Open Close

篠原ゆき子、「明日いいことがあると思って生きてほしい」と涙! 倉科カナには初対面で”闇”を感じた!? 映画『女たち』公開祈念イベント

DSC_2508

映画『女たち』の公開祈念と題したプレミアトークショーが、5月21日、東京・よしもと有楽町シアターにて行われ、主演の篠原ゆき子と、共演の倉科カナ、スペシャルMCとしてフリーアナウンサーの笠井信輔が登壇した。

本作は、自然豊かな小さな田舎町を舞台に、それぞれに事情を抱えた女たちの生き様を描いた、プロデューサー・奥山和由率いるチーム・オクヤマの25周年記念となる最新作。母の介護をしながら地域の学童保育所で働く美咲役を篠原、美咲の親友で養蜂場を営む香織役を倉科が演じ、高畑淳子、サヘル・ローズら豪華キャストが顔を揃えた。

本来この日に公開する予定だったが、コロナ感染拡大のため6月1日に公開延期が決定となったので、無事に公開できるように祈願をこめて「公開記念」ではなく、「公開祈念」となった本イベント。

DSC_2451

DSC_2442

開口一番、笠原が「女優たちの魂のぶつかり合い、精神的格闘技との言える作品。みんながストレスを抱えていて、どこに突破口を見出していくか・・・。多くの人に観ていただいて考えていただきたい!」と本作の完成作品を観た感想を興奮気味に語ると、篠原と倉科も大きく頷く。

DSC_2461

奥山氏から「篠原さんで主演映画を撮ろうよ」と言われたことがきっかけで本企画がスタートしたという本作。篠原は「初めて(映画制作の)1から参加させていただくことができました」とコメント。これでもか、というくらい不幸を抱える女性を演じ、「大変でした。コロナ禍での撮影だったので、撮影以外でみんなと食事に行くこともなかったので、ずっと美咲として生きていました」と振り返るも、「それも演じるうえではプラスになった」と語った。

DSC_2446

一方、倉科は「私だけしか知らない思いを香織を通して引き出せるのではないかと思いました」と役に挑み、長かった髪を自らバッサリと切って撮影に臨んだという。香織との共通点もあったそうで「私も『よく笑っているけど、根が笑ってないよね』と言われることが多いんですよ」とニッコリ。劇中でも香織の心の内を見事に表現している。

DSC_2457

DSC_2465

そんな倉科を篠原は「私も倉科さんにお会いするまでは、いつもニコニコしているイメージしかなかったので、香織のイメージと合っていなかったです。でも、初めて会ったとき『あ、この人、“闇”あるかも!』と感じたんです」と告白。倉科は「映画を観ている人は誰しも“孤独”の象徴のような香織を感じるところがきっとあると思います。私も今は(感情の)コントロールができているけど、昔の自分に香織ちゃんを感じることがある」と吐露した。

DSC_2462

「完成作品は台本とは全然違うものが出来上がりました」と二人。「内田監督は『台本はガイドブックみたいなものだから自由に演じて欲しい』と言ってくださり、とても風通しのいい現場でした」と話す倉科。本来は晴天で撮影する予定だったシーンも、突然のゲリラ豪雨にもかかわらず、倉科の「やりましょう!」の一言で実施。10分以上の長回し撮影となったが、倉科は「すべてが力になるような作品だと思っていたので、やってしまおうと。全て衝動に身を任せて演じました」とあっけらかん。リハなしでの撮影も一発OKで素晴らしい映像が出来上がった。

さらに、美咲の母親役を演じた高畑淳子の演技に話が及ぶと、「最悪、最恐の高畑さん!」と笠井。「ゴジラ対キングギドラ?コング?っていう感じでしたよね」と顔を見合わす3人。篠原は「私、円形脱毛症ができました(笑)」と。出来上がった映像を見て、倉科が「怪演と怪演がぶづかりあっていて、現場は凄かったんだろうなと思いました。あれは高畑さんじゃないですよ!」と話すと、篠原も「ろれつが回らないアイディアも実は高畑さんが出されたんです」と明かし、高畑の女優魂にみな脱帽していた。

DSC_2475

DSC_2512

最後に、倉科が「生きることが苦しかったり、ままならないこともあるかもしれませんが、苦しい中で一さじのハチミツように少しでも希望をもって生きていくことが大切だと思いました」と、作品をアピールすると、篠原は「明日いいことがあるかもしれなと思って生きていっていただけたら・・・」と感極まって涙をこぼした。

女たちポスター1215最新

映画『女たち』
【ストーリー】
主人公の美咲は、母の介護をしながら地域の学童保育所で働いている。東京の大学を卒業したものの、就職氷河期世代で希望する仕事に就くことができず、恋愛も結婚も、なにもかもがうまくいかず、40歳を目前にした独身女性である。娘を否定しつづける毒母、そんな母に反発しながらも自分を認めてもらいたいと心の奥底で願う娘。そこに「介護」という現実がのしかかってくる。お互いに逃げ出したくても逃げ出せない。あるとき、美咲が唯一心のよりどころとしている親友・香織が突然命を絶ち、いなくなってしまう。美咲にとって、養蜂家として自立する香織は憧れだった。美咲の心もポキリと折れ、崩壊へと向かっていく。

【出演】篠原ゆき子、倉科カナ、高畑淳子、サヘル・ローズ、筒井茄奈子、窪塚俊介
【製作】奥山和由
【プロデューサー】木谷真規
【エグゼクティブ・プロデューサー】中村直史、ジャッキー・ウー、橋本浩
【監督・脚本】内田伸輝
【脚本協力・構成】奥山和由
【脚本協力】斎藤文、木谷真規
【主題歌】荒木一郎 カバーバージョン:Little Black Dress(TOKYO RECORDS INC)
【企画】チームオクヤマ
【製作】吉本興業、チームオクヤマ、グローバルジャパン、キョウデングループ
【制作プロダクション】エクセリング
【協力】ニッポン放送、京都芸術大学、シックスセンスラボ
【制作協力】KATSU-do
【配給】シネメディア、チームオクヤマ
Ⓒ「女たち」製作委員会   2021/日本/カラー/97分
公式サイトURL:https://onnatachi.official-movie.com/
公式Twitter:@onnatachi2021

6月1日(火)TOHOシネマズ シャンテ他全国公開!

◆予告編