
映画『新解釈・幕末伝』の公開初日舞台挨拶が、12月19日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、W主演のムロツヨシ、佐藤二朗、共演の山田孝之、広瀬アリスと、福田雄一監督が登壇した。
誰もが“知っているようで知らない幕末”を、福田雄一監督が史実にのっとりながら“新たな解釈”で実写映画化。本作は、“革命の志士として知られる坂本龍馬は知名度こそ高いものの、結局何を成し遂げた男だったのか?”“幕末の英雄として知られる西郷隆盛は、果たしてどのような男だったのか?” を描く、教科書には載っていない英雄たちの物語。坂本龍馬をムロツヨシ、西郷隆盛を佐藤二朗が演じ、桂小五郎を山田孝之、おりょうを広瀬アリスのほか、豪華キャストが顔を揃えた。


「福田監督作品を背負ってみたい」というムロツヨシの強い想いから始まった本作。構想から5年、ムロが約3年前に福田監督に持ち込んだ企画がついに公開を迎えた。ムロと佐藤は福田監督の長編映画20作のうち19作に出演。それでも本作がともに初主演作となり、ムロは「ようやく真ん中に立つことができました。皆さんいい顔をなさっている。初日の満席はうれしい!」と会場を見渡しながら、感無量の面持ち。「このようなうれしい状況になることを、5年前の自分に言ってあげたいです!」と、笑顔を弾けさせた。
佐藤は「師走の忙しい時期に、なにも考えずに観られる映画が出来上がりました」と自信をのぞかせ、「観る人を選ばない映画です。老若男女、いろいろな人が観てくれていてうれしい!」と、ムロとともに喜んだ。


撮影から宣伝活動を共に過ごしてきたムロと佐藤。改めて互いの魅力を尋ねられると、佐藤が「何ですか、その小っ恥ずかしい質問・・・」としながらも、ムロは「佐藤さんとは呼吸が合う。(自分が)やりたいことを見透かして形にしてくれる。撮影では重石となってくれていました。頼れる先輩、追いかけ甲斐のある背中です」と称えると、佐藤は「(この作品は)ムロさんが言い出しっぺです。(コロナ禍の)お家にいなければいけないときに、”やりたい、やるべきリスト”を作っていて、そのリストの中にこの映画の構想があったんです」と明かす。「私なんか、なにもやっていない」と話した佐藤が「ムロさんは売れてない時から、そういうリストを作って実現させてきている。実現力があるんです」と褒めちぎった。

と、互いが少し照れくさそうにすると、突然佐藤が観客の掲げているパネルを指差し、「さっきから気になっていて…『ムロ・二郎大好きって書いてあるけれど。“二朗”の朗が違っているんですよ、月ですから。僕のことは対して好きじゃないんだと思う」と指摘し、会場の笑いを誘う。すると、ムロが「今日から漢字、お勉強しようね」とフォローを入れ、さすがのコンビネーションを見せていた。


イベントの中盤には、山田と広瀬が花束を抱えて登場。ムロと佐藤にプレゼントすると、「なんだか恥ずかしいなぁ」と照れる佐藤。ムロ、佐藤、山田が演じる薩長同盟のシーンに話が及ぶと、山田は「この3人だからこそできた部分が大きいです。重ねてきた歴史もあり、目指している場所が一緒」と感慨。佐藤は「ムロさんと山田さんがずっと喋っているんですが、僕は黙っています。私はいいパスを出そうということしか考えていなかった」とし、「見事な丁々発止を繰り広げていましたね。『ヨシヒコ』から培った見事な感じ」と、山田の話す“重ねてきた歴史”を彷彿させた。


一方で、ムロは山田に対し「参加することを決めてくれたことに感謝です」と本作の参加を喜び、「『ヨシヒコ』で、孝之くんが看板を背負って、周りをウロチョロしていたことで(自分の)名前を多くの方に覚えてもらえた。山田孝之のおかげで、ここまでなったと思う部分もある」と、感謝の気持を表した。



また、今作で福田組初参加となった広瀬だが、その堂々とした演技っぷりに、「ずっと福田組を支えていたよう」と声を揃えたムロと佐藤。「登場シーンは少ないですが、インパクトはあるかも」と笑顔を見せる広瀬に、佐藤は「ここまで思い切ってやるのは稀有です。むちゃくちゃだもん。あれをできる女優さんってなかなかいない。非常に貴重な存在です」と感動しきり。ムロも「やり切っていた。僕らの思っていたよりかなり上を行っていた」同調。続けて、「僕も笑っちゃっているシーンがあるので、ぜひ見つけてください」と告白していた。

ラストに、スマホで客席やステージを撮影しながらステージに登場した福田監督。福田監督の登場で、会場はさらにリラックスムードに。ムロ、佐藤、監督が言いたい放題で、佐藤と監督が相撲を取り出したり、ステージを降りて追いかけたりと脱線が止まらない。途中で広瀬が声をかけて修復する一幕も。
それでも、監督は「この2人が主役の映画が悲願だった感慨深いです」と感激しきり。「子どもたちに、こんなにふざけたおじさんでも、映画の主演ができたんだと思ってほしいんです。僕たちはドリフターズを見て志村さんになりたいと思った。ふざけて楽しい仕事して主演ができるんだと。でも、ちゃんと笑ってもらうようには緻密な準備も必要なんです」と吐露。本作の企画には苦労もあったそうで、「史実なので、とにかく勉強しなきゃと。でも勉強したおかげでおりょうさんのイメージが浮かんだし、面白いシーンが生まれた」と充実感を滲ませてた。

さらに、イベントではそれぞれの「今年の漢字1文字」も発表。監督は「米」、山田は「厄」、ムロは「幕」、佐藤は「応」、広瀬は「教」と発表し、充実した今年を振り返っていた。


映画『新解釈・幕末伝』
<あらすじ>
今から150年前、日本の未来を変えるため、のちに幕末のヒーローと呼ばれる男・坂本龍馬と西郷隆盛が立ち上がった。革命的な出来事が繰り返される激動の時代を経て、物語はやがて260年続いた江戸幕府の終焉と、新しい<ニッポンの夜明け>へとつながっていく!そこには、誰も想像し得なかった、<戦い>と<友情>の物語があった。
出 演:ムロツヨシ 佐藤二朗 ※W主演
広瀬アリス 岩田剛典 矢本悠馬 / 松山ケンイチ
染谷将太 勝地涼 倉悠貴 山下美月 / 賀来賢人
小手伸也 高橋克実
渡部篤郎 山田孝之
監 督:福田雄一
脚 本:福田雄一
制作プロダクション:CREDEUS
製 作:映画「新解釈・幕末伝」製作委員会
配 給:東宝
公開日:2025年12月19日(金)
撮影期間:2024年7月~8月
コピーライト:©️2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会
公式サイト:https://new-bakumatsu.jp/
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