございますので、テレビ大阪ドラマ公式サイトでご確認ください。
【配信情報】
■深夜テレビ放送終了後より配信開始
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その他:返却期限なし/延長料金はかかりません。加えてレンタル更新料が無料となります。

出演:萩原利久 六角精児
芦名 星 岡本夏美 中川晴樹 阿見201 山村美智
佐野岳 / 袴田吉彦
監督:筧昌也 永江二朗
原案・脚本:酒井善史(ヨーロッパ企画)
脚本:下亜友美 池浦さだ夢(男肉 du Soleil)
企画協力:ヨーロッパ企画
テーマ曲:野崎美波
主題歌:BRADIO「幸せのシャナナ」(Warner Music Japan)
製作:カルチュア・エンタテインメント
制作:TBSグロウディア ADKクリエイティブ・ワン
制作協力:キャンター
宣伝協力:テレビ大阪/特別協力:EDO WONDERLAND日光江戸村
©カルチュア・エンタテインメント/「大江戸スチームパンク」
<公式HP>http://tsutaya.jp/osp_p/
<テレビ大阪 公式HP> http://www.tv-osaka.co.jp/o-edosteampunk/
<公式Twitter> @OOEDO_stmpnk
<公式Instagram>@OOEDO_stmpnk

テレビ大阪にて放送中!
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