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ドラマ「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」シーズン2の主題歌を歌う Charisma.com(カリスマドットコム) インタビュー

Charisma.com は現役OLのMCいつか とDJゴンチの2人組のエレクトロラップユニット。
いまどきの女子が口に出せない気持ちを歌詞にして、一度聴いたら忘れられないサウンドにのせて歌う。

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左 MCいつか    右 DJゴンチ

9月2日から放送が始まるCS放送「女性チャンネル♪LaLa TV(ララ・ティーヴィー)」のオリジナルドラマ「私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな」(以下、「わたプロ」)シーズン2の主題歌となったCharisma.comの「アラサードリーミン」も、まさにそんな1曲だ。

7月8日に「アラサードリーミン」も入ったミニアルバム「OLest」でメジャーデビューしたばかりの勢いあふれるCharisma.comに話を聞いた。

―中学、高校の同級生だと伺いましたが、お二人は運命の出会いだったのでしょうか?
DJゴンチ:そんなことはありません!
MCいつか:そうは全然思っていません!(一斉に答え、大爆笑)

―では、このグループができたきっかけは?
MCいつか:中学、高校では音楽活動をしていなかったのですが、私が大学進学後バンド活動を始めました。そのバンドとは別に女の子だけのグループを組みたいと、最初はシンガーの女の子と2人組のユニットを組んだのですが「DJを入れたらいいかもしれないね」という話になり、時間がありそうなゴンチを誘いました。(「時間がありそうな」という率直な言葉にひと呼吸おいてから爆笑となり)そうなりますよね。なんとも言えない空気になってしまいましたが(笑)。

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MCいつか

―DJゴンチさんも音楽活動をされていたのですか?
DJゴンチ:いえ、私は一切していなかったのです。いっちゃんとは中学、高校でダンス部でずっと一緒でしたので、誘われてなんとなく…ノリというか、楽しそうだなぁ…と始めました。

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 DJゴンチ

―結成して何年ですか?
MCいつか:4年です。

―今年メジャーデビューされましたね。
MCいつか:そうですね。 Charisma.comの前にはシンガーがいた頃もあったので、トントン拍子で来たわけではありませんが、やめられずに今に到ります。

―現役OLユニットというのも異色ですね。
MCいつか:等身大ですね。「自分が思ったことを表現するには、こうすればいいのだ」という感覚を得たのがCharisma.comを始めた頃だったです。

―Charisma.comの名前の由来を教えて頂けますか?
DJゴンチ:「カリスマ」はいっちゃんが、かっこいいものを「カリスマ」と呼んでいたことが由来です。「.com」はカンパニーの略だと思っていたみたいで「かっこいいものがあつまったらいいな」という意味でカンパニーにしたかったみたいですが、実際にはcommercial(商用)の略で、ちょっとまちがえちゃったんですね(笑)。
MCいつか:間違いました!「やっちゃったよね~」って感じですね(笑)。
DJゴンチ:でも語呂がいいし、響きもよかったので、そのまま使っています。私も.comの意味を知らなかったんですけどね。
MCいつか:もう、その話はいいよ~(笑)。

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―アラサ―であり、OLでもある…ということは、「わたプロ」と重なってくる部分が多いかと思いますが、「わたプロ」をご覧になられましたか?如何でしたか?
MCいつか:「わたプロ」のシーズン1を一挙に拝見しましたが、私の場合は「プロポーズされない」という点については、悩んでいません。実は結婚願望がまったく無いのです。友達の中には「わたプロ」の主人公たちのように「プロポーズされるために恋愛している」時期もあり、「結婚というアトラクションをやりたい」という時期があるようで、それを横で見ながら「全然わかんないな」と思ってきたし、今もよくわからないのです。
でも原作のジェーン・スーさんの本を読むと「そうなんですよ!」「まさに!」「私だっ!」と思ったりしました。ジェーン・スーさんが「未婚のプロ」と自称されていますが、私はまさに「未婚のプロ」予備軍だと思います。
DJゴンチ:私は「未婚のプロ」でも予備軍でもないし、「結婚はしたい」と思っています。「わたプロ」にも「結婚がしたいだけなのか」というのがありましたが、「たぶん自分はそれだな」とすごく思いました。ホントに結婚したいのですが…。
MCいつか:結婚に何を思い描いているの?
DJゴンチ:将来1人でいても淋しいな…という想いですね。
MCいつか:そこから私とは意見が違います。
DJゴンチ:友達も皆結婚して、親も後々…と思うと、私は1人でいるのも淋しいと思います。「自分がひとりで生きていけるのかな」という不安がありますね。「結婚」というワードが出てくると「仕事も長く続けられないかもしれない」とか、ネガティブなことばかりが浮かんでしまいます。やはり「結婚はしたい」です。

―MCいつかさんにそういった「不安」というのは?
MCいつか:不安は全然ないです!
DJゴンチ:1人で生きていく自信があるからね。
MCいつか:想像してみても、友達が結婚していようと会えますし…、何の不安があるのか、私にはわからないですね。私達2人は全然違うのです。

―「アラサ―ドリーミン」はアラサ―女子なら「あるある」と思える歌詞がいっぱいですが、それを書いたのは「不安がない」のDJいつかさんですね。どこからヒントを得て作った曲なのでしょうか?
MCいつか:「アラサ―ドリーミン」は私のことではなくて、友人との話の中で結婚していてもしていなくても、漠然とした不安や不満があるということを知って「たぶん、そういう年頃なんだろうな」と客観的に考えて出来たのがあの曲です。一気に書いた感じでした。いつも曲作りは日常生活にヒントをもらっていますね。

―心に残るフレーズがたくさんありました。例えば「【自分らしくは無理をしないことじゃない。】とか言ってね」という歌詞は鮮烈でした。
MCいつか:ありがとうございます!アラサ―になる前からアラサ―の人たちを見ていて、30才ぐらいになると「30になるとふっきれるよ」というような言葉を言うのをよく聞きました。男女問わずに30才を過ぎると「無理をしなくなることが自分の道だ」というような人が多く、それを正義として掲げる人が多いなぁと感じていました。そしていざ自分がアラサ―となってみると「自分もそうなってきているな」と思いましたが、それは単純に自分が変われなくなっただけだと思うのです。私にはそれを否定したい気持ちがあるのです。なので、このフレーズについては、自分に関してかもしれないですね。

―深い洞察で生み出された言葉だから、引きつけられてしまったのですね。「アラサ―ドリーミン」は聞いて励まされますし、なぜか癒される感じがしています。
MCいつか:そう言って頂けて嬉しいです。たまに訪れる優しい気持ちの時に、こういう曲が出来ます。今回「アラサ―ドリーミン」が収録されているのは8曲入りのミニアルバム「OLest」ですが、8曲に1曲…じゃないかな…10曲に1曲くらいのペースで優しい気持ちになったときにできる曲ですね。稀なケースです(笑)。

―先ほど「客観的に見てできた曲だ」とおっしゃっていましたが、実はヒントをくれたお友達をMCいつかさんが励ましているのかも…とふと思いました。
MCいつか:それ、いいですね!そうしておいて下さい(笑)。

―ではタイプの違う他の曲も、曲つくりのヒントは日常生活から?
MCいつか:そうです。全部リンクしています。たまにこの曲は誰のことか、特定されてしまったりします。
DJゴンチ:危ない、危ない。
MCいつか:綱渡りのアーティスト人生です(笑)。

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―MCゴンチさんが曲になったりしますか?
MCいつか:しますよ、します!
DJゴンチ:私もちょっとドキッとすることがあります。
MCいつか:あるインタビューの時に「この曲は私のことかも」とゴンチが言っていましたが「その曲ではない!」って(笑)。

―先ほど「私たち2人は全然違う」という話がありましたが、ステージ上ではDJゴンチさんが少し後ろにいらして…。
MCいつか:私はDJブースの横に立つのが理想ですが、DJブースがどんどん後ろに行ってしまって。
DJゴンチ:なかなか前に行く勇気がなかったのです。今は少し大丈夫になりました。

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―ライブは楽しいですか?
MCいつか:楽しいのか…よく分からないのですが、お客さんが喜んで下さるのが嬉しいですね。
DJゴンチ:そうですね。

―ライブではお客さんの反応を直に感じると思いますが、「これをしたからよくなったな」と感じたことがありますか?
MCいつか:やはり自分たちのキャラを出すのが、親近感を持って頂けるようで、MCで流れが変わることが結構あります。ただ私の曲はことば数も多いですし、ライブで歌詞を全部聞き取るのは無理だろうと思うので、とにかくライブは楽しんでもらおう…カマイタチのようになんか過ぎ去ったけれど、なんか良かった、楽しかったという印象を与えることができたらいいかなと思っています。
DJゴンチ:それで後で調べてもらって、もっと聞いてもらえたらいいなと思います。

―今後の活動については?
DJゴンチ:8曲に1曲の優しい曲が、私はすごく好きなので、またそんな曲が聴きたいですね。
MCいつか:最近はゴンチと一緒にいることが多くて、なかなか優しい気持ちになれないので、優しい曲はもう無いかもしれないです。
DJゴンチ:10曲に1曲もないかも?
MCいつか:10曲に1曲はすごく毒にある曲ができてしまうかも(笑)。それはさておき、もっと多くの働く同世代の方に知ってもらえると嬉しいなぁと思っています。会社で自分が思っていることを発言するのは、やはりまだまだ難しいことのようですね。私は会社のために良いことだと思うなら、言葉は選びますが言ってしまう方なのですが、実際には抑えて言わない方が多いようです。「いっちゃんだから言えるのよ」とよく言われます。そこで私たちの曲を聴いてもらって、そういう発言をする勇気…とまではいかないですが、「会社のためや周りの方を思って発言することは悪いことではない」と思ってもらう原動力になったらいいなぁと願っています。

Charisma.com
2011年に結成。YOUTUBEに投稿した動画が話題を呼び、2013年7月10日「アイアイシンドローム」にてデビュー。MCのいつかは、普段は雑貨メーカーの事務、DJのゴンチは普段は精密機器メーカーの事務をしている。映画監督・大根仁主催のライブイベント「モテキナイツVol.2」の召集、ROCK IN JAPAN FESTIVALやBAYCAMPなど大型フェスでも好評を得て、デビュー作がCDショップ大賞2014関東ブロック賞を受賞、ポップなビジュアルとは裏腹に、独創的な言葉を巧みに利用し毒のあるリリックで平成のゆとり世代に一石を投じる。2015年7月、ワーナーミュージック・ジャパンより「OLest」にてメジャーデビュー。
オフィシャルサイト : http://official-charisma.com/