第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 正式出品作品
カズオ・イシグロ 原作 石川慶 監督・脚本・編集
主演:広瀬すず 共演:二階堂ふみ、吉田羊
戦争で右手の指を失くし、心身ともに傷を負いながら
新しい時代を信じて懸命に働く会社員、二郎。
確かな説得力で演じた松下洸平キャスティングの決め手は?
松下洸平<新場面写真>解禁!
1989 年にイギリス最高の文学賞であるブッカー賞、2017 年にノーベル文学賞を受賞し、二つの世紀を代表する小説家となったカズオ・イシグロの鮮烈な長編デビュー作「遠い山なみの光」を、『ある男』(22)で第46回日本アカデミー賞最優秀作品賞含む最多8部門受賞を果たした石川慶監督が映画化した『遠い山なみの光』は9月5日(金)にTOHOシネマズ日比谷 他 全国ロードショー。
ある女が語り始めたひと夏の記憶
その物語には心揺さぶる〈嘘〉が隠されていた
1950 年代長崎と 1980 年代イギリスを生きる 3 人の女たちの
知られざる真実に涙溢れる、感動のヒューマンミステリー
日本人の母とイギリス人の父を持ち、大学を中退して作家を目指すニキ。彼女は、戦後長崎から渡英してきた母悦子の半生を綴りたいと考える。娘に乞われ、口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める悦子。それは30年前、戦後復興期の活気溢れる長崎で出会った、佐知子という女性とその幼い娘と過ごしたひと夏の思い出だった。初めて聞く母の話に心揺さぶられるニキ。ただ、何かがおかしい。彼女は悦子の語る物語に秘められた<嘘>に気付き始め、やがて思いがけない真実にたどり着く――。
長崎時代の悦子を演じるのは広瀬すず、佐知子に二階堂ふみ、イギリス時代の悦子に吉田羊、ニキにはオーディションで選ばれたカミラ・アイコ、さらに長崎時代の悦子の夫に松下洸平、その父親に三浦友和と、日英映画界の煌びやかな至宝がそろった。そのほか、日本パートには柴田理恵、渡辺大知、鈴木碧桜(子役)らが出演。豪華実力派キャストが集結し、物語を彩る。
この度、昭和感がありながら華がある松下洸平の新たな場面写真3点を解禁!
松下に白羽の矢が立ったキャスティング秘話も!
戦争で右手の指を失くし、心身ともに傷を負った人間の屈折や哀しみも持つ二郎を、確かな説得力で演じた松下洸平の場面写真3点が解禁された。
2人で住む長崎の団地で、妊娠中の悦子(広瀬すず)のお腹に手を当て身重の妻を気遣う姿、そして福岡から訪ねてきた父の緒方(三浦友和)との複雑な関係性を匂わせる物憂げな表情、最後に悦子に核心的な問いを投げられ、答えをはぐらかす姿など作中でみせた松下の様々なシーンを捉えた3枚の場面写真が解禁となった。
キャスティングに際し、主演・悦子(広瀬すず)の夫という重要な役に、松下洸平が白羽の矢を立てられた決め手は「古風とも言える昭和感がありながら華もある」佇まいだったという。石川慶監督は、二郎を人間臭さや色香の感じられるような人物にしたいと考えた時に、松下ならば演じられると確信めいたものがあった。そして、松下が長崎の原爆をテーマとした舞台「母と暮らせば」に出演しているのを観たプロデューサー陣には、彼の長崎弁と時代背景への理解度に期待をしたという。
ピースがピタリとはまった豪華かつ最強のキャスティングが叶った本作は、終戦間もない長崎という、まだ過去にしきれない「傷跡」と未来を夢見る圧倒的な「生」のパワーが渦巻いていた時代を生き抜いた女性たちの姿を鮮明に描き出す。先の見えない時代を生きる私たちに前へ進む勇気をくれる、感動のヒューマンミステリー。
映画『遠い山なみの光』
・原作:カズオ・イシグロ/小野寺健訳「遠い山なみの光」(ハヤカワ文庫)
・監督・脚本・編集:石川慶 『ある男』
・出演:広瀬すず 二階堂ふみ 吉田羊 カミラ・アイコ 柴田理恵 渡辺大知 鈴木碧桜 松下洸平 / 三浦友和
製作幹事:U-NEXT
制作プロダクション:分福/ザフール
共同制作:Number 9 Films、Lava Films
配給:ギャガ
助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI 上映時間123分
©2025 A Pale View of Hills Film Partners
9月5日(金) TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー