映画『まくをおろすな！』の完成披露舞台挨拶が、12月13日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、主演の越岡裕貴（ふぉ～ゆ～）をはじめ、共演の工藤美桜、寺西拓人、原嘉孝、高田翔、室龍太と、清水順二監督が登壇した。
本作は、江戸の街を舞台に、歴史に残る大事件を新解釈で描く、歌やダンス、殺陣、大胆なアクション、そして涙あり笑いありの超デラックスミュージカル時代活劇。監督は、演劇ユニット30-DELUXの主宰・清水順二が務め、同劇団で20年に上演した舞台を原案に映画化。弱い者を助けるために詐欺師稼業に勤しむブン太こと紀伊国屋文左衛門を映画初出演にして初主演を飾った越岡裕貴（ふぉ～ゆ～）、ブン太のバディとなるモン太こと近松門左衛門を工藤美桜が演じ、堀部安兵衛を寺西拓人、大岡越前守忠相を原嘉孝、寺坂吉右衛門を高田翔、犬屋敷郎府を室龍太など、舞台を中心に活躍しているジャニーズたちが顔を揃え、さらには、竹中直人、岸谷五朗の豪華俳優陣が作品に迫力と厚みとユーモアをもたらしている。
役衣装でキャスト陣が登場すると、会場は大きな拍手で包まれ、越岡は「これ、ドッキリじゃないですよね？」と初主演の舞台挨拶に落ち着かない様子。「（観客の）皆さんの反応を見たいので、公開したらシアターを回ろうかな」と意気揚々。「ワクワク感があります。エンターテイメント要素がある作品なので楽しんでもらえれば」と作品をアピールした。
監督は「映画完成まで長かったです。お客様に笑顔を提供できるように頑張りました。キャストたちが輝いている作品という自負があります」と胸を張り、感無量の面持ちに。
「現場のエピソードか、越岡の印象」を問われた工藤は、「楽しかった思い出しかなくて･･･」と撮影を振り返りつつ、「陽気なお兄さんたちがコミュニケーションを取ってくれました。越岡さんは歌やダンスなどの練習に付き合ってくれて、殺陣の時は『俺を斬っちゃう感じでやっていいよ』と言ってくださって、何でも受けとめてくれて頼もしかったです」と、感謝の気持ちを口にする。
寺西が「こっしー（越岡）には普段とギャップを感じることはなかったですね。みんなをちゃんとまとめてくれた。こっしーが作ってくれた空気が流れていて、僕たちはそれに乗っかるだけでした」と越岡を称えると、越岡は「焼肉おごっちゃう！」と上機嫌に。
一方で、越岡とは初共演となった原は「（越岡が）みんなでご飯を食べようと部屋に集まったとき、僕と二人きりになったら、緊張した面持ちで風呂に入りにいったんです」と、越岡の人見知りの一面を暴露。
高田は「朝早い撮影の時、『ソロを撮るよ』と言われたのに、『みんな～、“空（そら）”を撮るよ～』と声をかけていたことを思い出しました(笑)」と、越岡の天然な一面も。室は「原ちゃんの部屋でプロレスごっこやったことが印象深いです(笑)」と話し、楽しそうに笑った。
また、本作の内容にちなみ「どうしても、やめられないことはある？」と聞かれると、室は「お菓子をついつい食べちゃう」、高田は「二度寝」、原は「筋トレ」と回答。寺西は「生ものです。舞台があったり、舞台挨拶があるときは生ものを食べないように気をつけるとか言うじゃないですか。今日も抑えているふりをして生魚、入ってます(笑)」と苦笑い。工藤は「深夜のカップラーメン」と意外な答えを。越岡は「ファミリーマートのチキンかな？(笑)」と言い、この日解禁されたCM出演にからめて答え、会場を沸かしていた。
最後に、監督が「くれぐれも真面目に観ないでください。ライブ感を楽しんで。室龍太の一発ギャグには気をつけて！」とジョークを交えて作品をPR。越岡は「自分でも“自分のまくをおろすな！”と思うことが多いし、常に思っていることです。この映画を観て元気で、ポジティブな気持ちを持って帰ってもらえば嬉しいです」と晴々とした笑顔でメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
映画『まくをおろすな！』
＜あらすじ＞
ブン太こと紀伊国屋文左衛門（越岡裕貴）は、モン太こと近松門左衛門（工藤美桜）とバディを組み、「人生の幕は自分でおろすな」と、心中希望のカップルに芝居を打たせ助けている。
溜まり場「どっぐかふぇ」で、芸人·犬屋敷郎府（室龍太）などと交流を深めている時、アルバイトに来たヤスベーこと堀部安兵衛（寺西拓人）が赤穂浪士で、吉良上野介義央（岸谷五朗）への仇討ちを目論んでいることを知る。寺坂吉右衛門（高田翔）ら赤穂浪士が江戸に集結する中、ブン太はモン太と共に一計を案じる。
しかし、討ち入りの裏には、10年前に南町奉行の大岡越前守忠相（原嘉孝）と、諸国を巡って情報収集していた松尾芭蕉（竹中直人）が戦った反乱軍による企みがあった。しかも、それによってブン太の秘密も明らかに···。
監督：清水順二
脚本：竹内清人
音楽：杉山正明
出演：越岡裕貴（ふお～ゆ～）工藤美桜／寺西拓人 原嘉孝 高田翔 室龍太／竹中直人 岸谷五朗
2022年／日本／カラー／シネマスコープ／5.1ch／113分
配給：ショウゲート
公式HP：.makuoro.com
©「まくをおろすな！」製作委員会
2023年1月20日（金）TOHOシネマズ 日比谷 ほか全国公開
◆予告編
