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timelesz・寺西拓人「たくさんの思いが詰まった作品」初主演映画に感慨!「チームワークでなんとか・・・」とアクション撮影に苦労も!映画『天文館探偵物語』完成披露試写会

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映画『天文館探偵物語』の完成披露試写会が、11月6日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演の寺西拓人(timelesz)をはじめ、共演の大原優乃、肥後遼太郎、室龍太、高田翔、原嘉孝(timelesz)、西岡德馬、諸江亮監督が舞台挨拶に登壇した。

南九州一の繁華街、鹿児島県の天文館を舞台にした本作は、困ってる人たちを見過ごせない人情に厚い探偵たちが、訳ありのシングルマザーに手を差し伸べたことをきっかけに、天文館の再開発問題に巻き込まれていく様を描く、無謀と知りながらも街を想い、人との絆を大切にしていく姿を描く探偵たちの物語。

主人公・宇佐美蓮を寺西拓人、ヒロイン・橋口凪を大原優乃が演じ、彼らを取り巻く人々に肥後遼太郎、室龍太、高田翔、原嘉孝(友情出演)に加え、ベテラン俳優の西岡徳馬が脇を固める。そして、『うちのじいじは字が書けない』が「29th キネコ国際映画祭」グランプリを受賞した諸江亮が脚本と監督を務める。

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映画初主演となる寺西。探偵を演じたことに「探偵と聞くと、怪しくてちょっと不思議な印象なんですが、探偵と言っても便利屋さんというか、街のみんなを助けるような役。探偵ということを意識したことはないです」と振り返り、「大変だったことは、最初に出てくる亀を探すシーンで亀が緊張しちゃって。めっちゃウンチを漏らすという・・・(笑)。それで1回撮影止まって。しょうがないんですけどね。ちょっと大変だったなっていう印象がありますね」と裏話も披露。

凪の息子の誘拐犯・蒲生清彦を演じる高田と対峙するアクションも見どころの一つだが、寺西は「蒲生とのアクションシーンは、本当に街中を走り回ったり、路面電車に飛び乗った蒲生を僕が自転車で追いかけるという・・・」と語ると、高田が「実際の天文館の街の中で撮影をやらせていただいたので、撮影回数も限界があって」と、状況を添えると、「ほぼ一発。もう本当にチームワークでなんとかっていう風にはありましたね」と寺西。互いに顔を見合わてねぎらうも、監督は「本当に一発撮りだったので、状況だけ説明させていただいて、『とにかく、電車に追いついてください』と言って、あとはお任せしました」とあっけらかん。

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そんなアクションシーンも、高田は「もう血出てます(笑)。寺西とは舞台とかでも一緒だったから、アクションするにあたっては全然不安もなく、むしろ楽しくやれたので、それが今回の映画で残ってすごく嬉しいですね」と共演を喜ぶ。そして、「誘拐犯には優しさは不必要。容赦なくやりました」と息巻くと、監督が「メイキングもちょっと楽しみにしといていただければと思います。そこにまた高田さんの良さが出てるかなと思ってます」とアピールも。

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初めて母親役を演じた大原は「あえて母親らしく演じようという思いを捨てるところから始めました。撮影当時は24、5歳の時で最初は大人っぽく見せる予定だったんですけど、脚本を読ませていただて、自分の容姿に時間や労力を費やすキャラクターではない、自分よりも息子を大事にするような人だなと思ったので、監督に相談して素の状態で画面に映りたいと相談させていただきました。髪のうねりとかもそのまま出たのが、自分の中ではこだわりの一つです」と役と向き合い臨んだとのこと。

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蓮の相棒・山下健斗を演じる肥後は、撮影中もオフでも寺西と一緒にいたそうで、「(健斗は)蓮くんとは兄弟のように育ってきて、人生のほとんどを一緒にしてきたので、これまでどんなふうに蓮くんと過ごしてきたかを、自分の中で一つ一つ思い出を作りながら演じました」と述懐。「(撮影以外でも)ボディガードのように一緒にいました」と明かすと、寺西は「そんなに危ない街じゃない(笑)。天文館は。あったかい街ですから」とにっこり。

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凪をめぐり、蓮たちと対立することになる元夫・板倉靖幸を演じる室は、「鹿児島はあまり行ったことがなくて、レトロの街なみが好きなので、すごく気に入りました。撮影は1日ぐらいで終わったような体感でしたが、寺西がホテルでセリフの確認をしてるときに邪魔してました。その時間が一番楽しかった」と笑いつつも「僕は関西人なので、関西弁がでないように気をつけました。西岡さんの息子に見えないといけないので」と、心がけていた様子。

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凪の兄・橋口拓海を演じる原は、「いや~な役なので、ねちっこい演技を意識しました。大原さんが涙目になろうと、それを無視して嫌な笑顔で話し続けるのは、ちょっと辛かったですが、そういう役としてしっかり生きようとしました」と胸を張る。

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天文館の再開発を進める政治家・板倉雄馬を演じる西岡徳馬。撮影中に本当の選挙中だったそうで、「選挙カーのところで僕が鹿児島出身の大臣の応援演説にいるというシーンがあるんですけども、本当に選挙をやってると思って、どんどん人が集まってきて。おばさんに『あんた西岡徳馬に似てるね』って言われて、『はい、よく言われます』って言ったんですけど」とエピソードを披露。「僕も色々(本当の)応援もよく行ってやっていたので、面白いなと思って思いっきりやりました」と楽しそうに回顧した。

また、“探偵”という内容にちなみ、スタッフたちがそれぞれの様子を調査。寺西には「多くのエキストラさんに、ご出演をいただいておりましたが、撮影の前に皆さんが現場に到着するたびに、自己紹介と共に、お一人お一人にご挨拶をされていて大変驚きました。さらに、ご自身の出番ではないシーンで、肥後くんと2人で、『あれ、何してるんですか?』と、一般人のふりをしてスタッフを驚かせていました。ただ現場の様子を見に来てくれていたんだなとわかりました。お茶目に見せつつ、主演としての意識の高さを感じました」という報告が。

その言葉に「一言一句その通りでございます」と言いながら、照れる寺西。エキストラのエピソードには「当たり前のことをしただけです」と応え、高田から「男の鏡だ。すごいなあ」と声をかけられていた。

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最後に、諸江監督が「本当にこんな素敵なメンバーと、一緒に映画を作れたことを誇りに思います。これからもう、またご一緒できるように頑張っていきたいと思っています。『天文館探偵物語』がこれからどんどん大きく成長していく作品になればいいなと思います」と思いの丈を口にし、寺西が「本当にたくさんの思いが詰まった作品です。人情というものにすごくフォーカスした作品。いまは人間関係が薄くなっている世の中だと思いますが、この天文館という場所の温かさや、そこに行き着く人たちの温かさみたいなものを見て、何か1つでも持って帰ってもらえたらなと思います」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

映画『天文館探偵物語』
【ストーリー】
夏の「祇園祭(おぎおんさぁ)」の熱気に包まれる中、探偵・宇佐見蓮(寺西拓人)は相棒の山下健斗(肥後遼太郎)と共にタモ網片手に今日も今日とて亀探し…。そんな折、スリを働いたシングルマザー・凪(大原優乃)と出会い、6 歳の息子・翔真を抱え、DV 夫から逃げてきたと言う。蓮と健斗は自分を育ててくれた BAR 兼託児所を紹介し迎え入れるが、安心したのもつかの間、翔真の誘拐事件が起きる。凪は、地方創生担当大臣・板倉雄馬(西岡德馬)の息子・靖幸(室龍太)と凪の間に生まれた子だと明かす。その板倉雄馬は天文館の再開発を強引に進め、街の人たちの居場所だけでなく思い出をも奪おうとしていた。
蓮たちは、凪親子と天文館を守るため立ち上がる――。

主演:寺西拓人
出演:大原優乃 肥後遼太郎/室 龍太 高田 翔 原 嘉孝(友情出演) /SHIGETORA 西田聖志郎 新名真郎 /西岡德馬
監督・脚本: 諸江 亮
企画・原案・プロデュース:嶋田 豪音楽:朝倉紀行
製作支援:かごしまフィルムオフィス
製作:アイエス・フィールド/「天文館探偵物語」
製作委員会宣伝・配給:アイエス・フィールド/S・D・P
Ⓒ2025「天文館探偵物語」製作委員会
公式 HP:https://tenmonkan-tantei.jp
公式X/Instagram:@tenmonkantantei

11月21日(金)鹿児島県先行公開
12月5日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか全国公開