大人気シリーズ『ミッション：インポッシブル』の第5作目となる最新作『ミッション：インポッシブル／ローグ・ネイション』が8月7日、いよいよ日本公開される。これに先立ち、プロモーションのため来日中のトム・クルーズが、8月2日、ザ・ペニンシュラ東京にてクリストファー・マッカリー監督と共に記者会見に登壇した。
約1年1か月ぶり21回目の来日を果たしたトムは、「こんな美しい日本に戻って来られて名誉に思う」と挨拶し、「この映画は2週間前に完成したばかり。最後の最後まで内容が変わって･･･出来立ての作品を日本のみなさんに観てもらえることに興奮しているよ」とコメント。
7月31日に公開を迎えた全米で、初日の興行成績がシリーズ史上最高額（約24億4千万円）を記録し、M:Iシリーズ&トム・クルーズ史上最高のスタートを切った本作。「素晴らしい結果だね。みんなに喜んでもらえて本当によかった。毎回色々なことを学んでいるけれど、いつも僕の持っている全てを注ぎ込んで観客のみなさんに提供したいと思っているんだ」と満足そうな笑顔を見せた。
公開前から大きな話題となっている地上1,500メートル、時速400キロメートルの軍用機にしがみつくスタント無し命懸けのシーンに質問が及ぶと、「それについては詳しく説明したい」と姿勢を正すトム。まず、「あのシーンは監督がアイディアを出したんだ」と明かすと、マッカリー監督は、「あれはジョークのつもりだったんだけど」と告白。これには思わずトムも苦笑し会場を沸かせた。
過酷な撮影を振り返り、「恐怖を感じることはないんだ。自分に“怖くない”と言い聞かせて臨んでいる。何カ月も準備をしてね。カメラを機体にセッティングするのも初めてで難しかったし、ゴーグルをつけないから、目を守るため眼球全体を覆うコンタクトレンズも開発した。あの頃のロンドンはものすごく寒かったんだ。それに1000フィート上がるごとに気温が3度下がるから、極寒だよ。でも僕はスーツだからね(笑)。エンジンから出る排気ガスは顔にかかってくるし、何よりも鳥が飛び込んできたらどんなに危険か、僕はパイロットでもあるからその怖さはよく分かっていたんだ。そんなコンディションの中でも演技をしなくちゃいけないからね」と10分以上熱弁。
さらに、「『パニックに見えたら、それは演技だからカットしないで！』と叫んだんだ」と明かすと、「正直言って、パニックと演技の区別がつかなかったよ(笑)」とマッカリー監督。トムも「どんどん加速してきたら、やっぱりマズかったかな･･･と思ったよ」と本音もチラリ。それでも「全部で8回撮影したけれど、みんなに楽しんでもらえるシーンができたんだ」と目を輝かせ、「でも、飛行機にぶら下がるのはお勧めしないね」と笑った。
早くも次回作が期待される中、日本での撮影の予定はないかと問われると、「いいアイディアだね！」と楽しそう。「交通を全て遮断することになるよ？ 街や国の許可が出て道路を自由に使えるならぜひやってみたいね」と答えていた。
最後に、53歳にして心技体を維持し、同シリーズが20年近く愛されていることに触れ、「4歳の時『映画を作りたい。世界中を旅したい』という夢を持ち、それを叶えさせてもらったことに感謝の気持ちを絶対に忘れない。これまで一度も撮影を休んだことはないし、遅刻もしたこともないんだ。観客への感謝の気持ちからエネルギーが生まれる。映画作りはプレッシャーのかたまりで、過酷な作業だけど、自分自身を極限まで使って応えたいと思っている。僕にとってプレッシャーは特権でありがたいと思っているよ」と、映画製作に対し真摯に語るトム。
その横で監督は、「その“特権”を今回たくさん感じたよ」と笑い会場を和ませていた。
『ミッション：インポッシブル／ローグ・ネイション』
＜ストーリー＞
超敏腕スパイ：イーサン・ハント率いるIMFは無。国籍スパイ「シンジケート」の暗躍により、またしても解体の窮地に追い込まれてしまう。イーサンはこの最強の敵にどう立ち向かうのか？誰が敵か味方かわからない中、究極の諜報バトルが繰り広げられる。史上最難関のミッションをコンプリートできるのか！？イーサンの究極の「作戦」とは？
配給：パラマウント ピクチャーズジャパン
コピーライト：(c) 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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8月7日（金）より全国ロードショー！
